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53「全部先生に教えてもらった」
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「ちょっといいですか?」
朝の申し送りを終えて、警邏に出ようとしていたカイを、事務官が呼び止めた。
「な、何ですか」
朝から苦手な事務官の顔を見て、カイは反射的に身構える。
「昨日提出していただいていた書類なのですが、ここの数字が間違っているように思うので、確認をお願いします」
「間違ってないと思うけど……?」
自分の字も時間を置くと何が書いてあるのか分からなくなりがちなカイは、示された箇所を凝視したが、間違っていないと思う。
「ここは『7』だと思うのですが」
「うん、だから『7』って書いてあるし」
「…………」
「…………」
カイと事務官はお互い無言で見つめ合う。
「……そうですか。『7』に訂正しておきますね」
「ちょ、訂正ってなんだよ、間違ってないのに!」
納得がいかずに抗議したカイに対して。
「この書類を丸々一枚、『誰が見ても読み間違えることのない綺麗な文字』で書き直していただいてもいいんですが?」
事務官は差し戻しを提案する。
「『7』に訂正お願いします!」
書き直して再提出など絶対に嫌なカイは、あっさりと手のひらを返した。
「はい、承りました」
事務官は何事もなかったかのように頷いて、引き返していった。
「『7』が正しいと思ってるのに『7』って読めないとか、あいつはおかしい」
大通りを歩きながら、カイは愚痴る。
「いや、あれは三割くらいの確率でしか『7』って読めないだろ」
せめて五割ならお前の肩を持ってやれるんだが、とヴェイセルが宥める。
「カイの字をちゃんと読んでくれて、間違ってないか確認に来てくれるなんて優しい人ですよね」
ユランにいたっては、事務官寄りの感想である。
「俺の字って、そんなに汚い……?」
綺麗な字とは言わないが、読める字だと思っているカイは地味にへこむ。
「汚いというか、一貫性がないんだよな」
全体に角張っているとか、線が斜めになりがちとか、癖があって読みにくいのではなく、文字というよりは模様に見えるよれよれ感満載である。
「同じ字でも崩れ方が違いますもんね」
筆跡鑑定すると別人と判定されそうなくらい違う。書いているところを見ていると、恐ろしくペンの動きがぎこちない。
「俺はちっちゃい頃から集中力がなくて、字を覚えるのも遅かったんだけど、関係あるのかな。今でもこの字ってこんな形だったかなってふと不安になるし」
迷いながら書くので余計に歪むのだ。
「それなら文字をしっかり覚え込むまで、何度も書き取りしたほうがいいかもな。どこで教わったんだ? 教会か?」
ヴェイセルが尋ねる。
「うん、教会の日曜学校で基礎的なことは教わった。初等学校にも通わせてもらったけど、勉強は苦手だった」
平民の読み書きの学びの場としては、ごく一般的である。
「そうか、それなら反復学習は少なめだな」
「先輩は?」
「俺は基礎は職人だった祖父に仕込まれた」
祖父はヴェイセルを職人にしたかったらしく、職人独特の文字や言い回しまで教えられた。
「そのあと通った初等学校で、祖父に教わったことが友達に通じなくて困ったっけ」
職人独特のものをそうと認識しないまま使ったら、通じないという事態を招いた。地方出身者が方言を標準語だと思って使って怪訝な顔をされてしまうのに似ている。
「暗号? って聞かれたりしたもんな。職人の間では普通に通じるのに」
「人とは違うものが読み書き出来るなんて、かっこいいじゃないですか」
ユランは褒めるが、ヴェイセルは褒められるようなことだとは思えない。
「外国語や魔法紋様が読めるってことなら、自慢するけど」
そうなると、格好良さ云々よりも実用性が高い。
「ユランは読みやすい字を書くよな。なんか秘訣みたいなのあるのか? どこで習ったんだ? 教会は田舎でもあるよな?」
カイがユランに視線を向ける。田舎でも教会は大体あるものだが、日曜学校が開かれていない場合がある。
「教会はあるよ。日曜学校も。もっと学びたいって意欲があって頭が良さそうな子は、領主さまが支援してくれて他の領地の上の学校に行く感じかな。僕は、読み書きも計算も全部先生に教えてもらった」
他の子が通っていたので、日曜学校にも一応顔を出していたが、遊んでいた記憶しかない。
「先生とは六歳差なのに?」
ユランが読み書きを習い始める頃なら、エイダールもまだ子供だったのではないだろうか。
「先生は昔っから頭いいもん。膝に載せてもらって手取り足取り教わった」
大変いい思い出である。
「秘訣かどうかは分からないけど、上手に出来ると先生が褒めてくれるから、そのために頑張ったよ」
おやつもついてきたが、エイダールに頭を撫でて貰えるのが何より嬉しかった。
「成程、つまりは愛が大事ってことだな」
ヴェルセルが感銘を受けたように頷く。
「カイ、お前も『好きな人に褒められたい』という気持ちで書けば、字が上手くなるんじゃないのか」
「そんな無茶苦茶な」
なにゆってるんですか先輩、という顔になるカイ。
「だったら、あの事務官の人を好きになればいいってことですね」
ユランが、字も綺麗になって褒めても貰える、一石二鳥だと手を叩く。
「あ、でも、好きになる前に、恋人とか婚約者とか昔結婚を約束した相手がいないことを確認しておいた方がいいと思う、これは僕の経験談」
ある日突然好きな人に結婚相手が出現すると辛いよ、と真顔になる。
「二人とも、ちょっと待ってもらっても?」
話がおかしい方向に進んでいるとカイが抵抗する。
「俺もいい案だと思うけどな。そういや、カイは男もいけるのか?」
女の子とは割と遊んでいるようだが、男も恋愛対象なのだろうか。
「男と付き合ったことはないし、そもそもあの事務官は性格が無理」
「大丈夫だよカイ、好きになったら性別なんて関係ないし、僕はあの事務官は優しい人だと思うよ」
性別関係なくエイダールが好きなユランは、自信をもって断言する。
「まあ確かに、男でもキレイ系かカワイイ系ならいける気がしないでもないけど」
がっちりとかむっちりとかもっさりとか、むさ苦しいのはだめである。
「あ、先生のことは好きになっちゃだめだよ」
先生は素敵な人だけど、と釘をさすユラン。
「いや、あの先生、キレイ系でもカワイイ系でもないだろ……」
「えっ」
真剣に驚いているユランに、カイは脱力する。あばたもえくぼとはこのことだろうか。磨いた状態ならばともかく、普段のエイダールはちょっぴりくたびれた感じの、その辺によくいる普通の兄ちゃんである。
朝の申し送りを終えて、警邏に出ようとしていたカイを、事務官が呼び止めた。
「な、何ですか」
朝から苦手な事務官の顔を見て、カイは反射的に身構える。
「昨日提出していただいていた書類なのですが、ここの数字が間違っているように思うので、確認をお願いします」
「間違ってないと思うけど……?」
自分の字も時間を置くと何が書いてあるのか分からなくなりがちなカイは、示された箇所を凝視したが、間違っていないと思う。
「ここは『7』だと思うのですが」
「うん、だから『7』って書いてあるし」
「…………」
「…………」
カイと事務官はお互い無言で見つめ合う。
「……そうですか。『7』に訂正しておきますね」
「ちょ、訂正ってなんだよ、間違ってないのに!」
納得がいかずに抗議したカイに対して。
「この書類を丸々一枚、『誰が見ても読み間違えることのない綺麗な文字』で書き直していただいてもいいんですが?」
事務官は差し戻しを提案する。
「『7』に訂正お願いします!」
書き直して再提出など絶対に嫌なカイは、あっさりと手のひらを返した。
「はい、承りました」
事務官は何事もなかったかのように頷いて、引き返していった。
「『7』が正しいと思ってるのに『7』って読めないとか、あいつはおかしい」
大通りを歩きながら、カイは愚痴る。
「いや、あれは三割くらいの確率でしか『7』って読めないだろ」
せめて五割ならお前の肩を持ってやれるんだが、とヴェイセルが宥める。
「カイの字をちゃんと読んでくれて、間違ってないか確認に来てくれるなんて優しい人ですよね」
ユランにいたっては、事務官寄りの感想である。
「俺の字って、そんなに汚い……?」
綺麗な字とは言わないが、読める字だと思っているカイは地味にへこむ。
「汚いというか、一貫性がないんだよな」
全体に角張っているとか、線が斜めになりがちとか、癖があって読みにくいのではなく、文字というよりは模様に見えるよれよれ感満載である。
「同じ字でも崩れ方が違いますもんね」
筆跡鑑定すると別人と判定されそうなくらい違う。書いているところを見ていると、恐ろしくペンの動きがぎこちない。
「俺はちっちゃい頃から集中力がなくて、字を覚えるのも遅かったんだけど、関係あるのかな。今でもこの字ってこんな形だったかなってふと不安になるし」
迷いながら書くので余計に歪むのだ。
「それなら文字をしっかり覚え込むまで、何度も書き取りしたほうがいいかもな。どこで教わったんだ? 教会か?」
ヴェイセルが尋ねる。
「うん、教会の日曜学校で基礎的なことは教わった。初等学校にも通わせてもらったけど、勉強は苦手だった」
平民の読み書きの学びの場としては、ごく一般的である。
「そうか、それなら反復学習は少なめだな」
「先輩は?」
「俺は基礎は職人だった祖父に仕込まれた」
祖父はヴェイセルを職人にしたかったらしく、職人独特の文字や言い回しまで教えられた。
「そのあと通った初等学校で、祖父に教わったことが友達に通じなくて困ったっけ」
職人独特のものをそうと認識しないまま使ったら、通じないという事態を招いた。地方出身者が方言を標準語だと思って使って怪訝な顔をされてしまうのに似ている。
「暗号? って聞かれたりしたもんな。職人の間では普通に通じるのに」
「人とは違うものが読み書き出来るなんて、かっこいいじゃないですか」
ユランは褒めるが、ヴェイセルは褒められるようなことだとは思えない。
「外国語や魔法紋様が読めるってことなら、自慢するけど」
そうなると、格好良さ云々よりも実用性が高い。
「ユランは読みやすい字を書くよな。なんか秘訣みたいなのあるのか? どこで習ったんだ? 教会は田舎でもあるよな?」
カイがユランに視線を向ける。田舎でも教会は大体あるものだが、日曜学校が開かれていない場合がある。
「教会はあるよ。日曜学校も。もっと学びたいって意欲があって頭が良さそうな子は、領主さまが支援してくれて他の領地の上の学校に行く感じかな。僕は、読み書きも計算も全部先生に教えてもらった」
他の子が通っていたので、日曜学校にも一応顔を出していたが、遊んでいた記憶しかない。
「先生とは六歳差なのに?」
ユランが読み書きを習い始める頃なら、エイダールもまだ子供だったのではないだろうか。
「先生は昔っから頭いいもん。膝に載せてもらって手取り足取り教わった」
大変いい思い出である。
「秘訣かどうかは分からないけど、上手に出来ると先生が褒めてくれるから、そのために頑張ったよ」
おやつもついてきたが、エイダールに頭を撫でて貰えるのが何より嬉しかった。
「成程、つまりは愛が大事ってことだな」
ヴェルセルが感銘を受けたように頷く。
「カイ、お前も『好きな人に褒められたい』という気持ちで書けば、字が上手くなるんじゃないのか」
「そんな無茶苦茶な」
なにゆってるんですか先輩、という顔になるカイ。
「だったら、あの事務官の人を好きになればいいってことですね」
ユランが、字も綺麗になって褒めても貰える、一石二鳥だと手を叩く。
「あ、でも、好きになる前に、恋人とか婚約者とか昔結婚を約束した相手がいないことを確認しておいた方がいいと思う、これは僕の経験談」
ある日突然好きな人に結婚相手が出現すると辛いよ、と真顔になる。
「二人とも、ちょっと待ってもらっても?」
話がおかしい方向に進んでいるとカイが抵抗する。
「俺もいい案だと思うけどな。そういや、カイは男もいけるのか?」
女の子とは割と遊んでいるようだが、男も恋愛対象なのだろうか。
「男と付き合ったことはないし、そもそもあの事務官は性格が無理」
「大丈夫だよカイ、好きになったら性別なんて関係ないし、僕はあの事務官は優しい人だと思うよ」
性別関係なくエイダールが好きなユランは、自信をもって断言する。
「まあ確かに、男でもキレイ系かカワイイ系ならいける気がしないでもないけど」
がっちりとかむっちりとかもっさりとか、むさ苦しいのはだめである。
「あ、先生のことは好きになっちゃだめだよ」
先生は素敵な人だけど、と釘をさすユラン。
「いや、あの先生、キレイ系でもカワイイ系でもないだろ……」
「えっ」
真剣に驚いているユランに、カイは脱力する。あばたもえくぼとはこのことだろうか。磨いた状態ならばともかく、普段のエイダールはちょっぴりくたびれた感じの、その辺によくいる普通の兄ちゃんである。
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