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52「良かったな、警戒されてるぞ」
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「ただいま戻りました」
帰りは一人で馬車に揺られて、ユランは警備隊に戻った。
「おかえり」
ヴェイセルとカイは、まだ書類が仕上がらないらしく、机に向かっている。
「どうした、背が丸まってるぞ、事情聴取が大変だったのか?」
普段は姿勢のいいユランが、少し小さく見える。
「いえ、状況の説明だけだったから、それは別に……ただ、その相手がカスペルさんだったので」
精神的にくるものがあっただけである。
「カスペルさんて、ユランの先生のあれ? 騎士団の人だっけ?」
王城勤めの文官とか言ってなかったっけ? とカイが尋ねる。
「そういえば何でだろう」
ユランも、何故カスペルから事情聴取を受けたのか分からなくなってくる。
「宰相府からの見届け人みたいな形じゃないのか? 神殿に強制捜査に入った時も来てたぞ」
ヴェイセルが正解を叩き出す。
「ヴェイセル先輩、ユランの先生の相手に会ったんですか、どんな人なんです?」
まともなのかどうか、ユランに勝ち目がありそうかどうか、カイは気になる。
「容姿はまあまあ、背は高いけどそんなに圧迫感はなくて、話し方とかは『出来る男』って感じだったな」
戦いを挑んでも負けが確定していそうな相手である。
「ユランの先生もその強制捜査にいたんですよね? 甘い雰囲気的なものは?」
「まるでなかったな」
ヴェイセルはエイダールの言動を思い出しながら答える。
「ユランの先生は基本的にユランの心配しかしてなかったし、相手とは悪友感しか漂ってなかった」
イーレンの扱いよりはましだったが、甘さは一欠片もなかった。
「本当に結婚するのかなって思うくらいだったぞ」
ユランが二人のことを親友だとしか思っていなかったのを、鈍いと思っていたヴェイセルだが、実際に二人を見ると気持ちが分かった。
「甘い雰囲気はなくても、結婚話は着々と進んでるみたいでした。カスペルさん、休みを取って御両親に会いに行くって」
はああああっと、ユランは溜息をつく。
「成程、牽制されてそんなに疲れてるのか。まあ、ユランは弟枠って言っても先生に大事にされてることに変わりはないから、相手としては牽制したくなるよな」
エイダールのユランへの過保護っぷりを見れば、心配にもなるだろう。
「僕、牽制されてたんですか」
ユランは驚いた。終始にこやかだったのに、そこに牽制を混ぜてきていたとは、さすが高位貴族、経験値が違う。
「ユランに向かって親密さを誇示してくるってことは、そういうことだろ。良かったな、警戒されてるぞ」
カスペルに意識される程度には、エイダールに愛されているということだ。
「どんなに警戒されたところで、僕なんて結局弟枠じゃないですか」
ユランは、ぶっとむくれた。
「それもいいだろ、不動の弟枠なんだし。暇なら書類手伝えよ、この間の騎士団への捜査協力の所為で、いつもより書かなきゃならない報告書が多いんだよー」
悪筆で書類作成が苦手なカイが泣きごとを言い出した。
「一緒に行動してた時のは俺が書いてやってるだろ。単独行動の時のはお前にしか書けないんだから頑張るしかないぞ」
引き受けられる分は引き受けているヴェイセルが励ます。
「俺も事情聴取を受けたい……そうしたら向こうが全部書いてくれるんだろ?」
自分で書くのが嫌なのが高じて、カイは事情聴取に夢を見始める。
「確かに話せばいいだけだけど、貴族とみっちり一時間膝を突き合わせての面談だよ? カスペルさんは知ってる人だからまだ良かったけど。あれ、それも加味してのカスペルさんだったのかな」
違う意味で心の安寧は保てなかったが、初対面の貴族と密室で二人きりよりは、緊張は少なかったと思う。こちらが平民なので配慮してくれたのかもしれない。
「それはきついな……いやでも、一時間耐えれば書類が出来るならっ」
カイが真剣に悩み出す。
「現実味のないことを言ってないで、さっさと書け。いつもの事務官が待ってるぞ」
「うわあああああ」
字が汚くて読めないと、書類を差し戻してくる事務官の姿を思い出して、カイは髪をかきむしった。
「ん、鞄は返して貰えたけど、守護石はまだなのか」
その日、遅くに戻ってきたエイダールに、ユランは事情聴取に行った時のことを話した。
「裁判が終わるまで返してもらえないみたいで」
「裁判が終わってからだと随分先になるな。新しいのを作るか。試してみたいこともあるし」
エイダールは、何の付与をしようかなと楽しく悩み始めた。
「え、枠組みを決めておけって?」
ユランはカスペルからの伝言も伝える。
「はい、御両親へ挨拶に行くから、戻るまでの間にって」
「挨拶から戻るまでの間にか。まあ、もともとある程度の様式があるしな、それでいいだろ」
エイダールは、さくさくと決定する。
「もう少し熟考したほうが良くないですか?」
あまりの決断の速さに、ユランは心配になる。
「そうは言っても、この話はだめになる可能性のほうが高いしな、決まってからでもいいと思うんだよな」
「はい!? だめになる可能性ってなんですか」
結婚しない可能性があるのだろうかとユランは勢いづく。
「言葉のまんまだけど? さすがに七年は長いだろ、事が滞りなく運ぶとは思えん」
「で、でも、二人の気持ちがしっかりしていれば……そういえば先生は一緒に行かなくていいんですか?」
こういうのは二人揃って出向くものではないのだろうか。一人で挨拶に行ったらむしろ滞るのではないのだろうか。
「そうだな、行きたいけど、遠いしな、ちょっと無理だな」
エイダールは残念そうな顔を見せる。エイダールとユランの故郷は、辺境近くの田舎である。転移ゲートを使っても宿泊必須の大仕事であった。
帰りは一人で馬車に揺られて、ユランは警備隊に戻った。
「おかえり」
ヴェイセルとカイは、まだ書類が仕上がらないらしく、机に向かっている。
「どうした、背が丸まってるぞ、事情聴取が大変だったのか?」
普段は姿勢のいいユランが、少し小さく見える。
「いえ、状況の説明だけだったから、それは別に……ただ、その相手がカスペルさんだったので」
精神的にくるものがあっただけである。
「カスペルさんて、ユランの先生のあれ? 騎士団の人だっけ?」
王城勤めの文官とか言ってなかったっけ? とカイが尋ねる。
「そういえば何でだろう」
ユランも、何故カスペルから事情聴取を受けたのか分からなくなってくる。
「宰相府からの見届け人みたいな形じゃないのか? 神殿に強制捜査に入った時も来てたぞ」
ヴェイセルが正解を叩き出す。
「ヴェイセル先輩、ユランの先生の相手に会ったんですか、どんな人なんです?」
まともなのかどうか、ユランに勝ち目がありそうかどうか、カイは気になる。
「容姿はまあまあ、背は高いけどそんなに圧迫感はなくて、話し方とかは『出来る男』って感じだったな」
戦いを挑んでも負けが確定していそうな相手である。
「ユランの先生もその強制捜査にいたんですよね? 甘い雰囲気的なものは?」
「まるでなかったな」
ヴェイセルはエイダールの言動を思い出しながら答える。
「ユランの先生は基本的にユランの心配しかしてなかったし、相手とは悪友感しか漂ってなかった」
イーレンの扱いよりはましだったが、甘さは一欠片もなかった。
「本当に結婚するのかなって思うくらいだったぞ」
ユランが二人のことを親友だとしか思っていなかったのを、鈍いと思っていたヴェイセルだが、実際に二人を見ると気持ちが分かった。
「甘い雰囲気はなくても、結婚話は着々と進んでるみたいでした。カスペルさん、休みを取って御両親に会いに行くって」
はああああっと、ユランは溜息をつく。
「成程、牽制されてそんなに疲れてるのか。まあ、ユランは弟枠って言っても先生に大事にされてることに変わりはないから、相手としては牽制したくなるよな」
エイダールのユランへの過保護っぷりを見れば、心配にもなるだろう。
「僕、牽制されてたんですか」
ユランは驚いた。終始にこやかだったのに、そこに牽制を混ぜてきていたとは、さすが高位貴族、経験値が違う。
「ユランに向かって親密さを誇示してくるってことは、そういうことだろ。良かったな、警戒されてるぞ」
カスペルに意識される程度には、エイダールに愛されているということだ。
「どんなに警戒されたところで、僕なんて結局弟枠じゃないですか」
ユランは、ぶっとむくれた。
「それもいいだろ、不動の弟枠なんだし。暇なら書類手伝えよ、この間の騎士団への捜査協力の所為で、いつもより書かなきゃならない報告書が多いんだよー」
悪筆で書類作成が苦手なカイが泣きごとを言い出した。
「一緒に行動してた時のは俺が書いてやってるだろ。単独行動の時のはお前にしか書けないんだから頑張るしかないぞ」
引き受けられる分は引き受けているヴェイセルが励ます。
「俺も事情聴取を受けたい……そうしたら向こうが全部書いてくれるんだろ?」
自分で書くのが嫌なのが高じて、カイは事情聴取に夢を見始める。
「確かに話せばいいだけだけど、貴族とみっちり一時間膝を突き合わせての面談だよ? カスペルさんは知ってる人だからまだ良かったけど。あれ、それも加味してのカスペルさんだったのかな」
違う意味で心の安寧は保てなかったが、初対面の貴族と密室で二人きりよりは、緊張は少なかったと思う。こちらが平民なので配慮してくれたのかもしれない。
「それはきついな……いやでも、一時間耐えれば書類が出来るならっ」
カイが真剣に悩み出す。
「現実味のないことを言ってないで、さっさと書け。いつもの事務官が待ってるぞ」
「うわあああああ」
字が汚くて読めないと、書類を差し戻してくる事務官の姿を思い出して、カイは髪をかきむしった。
「ん、鞄は返して貰えたけど、守護石はまだなのか」
その日、遅くに戻ってきたエイダールに、ユランは事情聴取に行った時のことを話した。
「裁判が終わるまで返してもらえないみたいで」
「裁判が終わってからだと随分先になるな。新しいのを作るか。試してみたいこともあるし」
エイダールは、何の付与をしようかなと楽しく悩み始めた。
「え、枠組みを決めておけって?」
ユランはカスペルからの伝言も伝える。
「はい、御両親へ挨拶に行くから、戻るまでの間にって」
「挨拶から戻るまでの間にか。まあ、もともとある程度の様式があるしな、それでいいだろ」
エイダールは、さくさくと決定する。
「もう少し熟考したほうが良くないですか?」
あまりの決断の速さに、ユランは心配になる。
「そうは言っても、この話はだめになる可能性のほうが高いしな、決まってからでもいいと思うんだよな」
「はい!? だめになる可能性ってなんですか」
結婚しない可能性があるのだろうかとユランは勢いづく。
「言葉のまんまだけど? さすがに七年は長いだろ、事が滞りなく運ぶとは思えん」
「で、でも、二人の気持ちがしっかりしていれば……そういえば先生は一緒に行かなくていいんですか?」
こういうのは二人揃って出向くものではないのだろうか。一人で挨拶に行ったらむしろ滞るのではないのだろうか。
「そうだな、行きたいけど、遠いしな、ちょっと無理だな」
エイダールは残念そうな顔を見せる。エイダールとユランの故郷は、辺境近くの田舎である。転移ゲートを使っても宿泊必須の大仕事であった。
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