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番外編
カレンへのプレゼント2(ライル視点)
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「ま、御守りじゃなくてもプレゼントはしてもいいんじゃない?」
ソルシエールはのんびり話す。
「なんもなくたってプレゼントは貰ったら嬉しいと思うよ」
確かに、それもそうだな。日頃からの感謝の気持ちでも、この間のプレゼントのお礼でも、いくらでも理由はある。
例えば、なんでもない日に俺がカレンからプレゼント貰っても嬉しい。カレンも俺から貰って嬉しい……かもしれない。
「うむ、そうだな。プレゼントはいつ渡しても良いよな」
「そーそー」
「よし! そうと決まったらプレゼントを探すぞ!」
「おー、がんばれー」
「手伝えソルシエール」
「えっ」
女性へのプレゼントは何が良いだろうか。やはりアクセサリー? それとも花束? どんなものなら喜ぶだろう。
「ソルシエール、カレンのプレゼントなんだが……」
「あ、僕が手伝うの前提なんだね」
「む? もしかしてこの後予定でもあったか!?」
カレンに傲慢だと怒られたのに。猫の呪いをかけられた時に学んだのに、またやってしまった。
ソルシエールだって予定があるかもしれない。その可能性を考えて、先に手伝ってもらえるか聞くべきだった。
ソルシエール、怒ってないだろうか? 少し驚いた顔をしているが……。
「ううん、特にはないよ。ただ、普通のプレゼントなら僕のこと必要ないと思ってたから」
「なんでだ?」
「え、だって猫ちゃんって僕を魔女として頼る時以外来たことないじゃん?」
た、確かに……。魔女としてソルシエールが必要な時しかこの店に来たことがない。
今回も御守りにソルシエールの力が必要だったから来たのだ。
そうか。だから、ソルシエールは俺が普通のプレゼントを渡すことを決めたから、自分はもう用済みだと思っていたのか。
「……その、すまない。ソルシエール」
「ん? なにが?」
「……魔女として利用しているように感じさせる振る舞いをしていたかもしれないと思って……」
「別に気にしてないよ。なんか嫌味っぽく聞こえちゃった? ごめんね」
反対に謝られた。ソルシエールは本当に気にしていないように平然としている。
しかし、そうは言っても……罪悪感がある。この男本音を隠すの上手いように感じるのだ。いつもいつも、ニコニコしている。俺に気を遣って軽く流してくれたような気がしてならない。
「俺はソルシエールのこと、魔女云々は関係なしに頼れる友人だと思っているぞ!」
「え……えっ?」
「確かに魔女として頼っていた部分は多い。だが、お前は良い奴だと感じているし、信頼できるとも思っている。だからカレンのプレゼント選びも手伝って欲しいのだ!」
うむ。やはりこういう時は俺から本音を伝えないと。魔女として利用されていると思われても仕方ない振る舞いだったのだ。
しっかりソルシエールに対して思っていることを言った方がいい。誤解をされているのなら解きたい。
「え……あ、うん……うん?」
ソルシエールはぽかんとしていた。目をまん丸にして、首を少し傾げて、俺を見ていた。
ソルシエールはのんびり話す。
「なんもなくたってプレゼントは貰ったら嬉しいと思うよ」
確かに、それもそうだな。日頃からの感謝の気持ちでも、この間のプレゼントのお礼でも、いくらでも理由はある。
例えば、なんでもない日に俺がカレンからプレゼント貰っても嬉しい。カレンも俺から貰って嬉しい……かもしれない。
「うむ、そうだな。プレゼントはいつ渡しても良いよな」
「そーそー」
「よし! そうと決まったらプレゼントを探すぞ!」
「おー、がんばれー」
「手伝えソルシエール」
「えっ」
女性へのプレゼントは何が良いだろうか。やはりアクセサリー? それとも花束? どんなものなら喜ぶだろう。
「ソルシエール、カレンのプレゼントなんだが……」
「あ、僕が手伝うの前提なんだね」
「む? もしかしてこの後予定でもあったか!?」
カレンに傲慢だと怒られたのに。猫の呪いをかけられた時に学んだのに、またやってしまった。
ソルシエールだって予定があるかもしれない。その可能性を考えて、先に手伝ってもらえるか聞くべきだった。
ソルシエール、怒ってないだろうか? 少し驚いた顔をしているが……。
「ううん、特にはないよ。ただ、普通のプレゼントなら僕のこと必要ないと思ってたから」
「なんでだ?」
「え、だって猫ちゃんって僕を魔女として頼る時以外来たことないじゃん?」
た、確かに……。魔女としてソルシエールが必要な時しかこの店に来たことがない。
今回も御守りにソルシエールの力が必要だったから来たのだ。
そうか。だから、ソルシエールは俺が普通のプレゼントを渡すことを決めたから、自分はもう用済みだと思っていたのか。
「……その、すまない。ソルシエール」
「ん? なにが?」
「……魔女として利用しているように感じさせる振る舞いをしていたかもしれないと思って……」
「別に気にしてないよ。なんか嫌味っぽく聞こえちゃった? ごめんね」
反対に謝られた。ソルシエールは本当に気にしていないように平然としている。
しかし、そうは言っても……罪悪感がある。この男本音を隠すの上手いように感じるのだ。いつもいつも、ニコニコしている。俺に気を遣って軽く流してくれたような気がしてならない。
「俺はソルシエールのこと、魔女云々は関係なしに頼れる友人だと思っているぞ!」
「え……えっ?」
「確かに魔女として頼っていた部分は多い。だが、お前は良い奴だと感じているし、信頼できるとも思っている。だからカレンのプレゼント選びも手伝って欲しいのだ!」
うむ。やはりこういう時は俺から本音を伝えないと。魔女として利用されていると思われても仕方ない振る舞いだったのだ。
しっかりソルシエールに対して思っていることを言った方がいい。誤解をされているのなら解きたい。
「え……あ、うん……うん?」
ソルシエールはぽかんとしていた。目をまん丸にして、首を少し傾げて、俺を見ていた。
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