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37「とりあえずこの縄を解いてくれるか?」
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「……ユランくん?」
衣装箱の中のエルディは状況が掴めず身を固くしたが、近付いてきたユランがフードをずらして顔を見せたことで、力を抜く。
「どうやって抜け出して……ああ、まだ沈黙の魔法が切れてないのか」
口をぱくぱくとさせているが、ユランは声が出ていない。
「とりあえずこの縄を解いてくれるか?」
箱の中で身を捩って、後ろ手に縛られた手を示す。こくこくと頷いたユランは、まずエルディを衣装箱から出そうと、ひょいっと抱き上げる。
「……嘘だろ、お姫様抱っこされるとか初体験だぞ」
エルディは呆然と呟く。がっしりとした体格のエルディは、する側になることはあっても、される側になったことはない。
「あ、ついでに魔法陣の上から移動してくれ」
持ち上げられたことで魔法陣が描かれた床が見えたエルディに指示され、ユランは部屋の隅に移動した。
「そのローブ、何か入ってないのか、縄を切れそうなもの」
移動したことで魔力の吸い上げが中断されて、人心地ついたエルディは、結び目が固いらしく、苦戦しているユランに声をかける。魔術師のローブというのは、持ち主にもよるが、割といろいろなものが詰まっているものだ。
「ありがとう、助かった」
ローブの中から見つかった懐刀で縄が断ち切られる。漸く自由になった腕をさすり、エルディは肩を解すように回した。
「状況を聞きたいけど、困ったな、まだ喋れないのか……そのローブを着てるってことは魔術師をやったのか」
ユランは頷き、手綱を捌く仕草をしてぱたんと倒れて見せる。
「御者もやったのか? 他は?」
ユランは一度頷いて、次に首を横に振る。エルディは部屋の扉から少しだけ顔を出して、廊下の様子を窺い、誰もいないことを確認して、扉を閉める。
「他の被害者を見たか?」
ユランは首を横に振り、手で下を指し示し、それからぐにゃぐにゃと何かの形を描いて見せる。
「床に何かあるのか?」
「(地下へ続く階段があってそっちに人の気配があったんだけどな。ほら、この形! 階段だよ!)」
ユランが降りようかと迷ったところで、エルディが眼鏡の女性と話している声が聞こえてこちらへ来たが、この階には他に気配がなかったので、被害者たちがいるとしたら地下だろう。
「何を伝えたいのかさっぱり分からない……」
階段の形を表そうと頑張るユランの努力は、エルディには届かなかった。
「ようこそいらっしゃいました、ルニウム卿。私はグーンと申します」
枢機卿に面会したいと神殿に入ったら、出迎えたのは目的のグーン上級神官だった。いきなりの当たりである。ルニウム公爵子息から少し距離を取って柱の陰に隠れていた騎士団の面々は、その名を聞いて不穏な眼差しになったエイダールを必死に押さえる。
「父の名代で参りました、叔父上にお目に掛かりたいのですが」
宰相府からの突然の要請に快く……かどうかは知らないが応じた公爵子息は、打ち合わせ通りに会話を進める。
「面会なさりたいとのことでしたが、枢機卿は禊の最中ですので御案内できません、お引き取りを」
枢機卿に会わせる気はないようだ。
「親族であれば会える筈ですが? 連絡がつかないことを父が心配しておりまして、一目だけでも必ず会ってくるようにと。叔父上はどちらにいらっしゃいますか?」
「枢機卿は禊の場におられます。お元気ですので御心配には及びません。結界の張り直しの日まであと僅か、集中なさりたいようなのです。今日のところはどうかお引き取りを……ああ、夕刻の鐘が鳴っています、もう門も閉まりますから」
鐘の音が響く中、追い出す気満々のグーンに、公爵子息は、侍従のような顔をして後ろに控えていたカスペルをちらりと見た。
「どうしても御案内いただけない、ということでしょうか?」
交渉を引き継ぐように、カスペルが確認する。
「はい、どうか御理解ください」
慇懃無礼とはこのことか、という態度のグーン。
「そうですか、では案内は結構です」
カスペルは一歩下がった。逆に公爵子息の護衛に扮して侍っていた二人の騎士が前に出る。
「……何をする!?」
二人の騎士に両側から腕を掴まれたグーンが狼狽える。
「枢機卿は禊の場にいらっしゃると仰いましたよね? まずはそこを捜させていただきます」
カスペルの言葉が終わると同時に、柱の陰にいた副騎士団長が、さっと手を上げ、騎士団員たちが散らばっていく。
「何故騎士団が入り込んでいる、国と神殿は互いに不可侵で……!」
「大袈裟ですね、神官殿。彼らは叔父の顔を見たいというルニウム卿のために、枢機卿を捜しているだけの付き人ですよ?」
カスペルは不思議そうな顔で首を傾げる。建前は大事だ。
「どこからどう見ても騎士団ではないか!」
「気の所為ですよ、それはともかく、もし禊の場にいらっしゃらなければ神殿中を捜させていただくことになりますが、よろしいですね?」
「なっ」
枢機卿が禊の場に、神殿にすらいないことを知っているグーンは絶句する。
「禊の場を確認しましたが、枢機卿はいらっしゃいませんでした」
騎士団員の一人が戻ってきて、副騎士団長に報告した。
「ほら、さすが騎士団は仕事が早いですね」
さっき気の所為だといったのにさらっと騎士団を褒めるカスペルに、グーンは目を白黒させる。
「という訳で、グーン上級神官殿、あなたには枢機卿誘拐の容疑がかかっています、取り調べに御協力ください」
立ち話もなんですから、その辺の部屋を借りましょうか、とカスペルは移動を指示した。
「いないの分かってるのにまた確認する必要あるか?」
「私たちは神聖力と魔力の痕跡を視るために来たんですよ」
文句をたらたら言いながら禊の場を訪れたエイダールを、イーレンが宥める。
「そんなのお前一人でいいだろ」
そういうのを視るのが得意なのはイーレンだ。
「二人一緒に行動するように命じられたから仕方ないでしょう? 一人で放り出したら何をやらかすか分からないって警戒されている自覚を持ってください」
実はイーレンも大なり小なりやらかすと思われている口であるが、エイダールほどではない。二人きりではなく、騎士団から騎士が一人、警備隊からはヴェイセルが護衛の名目で同行している。
「うるさい、さっさと視ろ」
「はいはい」
イーレンは壁や床を見て回り、ふうっと息をついた。
「痕跡がない訳ではありませんが、少なくとも一ヶ月は枢機卿はここを訪れていないと思います」
神聖力の強い枢機卿だからこそ、薄っすらと痕跡が残っているが、そうでなければ消えてしまっているくらいの時間が経っている。
「よし、じゃあ次は俺に付き合ってもらうぞ」
イーレンの仕事が終わったと見たエイダールは、禊の場を出ようとする。
「え、まだ侯爵家に繋がる証拠は出てませんよ、あのグーンという神官も口を割っていないし」
グーンは、容疑について『何のことだか分からない、誰かの陰謀だ』と主張して、それ以上何も話そうとしていない。
「ユランに持たせておいた守護石の気配がするんだよ、この気配の強さなら神殿内にある。捜して損はないだろ」
「え、じゃあユランはここにいるんですか?」
護衛任務なら黙って立ち続けているべきだと、それまで静かにしていたヴェイセルが、思わず口を挟む。
「いや、ユランの気配はない。ここに連れてこられたときに没収されたんだろう。自分から置いていく筈はないしな」
なるべく身につけておくようにとエイダールが渡したものだ。ユランは大切にしていた。
「ユランくんが身につけていたものを持っている人間=神殿でのグーンの協力者ということですね」
「分かりやすい解説をありがとうございます」
成程、と納得したヴェイセルは、イーレンに礼を述べた。
「まあそういうことだな。あのふてぶてしいおっさんと比べたら、協力者の方が饒舌な気がするだろ? よし、こっちだ」
気配を辿っての直進移動のため、何かに突き当たっては迂回してを繰り返して、エイダールたちは神官たちの居住区らしき場所に入り込んだ。
衣装箱の中のエルディは状況が掴めず身を固くしたが、近付いてきたユランがフードをずらして顔を見せたことで、力を抜く。
「どうやって抜け出して……ああ、まだ沈黙の魔法が切れてないのか」
口をぱくぱくとさせているが、ユランは声が出ていない。
「とりあえずこの縄を解いてくれるか?」
箱の中で身を捩って、後ろ手に縛られた手を示す。こくこくと頷いたユランは、まずエルディを衣装箱から出そうと、ひょいっと抱き上げる。
「……嘘だろ、お姫様抱っこされるとか初体験だぞ」
エルディは呆然と呟く。がっしりとした体格のエルディは、する側になることはあっても、される側になったことはない。
「あ、ついでに魔法陣の上から移動してくれ」
持ち上げられたことで魔法陣が描かれた床が見えたエルディに指示され、ユランは部屋の隅に移動した。
「そのローブ、何か入ってないのか、縄を切れそうなもの」
移動したことで魔力の吸い上げが中断されて、人心地ついたエルディは、結び目が固いらしく、苦戦しているユランに声をかける。魔術師のローブというのは、持ち主にもよるが、割といろいろなものが詰まっているものだ。
「ありがとう、助かった」
ローブの中から見つかった懐刀で縄が断ち切られる。漸く自由になった腕をさすり、エルディは肩を解すように回した。
「状況を聞きたいけど、困ったな、まだ喋れないのか……そのローブを着てるってことは魔術師をやったのか」
ユランは頷き、手綱を捌く仕草をしてぱたんと倒れて見せる。
「御者もやったのか? 他は?」
ユランは一度頷いて、次に首を横に振る。エルディは部屋の扉から少しだけ顔を出して、廊下の様子を窺い、誰もいないことを確認して、扉を閉める。
「他の被害者を見たか?」
ユランは首を横に振り、手で下を指し示し、それからぐにゃぐにゃと何かの形を描いて見せる。
「床に何かあるのか?」
「(地下へ続く階段があってそっちに人の気配があったんだけどな。ほら、この形! 階段だよ!)」
ユランが降りようかと迷ったところで、エルディが眼鏡の女性と話している声が聞こえてこちらへ来たが、この階には他に気配がなかったので、被害者たちがいるとしたら地下だろう。
「何を伝えたいのかさっぱり分からない……」
階段の形を表そうと頑張るユランの努力は、エルディには届かなかった。
「ようこそいらっしゃいました、ルニウム卿。私はグーンと申します」
枢機卿に面会したいと神殿に入ったら、出迎えたのは目的のグーン上級神官だった。いきなりの当たりである。ルニウム公爵子息から少し距離を取って柱の陰に隠れていた騎士団の面々は、その名を聞いて不穏な眼差しになったエイダールを必死に押さえる。
「父の名代で参りました、叔父上にお目に掛かりたいのですが」
宰相府からの突然の要請に快く……かどうかは知らないが応じた公爵子息は、打ち合わせ通りに会話を進める。
「面会なさりたいとのことでしたが、枢機卿は禊の最中ですので御案内できません、お引き取りを」
枢機卿に会わせる気はないようだ。
「親族であれば会える筈ですが? 連絡がつかないことを父が心配しておりまして、一目だけでも必ず会ってくるようにと。叔父上はどちらにいらっしゃいますか?」
「枢機卿は禊の場におられます。お元気ですので御心配には及びません。結界の張り直しの日まであと僅か、集中なさりたいようなのです。今日のところはどうかお引き取りを……ああ、夕刻の鐘が鳴っています、もう門も閉まりますから」
鐘の音が響く中、追い出す気満々のグーンに、公爵子息は、侍従のような顔をして後ろに控えていたカスペルをちらりと見た。
「どうしても御案内いただけない、ということでしょうか?」
交渉を引き継ぐように、カスペルが確認する。
「はい、どうか御理解ください」
慇懃無礼とはこのことか、という態度のグーン。
「そうですか、では案内は結構です」
カスペルは一歩下がった。逆に公爵子息の護衛に扮して侍っていた二人の騎士が前に出る。
「……何をする!?」
二人の騎士に両側から腕を掴まれたグーンが狼狽える。
「枢機卿は禊の場にいらっしゃると仰いましたよね? まずはそこを捜させていただきます」
カスペルの言葉が終わると同時に、柱の陰にいた副騎士団長が、さっと手を上げ、騎士団員たちが散らばっていく。
「何故騎士団が入り込んでいる、国と神殿は互いに不可侵で……!」
「大袈裟ですね、神官殿。彼らは叔父の顔を見たいというルニウム卿のために、枢機卿を捜しているだけの付き人ですよ?」
カスペルは不思議そうな顔で首を傾げる。建前は大事だ。
「どこからどう見ても騎士団ではないか!」
「気の所為ですよ、それはともかく、もし禊の場にいらっしゃらなければ神殿中を捜させていただくことになりますが、よろしいですね?」
「なっ」
枢機卿が禊の場に、神殿にすらいないことを知っているグーンは絶句する。
「禊の場を確認しましたが、枢機卿はいらっしゃいませんでした」
騎士団員の一人が戻ってきて、副騎士団長に報告した。
「ほら、さすが騎士団は仕事が早いですね」
さっき気の所為だといったのにさらっと騎士団を褒めるカスペルに、グーンは目を白黒させる。
「という訳で、グーン上級神官殿、あなたには枢機卿誘拐の容疑がかかっています、取り調べに御協力ください」
立ち話もなんですから、その辺の部屋を借りましょうか、とカスペルは移動を指示した。
「いないの分かってるのにまた確認する必要あるか?」
「私たちは神聖力と魔力の痕跡を視るために来たんですよ」
文句をたらたら言いながら禊の場を訪れたエイダールを、イーレンが宥める。
「そんなのお前一人でいいだろ」
そういうのを視るのが得意なのはイーレンだ。
「二人一緒に行動するように命じられたから仕方ないでしょう? 一人で放り出したら何をやらかすか分からないって警戒されている自覚を持ってください」
実はイーレンも大なり小なりやらかすと思われている口であるが、エイダールほどではない。二人きりではなく、騎士団から騎士が一人、警備隊からはヴェイセルが護衛の名目で同行している。
「うるさい、さっさと視ろ」
「はいはい」
イーレンは壁や床を見て回り、ふうっと息をついた。
「痕跡がない訳ではありませんが、少なくとも一ヶ月は枢機卿はここを訪れていないと思います」
神聖力の強い枢機卿だからこそ、薄っすらと痕跡が残っているが、そうでなければ消えてしまっているくらいの時間が経っている。
「よし、じゃあ次は俺に付き合ってもらうぞ」
イーレンの仕事が終わったと見たエイダールは、禊の場を出ようとする。
「え、まだ侯爵家に繋がる証拠は出てませんよ、あのグーンという神官も口を割っていないし」
グーンは、容疑について『何のことだか分からない、誰かの陰謀だ』と主張して、それ以上何も話そうとしていない。
「ユランに持たせておいた守護石の気配がするんだよ、この気配の強さなら神殿内にある。捜して損はないだろ」
「え、じゃあユランはここにいるんですか?」
護衛任務なら黙って立ち続けているべきだと、それまで静かにしていたヴェイセルが、思わず口を挟む。
「いや、ユランの気配はない。ここに連れてこられたときに没収されたんだろう。自分から置いていく筈はないしな」
なるべく身につけておくようにとエイダールが渡したものだ。ユランは大切にしていた。
「ユランくんが身につけていたものを持っている人間=神殿でのグーンの協力者ということですね」
「分かりやすい解説をありがとうございます」
成程、と納得したヴェイセルは、イーレンに礼を述べた。
「まあそういうことだな。あのふてぶてしいおっさんと比べたら、協力者の方が饒舌な気がするだろ? よし、こっちだ」
気配を辿っての直進移動のため、何かに突き当たっては迂回してを繰り返して、エイダールたちは神官たちの居住区らしき場所に入り込んだ。
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