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奪還編
第40部分 消せない過去
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俺は初めて人を本気で殴りたくなった。
目の前の男の名前はドミード、こいつはリザを短剣一本で魔物と戦わせた。
防具すら与えなかった。
川に落ちて、助けを求めるリザを笑い、助けなかった。
そもそも、リザに弓さえ与えていれば、リザはもっと戦えたはずだった。
こんな日が来ることを想定していなかったわけじゃない。
それでも心中は穏やかではなかった。
俺は大きく息を吸い、平静でいる努力をする。
「リザ…………?」
リザの反応は予想外だった。
「………………」
リザは俺の後ろに隠れて、俺の服をギュッと掴んでいた。
確認しなくても分かるくらい震えていた。
こんなリザを見たことはない。
リザならこの男に出会っても、悪態の一つでも吐くと思っていた。
「おい、エルフちゃん、生きているなら戻ってこいや。お前以外の戦闘奴隷は弱くてよ」
「えっ? どういうこと…………?」
リザの声は震えていた。
初めて洞窟で会った時だって、リザはこんなに弱々しい声を出したりしなかった。
「全部、壊れて使い物にならなくなったんだ。お前がいなくなってからすぐにな」
ドミードは笑っていた。
「そんな…………ナターシャ…………ナターシャはどうしてる!?」
「ナターシャ? ああ、あいつならまだ生きてるさ。でも、あいつももう30歳だしなぁ…………いい加減飽きたし、売ろうと思っている。年増でも買いたい奴はいるだろうな。人を壊して楽しみたい変態が要るからな。そういうところに売れば、それなりの値は付く。俺は優しい方だ。あの年増に後遺症が残るような傷は一つも付けなかったんだから」
ナターシャ、それはリザが唯一、心を開いていたドミードの奴隷の一人だ。
リザの持っていた知識のほとんどはイスナから教えてもらったことだった。
この男が少しでも悲しそうに言ったなら、俺は〝殺意〟までを抱くことはなかったかもしれない。
誰かを殺したい、と思ってしまうなんて想像もしなかった。
しかし、それでも殺意を隠して、平静なふりが出来たのは震えるリザと殺意を剥き出しで怒る香がいたからだろう。
「香、よく我慢してくれたね」
俺は普通に話せているのだろうか?
自信がない。
「ハヤテが一言『やれ』と言ってくれれば、この外道たちの首をすぐにでも飛ばします…………!」
香は下唇を強く噛み、刀に手をかけていた。
「威勢の良いねぇちゃんだな」
男たちには余裕があった。
ぶら下げているメダルは金階級、相当実力に自信があるらしい。
「香の手を汚すことじゃないよ。それにあなた方は何か勘違いをしていませんか?」
こんなに作り笑いが大変だと思わなかった。
「勘違い?」
ドミードは俺の態度が予想外だったらしく、表情を変える。
「はい、勘違いです。俺たちの仲間のリザはハーフエルフですし、奴隷じゃありません。奴隷なら首輪をしているはずでしょ?」
「奴隷の首輪を外す方法がないわけじゃない。それももし、勝手に奴隷の契約を解除したとしたら、お兄さんにも問題があるな?」
リザがビクッと震えたのが分かった。
「そんな言いがかり止めてください。リザが奴隷だったなんて、ありえない話です」
こいつらを殺す方法なんて、いくらだってある。
でも、悔しいがこいつらは殺したいほどムカつくだけで、殺していい理由が一つもない。
奴隷制度が存在する。
奴隷の扱いは所有者が決めることだ。
そして、勝手に奴隷の契約を解いたのは俺だ。
自分の都合の良いようにだけ力を使い始めたら、俺はいつか道を踏み外す。
力があるからこそ、自制しないといけない。
だからと言って、リザを渡すつもりはない。
「なるほどな…………おい」
ドミードは仲間の一人に合図する。
合図された男の動きは素早かった。
距離を詰められる。
男の狙いは俺の後ろに隠れていたリザだった。
「しま………」
リザを取られると思った瞬間、レリアーナさんが割って入り、男を突き飛ばした。
「状況が全て分かるわけではないが、私はハヤテ君に味方するよ」
「ありがとうございます。…………いきなり、何をするんですか?」
さすがに作り笑いも出来ない。
俺はドミードを睨みつけた。
「いやいや、お兄さんの言う通り俺の勘違いだったかもしれないと思ってね。これで確かめようと思ったんだよ」
先ほどレリアーナさんに突き飛ばされた男が、リーダー格の男に何かを渡した。
それは髪の毛だった。
「そこのエルフに似た奴隷を買った時の奴隷商人がこの街に来ているんだ。そいつにこの髪を渡せば、俺が買い取った奴隷か、それとも他人の空似なのか、すぐに分かるさ」
はっ、なんだそれ!?
俺は思わず、レリアーナさんを見た。
「その男が言っていることは正しい。闇ルートでない限り、奴隷には登録番号のようなものがある。血や髪の毛でそれを確かめることが出来るんだ」
レリアーナさんは申し訳なさそうに言う。
「というわけで、今日は退いてやるよ。まぁ、このまま、力ずくで奪ってもいいんだがな」
ドミードは金階級のメダルを見せつける。
初めて見るが、それは金階級Ⅰのメダルだった。
他の二人も金階級のようだ。
「そっちのお姉さんたちも俺たちと一緒に来るか。そんな頼りなさそうな男よりいいぞ」
俺は香が暴発しないか心配だった。
香もリザの事情を知っている。
それに俺よりは短気だ。
「すまない、私はロキア王国の騎士、忠誠を誓う方もいる」とレリアーナさんが言う。
その言い方は冷たかった。
「あなた方のような小物、死んでも嫌です」
香は思いっきり喧嘩を売った。
「なんだと東方人!」
ドミードが剣を抜く。
香も抜刀しようとした時だった。
「そこで何をしている!?」
声の方を向くと衛兵が向かってきた。
「ちっ、面倒はごめんだ」
ドミードたちは立ち去っていく。
駆けつけた衛兵にレリアーナさんが上手く事情を説明してくれた。
男たちが立ち去った後もリザは震えていた。
目の前の男の名前はドミード、こいつはリザを短剣一本で魔物と戦わせた。
防具すら与えなかった。
川に落ちて、助けを求めるリザを笑い、助けなかった。
そもそも、リザに弓さえ与えていれば、リザはもっと戦えたはずだった。
こんな日が来ることを想定していなかったわけじゃない。
それでも心中は穏やかではなかった。
俺は大きく息を吸い、平静でいる努力をする。
「リザ…………?」
リザの反応は予想外だった。
「………………」
リザは俺の後ろに隠れて、俺の服をギュッと掴んでいた。
確認しなくても分かるくらい震えていた。
こんなリザを見たことはない。
リザならこの男に出会っても、悪態の一つでも吐くと思っていた。
「おい、エルフちゃん、生きているなら戻ってこいや。お前以外の戦闘奴隷は弱くてよ」
「えっ? どういうこと…………?」
リザの声は震えていた。
初めて洞窟で会った時だって、リザはこんなに弱々しい声を出したりしなかった。
「全部、壊れて使い物にならなくなったんだ。お前がいなくなってからすぐにな」
ドミードは笑っていた。
「そんな…………ナターシャ…………ナターシャはどうしてる!?」
「ナターシャ? ああ、あいつならまだ生きてるさ。でも、あいつももう30歳だしなぁ…………いい加減飽きたし、売ろうと思っている。年増でも買いたい奴はいるだろうな。人を壊して楽しみたい変態が要るからな。そういうところに売れば、それなりの値は付く。俺は優しい方だ。あの年増に後遺症が残るような傷は一つも付けなかったんだから」
ナターシャ、それはリザが唯一、心を開いていたドミードの奴隷の一人だ。
リザの持っていた知識のほとんどはイスナから教えてもらったことだった。
この男が少しでも悲しそうに言ったなら、俺は〝殺意〟までを抱くことはなかったかもしれない。
誰かを殺したい、と思ってしまうなんて想像もしなかった。
しかし、それでも殺意を隠して、平静なふりが出来たのは震えるリザと殺意を剥き出しで怒る香がいたからだろう。
「香、よく我慢してくれたね」
俺は普通に話せているのだろうか?
自信がない。
「ハヤテが一言『やれ』と言ってくれれば、この外道たちの首をすぐにでも飛ばします…………!」
香は下唇を強く噛み、刀に手をかけていた。
「威勢の良いねぇちゃんだな」
男たちには余裕があった。
ぶら下げているメダルは金階級、相当実力に自信があるらしい。
「香の手を汚すことじゃないよ。それにあなた方は何か勘違いをしていませんか?」
こんなに作り笑いが大変だと思わなかった。
「勘違い?」
ドミードは俺の態度が予想外だったらしく、表情を変える。
「はい、勘違いです。俺たちの仲間のリザはハーフエルフですし、奴隷じゃありません。奴隷なら首輪をしているはずでしょ?」
「奴隷の首輪を外す方法がないわけじゃない。それももし、勝手に奴隷の契約を解除したとしたら、お兄さんにも問題があるな?」
リザがビクッと震えたのが分かった。
「そんな言いがかり止めてください。リザが奴隷だったなんて、ありえない話です」
こいつらを殺す方法なんて、いくらだってある。
でも、悔しいがこいつらは殺したいほどムカつくだけで、殺していい理由が一つもない。
奴隷制度が存在する。
奴隷の扱いは所有者が決めることだ。
そして、勝手に奴隷の契約を解いたのは俺だ。
自分の都合の良いようにだけ力を使い始めたら、俺はいつか道を踏み外す。
力があるからこそ、自制しないといけない。
だからと言って、リザを渡すつもりはない。
「なるほどな…………おい」
ドミードは仲間の一人に合図する。
合図された男の動きは素早かった。
距離を詰められる。
男の狙いは俺の後ろに隠れていたリザだった。
「しま………」
リザを取られると思った瞬間、レリアーナさんが割って入り、男を突き飛ばした。
「状況が全て分かるわけではないが、私はハヤテ君に味方するよ」
「ありがとうございます。…………いきなり、何をするんですか?」
さすがに作り笑いも出来ない。
俺はドミードを睨みつけた。
「いやいや、お兄さんの言う通り俺の勘違いだったかもしれないと思ってね。これで確かめようと思ったんだよ」
先ほどレリアーナさんに突き飛ばされた男が、リーダー格の男に何かを渡した。
それは髪の毛だった。
「そこのエルフに似た奴隷を買った時の奴隷商人がこの街に来ているんだ。そいつにこの髪を渡せば、俺が買い取った奴隷か、それとも他人の空似なのか、すぐに分かるさ」
はっ、なんだそれ!?
俺は思わず、レリアーナさんを見た。
「その男が言っていることは正しい。闇ルートでない限り、奴隷には登録番号のようなものがある。血や髪の毛でそれを確かめることが出来るんだ」
レリアーナさんは申し訳なさそうに言う。
「というわけで、今日は退いてやるよ。まぁ、このまま、力ずくで奪ってもいいんだがな」
ドミードは金階級のメダルを見せつける。
初めて見るが、それは金階級Ⅰのメダルだった。
他の二人も金階級のようだ。
「そっちのお姉さんたちも俺たちと一緒に来るか。そんな頼りなさそうな男よりいいぞ」
俺は香が暴発しないか心配だった。
香もリザの事情を知っている。
それに俺よりは短気だ。
「すまない、私はロキア王国の騎士、忠誠を誓う方もいる」とレリアーナさんが言う。
その言い方は冷たかった。
「あなた方のような小物、死んでも嫌です」
香は思いっきり喧嘩を売った。
「なんだと東方人!」
ドミードが剣を抜く。
香も抜刀しようとした時だった。
「そこで何をしている!?」
声の方を向くと衛兵が向かってきた。
「ちっ、面倒はごめんだ」
ドミードたちは立ち去っていく。
駆けつけた衛兵にレリアーナさんが上手く事情を説明してくれた。
男たちが立ち去った後もリザは震えていた。
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