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リクエスト集

リーナ大好き皇帝一家

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 このお話では“ウィリアム”が公式に生きているという事にしてあります(*^^*)
 それ以外は本編通りです!


~~~~~~~~~




「んん……」

 もう、朝のようですね……。早く起きて報告書に目を通さなければ、、
  
 ウィルと結婚してから早四年……昔の私では考えられなかった幸せな生活を送ることができていたのですが、、最近は微熱が続いているせいで体が怠く、気分も沈んでしまっています。

「──リーナ、大丈夫か? やっぱり医者に診てもらった方がいいんじゃ……」

 声がした方に目を向けると、私より先に起きていたウィルが眠そうに目を擦る私を心配そうに見ていました。

「大丈夫よ、ウィル。少し疲れているだけだと思うから、、」

 ただでさえ私の分の仕事を手伝ってもらっているのに、これ以上私の時間を他のことに割くわけにはいきません。

「でも……」

「本当に平気だから」

「いや、最近のリーナは少し変だ。一度医者に───」

「大丈夫だから! 私はそんなに信用がないのですか!?」

 ……私が大丈夫だと言っているのに何故、私の言葉を信じてくれないのですか?
 それに“変”って何です……?
 ウィルが私を心配してくれていることも、私に無理をしすぎる節があるということも分かってはいます。
 でも、そんなに私は弱いですか? ウィルにとって頼りない妻ですか? 私の言葉はそんなに信じられませんか?

「……」

「あっ……っご、ごめんなさい、ウィル。こんな風に言うつもりじゃなくて、最近は疲れているだけでその……」

 言い訳のように言葉を重ねる自分が情けなくなります。ウィルに失望されてしまったらと思うと、ウィルの顔を見ることが出来ません……ウィルは私以上の仕事をこなしてくれていて、私の負担を減らしてくれているのに……。

「……リーナ、泣かないでほしい、、リーナを信用していない訳ではないんだ。ただ心配で……嫌かもしれないが朝食の後に医者を呼ぼう。父上がこの領に派遣させたミネルバという女医がいるだろう? 彼女の腕は確かだから、最近のリーナの不調の原因が分かるはずだ。以前は何ともなかった仕事でも疲労が出てしまうみたいだし、その原因を探った方がいいだろう? 最近ずっと熱っぽいのも……風邪は万病の元と言うし早く治した方がいい」

「……はい」

 私の頬に添えられたウィルの手が冷たくて気持ちがいい……私と目を合わせるために体を低くしたウィルは眉を下げて心配を浮かべるのみで、怒りを感じている様子も呆れている様子もありません。
 私を心配して真摯に話すウィルの気持ちをこれ以上踏みにじることは出来ませんし、ウィルを見ていたら申し訳なさが募ってしまいました。




* * *




 ──カチャンッ


「うっ……」

「リーナっ、 大丈夫か!?」

 食事をしようと思ったのですが、運ばれてきた料理の匂いを嗅いだ時、これまで感じたことのない不快感を感じたのですが、これ以上ウィルに心配を掛けてはと普通に食べていました。
 なのに急に吐き気が襲ってきて……。
 耐えきれない吐き気に口を抑えようとしたら、カトラリーを落としてしまいました。

「──ウィリアム様! お食事の後にと呼んでいたミネルバ医師がすでに到着していて別室に待機しております!」

「本当か!? すぐにリーナの自室に連れてきてくれ……リーナ、移動するが大丈夫か?」

「はい……心配を掛けてしまってごめんなさい、、」

「そんな事はいいから!」

 ウィルは私を抱えあげると素早い動きで、しかし私への振動が最小限に気を配りながら私の自室まで連れていってくれました。


「──失礼いたします! ウィリアム様、先生をお連れしました!」



* * *


(ウィル視点)


 ベッドで横になり医師ミネルバの診察を受けるリーナ……

 最近は昼間でも疲れがたまっているせいか眠そうにしていたし、体に触れるとうっすらと熱を帯びていた。もしかして、知らぬうちに病が進行してしまっていたのだろうか……?

「──カトル公爵、月の障りが最後に訪れたのはいつでしょうか?」

「え?……ここしばらく、ありませんでしたが、、」

 月の障り?……もしかして───

「おめでとうございます」

「え?」

「ミネルバ、もしかして……」

「はい、ご懐妊にございます」

 っっ!
 何と嬉しいことだ。リーナのお腹に新たな命が宿っているとは……。

「リーナっ!」

「う、ウィル……私、本当に?」

 呆然と手を当てた自分のお腹を眺めるリーナ。まだ膨らみのないが、そこには私達の子がいるのか……。
 ベッドの端に腰を掛け、お腹に添えられたリーナの手の上に私の手を重ねる。

「ありがとう、リーナ……そ、そうだ、体調は大丈夫か?」

「ふふっ、驚きと嬉しさで、どこかに行ってしまったわ」

「そうか……でも、無理はしないでくれ」

「えぇ」

 あぁ、踊り出してしまいたい気分だ……!
 ……その一方、男である私には分からないことであるための不安もあるな、、
 先程も食事を食べて吐き出してしまったのだ……数ヵ月もの間、自分の腹で子を育てる……改めて考えると大変なことだ。母の、女性達の偉大さを感じるな……。

「──微熱や熱っぽさ、眠気は妊娠初期であったための症状でしょう。カトル公爵は悪阻が重い恐れがありますので、食べられるものを無理のない範囲で食べるようにしてください。それと、妊娠中は情緒不安定になってしまうことが多いので、旦那様であるウィリアム様が支えてさしあげてくださいね。……今日のところは失礼させていただきますが、何かございましたらすぐにお呼びください」

「はい、ありがとうございます」

「本当にありがとう、下がってくれ」

 ミネルバが出ていった後も幸せそうに微笑み続けるリーナ……きっと私も同じような顔をしているだろう。

「そうだ、父上や兄上にも報告しなければ! 知らせてしまっても大丈夫か?」

「えぇ、でも安定してからの方がいいのでは……」

「それもそうか……ではミネルバと話し合って、落ち着いたら報告をしよう」

 父上と兄上には申し訳ないが、報せを送ったらすぐに飛んでくるだろう。いや、兄上は結婚してから来る頻度が少し減ったし来ないだろうか?子が生まれてからは大分落ち着いているしな。
 ……父上は駆けつけるだろうが、それではリーナの気が休まらないし、悪影響があっては問題だ。まったく困った人だ、、
 ……私も騒ぎすぎないように気を付けないとな、、

「……リーナ、君が大変な時に申し訳ないが、少し運動をしてきてもいいか?」

「?構わないけど、どうして急に?」

 言ってしまっていいのだろうか……変な奴だと思われはしないだろうか?

「その、ずっとリーナの側にいいのだが、そうすると騒いでしまいそうで……それはリーナにとってもよくはないだろう?」

「あら、そんなに嬉しいの?」

「それはもう!」

 おかしそうに笑いながら言うリーナに食いぎみに返す。

「わかったわ……でも、また戻ってきてね?」

「っ、もちろんだ!」

 あぁ、何て可愛らしいんだ……!
 結婚してからから四年が経つというのに未だに新たな魅力を発見する毎日だ。

 そうだ、当面の間のリーナの職務を見直さないといけないな。
 当主のサインが必要な精査の終わった書類に印を押してもらうか? いや、それでも負担になってしまうか……リーナは公爵としての仕事にやりがいを感じているみたいだが、当面は私を公爵代理に指名してくれるよう提案してみるか……?

 あぁ、屋敷の中だと言うのに叫んでしまいそうだ、早く運動場に行って自分を落ち着かせなくては!




 ──その日、公爵邸の廊下をにやけた顔で大疾走したウィルのことは侍女との談笑の中でリーナにも知らされ、後に子供……孫にまで伝わる笑い話となりましたとさ──



* * *




(アルバート視点)


「──!?」 

「アルバート殿下、いかがしました?」

「いや、何でもない……父上にもリーナからの手紙は届いていたか?」

「はい、アルバート殿下が今お読みになったものと一緒に届いておりましたが、それが何か?」

「ちょっと、父上の所へ行ってくる! その間に書類の分類をしておいてくれ」

「はい!? で、殿下──」

 側近の返事を待たずに執務室を飛び出す。
 信用の出来る男ではあるが、この事を勝手に広めてしますのはまずい……それに、早く父上と話し合わなければ……!



「──父上、アルバートです! 入ってもよろしいですか?」

「アルバート? 入りなさい」

「失礼します」

 ドアをしっかりと閉めたのを確認して話を切り出す。

「父上、リーナとウィリアムからの手紙はご覧になりましたか?」

「いや、少し前に届いて仕事が一息ついたら読もうと思っていた」

「まだ読んでいない? 父上、皇帝としての業務を優先される姿勢は流石であり皇太子として見習いたいとは思いますが、、読んでみてください」

「? ……………!? おぉ、なんとめでたい!」

「えぇ、ウィリアムも喜んでいることでしょう。私もリリアの腹に子が宿っていると知った時は飛んで喜びましたから」

3年前に妃であるリリアの懐妊を知った時のことを思い出す。
 今では2歳を過ぎた息子のシリウスが生まれた時はその時以上に感動し、歓喜のあまり号泣してしまって皆に生温い目で見られてしまったが……。

「しかし、“4月程前に懐妊が発覚し、現在は妊娠5ヶ月と見られている”とあるが……すぐに報告してくれればよいのに」

「本当に。安定するまでは秘していたのでしょうが……」

「それで? お前はどうするつもりだ」

「もちろん決まっているでしょう!……あっ、でもリリアとシリウスが……」

「だからお前はダメだ。皇帝と皇太子が同時に城を空けるのは好ましくない。シリウスもまだ幼いのだ、私が代表して行ってこよう」

「なっ!」

 父上のおっしゃることは分かる。
 シリウスは幼いから馬車で数日かかるカトル領へ出向くのは厳しいだろう。いや、揺れや衝撃の少ない馬車なら……。
 私は幼い頃からの婚約者であったリリアを愛しているし、リリアも私に同じ気持ちを向けてくれている。息子のシリウスも目にいれても痛くないほどに大切に思っている。しかしだ!

「私はもう半年、ウィリアムとリーナに会えていないのですよ!?」

「それは私だって同じだ! お前には立場と家庭があるだろう。リリアを心無い者達から守ってやるのはお前の仕事なのだぞ?」

「それは、もちろんですし家庭ということは理解できても、立場というなら── 」

「私だって、義娘リリアシリウスと遊びたいのにお前が邪魔をするのではないか!」

「邪魔をしているのではありません。皇帝が為さなければならない仕事を持っていっているのです。それに、父上はシリウスを甘やかし過ぎるではないですか! 皇帝である父上が頻繁に訪れては、いくら義娘とはいえリリアも緊張してしまいます!」

「リリアはまだ私に慣れていないのか? ……カトル公爵領へは私が出向く。これは皇帝としての決定だ!」

「~~分かりました!……父上の留守は近しい者にしか気付かれぬようにしますのでご安心を。失礼します」

 むぅ……!
 仕方がない、、リリアやシリウスとの接触を制限してしまった私にも非はあるしな。拗ねたように口をすぼめる父親なんてこれ以上見たくない。
 ……父上がいない間に民達が求める公事業を進めるとしよう。計画の責任者は皇帝である父上になるし、計画が煮詰まった頃にリリアとシリウスと3人でカトル領に行こう。

 皇太子妃であるリリアと公爵であるリーナは私的な交流もあるから喜ぶだろう。もしかしたら、リリアにもリーナからの手紙が届いているかもしれない。
 この後リリアのところに確認しに行くか……頻繁に来すぎだと怒られてしまうだろうか?

 二人は女性に対して排他的な貴族もいる中で高位に位置する女性同士、話が合うようだ。……女性への蔑視は早急になくさねばならないな、、
 
 シリウスにも自分が治めることになるアスラート帝国を見せるいい機会だ。もっとも、まだ2歳だから多くのものに触れる機会になるだけであろう。

 何はともあれ、今から楽しみだ!





~~~~~~~~


《おまけ情報》

 お義父様とお義兄様が話していた部屋には宰相さんがいて、目の前で繰り広げられるツートップの口論に胃をキリキリさせていました(×_×)
 最高権力者親子の口論を間近で聞いていましたからね……それに加えて皇帝の不在中に増えるであろう自分の仕事量を想像してしまえば、、ドンマイ。
 この世界に胃薬があったら是非とも届けてあげたいところです(´-ω-`)
 ちなみに、お義兄様の側近は宰相様のお子さんで、宰相様は息子にこのまま皇太子の側近でいさせ苦労をかけさせ続けてよいのか悩んでいます。


 次回はこの話の続きです!



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