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過去との邂逅
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しおりを挟む王立魔騎士養成学園は、春学期、夏学期、冬学期の3つに分かれている。
春学期は教室と訓練場で、夏学期は討伐実習、冬学期は訓練場で技術訓練というのが学年を通じての年間講義であった。
夏学期の途中と、春学期と冬学期の間には休暇が設けられている。
学園生が脱落するのは主にこの夏学期の前半だ。
休日を除き、学園生は低級の歪みの討伐へと駆り出される。
春学期の成績を元に決められる訓練地ではあるが、すでに魔騎士として働いている騎士団員がチームに一人ずつ派遣され、実戦と同じ環境で実習は行われた。
チームは、基本的に前衛三人、後衛ニ人、喩術士一人の六人編成だ。
チーム編成は隊不問で行われるため、風花とカルネ、スィールは別のチームであった。
「でもチームってニチームが合同で実習なんでしょ?」
夏学期の始め、実習の説明会を次の時間に控えた風花と、カルネ、スィールは食堂で各々の料理を突きながら、配布されたチーム分け表を見つめていた。
「ううん」
スィールは軽く首を振りながら、パンを咀嚼した。
「同じランクならね。俺はランクBだったけど、カルネはAで、風花はSじゃん」
同じランク同士のチームであれば、合同で訓練地に派遣されることが多い。
しかし、三人のランクはばらばらだった。
「そうだね……素養強化実習での風花すごかったもんね」
「うん……」
「二人ともやめてよ……俺も反省してるんだよ……」
遠い目をする二人と、思い出して一人沈む風花。
テーブルは一気にどんよりとした空間になった。
思い起こすのは、魔力行使の素養実習の一回目。
オリエンテーションの次の授業で問題は起きた。
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