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1章
19.良いこと(カシー肉)と悪いこと(ばれた)
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おっさんに逃げられたので不機嫌だった。
「チィ、逃げられたか。小僧、店に入れ」
「解毒ポーション使ったか?」
「非常に不味かったし飲むのが苦痛」
「なるほどなるほど、やっぱりか今度は飲みやすくするか」
「ちょっと待て、その言い方だと俺を検体にして人体実験しやがったな」
「男が細かいこと気にするな」
「勝手に実験体扱いして何て言い草だ」
「そんな話はいいからさっさと薬草類だしな」
「ああ、これだろ」
くそーなんか納得出来ない。
と内心愚痴を言いつつ素直に、薬草、消毒草、止血草、解熱草を20本出した。
「ほう、ちゃんと収集の仕方を知っているな。状態も完璧だ。薬草350リル、消毒草150リル、止血草100リル、解熱草100リルで買い取ってやろう」
「ギルドより相場が高いのにいいのか?」
「状態が良いというのもあるが、向こうは総合で買い取ってるから平均になる。こっちはそれを主体に買取してるからだよ」
「なるほど」
銀貨7枚を受け取った
「しかし、良く20本づつ取ってこれたな。10本づつでも取ってこれるやつは少ないのに」
「たまたま群生地に当たっただけだよ」
まさか10本でも多いのかよ。
内心冷や汗ものだったが何とか誤魔化せた?
「さて、そろそろ隣に行くか」
「おっさんって料理上手いのか?」
「ああ、料理の腕だけは褒められるよ」
意外におっさんとばあさんって親しいのかな?
道具屋の鍵を閉めておっさんの店に向かった。
ばあさんはどんどん先に行ってしまうのでついて行くと、おっさんが料理していた。
「そこに適当に座れ」
「おっさん、意外に料理姿が似合うな」
「ふざけたこと言ってると、食べさせねーぞ」
「元々、俺が獲ってきたカシーなんだが」
「もう俺のだよ」
昔のアニメで見た青だぬきの出る、暴力小僧か?
「さて、出来たぞ」
「おー、美味そう」
「ほう、料理の腕は落ちてないようだな」
「良いから、さっさと食べろ」
夕食はパンとカシーステーキ、香ばしい匂いが広がり、匂いだけで食欲が増し唾液が止まらない。
堪らなくなり、ナイフとフォークを手に取り、ステーキを一口大に切り分ける。
ステーキにナイフが刺さると思ったよりも柔らかくすっと切り分けられた、切り口からじゅわりと肉汁が溢れる。
その肉汁を見ただけで口内が唾液で溢れ、もう我慢が出来ずに一口食べたのだが、口に入れたら溶けるように柔らかく、噛み締めると口の中に広がるのはじゅわ~っと肉汁の甘みと旨味が口内に広がりほどけていく。
塩と胡椒で確りと下味を付けてあり、肉の筋に切れ目を入れ絶妙な火加減で焼き上げたステーキだった。
一口また一口と、欲する体が止まらく無言で肉にかぶりついた。
今まで食べてきた肉よりも、記念にと数万払って食べた肉よりも、圧倒的にこの肉料理は美味かった。
そして気づいた時には、皿が空っぽになっていた。
「おっさん美味かったよ」
「うむ、美味い」
「そりゃどうも」
おっさんはそっけない言葉言ってる割には嬉しそうにしてた。
お代わりがあったので、お腹一杯になるまで食べた。
「坊主、結構食べたな」
「おっさんの方が食べてるだろうが」
俺が三枚、ばあさん二枚、おっさん四枚食べすぎだろ。
「そんなの気にするなよ。さて、お腹も膨れたことだし坊主、お前に聞きたいことがある」
「坊主お前、何者だ?」
「何者だと言われても、流れ者としか言えないかな?」
「私から言っていこう。小僧、お前アイテムボックス使えるだろう?」
「アイテムボックス?アイテムバックなら使ってるけど?」
何でばれたのか分からず心中穏やかではなかった。
「坊主、カシー狩ってからこの村に着くまでどのくらい時間が経ってる?」
「一時間くらいじゃないかな?」
「なるほど、アイテムバックじゃカシーの肉の経ってる時間が合わないんだよ。さっきウルに会ったんだが、坊主がウルに会ってからギルドに行ってここで料理するまでに二時間くらいだ。でも肉も二時間くらいしか肉の熟成具合が経って無いんだよ」
やば、肉見ただけでそんなの分かるのかよ。
「小僧、薬草も取りたてで全体的に瑞々しく、刈り取ってから時間が全く経っていなかった。幾ら収集の仕方を知っていたとしても数時間時間が過ぎれば葉が萎れてくる。」
あ・・・
「さて、無言という事は肯定だな?」
言い訳が出来ない・・・誤魔化せる言葉も思いつかない・・・
アイテムバックまでなら、何れ知られるだろうと思ってたが、アイテムボックスまで知られるとは思わなかった。
「降参、逆に聞きたいなんでアイテムボックスって分かったんだ?」
「私達は、アイテムボックスを使っていた人を知っていただけだ」
「だけどそいつは、国の偉いやつに知られ、戦争でこき使われ死んだよ」
二人とも、苦い思い出なのだろう悔しそうな顔をしていた。
「全く何の因果だか、また私達の前にその使い手が現れるとはね」
「しかも、死んだやつと同じくお人よしで世間知らずの馬鹿とは」
そこまで言わなくても・・・
「坊主、お前ここに住め、ほおっておくとあいつと同じ運命になりそうだ」
「なんで俺に親切にするんだ?」
「あいつに、良く似てるんだよお前が、だからだろうな。それにラウに聞いたぞ、モトチカにカシー1ケレグレぐらい貰ったと。昨日会って世話になったからと言って渡すお人よしそうは居ないぞ?」
「村案内してもらったし、冒険者になる為のお金も出してくれたし」
「間抜け、村を案内したのはお前を監視してたんだよ。監視して報告すればそれ以上貰える」
なに、そうだったのか・・・
「全く気付いて無かったようだな。ラウもお前と話していて悪いやつじゃないと分かって思わず、冒険者になる為の金を出したんだろうよ。ラウも悪いことしたなと後悔してたよ」
「小僧、お前は危うい、ここで世話になりな。ただでさえアイテムボックスというスキルを所持してる人は少ない、一人いるだけで物流を変えることが出来る、私利私欲に目がくらむ、商人や国に関わるやつらに気付かれたら、どんなことをしてでも、小僧お前を攫いに来るぞ。私等でさえ簡単に気付けたんだ、そいつらに気付かれても可笑しくは無いぞ?」
ばれてしまった以上選択は三つかな、逃げるか、一人でやっていくか、このまま住む。
逃げてダンジョンの周囲で生活してても、何れ限界が来るから無理だな、元々、それが厳しかったからこっちに来たのだからこの選択は無い。
一人でやっていく、下手するともっと大勢に知られるだろうな、ウルさんに東に住んでると言ってしまってるから、商人と国のお偉いさん方に狙われたらダンジョンからも出れなくなる可能性もでてくる。
このまま住む、騙されている可能性もあるけど、スキル目当てなら、態々こんな話をせず力づくでいう事を聞かせることも可能だろうし、おっさんとばあさんなら余裕で俺を掴まえる事なんて簡単だ。
それとも、最初は優しく接して後々スキルを使わせる為に・・・
考えれば考えるほど、迷いが生じて決められない。
「坊主、そこの扉の向こうに寝床があるから今日はもう寝ろ。明日に落ち着いたら決めろ」
今日は色々あり過ぎて、考えがまとまらなかった。
何も言えず、頭を下げて部屋を借りて眠りについた。
寝ぼけた感じに意識だけ半覚醒しているのか、話し声が聞こえた。
「すぐに寝てしまったみたいだな」
「小僧は、あんたの訓練疲れと、狩りの疲れに合わせて、スキルがばれてしまった為に、精神心的にも疲れてしまったのだろう。休めば元気になるよ」
「正直、初めて会った時驚いたあいつに似ていたから」
「最初は、私も驚いた・。でも似ているだけで、あんた・小僧を弟子にする・・思わなかった」
「するつ・・・無かった・・がな・・・どう・・も手を・・伸べたかっ・・だ」
「でも、どう・・つも・・?」
「今度・・・守ってみせる・、俺達・・・と同・・・は・せ・い」
「そう・・、今・・そ・守って・・・」
守って見せるという言葉を聞いて何故か安心感を得て、意識を手放した。
「チィ、逃げられたか。小僧、店に入れ」
「解毒ポーション使ったか?」
「非常に不味かったし飲むのが苦痛」
「なるほどなるほど、やっぱりか今度は飲みやすくするか」
「ちょっと待て、その言い方だと俺を検体にして人体実験しやがったな」
「男が細かいこと気にするな」
「勝手に実験体扱いして何て言い草だ」
「そんな話はいいからさっさと薬草類だしな」
「ああ、これだろ」
くそーなんか納得出来ない。
と内心愚痴を言いつつ素直に、薬草、消毒草、止血草、解熱草を20本出した。
「ほう、ちゃんと収集の仕方を知っているな。状態も完璧だ。薬草350リル、消毒草150リル、止血草100リル、解熱草100リルで買い取ってやろう」
「ギルドより相場が高いのにいいのか?」
「状態が良いというのもあるが、向こうは総合で買い取ってるから平均になる。こっちはそれを主体に買取してるからだよ」
「なるほど」
銀貨7枚を受け取った
「しかし、良く20本づつ取ってこれたな。10本づつでも取ってこれるやつは少ないのに」
「たまたま群生地に当たっただけだよ」
まさか10本でも多いのかよ。
内心冷や汗ものだったが何とか誤魔化せた?
「さて、そろそろ隣に行くか」
「おっさんって料理上手いのか?」
「ああ、料理の腕だけは褒められるよ」
意外におっさんとばあさんって親しいのかな?
道具屋の鍵を閉めておっさんの店に向かった。
ばあさんはどんどん先に行ってしまうのでついて行くと、おっさんが料理していた。
「そこに適当に座れ」
「おっさん、意外に料理姿が似合うな」
「ふざけたこと言ってると、食べさせねーぞ」
「元々、俺が獲ってきたカシーなんだが」
「もう俺のだよ」
昔のアニメで見た青だぬきの出る、暴力小僧か?
「さて、出来たぞ」
「おー、美味そう」
「ほう、料理の腕は落ちてないようだな」
「良いから、さっさと食べろ」
夕食はパンとカシーステーキ、香ばしい匂いが広がり、匂いだけで食欲が増し唾液が止まらない。
堪らなくなり、ナイフとフォークを手に取り、ステーキを一口大に切り分ける。
ステーキにナイフが刺さると思ったよりも柔らかくすっと切り分けられた、切り口からじゅわりと肉汁が溢れる。
その肉汁を見ただけで口内が唾液で溢れ、もう我慢が出来ずに一口食べたのだが、口に入れたら溶けるように柔らかく、噛み締めると口の中に広がるのはじゅわ~っと肉汁の甘みと旨味が口内に広がりほどけていく。
塩と胡椒で確りと下味を付けてあり、肉の筋に切れ目を入れ絶妙な火加減で焼き上げたステーキだった。
一口また一口と、欲する体が止まらく無言で肉にかぶりついた。
今まで食べてきた肉よりも、記念にと数万払って食べた肉よりも、圧倒的にこの肉料理は美味かった。
そして気づいた時には、皿が空っぽになっていた。
「おっさん美味かったよ」
「うむ、美味い」
「そりゃどうも」
おっさんはそっけない言葉言ってる割には嬉しそうにしてた。
お代わりがあったので、お腹一杯になるまで食べた。
「坊主、結構食べたな」
「おっさんの方が食べてるだろうが」
俺が三枚、ばあさん二枚、おっさん四枚食べすぎだろ。
「そんなの気にするなよ。さて、お腹も膨れたことだし坊主、お前に聞きたいことがある」
「坊主お前、何者だ?」
「何者だと言われても、流れ者としか言えないかな?」
「私から言っていこう。小僧、お前アイテムボックス使えるだろう?」
「アイテムボックス?アイテムバックなら使ってるけど?」
何でばれたのか分からず心中穏やかではなかった。
「坊主、カシー狩ってからこの村に着くまでどのくらい時間が経ってる?」
「一時間くらいじゃないかな?」
「なるほど、アイテムバックじゃカシーの肉の経ってる時間が合わないんだよ。さっきウルに会ったんだが、坊主がウルに会ってからギルドに行ってここで料理するまでに二時間くらいだ。でも肉も二時間くらいしか肉の熟成具合が経って無いんだよ」
やば、肉見ただけでそんなの分かるのかよ。
「小僧、薬草も取りたてで全体的に瑞々しく、刈り取ってから時間が全く経っていなかった。幾ら収集の仕方を知っていたとしても数時間時間が過ぎれば葉が萎れてくる。」
あ・・・
「さて、無言という事は肯定だな?」
言い訳が出来ない・・・誤魔化せる言葉も思いつかない・・・
アイテムバックまでなら、何れ知られるだろうと思ってたが、アイテムボックスまで知られるとは思わなかった。
「降参、逆に聞きたいなんでアイテムボックスって分かったんだ?」
「私達は、アイテムボックスを使っていた人を知っていただけだ」
「だけどそいつは、国の偉いやつに知られ、戦争でこき使われ死んだよ」
二人とも、苦い思い出なのだろう悔しそうな顔をしていた。
「全く何の因果だか、また私達の前にその使い手が現れるとはね」
「しかも、死んだやつと同じくお人よしで世間知らずの馬鹿とは」
そこまで言わなくても・・・
「坊主、お前ここに住め、ほおっておくとあいつと同じ運命になりそうだ」
「なんで俺に親切にするんだ?」
「あいつに、良く似てるんだよお前が、だからだろうな。それにラウに聞いたぞ、モトチカにカシー1ケレグレぐらい貰ったと。昨日会って世話になったからと言って渡すお人よしそうは居ないぞ?」
「村案内してもらったし、冒険者になる為のお金も出してくれたし」
「間抜け、村を案内したのはお前を監視してたんだよ。監視して報告すればそれ以上貰える」
なに、そうだったのか・・・
「全く気付いて無かったようだな。ラウもお前と話していて悪いやつじゃないと分かって思わず、冒険者になる為の金を出したんだろうよ。ラウも悪いことしたなと後悔してたよ」
「小僧、お前は危うい、ここで世話になりな。ただでさえアイテムボックスというスキルを所持してる人は少ない、一人いるだけで物流を変えることが出来る、私利私欲に目がくらむ、商人や国に関わるやつらに気付かれたら、どんなことをしてでも、小僧お前を攫いに来るぞ。私等でさえ簡単に気付けたんだ、そいつらに気付かれても可笑しくは無いぞ?」
ばれてしまった以上選択は三つかな、逃げるか、一人でやっていくか、このまま住む。
逃げてダンジョンの周囲で生活してても、何れ限界が来るから無理だな、元々、それが厳しかったからこっちに来たのだからこの選択は無い。
一人でやっていく、下手するともっと大勢に知られるだろうな、ウルさんに東に住んでると言ってしまってるから、商人と国のお偉いさん方に狙われたらダンジョンからも出れなくなる可能性もでてくる。
このまま住む、騙されている可能性もあるけど、スキル目当てなら、態々こんな話をせず力づくでいう事を聞かせることも可能だろうし、おっさんとばあさんなら余裕で俺を掴まえる事なんて簡単だ。
それとも、最初は優しく接して後々スキルを使わせる為に・・・
考えれば考えるほど、迷いが生じて決められない。
「坊主、そこの扉の向こうに寝床があるから今日はもう寝ろ。明日に落ち着いたら決めろ」
今日は色々あり過ぎて、考えがまとまらなかった。
何も言えず、頭を下げて部屋を借りて眠りについた。
寝ぼけた感じに意識だけ半覚醒しているのか、話し声が聞こえた。
「すぐに寝てしまったみたいだな」
「小僧は、あんたの訓練疲れと、狩りの疲れに合わせて、スキルがばれてしまった為に、精神心的にも疲れてしまったのだろう。休めば元気になるよ」
「正直、初めて会った時驚いたあいつに似ていたから」
「最初は、私も驚いた・。でも似ているだけで、あんた・小僧を弟子にする・・思わなかった」
「するつ・・・無かった・・がな・・・どう・・も手を・・伸べたかっ・・だ」
「でも、どう・・つも・・?」
「今度・・・守ってみせる・、俺達・・・と同・・・は・せ・い」
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