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カリストロ辺境伯領編
再び会えた喜び~ラインハルト~
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私には、この世界に転生する前の記憶がある。思い出したのは10歳の時。何か切っ掛けがあったわけでもなく、瞬きする一瞬で脳内に収まった感じと言えばいいのか。瞬きの前と後ではまるで世界が違って見えた。
私の生前の名は、呉羽総一朗。製薬会社の研究所に勤めていた。そして、10歳も年下の妻がいた。私よりも1月ほど早く亡くなってしまったが。私の死因は、過労だろう。妻が亡くなった穴を埋めるように仕事にのめり込んだツケが廻ったのだ。44歳だった。
私と彼女が出逢ったのは、所謂、合コンというやつだ。30も過ぎ、結婚というより女性に全く興味を持たず、研究所で寝泊まりする私を心配した後輩たちによる騙し討ちのようなそれに参加させられた私は、そこで、人数あわせで呼ばれた彼女と出逢った。お互い端っこで、盛り上がる奴等を居心地悪く眺めていた。早く帰りたかった私たちは、次の店に移動するという他の奴等と別れて帰宅を選んだ。たまたま研究所の近くに彼女の住むアパートがあったことから、送っていくことになった。同じ方向に帰るのに独りで帰すほど冷たくはない。それだけのはずだった。彼女もそう思っていただろう。
それから、月に一度程度の割合で、コンビニやスーパー、道端等で彼女を見かけたら少し話をしたり、重そうな荷物を彼女の自宅まで運んだこともある。時間が合えば、カフェでお茶をする程度には知り合っていた。そんな関係が2年ほど続いた正月休み初日。研究所は毎年全面閉鎖になるため、私も仕方なく自宅へ帰ることにした。研究所から駅に向かってぼんやりと歩いていた。駅から歩いてくる彼女が目に入った途端、クラっと眩暈が私を襲った。会釈をしてそのまま通りすぎる予定だったはずが、「大丈夫ですか!?」という彼女の声と倒れ込みそうになる私を支える細い腕にほっとして何とか意識を留めた。「少し休んでいきませんか?」と心配そうに覗き込む彼女の言葉に甘えて、彼女の住む部屋に入った気がするが記憶は飛んでいて、気付いた時には3日後、しかも彼女のベッドの上だった。
過労と栄養不足。
入院するほどのこともないからと、彼女が家に置いてくれた。そう聞かされたとき、穴があったら入りたいほど羞恥した。動けるならすぐにその場からお暇しただろう。残念ながら、身体は言うことを聞かず更に2日彼女の家でお世話になってしまった。
「ちゃんと食べないとだめですよ?」
10歳も下の子に言われるとは、反省せざるを得ない。
「はい。気を付けます」
彼女は、看護師で近所の診療所で働いているが、今は正月休みだそうだ。私のために休みを潰してしまったかと思うと心苦しかった。それに、ひとつだけのベッドをずっと占領していることにも居たたまれなさがある。
「呉羽さんって、食べるものに頓着しない人でしょう?コンビニ弁当で満足するから、栄養不足になるんですよ」
「そう、ですね」
確かにそうだ。ほとんど毎日コンビニ弁当だ。拘りはない。美味しいにこしたことはないが、不味くなければいい。図星をさされ気まずさくなった私は、くすくすと笑う彼女からスッと視線をはずした。
そして、漸く起き上がれるようになった私は、家に帰るため、スーパーに行くという彼女とアパートの入り口まで来たときだった。
「さつきちゃん」
待ち伏せでもしていたかのようなタイミングで彼女に声を掛けてきた男がいた。痩せた覇気のない顔をした男だった。
彼女は、ビクッと震えると顔を強張らせて恐る恐ると言った感じで声のする方へと顔を向け、「ひっ」と小さく息を飲んだ。
「知り合い?」
にはみえないな・・・・。
ブンブンと首を横に振って懸命に否定している。
「知りません。時々、見られてたり後をつけられたりはしてます」
それって、ストーカー?
「その男は誰?僕のさつきちゃんが、男となんて・・・・」
私はぶつぶつと呟き始めたその男を無視することに決めた。
「忘れ物したから、戻っていい?」
「あ、はい」
青ざめて震える彼女を放っておくことは出来なかった。
「ストーカーだよね?あの男」
こくんと彼女は頷いた。
「たぶん」
「誰かに相談した?」
今度は首を横に振る。
「そっか。怖かったね?」
彼女の頭をぽんぽんと撫でると、堰を切ったように泣き出した。誰にも言えず、怖かったのだろう。私は彼女が落ち着くまで腕に囲い、あやし続けた。
「さて、嫌じゃなかったら、暫くの間、私の家に来る?駅を越えた向こうになるから、職場からは少し遠くなっちゃうけど、客間がひとつ空いてるから。どうする?他に頼れるところがあるなら無理にとは言わない。でも、避難した方がいい」
こんな提案をするくらいの好意はある。妹、に近いかもしれないが。当の彼女は不安そうに私を見上げてくる。
「やっぱり、独りは危険かな?それに、呉羽さんにも迷惑かけちゃうし」
「ははは。それなら、私は既に迷惑かけちゃったよね?君も女の子だし、女の子のところに行くのがいいのかもしれないけど、それだとあの男には意味無さそうなんだよね。それに、私としても君が時々ご飯を作ってくれると栄養不足から解放される」
「フフ。そうですよね。呉羽さん、また倒れそうですよね。・・うん。では、呉羽さんには迷惑をかけると思いますが、暫くお世話になってもいいですか?」
「もちろん」
そして、私たちは一緒に暮らし始めた。ストーカーから解放された後も私たちは共に暮らし、2年後、私とさつきは結婚をした。幸せな10年だった。さつきが白血病で闘病も虚しく入院から半年でこの世を去った時の虚無感は未だに忘れることは出来ない。そしてそれを追い払うように仕事にのめり込み過労で倒れたときには、朦朧とした意識の中でやっとさつきに会えると、ほっとしたのを覚えている。
この世界で、ラインハルト・アレンチュアとして生を受け、前世を思い出してからは、さつきもこの世界に居る気がしてずっと探してきた。私が前世を思い出したのは、さつきが産まれたからだと今なら分かる。レーネを初めて見たとき、表には出さなかったが、心臓が捕まれたかと思った。5歳の女の子に一目惚れだ。訳がわからなくて、さつきを探していたはずなのに。葛藤した。レーネに惹かれる自分を赦せずに押し留めた。でも、すぐに気付いた。なんのことはない。レーネはさつきだった。さつきは、レーネは私が呉羽総一朗だとは気付いていないようだ。レーネにさつきの記憶があるのだからいずれ分かるだろう。さつきがレーネとして幸せになれるなら私は呉羽総一朗としてではなくラインハルトとしてレーネを見守ろうと思う。レーネがラインハルトを愛してくれるのが一番だが、10歳差はいかんともしがたい。前世でさつきはよく受け入れてくれたよな。
私が前世、呉羽総一朗だったことを言わなかったことが、レーネに長く自分と同じ葛藤を与えることになるとはこの時の私は全く考えが及びもしなかった。
私の生前の名は、呉羽総一朗。製薬会社の研究所に勤めていた。そして、10歳も年下の妻がいた。私よりも1月ほど早く亡くなってしまったが。私の死因は、過労だろう。妻が亡くなった穴を埋めるように仕事にのめり込んだツケが廻ったのだ。44歳だった。
私と彼女が出逢ったのは、所謂、合コンというやつだ。30も過ぎ、結婚というより女性に全く興味を持たず、研究所で寝泊まりする私を心配した後輩たちによる騙し討ちのようなそれに参加させられた私は、そこで、人数あわせで呼ばれた彼女と出逢った。お互い端っこで、盛り上がる奴等を居心地悪く眺めていた。早く帰りたかった私たちは、次の店に移動するという他の奴等と別れて帰宅を選んだ。たまたま研究所の近くに彼女の住むアパートがあったことから、送っていくことになった。同じ方向に帰るのに独りで帰すほど冷たくはない。それだけのはずだった。彼女もそう思っていただろう。
それから、月に一度程度の割合で、コンビニやスーパー、道端等で彼女を見かけたら少し話をしたり、重そうな荷物を彼女の自宅まで運んだこともある。時間が合えば、カフェでお茶をする程度には知り合っていた。そんな関係が2年ほど続いた正月休み初日。研究所は毎年全面閉鎖になるため、私も仕方なく自宅へ帰ることにした。研究所から駅に向かってぼんやりと歩いていた。駅から歩いてくる彼女が目に入った途端、クラっと眩暈が私を襲った。会釈をしてそのまま通りすぎる予定だったはずが、「大丈夫ですか!?」という彼女の声と倒れ込みそうになる私を支える細い腕にほっとして何とか意識を留めた。「少し休んでいきませんか?」と心配そうに覗き込む彼女の言葉に甘えて、彼女の住む部屋に入った気がするが記憶は飛んでいて、気付いた時には3日後、しかも彼女のベッドの上だった。
過労と栄養不足。
入院するほどのこともないからと、彼女が家に置いてくれた。そう聞かされたとき、穴があったら入りたいほど羞恥した。動けるならすぐにその場からお暇しただろう。残念ながら、身体は言うことを聞かず更に2日彼女の家でお世話になってしまった。
「ちゃんと食べないとだめですよ?」
10歳も下の子に言われるとは、反省せざるを得ない。
「はい。気を付けます」
彼女は、看護師で近所の診療所で働いているが、今は正月休みだそうだ。私のために休みを潰してしまったかと思うと心苦しかった。それに、ひとつだけのベッドをずっと占領していることにも居たたまれなさがある。
「呉羽さんって、食べるものに頓着しない人でしょう?コンビニ弁当で満足するから、栄養不足になるんですよ」
「そう、ですね」
確かにそうだ。ほとんど毎日コンビニ弁当だ。拘りはない。美味しいにこしたことはないが、不味くなければいい。図星をさされ気まずさくなった私は、くすくすと笑う彼女からスッと視線をはずした。
そして、漸く起き上がれるようになった私は、家に帰るため、スーパーに行くという彼女とアパートの入り口まで来たときだった。
「さつきちゃん」
待ち伏せでもしていたかのようなタイミングで彼女に声を掛けてきた男がいた。痩せた覇気のない顔をした男だった。
彼女は、ビクッと震えると顔を強張らせて恐る恐ると言った感じで声のする方へと顔を向け、「ひっ」と小さく息を飲んだ。
「知り合い?」
にはみえないな・・・・。
ブンブンと首を横に振って懸命に否定している。
「知りません。時々、見られてたり後をつけられたりはしてます」
それって、ストーカー?
「その男は誰?僕のさつきちゃんが、男となんて・・・・」
私はぶつぶつと呟き始めたその男を無視することに決めた。
「忘れ物したから、戻っていい?」
「あ、はい」
青ざめて震える彼女を放っておくことは出来なかった。
「ストーカーだよね?あの男」
こくんと彼女は頷いた。
「たぶん」
「誰かに相談した?」
今度は首を横に振る。
「そっか。怖かったね?」
彼女の頭をぽんぽんと撫でると、堰を切ったように泣き出した。誰にも言えず、怖かったのだろう。私は彼女が落ち着くまで腕に囲い、あやし続けた。
「さて、嫌じゃなかったら、暫くの間、私の家に来る?駅を越えた向こうになるから、職場からは少し遠くなっちゃうけど、客間がひとつ空いてるから。どうする?他に頼れるところがあるなら無理にとは言わない。でも、避難した方がいい」
こんな提案をするくらいの好意はある。妹、に近いかもしれないが。当の彼女は不安そうに私を見上げてくる。
「やっぱり、独りは危険かな?それに、呉羽さんにも迷惑かけちゃうし」
「ははは。それなら、私は既に迷惑かけちゃったよね?君も女の子だし、女の子のところに行くのがいいのかもしれないけど、それだとあの男には意味無さそうなんだよね。それに、私としても君が時々ご飯を作ってくれると栄養不足から解放される」
「フフ。そうですよね。呉羽さん、また倒れそうですよね。・・うん。では、呉羽さんには迷惑をかけると思いますが、暫くお世話になってもいいですか?」
「もちろん」
そして、私たちは一緒に暮らし始めた。ストーカーから解放された後も私たちは共に暮らし、2年後、私とさつきは結婚をした。幸せな10年だった。さつきが白血病で闘病も虚しく入院から半年でこの世を去った時の虚無感は未だに忘れることは出来ない。そしてそれを追い払うように仕事にのめり込み過労で倒れたときには、朦朧とした意識の中でやっとさつきに会えると、ほっとしたのを覚えている。
この世界で、ラインハルト・アレンチュアとして生を受け、前世を思い出してからは、さつきもこの世界に居る気がしてずっと探してきた。私が前世を思い出したのは、さつきが産まれたからだと今なら分かる。レーネを初めて見たとき、表には出さなかったが、心臓が捕まれたかと思った。5歳の女の子に一目惚れだ。訳がわからなくて、さつきを探していたはずなのに。葛藤した。レーネに惹かれる自分を赦せずに押し留めた。でも、すぐに気付いた。なんのことはない。レーネはさつきだった。さつきは、レーネは私が呉羽総一朗だとは気付いていないようだ。レーネにさつきの記憶があるのだからいずれ分かるだろう。さつきがレーネとして幸せになれるなら私は呉羽総一朗としてではなくラインハルトとしてレーネを見守ろうと思う。レーネがラインハルトを愛してくれるのが一番だが、10歳差はいかんともしがたい。前世でさつきはよく受け入れてくれたよな。
私が前世、呉羽総一朗だったことを言わなかったことが、レーネに長く自分と同じ葛藤を与えることになるとはこの時の私は全く考えが及びもしなかった。
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