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1部番外編
ジルの非番(4)※
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ジルは僕の腰を掴んで、ジルの昂りに誘う。
「これが欲しいと、もう一度言っておくれ」
「ジルが欲しい……ジル……僕がジルを好きだって……信じてくれますか……?」
「ああ。今度は兄様がお前をどれほど愛してるか教えてあげるから……もう泣かないでくれ……」
ジルは僕を引き寄せ、何度もキスをしてくれた。
「ルークとの約束どおりこのまま、腰を下ろしてごらん」
ジルはその辺に転がしていた軟膏を自身に塗りたくり、そして僕はゆっくりそれを飲み込んでいく。
「あっあっ……」
「最初はそこまででいい。ルイス、兄様にキスをしておくれ」
言われたとおりジルにキスを落とすと、ジルは僕をじっと見つめた。綺麗なブルーの瞳に僕の影が薄ら映っている。僕はさっきから限界が近くて息が上がってその輪郭が揺れていた。
「ルイス……ルークに内緒で言ってもらいたいことが……」
「あっ……ぁ……ジルの方が好き……」
ジルが笑ったから瞳に映る僕の輪郭が消えた。
「ルークにも言わされたことがあるのか?」
「ない……です……」
僕の中のジルが急に太くなって僕は悲鳴を上げる。自分自身を握る手を強める。
「兄様ぁ! あぁっ!……んっ……ごめんなさい……もうダメ……」
「もう一度言ってくれないか?」
「あっ! ジルっ……! 奥までくださいっ!」
ジルが僕の腰を掴んで一気に突き上げる。その衝撃で僕は吐精してしまったかと思った。
「うあぁぁああああんっ!」
でも違った。ルークがある場所を押して導いてくれる吐精のない絶頂だった。奥で達するあまりの快感に僕は定期的に痙攣し、その度にボタボタと落ちる汗でジルの腹を濡らす。
「ぁ……あぁっ……ジルの方が……好き……」
ジルのそれはまた僕の中で膨張する。腰を掴み更に奥を押す。
「ひゃあああん! あっおくっダメっ!」
ジルは大して引き抜きもせず、僕がダメだと言っているところを激しく押し込む。
「ジルぅっ!ジルっ!ジルぅっ!」
ガクガクと腰が痙攣しまた快楽が迫り上がるから、自分自身を握る手に力を込める。それに集中していたら、鼻で息をすることも忘れ、ダラダラと涎が溢れて糸を引く。
またさっきの快楽が差し迫った頃、ジルは起き上がり僕を抱きしめた。
「もう一度……兄様の目を見て言ってくれ」
「ぁ……ジルの方が……好き……好きなの……」
ジルは眉間にシワを寄せ僕の涎をキスで拭った。
「ジルは……僕のこと……」
ジルはそれには答えずに、僕を抱えたまま横に転がり覆いかぶさった。腰を掴み、ゆっくり引き抜いて、そうしてまた奥に押し込む。もうそれ以上奥など無いのに、すごい質量が僕の限界を突破しようと叩きつけられる。声も上ずってうまく出せない。
「また……おかしくなっちゃう……ジル……もうダメ……!」
小さく言ったら目の前が真っ白になって、さっきの快感に飲まれていく。汗が吹き出して膝の裏から滴るのを感じる。
震える僕を眺めていたジルは背中を丸め、僕の胸に立つ片方の先端を舌で舐めあげる。
「ひぁっ……今……ダメ……ダメ!」
ダメだと言うのに、ジルは背中を丸めながら胸に吸い付き、腰を動かす。
「ジル……やめて……おかしく……なっちゃう……やめてぇ!」
「もう一度言ってくれ」
「ジルがぁ……ああっ! 好きなの! ああっ! もう……やめてぇ……」
ジルは僕自身を掴んでいた手を引き剥がし、両腕を引っ張る。
「ああああああっ!」
深く差し込まれたジルに身悶えする間もなく、激しく腰を打ち付けられる。1回、2回、打ちつけられたら、僕は体を仰け反らせて空中に白濁を散らした。
「はぁっ……! ご……ごめん……なさい……ごめんなさい……」
「兄様が好きか?」
「ジル……ジルが好きなの……」
「ああ……なんてかわいい声を出すんだ……」
「ごめんなさい……兄様……」
「なにを謝ることがあるのだ……もう少し……頑張れるか?」
僕はガクガクと頷いて、ジルの顔に手を伸ばす。その時、今まで静かだった屋敷に物音が響いた。僕とジルは顔を見合わせる。
ルークが帰ってきたのだ。窓の外を見ればすっかり夕方だった。
「ルイス……さっき言ったこと……ルークには内緒だぞ……?」
ジルは困った顔で、でもなんだか安心したような様子だった。
「兄様、じゃあ僕を上にしてください。約束破ったこと内緒にしてくれますか?」
ジルはふっと笑って、僕を抱えながら横に転がった。僕がジルの上に乗っかった時に、部屋の戸が勢いよく開け放たれる。
「お? お楽しみ中すまない! ちゃんと約束守れたようだな? どうだ、ジルにちゃんとしてあげられたか?」
ルークはドアを閉めるなり服を脱ぎながらベッドにドカドカ歩いてくる。そして僕を後ろから抱いたところで、ジルの腹の上に撒き散らされた僕の白濁を見て首を傾げる。
「兄様……失敗して……ジルを満足させられませんでした……」
ルークは僕のこめかみにじゅうっと音を立ててキスをする。そして嬉しそうな顔をして僕の顔を覗き込んだ。
「ルイス……よく頑張ったね……なんてかわいいんだ……兄様が教えてあげるから、もう少し頑張れるかい?」
「はい!」
「あぁ……いいお返事だ……ご褒美に兄様たちがいっぱいしてあげるからね……」
僕の背中にルークの熱い情熱が押し当てられる。僕がチラッとジルを見たら、ジルは今日1番の笑顔で僕たちを眺めていた。
「これが欲しいと、もう一度言っておくれ」
「ジルが欲しい……ジル……僕がジルを好きだって……信じてくれますか……?」
「ああ。今度は兄様がお前をどれほど愛してるか教えてあげるから……もう泣かないでくれ……」
ジルは僕を引き寄せ、何度もキスをしてくれた。
「ルークとの約束どおりこのまま、腰を下ろしてごらん」
ジルはその辺に転がしていた軟膏を自身に塗りたくり、そして僕はゆっくりそれを飲み込んでいく。
「あっあっ……」
「最初はそこまででいい。ルイス、兄様にキスをしておくれ」
言われたとおりジルにキスを落とすと、ジルは僕をじっと見つめた。綺麗なブルーの瞳に僕の影が薄ら映っている。僕はさっきから限界が近くて息が上がってその輪郭が揺れていた。
「ルイス……ルークに内緒で言ってもらいたいことが……」
「あっ……ぁ……ジルの方が好き……」
ジルが笑ったから瞳に映る僕の輪郭が消えた。
「ルークにも言わされたことがあるのか?」
「ない……です……」
僕の中のジルが急に太くなって僕は悲鳴を上げる。自分自身を握る手を強める。
「兄様ぁ! あぁっ!……んっ……ごめんなさい……もうダメ……」
「もう一度言ってくれないか?」
「あっ! ジルっ……! 奥までくださいっ!」
ジルが僕の腰を掴んで一気に突き上げる。その衝撃で僕は吐精してしまったかと思った。
「うあぁぁああああんっ!」
でも違った。ルークがある場所を押して導いてくれる吐精のない絶頂だった。奥で達するあまりの快感に僕は定期的に痙攣し、その度にボタボタと落ちる汗でジルの腹を濡らす。
「ぁ……あぁっ……ジルの方が……好き……」
ジルのそれはまた僕の中で膨張する。腰を掴み更に奥を押す。
「ひゃあああん! あっおくっダメっ!」
ジルは大して引き抜きもせず、僕がダメだと言っているところを激しく押し込む。
「ジルぅっ!ジルっ!ジルぅっ!」
ガクガクと腰が痙攣しまた快楽が迫り上がるから、自分自身を握る手に力を込める。それに集中していたら、鼻で息をすることも忘れ、ダラダラと涎が溢れて糸を引く。
またさっきの快楽が差し迫った頃、ジルは起き上がり僕を抱きしめた。
「もう一度……兄様の目を見て言ってくれ」
「ぁ……ジルの方が……好き……好きなの……」
ジルは眉間にシワを寄せ僕の涎をキスで拭った。
「ジルは……僕のこと……」
ジルはそれには答えずに、僕を抱えたまま横に転がり覆いかぶさった。腰を掴み、ゆっくり引き抜いて、そうしてまた奥に押し込む。もうそれ以上奥など無いのに、すごい質量が僕の限界を突破しようと叩きつけられる。声も上ずってうまく出せない。
「また……おかしくなっちゃう……ジル……もうダメ……!」
小さく言ったら目の前が真っ白になって、さっきの快感に飲まれていく。汗が吹き出して膝の裏から滴るのを感じる。
震える僕を眺めていたジルは背中を丸め、僕の胸に立つ片方の先端を舌で舐めあげる。
「ひぁっ……今……ダメ……ダメ!」
ダメだと言うのに、ジルは背中を丸めながら胸に吸い付き、腰を動かす。
「ジル……やめて……おかしく……なっちゃう……やめてぇ!」
「もう一度言ってくれ」
「ジルがぁ……ああっ! 好きなの! ああっ! もう……やめてぇ……」
ジルは僕自身を掴んでいた手を引き剥がし、両腕を引っ張る。
「ああああああっ!」
深く差し込まれたジルに身悶えする間もなく、激しく腰を打ち付けられる。1回、2回、打ちつけられたら、僕は体を仰け反らせて空中に白濁を散らした。
「はぁっ……! ご……ごめん……なさい……ごめんなさい……」
「兄様が好きか?」
「ジル……ジルが好きなの……」
「ああ……なんてかわいい声を出すんだ……」
「ごめんなさい……兄様……」
「なにを謝ることがあるのだ……もう少し……頑張れるか?」
僕はガクガクと頷いて、ジルの顔に手を伸ばす。その時、今まで静かだった屋敷に物音が響いた。僕とジルは顔を見合わせる。
ルークが帰ってきたのだ。窓の外を見ればすっかり夕方だった。
「ルイス……さっき言ったこと……ルークには内緒だぞ……?」
ジルは困った顔で、でもなんだか安心したような様子だった。
「兄様、じゃあ僕を上にしてください。約束破ったこと内緒にしてくれますか?」
ジルはふっと笑って、僕を抱えながら横に転がった。僕がジルの上に乗っかった時に、部屋の戸が勢いよく開け放たれる。
「お? お楽しみ中すまない! ちゃんと約束守れたようだな? どうだ、ジルにちゃんとしてあげられたか?」
ルークはドアを閉めるなり服を脱ぎながらベッドにドカドカ歩いてくる。そして僕を後ろから抱いたところで、ジルの腹の上に撒き散らされた僕の白濁を見て首を傾げる。
「兄様……失敗して……ジルを満足させられませんでした……」
ルークは僕のこめかみにじゅうっと音を立ててキスをする。そして嬉しそうな顔をして僕の顔を覗き込んだ。
「ルイス……よく頑張ったね……なんてかわいいんだ……兄様が教えてあげるから、もう少し頑張れるかい?」
「はい!」
「あぁ……いいお返事だ……ご褒美に兄様たちがいっぱいしてあげるからね……」
僕の背中にルークの熱い情熱が押し当てられる。僕がチラッとジルを見たら、ジルは今日1番の笑顔で僕たちを眺めていた。
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