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入学式は新たな出会い
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妹から発言がキモイと言われ。
母から存在がキモイと言われ。
幼なじみから老け顔でキモイと言われ。
運動仲間のJDに視線がキモイと言われ。
四人の女性からキモイ発言を受けた俺は自分改革に乗り出した。
どもってしまう対人恐怖症に対して、自分の部屋や鏡を前にして発音の訓練を始めた。ヨルがどうして対人恐怖症になったのか、俺にはわからない。
だけど、俺自身は可愛い女の子たちと話したい。
存在がキモイと言われたので、清潔感を意識して、髪型や服装の勉強をするようにした。髪は確かにボサボサで乱雑に切られていたので、ちゃんと美容室に行って短くしてもらった。
元々天然のウェーブがかかっていたので、髪型は良い感じに纏めればオシャレに見える。
ヨルのクローゼットは、いつ買ったのか分からない子供服がたくさんかけられていたので、全部捨ててネットで全世界チェーン展開している有名な洋服店の男性に来てほしいトレンドやおススメを買った。
老け顔、ネットで調べると精神的な疲労や、手入れを行っていないことでいくらでも改善できるとわかった。
これまでヨルは対人恐怖症で過度のストレスがかかっていたのかもしれない。
身嗜みなど持っての他だったのだろう。
中学生から生えだした髭を綺麗に剃り。眉を綺麗に整える。
男性の肌に合う洗顔や乳液を試して毎日、洗い方もnewtubeで勉強した。
最後に人前で笑えるように笑顔の練習を頑張った。
そうしていると老け顔というよりも大人びた顔へと変貌を遂げることが出来た。
最後に外へ出るときは髪のセットするように意識した。
視線は俺の本能の部分になるので、なるべく女性の胸元や足に視線がいかないように意識するようにした。
指摘されたキモイ点を意識的に治す努力を続けた。
【自分の意識】を変えるのは大切なことだ。
ヨルはどうして苦しんでいたのか、俺には知る術はない。
だけど、俺は貞操概念逆転世界で生きていくんだ。
俺が思っている貞操逆転世界なのかもしれない。
男性は少なく。女性は男を求めているのかもしれない。
だけど、前の俺は求められていない。
それをつくづく理解させられた。
そう、俺は浮かれていたんだ。
憧れの世界にやってきて、ミーハーにも美人や美少女たちを不躾な視線で童貞丸出し熱視線で眺めていた。
元の世界であってもジロジロと不躾な視線を向ければ気持ち悪がられて当たり前なのだ。高校に入学したら女性の体へ向ける視線は自重する!
誓いを立て、入学式へ向かっている途中。
道路の曲がり角で、誰かとぶつかってしまった。
定番イベントの出会い頭でごっつこだ!!!
「イッタ~ちょっとどこ見て!」
ぶつかった女の子は尻餅をついて涙目になる。
制服のブラウスから、はち切れんばりの胸が上下して揺れ踊る。
ピンクのロングヘアーをかき上げれば!タレ目でバッチリと化粧された美少女の瞳がこちらを睨みつける。
視線がぶつかると、彼女は言葉を止めた。
「おっ男!!!」
ぶつかった相手が男だと気づいていなかったようだ。
両足の間から見える苺パンツをしまってほしい。
視線を逸らしながら、手を差し伸べる。
「大丈夫か?」
キモイと思われない様に視線を外して、なるべく素気なく声をかけた。
「えっ!手?握って…いいんですか?」
手を差し伸べたことに驚いているようだ。
パンツを見ないように視線を合わせて頷く。
戸惑いながらも、手を握って立ち上がった彼女を正面から観察する。
「痛いところは?」
イヤらしい意味ではなく。全身を確認してケガをしていないか心配する。
「えっ?痛いところ?えっと大丈夫です」
全身を見て気づいたが、彼女も同じ青葉高校の制服を着ているので同級生なのだろう。
ただ初めて出会う人種だ!巨乳ヤンキーギャル。
ピンク髪にばっちり化粧。制服もどこか着崩している感じがありスカートも短い。
「こっちこそごめんなさい。入学式に遅刻しそうだったから急いで。あっ遅刻しちゃう!」
「入学式?青葉高校の?」
「そうです。ほんとに焦ってるのごめんなさい!」
そういって巨乳ギャルは走り去っていった。
スマホの時計を確認するが、現在は8時前なので遅刻するという時間ではない。
「良いもん見れたな」
走り去る揺れる胸。ひらひらと舞う短いスカート。
「朝からご馳走様です」
両手を合わせて感謝を口にする。
「いかんいかん。こういうところがキモイって言われるんだろうな」
自分のとった行動を反省して歩き出す。
--------------------------------------
高校までの距離は徒歩で15分かかる。
青葉高校は、この付近では一番有名な共学校で、一学年1000人ほどの生徒が入学するマンモス校だ。
校舎も進学科、普通科、スポーツ科の三つに分かれている。
進学科には、大学の進学率の高さと同様にクラスに男子生徒がいるという優越感を満喫できる特権が付けられていた。
男子は撒き餌だ。学校側も男子生徒への配慮は十分に理解している。
「やっと着いたな」
校門に近づくにつれて、女子生徒の割合が増えていく。
青葉高校に入学する新入生は1000人。
その内950人が女生徒であり、男子生徒を見かける確率の方が低い。
「新入学生の男子生徒の方ですね」
校門が見えると、綺麗な職員さんが走り寄ってきた。
「はい。新入学生の黒瀬夜です」
職員さんが、名簿らしきものをチェックする。
「確認できました。青葉高校職員をしています。古谷です。男子生徒の方は入学式場へ入場して頂くまで別室で待機になります。こちらにどうぞ」
男子が入学するにあたり優遇処置がとられていることは理解している。
貞操逆転世界である以上。
女子たちから受ける大量の視線がこちらに向いていることもその一つだ。
「緊張されておられますか?」
視線に優越感を感じていると、古谷さんに声をかけられた。
「はい。入学式ですから」
「そうですよね。配慮が足りず申し訳ありません。男性の方には女性恐怖症になられてしまう方もおられるます。女性が苦手な方には送迎も付けることが出来ますので、いつでも申しつけください」
古谷さんは俺が気分を悪くしたと思ったようだ。
深々と頭を下げて懇切丁寧に男性が受けられる特権を説明してくれた。
「いえいえ、そこまでしていただかなくても大丈夫です」
スーツを着た美人な年上女性に頭を下げられるのは居心地が悪い。
何より、美少女たちから向けられる視線は今のところご褒美でしかない。
そのほとんどが好意的で、キモイと嫌悪を抱いているようには感じない。
「黒瀬様は、大人なのですね」
様付けで呼ばれることにむず痒さを感じるが、男性はほとんどの場所で様付けで呼ばれることが多い。
クールビューティー美女の古谷さんの笑顔は胸を撃ち抜ける破壊力がある。
「それでは、こちらが男性の控室です」
いつの間にか目的地についてしまったようで、控室と張り紙がなされた部屋の前に到着していた。
扉を開ければそこには先約がいた。
「何かありましたら、お声かけください」
そういって扉を閉める古谷さん。
「うん?やぁ、君も新入生だよね。初めまして、白金聖也《シロガネセイヤ》だ」
白に近い白銀の髪はサラサラと肩まで伸び。
色白で女性か男性かわからない中性的な容姿。
体型は細身で身長は女性よりも少し高い程度。
誰もが振り返るであろう美少年。
俺の理想の姿。それが白金聖也との出会いだった。
俺は……この世界の主人公に出会ってしまった。
母から存在がキモイと言われ。
幼なじみから老け顔でキモイと言われ。
運動仲間のJDに視線がキモイと言われ。
四人の女性からキモイ発言を受けた俺は自分改革に乗り出した。
どもってしまう対人恐怖症に対して、自分の部屋や鏡を前にして発音の訓練を始めた。ヨルがどうして対人恐怖症になったのか、俺にはわからない。
だけど、俺自身は可愛い女の子たちと話したい。
存在がキモイと言われたので、清潔感を意識して、髪型や服装の勉強をするようにした。髪は確かにボサボサで乱雑に切られていたので、ちゃんと美容室に行って短くしてもらった。
元々天然のウェーブがかかっていたので、髪型は良い感じに纏めればオシャレに見える。
ヨルのクローゼットは、いつ買ったのか分からない子供服がたくさんかけられていたので、全部捨ててネットで全世界チェーン展開している有名な洋服店の男性に来てほしいトレンドやおススメを買った。
老け顔、ネットで調べると精神的な疲労や、手入れを行っていないことでいくらでも改善できるとわかった。
これまでヨルは対人恐怖症で過度のストレスがかかっていたのかもしれない。
身嗜みなど持っての他だったのだろう。
中学生から生えだした髭を綺麗に剃り。眉を綺麗に整える。
男性の肌に合う洗顔や乳液を試して毎日、洗い方もnewtubeで勉強した。
最後に人前で笑えるように笑顔の練習を頑張った。
そうしていると老け顔というよりも大人びた顔へと変貌を遂げることが出来た。
最後に外へ出るときは髪のセットするように意識した。
視線は俺の本能の部分になるので、なるべく女性の胸元や足に視線がいかないように意識するようにした。
指摘されたキモイ点を意識的に治す努力を続けた。
【自分の意識】を変えるのは大切なことだ。
ヨルはどうして苦しんでいたのか、俺には知る術はない。
だけど、俺は貞操概念逆転世界で生きていくんだ。
俺が思っている貞操逆転世界なのかもしれない。
男性は少なく。女性は男を求めているのかもしれない。
だけど、前の俺は求められていない。
それをつくづく理解させられた。
そう、俺は浮かれていたんだ。
憧れの世界にやってきて、ミーハーにも美人や美少女たちを不躾な視線で童貞丸出し熱視線で眺めていた。
元の世界であってもジロジロと不躾な視線を向ければ気持ち悪がられて当たり前なのだ。高校に入学したら女性の体へ向ける視線は自重する!
誓いを立て、入学式へ向かっている途中。
道路の曲がり角で、誰かとぶつかってしまった。
定番イベントの出会い頭でごっつこだ!!!
「イッタ~ちょっとどこ見て!」
ぶつかった女の子は尻餅をついて涙目になる。
制服のブラウスから、はち切れんばりの胸が上下して揺れ踊る。
ピンクのロングヘアーをかき上げれば!タレ目でバッチリと化粧された美少女の瞳がこちらを睨みつける。
視線がぶつかると、彼女は言葉を止めた。
「おっ男!!!」
ぶつかった相手が男だと気づいていなかったようだ。
両足の間から見える苺パンツをしまってほしい。
視線を逸らしながら、手を差し伸べる。
「大丈夫か?」
キモイと思われない様に視線を外して、なるべく素気なく声をかけた。
「えっ!手?握って…いいんですか?」
手を差し伸べたことに驚いているようだ。
パンツを見ないように視線を合わせて頷く。
戸惑いながらも、手を握って立ち上がった彼女を正面から観察する。
「痛いところは?」
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全身を見て気づいたが、彼女も同じ青葉高校の制服を着ているので同級生なのだろう。
ただ初めて出会う人種だ!巨乳ヤンキーギャル。
ピンク髪にばっちり化粧。制服もどこか着崩している感じがありスカートも短い。
「こっちこそごめんなさい。入学式に遅刻しそうだったから急いで。あっ遅刻しちゃう!」
「入学式?青葉高校の?」
「そうです。ほんとに焦ってるのごめんなさい!」
そういって巨乳ギャルは走り去っていった。
スマホの時計を確認するが、現在は8時前なので遅刻するという時間ではない。
「良いもん見れたな」
走り去る揺れる胸。ひらひらと舞う短いスカート。
「朝からご馳走様です」
両手を合わせて感謝を口にする。
「いかんいかん。こういうところがキモイって言われるんだろうな」
自分のとった行動を反省して歩き出す。
--------------------------------------
高校までの距離は徒歩で15分かかる。
青葉高校は、この付近では一番有名な共学校で、一学年1000人ほどの生徒が入学するマンモス校だ。
校舎も進学科、普通科、スポーツ科の三つに分かれている。
進学科には、大学の進学率の高さと同様にクラスに男子生徒がいるという優越感を満喫できる特権が付けられていた。
男子は撒き餌だ。学校側も男子生徒への配慮は十分に理解している。
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校門に近づくにつれて、女子生徒の割合が増えていく。
青葉高校に入学する新入生は1000人。
その内950人が女生徒であり、男子生徒を見かける確率の方が低い。
「新入学生の男子生徒の方ですね」
校門が見えると、綺麗な職員さんが走り寄ってきた。
「はい。新入学生の黒瀬夜です」
職員さんが、名簿らしきものをチェックする。
「確認できました。青葉高校職員をしています。古谷です。男子生徒の方は入学式場へ入場して頂くまで別室で待機になります。こちらにどうぞ」
男子が入学するにあたり優遇処置がとられていることは理解している。
貞操逆転世界である以上。
女子たちから受ける大量の視線がこちらに向いていることもその一つだ。
「緊張されておられますか?」
視線に優越感を感じていると、古谷さんに声をかけられた。
「はい。入学式ですから」
「そうですよね。配慮が足りず申し訳ありません。男性の方には女性恐怖症になられてしまう方もおられるます。女性が苦手な方には送迎も付けることが出来ますので、いつでも申しつけください」
古谷さんは俺が気分を悪くしたと思ったようだ。
深々と頭を下げて懇切丁寧に男性が受けられる特権を説明してくれた。
「いえいえ、そこまでしていただかなくても大丈夫です」
スーツを着た美人な年上女性に頭を下げられるのは居心地が悪い。
何より、美少女たちから向けられる視線は今のところご褒美でしかない。
そのほとんどが好意的で、キモイと嫌悪を抱いているようには感じない。
「黒瀬様は、大人なのですね」
様付けで呼ばれることにむず痒さを感じるが、男性はほとんどの場所で様付けで呼ばれることが多い。
クールビューティー美女の古谷さんの笑顔は胸を撃ち抜ける破壊力がある。
「それでは、こちらが男性の控室です」
いつの間にか目的地についてしまったようで、控室と張り紙がなされた部屋の前に到着していた。
扉を開ければそこには先約がいた。
「何かありましたら、お声かけください」
そういって扉を閉める古谷さん。
「うん?やぁ、君も新入生だよね。初めまして、白金聖也《シロガネセイヤ》だ」
白に近い白銀の髪はサラサラと肩まで伸び。
色白で女性か男性かわからない中性的な容姿。
体型は細身で身長は女性よりも少し高い程度。
誰もが振り返るであろう美少年。
俺の理想の姿。それが白金聖也との出会いだった。
俺は……この世界の主人公に出会ってしまった。
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