毎朝、朝ごはんを作ってくれる巨乳でツンデレな幼馴染は僕にはいない。

 主人公、丸山 啓介は、一人暮らしの高校生でありながら、ライトノベル作家として活動している重度の幼馴染愛好家だ。週に一回は、様々な幼馴染の夢を見ては幼馴染のいない現実へと戻り泣き叫ぶ生活を二年続けている。
 
 でも、彼は「幼馴染」がいないだけで、決して人間関係に恵まれていないわけではない。

 気持ち悪いオタク気質をもつ彼だが、どうしてだが周りには人がいる。

 学校一のイケメンに、女帝と呼ばれる生徒会長、正義を追い求める風紀委員、大人な女性の精神科医、やり手の担当編集、そして、ただの女子高生。

 それらの人々が彼の周りを囲いこむ。

 
 なぜか――?
 
 
 ――それはこの物語を読んで確かみようではないか。

 この物語は幼馴染がいない幼馴染愛好家が、愉快な友人たちに見守れながら、架空の幼馴染と恋をし続けるラブコメディ(仮)である。
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