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まちがった尿道開発で世界線変わったんだけど質問ある?
憧れの長谷さんとサシ飲み
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ありったけの愛を込めて返事したつもりだったが、行き先は色気のない中華屋だった。
色気のない酒を飲んで、小皿つまんで、俺が長谷さんのプライベート(主にエロい方)を聞き出したくてあらゆる変化球を試している間に時間をかなり浪費してしまった。本当に浪費だった。会話は本当に楽しいのだが俺が本当に聞きたいことには辿り着けなかったからだ。
長谷さんが独り身なのかも聞き出せなかった。
俺は男で長谷さんも男なのだから、そんなことの前に聞かなければならないことはあるが……。
俺が執念で質問を投げ続けている間に時間と酒が進み、俺の持ち駒が切れたことによりダラダラとした雰囲気になってしまった。
そんな雰囲気が変わったのは長谷さんの一言からだった。
「周防は彼女どのくらい、いないの?」
彼女……。
それを聞いた俺がちょっと変な空気を出してしまったことを、長谷さんの表情で察する。慌てて取り繕ってはしゃいだように言った。
「あ、彼女いない歴、年齢だってのバレちゃいました? 会話から滲み出てますかね??」
少し間があったから、俺は変な顔してたと思う。
すると長谷さんが目を輝かせた。
「俺も」
長谷さんも!? 思わぬ朗報に飛び上がりそうだったがすぐに自分をいなす。
彼女いないのがね! びっくりして全く自分と同じなのかと思ったよ! 勘違いです、ごめんなさい。
「周防も飲めよ」
ここから長谷さんのタガが外れて、急に酒が深くなり距離感が近づいた。彼女……。
「周防モテそうなのになんで彼女いないの? 周防サッカー部っぽいじゃん」
「雰囲気だけで超絶インドアですよ、俺からすると長谷さんが彼女いないことの方が不思議なんですけど……」
俺は長谷さんに惚れてるし。
「会社でもさ上に上がれば上がるほど、なんかみんな話しかけてくれなくなるしさ、GMになったらもっとモテると思ったのに……出会いは無くなる一方だし、そもそもこの会社に女の子少ないしさ」
なんかあまり聞きたくない内容になってきた。そして長谷さん完璧に酔ってるな。
「忙しそうだから話しかけづらいんですよきっと。長谷さんは休日とか何やってるんですか?」
「ひとりで!? なんもやってないよ」
何気なく話題をそらそうとしたが地頭が良いのが憎たらしい。
「俺でよかったらまた誘ってくださいよ、今日誘われて嬉しかったですし」
「すおーだけだよ、そんなこと言ってくれるのー……」
そう言って長谷さんはうつらうつらし始めた。これはいよいよまずいな、そろそろ店、出ないとなと思った瞬間長谷さんが爆弾を放り込んできた。
「でもさー、独り身も極まると、性癖もおかしくなってくるよね、すおーも変な性癖あるからモテないんじゃない?」
俺は真意を測りかねて絶句する。もう長谷さんは目が半分しか開いてないし、どう考えてもこのままだと長谷さんが潰れちゃうことはわかっているが、思考停止してしばらく動けずにいた。
「すおー、誰にも言わないから教えてよー」
俺が? ゲイってことを!? 彼女は居なかったけど彼氏はいたってことを!? 長谷さんは独り身を拗らせてゲイになったんですか? って聞いて良いんですか!?
「は……長谷さんの性癖を教えてくれたら……教えますよ……」
色気のない酒を飲んで、小皿つまんで、俺が長谷さんのプライベート(主にエロい方)を聞き出したくてあらゆる変化球を試している間に時間をかなり浪費してしまった。本当に浪費だった。会話は本当に楽しいのだが俺が本当に聞きたいことには辿り着けなかったからだ。
長谷さんが独り身なのかも聞き出せなかった。
俺は男で長谷さんも男なのだから、そんなことの前に聞かなければならないことはあるが……。
俺が執念で質問を投げ続けている間に時間と酒が進み、俺の持ち駒が切れたことによりダラダラとした雰囲気になってしまった。
そんな雰囲気が変わったのは長谷さんの一言からだった。
「周防は彼女どのくらい、いないの?」
彼女……。
それを聞いた俺がちょっと変な空気を出してしまったことを、長谷さんの表情で察する。慌てて取り繕ってはしゃいだように言った。
「あ、彼女いない歴、年齢だってのバレちゃいました? 会話から滲み出てますかね??」
少し間があったから、俺は変な顔してたと思う。
すると長谷さんが目を輝かせた。
「俺も」
長谷さんも!? 思わぬ朗報に飛び上がりそうだったがすぐに自分をいなす。
彼女いないのがね! びっくりして全く自分と同じなのかと思ったよ! 勘違いです、ごめんなさい。
「周防も飲めよ」
ここから長谷さんのタガが外れて、急に酒が深くなり距離感が近づいた。彼女……。
「周防モテそうなのになんで彼女いないの? 周防サッカー部っぽいじゃん」
「雰囲気だけで超絶インドアですよ、俺からすると長谷さんが彼女いないことの方が不思議なんですけど……」
俺は長谷さんに惚れてるし。
「会社でもさ上に上がれば上がるほど、なんかみんな話しかけてくれなくなるしさ、GMになったらもっとモテると思ったのに……出会いは無くなる一方だし、そもそもこの会社に女の子少ないしさ」
なんかあまり聞きたくない内容になってきた。そして長谷さん完璧に酔ってるな。
「忙しそうだから話しかけづらいんですよきっと。長谷さんは休日とか何やってるんですか?」
「ひとりで!? なんもやってないよ」
何気なく話題をそらそうとしたが地頭が良いのが憎たらしい。
「俺でよかったらまた誘ってくださいよ、今日誘われて嬉しかったですし」
「すおーだけだよ、そんなこと言ってくれるのー……」
そう言って長谷さんはうつらうつらし始めた。これはいよいよまずいな、そろそろ店、出ないとなと思った瞬間長谷さんが爆弾を放り込んできた。
「でもさー、独り身も極まると、性癖もおかしくなってくるよね、すおーも変な性癖あるからモテないんじゃない?」
俺は真意を測りかねて絶句する。もう長谷さんは目が半分しか開いてないし、どう考えてもこのままだと長谷さんが潰れちゃうことはわかっているが、思考停止してしばらく動けずにいた。
「すおー、誰にも言わないから教えてよー」
俺が? ゲイってことを!? 彼女は居なかったけど彼氏はいたってことを!? 長谷さんは独り身を拗らせてゲイになったんですか? って聞いて良いんですか!?
「は……長谷さんの性癖を教えてくれたら……教えますよ……」
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