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第六話
連合の会議
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ヨンクの復興が一段落した頃に、長老たちに呼び出しを受けた。
円卓の前には、ヨンクの各種族を代表する長老たちが揃っていた。
ドワーフのバッサム長老、鬼人族のオン婆など。
連合の賢者たちが座している。
扉を開けて入った瞬間、全員の視線が俺に注がれる。中には、どこか安堵の色を見せる者もいた。
「エルド、無事だったか」
ヨンクに手伝いに来ていない長老たちは、安堵したような息を吐いている者もいる。昔から、色々と世話をかけているので、こうやって心配されるとどうしても申し訳なくなる。
「正直に言えば一人じゃヤバかった。ノーラや仲間たちが、なんとか命をつないでくれた」
重苦しい空気の中で、俺はゆっくりと席に着く。
机の上には、異形の痕跡を示す文献や、各地で確認された魔物の行動記録が並べられていた。
「さて……本題に入ろう」
チヨ婆が静かに言うと、室内の雰囲気がさらに引き締まる。
「まず、確認しておきたいのは異形の正体じゃ」
そう言って、彼女は一枚の紙を掲げた。
そこには二つの頭を持つ異形の姿。そう、双喉のヴァリス。
「奴は八災の一柱というたそうじゃな」
「ああ……何かあるのか?」
俺が尋ねると、オン婆は深々とため息を吐いた。
「王国がかつて神々と交わした約定じゃよ。その中で人の理を守るために封じられた者たちがいた。それが八災……じゃ、そもそも我々は信じていなかったのじゃがな」
「信じていなかったものが、今この目の前に現れたわけか?」
俺は戸惑ってしまう。
「他にも、異形の動きが各地で観測されることになるじゃろう。すでに、お主の両親が倒した異形。そして、お主が二体を倒しておる。残すは5体じゃが、一人はすでにこちら側に入り込んでおる」
俺はゆっくりと頷く。
「ああ。戦ってみて確信した。奴らには知性がある。これから何をするのか、意思を持って、こちらを滅ぼそうとしている」
その言葉に、会議の空気が一層険しくなる。
「それに、王国にも不審なところがある。ノーラの報告によれば、第一王子・セディアスがノーラを拘束しようとしたようだ」
「王国が怪しい動きをしている……可能性がある、ということか?」
「……まだ確証はない。ただ、可能性は考慮しておくべきだ」
重苦しい沈黙のあと、バッサム長老が口を開く。
「……ならば。我々は、どう動く?」
その問いに、俺は立ち上がった。
すでに、連合は俺の意思に従うと言ってくれた。
だからこそ、俺に注目が集まる。
「守りを固めるだけでは、次は耐えられない。俺たちからも知る必要がある。異形の根源を、八災の正体を、そして、この世界に何が起きようとしているのかを」
「つまり……動く、ということか?」
「ああ。調査隊を編成する。異形の拠点を探り、王国の約定も気になる。そして、連合の中でも協力関係を強化する」
オン婆がにやりと笑った。
「ようやく、お主らしい話になってきたのう」
各長老たちが順に頷いていく。
「ヨンクは焼かれたが、我らは屈しておらん。ならば、次にやるべきは、牙を研ぐことだ」
俺はノーラの顔を思い出す。
この命を、未来を守るために。
「これより、我々ヨンクは動く。異形の脅威に対抗するため、戦う準備に入る」
その宣言に、誰一人として否を唱える者はいなかった。
円卓の前には、ヨンクの各種族を代表する長老たちが揃っていた。
ドワーフのバッサム長老、鬼人族のオン婆など。
連合の賢者たちが座している。
扉を開けて入った瞬間、全員の視線が俺に注がれる。中には、どこか安堵の色を見せる者もいた。
「エルド、無事だったか」
ヨンクに手伝いに来ていない長老たちは、安堵したような息を吐いている者もいる。昔から、色々と世話をかけているので、こうやって心配されるとどうしても申し訳なくなる。
「正直に言えば一人じゃヤバかった。ノーラや仲間たちが、なんとか命をつないでくれた」
重苦しい空気の中で、俺はゆっくりと席に着く。
机の上には、異形の痕跡を示す文献や、各地で確認された魔物の行動記録が並べられていた。
「さて……本題に入ろう」
チヨ婆が静かに言うと、室内の雰囲気がさらに引き締まる。
「まず、確認しておきたいのは異形の正体じゃ」
そう言って、彼女は一枚の紙を掲げた。
そこには二つの頭を持つ異形の姿。そう、双喉のヴァリス。
「奴は八災の一柱というたそうじゃな」
「ああ……何かあるのか?」
俺が尋ねると、オン婆は深々とため息を吐いた。
「王国がかつて神々と交わした約定じゃよ。その中で人の理を守るために封じられた者たちがいた。それが八災……じゃ、そもそも我々は信じていなかったのじゃがな」
「信じていなかったものが、今この目の前に現れたわけか?」
俺は戸惑ってしまう。
「他にも、異形の動きが各地で観測されることになるじゃろう。すでに、お主の両親が倒した異形。そして、お主が二体を倒しておる。残すは5体じゃが、一人はすでにこちら側に入り込んでおる」
俺はゆっくりと頷く。
「ああ。戦ってみて確信した。奴らには知性がある。これから何をするのか、意思を持って、こちらを滅ぼそうとしている」
その言葉に、会議の空気が一層険しくなる。
「それに、王国にも不審なところがある。ノーラの報告によれば、第一王子・セディアスがノーラを拘束しようとしたようだ」
「王国が怪しい動きをしている……可能性がある、ということか?」
「……まだ確証はない。ただ、可能性は考慮しておくべきだ」
重苦しい沈黙のあと、バッサム長老が口を開く。
「……ならば。我々は、どう動く?」
その問いに、俺は立ち上がった。
すでに、連合は俺の意思に従うと言ってくれた。
だからこそ、俺に注目が集まる。
「守りを固めるだけでは、次は耐えられない。俺たちからも知る必要がある。異形の根源を、八災の正体を、そして、この世界に何が起きようとしているのかを」
「つまり……動く、ということか?」
「ああ。調査隊を編成する。異形の拠点を探り、王国の約定も気になる。そして、連合の中でも協力関係を強化する」
オン婆がにやりと笑った。
「ようやく、お主らしい話になってきたのう」
各長老たちが順に頷いていく。
「ヨンクは焼かれたが、我らは屈しておらん。ならば、次にやるべきは、牙を研ぐことだ」
俺はノーラの顔を思い出す。
この命を、未来を守るために。
「これより、我々ヨンクは動く。異形の脅威に対抗するため、戦う準備に入る」
その宣言に、誰一人として否を唱える者はいなかった。
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