ゲンパロミア

人都トト

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第二章

第二章 モズニエ-13

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古びた校舎、軋む窮屈な廊下、使う気になれない老朽化した便所、大人が見れば懐かしくともそのルーツは埃臭さに違い無い。

月曜四時間目の授業は英会話だった、英語とは別に英会話という単元があった。

言語は会話の中で実践的に使えなければという目的でありがちな住みわけがされている、快適に過ごせる居場所さえ作れたのならば人はどこであれ生きていけるのでだろう。

英語は世界共通語であり日本にも海外からの観光客が多い以上、ある程度話せて損は無い。

もっとも、結城からしてみれば視界外の人間には興味すら見出せない。

自分が外国人に話しかけられている場面を想像する、外国人に治安の悪さと暴力のイメージを結びつけるのは彼女の好むコンテンツが偏る所以だ。

持ちうる言語の語彙がナチュラルでネイティブなアドリブに追いつかず、ひどく腹が立ちそうになったので打ち止め、教科書や筆記用具をまとめて早めに席を立った。

「だる。」

愚痴の矛先を現実に向けると取り巻きの1人がそれを聞いていた。

寝不足?と笑う友人以下のクラスメイトに軽く手を上げて応えた後、早足で廊下を進む。

結城にとって一番面倒な授業は音楽で、次が英会話、受けるだけの座学は気が楽だ。

英会話の授業は全クラスが混合し更にランダムなグループに分けられる、学習度合いに分けて教師の質を振り分けているというわけでもない、漠然と意味の無いクラス移動を伴い初対面ばかりに塗り変わる。

部活動に所属しているクラスメイトは別班で生き生きとしている、結城の所属している水泳部はまだまともに活動をしていない、プールには厚く緑の藻が張っている。

まだ初夏すら遠い、同じ部活の人間と組まされたところで親しさもない。

席が指定の為に好きな相手と組むことはできない、当然気の合うもの同士で組めば会話するだけで1時間が終わるわけだ、それは楽で楽しいものだろう、そんな者はこの学校にはいないのだが。

人と話すのは苦ではない、だが初対面は疲れる。

他人の事を知らないままに安牌な自分から小出しにする事を含め、媚びとかわいげは苦手な手段だ。

当たり障りなく無難に、誰とでも仲良くなれるような人格者を演じつつ、小出しに立場の違いを示していく。

そうして徐々に自分のポジションを作っていく、円滑で効率的、しかしやはり極めて疲れる。

小学校時代の班ごとでの給食を思わせる集まった机の上に、ホッチキス留めの薄い英語の藁半紙が事前に置かれている、おそらくは英語の参考書のコピーだ、やる気の入れどころがズレている。

せめて教師の仕事は手間のかかるアナログな資料作成より授業の充実に割いてはくれないか。

モノクロの挿絵が多く、明らかに話す演習の比重が多そうだ、しかし英会話というには安易すぎる程今回の項目は定型文でやり合えるものだ、生徒の主体性という名の放置プレイをさせる気なのかと顔をしかめた。

手早く答えを書き連ねて待機時間に寝る様な賢い授業態度は取れそうに無い、友達作りぐらい高校生にもやれば勝手にやる、古い思想のある教師のお節介が薄目にありそうだった。

教師は生徒同士の関係など一切考慮しない、生徒同士で助け合うことを強制される。

今日は対面に声だけが大きい赤毛のポンデリング女が座った、名前は尾梨かはりだったか、真鍋かをりめいた本名、同じクラスの女子生徒。

「スミシロさんだっけ?」

「別に、名前でいいよ。」

結城は少しうんざりとした声色で返した。

「わかった!じゃあわたしの事もかはりって呼んでね。」

彼女は結城の顔をまじまじと見て続けた、無礼者の目つきだ。

「すごい可愛いね!」

「そう、ありがと。」

この高校は校則がゆるい。

髪の毛の長さもピアスも染髪も禁止されていない、スカート丈や靴下の色を教師もいちいちチェックしない。

だから自分も少し黒髪をグレイに寄せている、バイト先の方が規定が厳しい。

尾梨は地毛かは分からないがルーズな風紀委員すら呼び止めそうな髪型をしている、そして常にうるさく人目を引く。

単なるヤンキーすら逸脱した独特さがこの女にはある、ついでに知性も低く、遠巻きに見るだけで全てを敬遠したくなる女だった。

「ゆうきが補修にいるの見た事ないよね。わたしなんか毎回ギリギリだもん。

言うなれば純然たる「バカ系」、それ自体を指摘されても一切恥じず笑い飛ばす「大バカ系」。

結城は努めて冷静に答える、こういう手合いに決して流されない。

「当たり前でしょ。」

「すごいね。」

「ちゃんと授業受ければいいだけ。」

「眠くならないように頑張ってはいるんだよ、夜も10時には寝るし。」

「健康優良児。」

結城の言葉に尾梨はたははといった表情をする、やれば出来ることをやらない考え方を疎む気持ちは黒い腹に飲み込んでおく。

「良かったら今度一緒に勉強教えて?」

「気が向いたらね。」

「やった!」

当たり障りなく無難な回答をする、社交辞令だ、そんな事は金を貰ってもやりたくない。

尾梨は恐らく気にする素振りも見せず屈託無く笑った。

結城に近づく人間は少なからず自分を売り込んでくるものだ、それすら彼女には無いように見える。

「英語って得意?」

「苦手じゃない。」



「ゆうきって、どの辺り住み?」

「……なんで?」

「え、いいじゃん、教えてよ。」

断りはしたが秒速で「ちゃん」も外された、躊躇もない、人のパーソナルスペースに入ることに躊躇いを持たない、距離感を測る能力が低いのかもしれない、うざい。

彼女も常に周囲に人がいるが、あまりにもその性質が違う、なぜあれ程までに雑なのに人に嫌われないのかと疑問すら沸く。

「もう始まるから。」

「え、あっほんとだ。」

チャイムが鳴った、教室の後ろで立ち話をしていた生徒もそそくさと席に戻り、教師がようやく入ってきた。

他のクラスの班員と軽く挨拶をして、英会話の授業はもう始まる。

黒板の前に立つ、よれたスーツに背が低く丸眼鏡をかけた不健康そうな老年の男だった、名前は確か田中と言っただろうか、極めて平凡だ。

英語担当の教員は男性だがどこか神経質そうで、生徒がざわつく度に眉を顰めていた。

授業導入にチョークを走らせる先生の言葉を聞きつつ目の前の教科書を開くが、向かいの女は雑談をしたいのかこちらに気が散りまくったアイコンタクトを向けてくる、無視して紙の上の文字に視線をやった。

結城は真面目か不真面目かで言えばどちらもだ、指された時の対策として教科書の該当箇所は意識しつつ大体は別のことを考えている。

「えー、今日も初回なのでペアを組んでお互いの知っている事などを英語で話してみましょう。そのあと一組ずつ名前と住んでいる場所など簡単な紹介を入れていってください。」

教師は英語での他己紹介を本日の課題とした、というか同じことをするのは2回目だ、これを班が変わるたびにやるつもりか。

面倒な事をするものだと、また内心舌打ちをした。

「じゃあまず2人組を作って。」

生徒達が一斉に立ち上がり、近くの人間と組むもの、近くにいる人間を探すものと様々。

すかさず隣の初対面の男子生徒に適当に即席コンビの交渉を取ろうとしたが、それより先に尾梨から質問が飛んできた、早い。

「何部入ってる?」

「…水泳。スイミングクラブ。」

暗い賢い真面目さは楽だ、積極性を出せば殆どは丸め込める、まだそちらの方が賢明だ。

ただ明るいバカの真面目さは不正の不の字も頭に無い、そのテンションについていくのがつらい、血圧まで上がりそうになる。

「そうなんだ!運動もできるもんね!わたしボラ部!」

「へー……。」

「ボランティア部だよ、結構部員いるんだって。」

「そう。」

月一で道のゴミを拾う仕事みたいな部活動か、部活への帰属意識が弱いので月一の集合をバックれやすいと聞いている、基本として部活動所属が必須な中で運動部を避けた陰キャの集う幽霊部だ。

「ボラ部はね、ボランティアで老人ホームとか行ったり、清掃したり色々!」

だがこの尾梨は活動的な性格でそういったものは好きでやっているのだろう、脳内での尾梨へのラベリングを「活発バカ」に加えて「脳内お花畑」とも書き添えた。

このタイプの人間は基本的に自分の発言に疑問を持たない、自分に都合の良いことしか耳に入ってこないのだろう、実にファンシーでファジーな生き方だ。

「バイトはしてるの?」

相手をしていられない、だが同時に結城は劣ることも嫌う、常に自分の考える最適解を尽くすことこそが尊く美しい、劣って目立つ人種とは全くもって考え方が違う。

「わたしは親がダメって言うんだよねー。なんかおすすめとかある?」

「バイト先なんて自分で見つけなよ。」

「それもそっかあ。」

自分が相手のペースに呑まれる事、それはつまり負けを認めることだ。

結城は自分の人生に勝ち続けるために他人の意見を聞く事を嫌う、特にそれが自分よりも下の人間だと尚の事。

この学校に来て一ヵ月ほど経つがまだ一度も負けた覚えはない、これからも主導権を引き、負けは許さない。

日常会話程度の英会話であればこの歳になれば皆出来るようになるものだ、ただこの女は例外な気がする。

「指されて言うのは全部あたしがやるから…適当に自己紹介やって、日本語でいい。」

「わかった!」

何も分かってはいないであろう明るい返事を聞いて、また視線を手元に落とす、メモを取る、ここからはリスクマネジメントだ。

名前、出身中学、趣味特技、好きな食べ物と嫌いな食べ物が安牌か。

特に何も考えていない、全てテンプレート通りでいい、むしろそれでいい、この女の変なエピソードや自慢を盛り込む方が面倒だ。

あとは適当に相槌を打っておけばいい、相手の話は適当にあしらって必要な情報だけ一時記憶すればいい、相手にとって今大事なのは自己開示の楽しさだけだろう。

結城にとってはこれが一番手っ取り早く楽な方法だった、相手がどんな奴かなんて知る必要もない、知ったところで意味も無い、そもそも興味もない。

愚者を生かすのも賢者の仕事だ、星1のカード縛りを通常時より好むのは変態だが。

「はじめまして、わたしは尾梨かはりです!よろしく!家族は3人で兄弟はいなくて、出身は櫂玉!誕生日は3月16日。」

エトセトラ、エトセトラ。

長い、多い、どうでもいい、結城が適当に流している横で尾梨の話はどんどん長くなっていく、タイムラインよりもさらに雑多な情報が延々と流れてくる。

こいつの会話スピードは異常だ、同じ言語を使っているとは思えない。

これは本当に会話なのか、会話とはこんなに一方的だったか、聞く力に対抗するためのバケモンか。

尾梨の言った内容から必要な情報を取捨選択する、よく喋る、しかも話があちこち飛ぶし脈絡がない、マシンガン。

結城の中では既にこの授業はある意味終了していた、こんな女とペアになった時点で運が悪いとしか言いようがない、正直言ってもう帰りたい。

「中学は…まあいいや、趣味はうーん。」

小卒だったら恐ろしい、まさかとは思うが義務教育は受けているだろうか。

「思いつかないなら勝手に言う、こういうのはぶっちゃけ本当かどうかなんてどうでもいいでしょ。」

「大丈夫!なんか思いつく!」

へらっと笑って、目を閉じ酸っぱいものを食べているような顔をする。

考えている、という表情なんだろうか。

「趣味は、勉強!」

「はあ?」

「勉強って大事だよね!」

「はあ……。」

どちらかというと苦手な事だろうそれは。

こういう場ですら小ボケを嚙まさないと気でも狂う性質なのだろうか。

しかし何でもいいから嘘をつけと言ったのは自分だ。

ため息を吐いた、まあ仕方がない、どちらにせよ頭がおかしいことだけはよくわかった。

アンタに期待はしていない。

「えっと。勉強はスタディーだよね。趣味は…何だっけ。」

「ホビー。」

「あー、あそびみたいだね!」

電子辞書を見るまでもない、中学生のレベルの授業。

この高校を選んだ理由は家から近いからという他にない。

適当に要点と単語だけ書き留めた、もう問題はない。

教師もクラスメイトも大して中身に興味はない、結城も同様にない、よく見えていれば良いだけ。

それが協調性という物の本質で、社会への適応力というのだろう。

「じゃあ次、炭代。」

教師がこちらを向いて促した、どうやらようやく出番らしい、しかし教師も教師で適当すぎる、英会話の授業だというのに発表にほとんど日本語しか喋らない生徒も平気でいてそれを許している。

軽く会釈して立ち上がる、人の視線は心地良い、内容は極めてふざけているがそれがどうしたと堂々と話した。

完全に冗長な情報があったものの、省いたと思われると勝った気がせず、Her favorite food is the hamburger with cheese that her mother makes.と言ってやった。

She said her hobby is studying.と言うと教室全体が笑ったようで不愉快だったが、結城自身が笑われた訳ではないと思い直した。

思い直したが、その笑われている状況され笑っている狂人に対しては一瞬本気で睨みつけた、そもそも目をにっこりと瞑られていたからそこに怯えの色すらもなかったが。

「やっぱゆうきちはすごいね!ちゃんと喋れて。」

賞賛が終わり発表のターンが後ろの他者に向かうと、すぐに尾梨からこそりと話しかけられた。

「なにそれ…そのあだ名は嫌なんだけど、流石に。」

「えっ、なんで?可愛いじゃん!」

どこがだ、全く理解ができない。

「いや普通に考えて嫌でしょ。」

基地外みたいで、というのは流石にまずいかと踏みとどまり、そんな自分を自分で褒めた。

「そうかなー?」

尾梨は不思議そうに首を傾げた、おそらくこの女には何を言っても無駄だ、自分の価値観が全て正しいと思っているタイプだ。

「そうだ、今日放課後空いてる?」

「……何で?」

嫌な予感がする、というか既にしている。

「一緒に買い物行こうよ!服買いたいんだー。」

やっぱり、と結城は頭を抱えたくなった。

何が悲しくてこの女と一緒に行かなければならないのか、せめてもっとマシな人間と行きたい。

「ごめん、無理。」

断ると尾梨は少し不満そうに口を尖らせたが、やがて諦めたのかそっかーとだけ返した。

「じゃあ今度予定合ったら行こーねー!」

「……。」

行かない、と言いたかったがどうせ無駄なのでやめた。

授業が終わると尾梨はすぐに男友達に駆け寄っていった、きっとあれが彼女の日常なのだろう。

今日はアイスを買って帰ろう、自分への褒美だ、怒鳴り散らさずに極めて静かにやり過ごした自分の勝利を湛えるべきだ。

そう、考えたもののやっぱりムカついた、あたしは負けてないと脳内で繰り返しながら、無意識に錆びた学校の自販機でいちごミルクを買っていた。
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