46 / 47
番外編:ミオの秘密
ミオの秘密 ※
しおりを挟む
俺が動きを止めたら、竜神は両手で俺を更に強く抱いて、体中を撫ではじめた。
「もう悲しくない?」
「なんで……ミオはそんなに優しいんだ……」
さっき罪悪感を覚えたのは、過去の恋慕に未練を抱くのは不義理だという一般的な自戒だ。
「運命っていうのはさ、気持ちは関係がないんだよ。レジーみたいな強情な奴はさ、自分が思っていることとは全然違う行動をしちゃうだろ? でも運命は表に出たその行動でしか変えられないんだ」
ミオが不思議な話をしだしたから、俺は胸から顔を離しミオを仰ぎ見た。
「本当だったら、皇帝と結ばれてたんだ。だから気持ちが運命に追いついていないんだよ。はやく……悲しくなくなればいい……」
ミオの壮大な愛で胸も顔も熱で焦がれて、またミオのフサフサの毛に顔を埋めてしまう。
「そういえばさ俺、淫魔に擬態を教わったから皇帝にも擬態できるよ。その、そういうことしようとするとこの姿になっちゃうけど……」
「やめるんだ」
さっきの愛に溢れる言葉を考えれば、悪意が無いことなどわかっているのに、自分でも驚くほど強い否定をしてしまう。それは皇帝への忠誠でも恋慕でもない、ミオが身を削って俺に尽くすことに疚しさを抱いていたからに他ならない。
「ご、ごめん……」
いつもだったら口ごたえするのに、俺の剣幕にミオは萎縮してしまった。素直に謝りたいのに、どこからどこまで事細かに説明すればいいのか分からずに黙ってしまう。こういった「ミオならわかってくれるだろう」という慢心が取り返しのつかないことになるのに。
「ミオ……」
俺が顔をあげると、ミオは目を細めて長い首を折り畳む。胸の毛を掴んでいた手を離して顔を包んだらミオは嬉しそうに笑った。
「俺さ、レジーが恥ずかしがったり困ったりする顔……好きなんだよ……ごめん……」
ミオの笑顔に胸がギュッと潰されて、なりふり構わず唇を求める。ミオは口角を上げたまま俺の拙い謝罪を受け入れてくれた。そして俺の腰を引き寄せ、ミオの昂った熱が、もう待てないと催促する。
「ミオ、前々から聞こうと思っていたのだが……」
「うん?」
「ミオのこれは、俺の中に入る時にどのくらいの大きさなのだ?」
竜神は胸から腹にかけて七色に光るフカフカの毛に覆われている。俺に入ってしまっては全貌を見ることはできないし、ミオも好んで見せてはくれなかった。
「昨日は少し大きかったかな? やっぱりお腹痛い?」
「いや、俺に合わせて小さくしているのであれば、なんだか申し訳ないと思って……」
初めて見た時の印象は成人男性の腕くらいだった。それに伸縮可能で自在に動かせることもわかっていたが、それがミオにとってどうであるかは不明だった。
「小さくなれば神経が集中して、すごく……気持ちよくなるよ……」
ミオが珍しく恥ずかしがっている。しかし俺は別に彼の恥ずかしがっているところを見たいわけではなかった。
「どのくらいか少しやってみてくれないか? 俺が握っているから」
「な……なんで……?」
「俺もミオの秘密が知りたい」
ミオは切長の美しい目を細めてわずかに俯いた。ミオは自分の体にあまり自信を持てないでいる。その美しさから出会った他種族はツノや鱗や爪さえも剥がしにくるというのに、彼は自分自身の姿に懐疑的だ。
「ミオが……本当に嫌だったら無理にとは言わないが……」
ミオは目を逸らして口をキュッと結ぶ。そして俺が握っていたそれを少しずつ細くした。ミオが目を逸らしている間に、俺はフサフサの毛を掻き分けてミオの隠そうとしているそれをマジマジと見る。何度見ても雄々しい。しかし今日は前回見た時よりも細く長くなっていた。そこにゆっくりと口を近づける。
「なっ! なにを! レジー、なにするつもりなの!?」
「ミオがいつも俺にしてくれていることだ」
「だ、ダメだよ! お腹壊しちゃうだろ!」
ミオは俺の喉から腹まで犯すつもりなのだろうか。ミオが望むならそれも構わないと濡れそぼつ先端に唇をつけた。
「ど、どうなったって! 知らないからな! あっ、ああっ!」
俺が口の中にミオを飲み込んでいくと、部屋に静寂が訪れた。外の雨の冷気と、ミオの漏らす息に温度を感じる。丁寧に、ゆっくりと舐めあげれば時々口の中で太くなり、その度に制御をして我慢をしているのがわかる。ミオの好きにしていい、そう思った矢先、頭がすっぽりと包まれた。
視線をあげると、ミオが思い詰めたような顔で俺の頭を優しく撫でていた。
この時感じた衝撃をうまく表現することができない。様々な理解と納得、なにより感動が胸を震わせていた。
思い出したのは、絶望の中乗り込んだ連絡船。初めて会ったミオに懐かしさを感じながらも、それはきっと自身の幼少期に根付く懐古だと思っていた。宝物の話を聞いた時も、ミオの胸の匂いを嗅いだ夜も。
しかし、違ったのだ。俺は覚えていた。ミオの宝物を、胸の匂いを、慈しみ深い彼の全てを覚えていたのだ。
あまりの衝撃に咥えていたものをポロッと落とし、呆然とする。ミオは心配そうに俺を見る。だから言葉が滑り落ちてしまった。
「こうしてもらいたかった……」
皇帝に願ったそれは、ミオにそうしてもらったことを覚えていたのだ。
「そ、そんな顔すると、我慢できなくなるだろ……。お、俺も気持ちよかったから……レジーがまたしたいなら……いいよ……?」
ミオは恥ずかしがりながらも俺の頭をクシャクシャとかき回す。ミオは俺の胸を打つこの感情を知らない。でも俺はどうしても伝えたかった。次生まれた時にミオだとすぐにわかるように、ミオに悲しい夜を与えないように、俺が彼を愛するように。
もつれる言葉を吐き出そうとした時、唐突に胸の鼓動が高鳴った。高鳴ったというには生やさしいと感じるほどの動悸が俺を襲う。
「はっ……、ぁ……!」
「レジー? レジー!? なに!? 苦しいの!?」
血が煮えたぎったように体が熱い。そして痒みに似た衝動が足の先から駆け巡る。
「レジー!」
ミオが二の腕を掴んだら、そこから鋭利な快感が脳天まで突き抜け悲鳴をあげてしまう。その声に顔を歪めたミオは慌てて詠唱をはじめた。
「はぁっ! ああっ! ミオ!」
「レジー! 暴れないで! 暴れるなっ!」
「もう悲しくない?」
「なんで……ミオはそんなに優しいんだ……」
さっき罪悪感を覚えたのは、過去の恋慕に未練を抱くのは不義理だという一般的な自戒だ。
「運命っていうのはさ、気持ちは関係がないんだよ。レジーみたいな強情な奴はさ、自分が思っていることとは全然違う行動をしちゃうだろ? でも運命は表に出たその行動でしか変えられないんだ」
ミオが不思議な話をしだしたから、俺は胸から顔を離しミオを仰ぎ見た。
「本当だったら、皇帝と結ばれてたんだ。だから気持ちが運命に追いついていないんだよ。はやく……悲しくなくなればいい……」
ミオの壮大な愛で胸も顔も熱で焦がれて、またミオのフサフサの毛に顔を埋めてしまう。
「そういえばさ俺、淫魔に擬態を教わったから皇帝にも擬態できるよ。その、そういうことしようとするとこの姿になっちゃうけど……」
「やめるんだ」
さっきの愛に溢れる言葉を考えれば、悪意が無いことなどわかっているのに、自分でも驚くほど強い否定をしてしまう。それは皇帝への忠誠でも恋慕でもない、ミオが身を削って俺に尽くすことに疚しさを抱いていたからに他ならない。
「ご、ごめん……」
いつもだったら口ごたえするのに、俺の剣幕にミオは萎縮してしまった。素直に謝りたいのに、どこからどこまで事細かに説明すればいいのか分からずに黙ってしまう。こういった「ミオならわかってくれるだろう」という慢心が取り返しのつかないことになるのに。
「ミオ……」
俺が顔をあげると、ミオは目を細めて長い首を折り畳む。胸の毛を掴んでいた手を離して顔を包んだらミオは嬉しそうに笑った。
「俺さ、レジーが恥ずかしがったり困ったりする顔……好きなんだよ……ごめん……」
ミオの笑顔に胸がギュッと潰されて、なりふり構わず唇を求める。ミオは口角を上げたまま俺の拙い謝罪を受け入れてくれた。そして俺の腰を引き寄せ、ミオの昂った熱が、もう待てないと催促する。
「ミオ、前々から聞こうと思っていたのだが……」
「うん?」
「ミオのこれは、俺の中に入る時にどのくらいの大きさなのだ?」
竜神は胸から腹にかけて七色に光るフカフカの毛に覆われている。俺に入ってしまっては全貌を見ることはできないし、ミオも好んで見せてはくれなかった。
「昨日は少し大きかったかな? やっぱりお腹痛い?」
「いや、俺に合わせて小さくしているのであれば、なんだか申し訳ないと思って……」
初めて見た時の印象は成人男性の腕くらいだった。それに伸縮可能で自在に動かせることもわかっていたが、それがミオにとってどうであるかは不明だった。
「小さくなれば神経が集中して、すごく……気持ちよくなるよ……」
ミオが珍しく恥ずかしがっている。しかし俺は別に彼の恥ずかしがっているところを見たいわけではなかった。
「どのくらいか少しやってみてくれないか? 俺が握っているから」
「な……なんで……?」
「俺もミオの秘密が知りたい」
ミオは切長の美しい目を細めてわずかに俯いた。ミオは自分の体にあまり自信を持てないでいる。その美しさから出会った他種族はツノや鱗や爪さえも剥がしにくるというのに、彼は自分自身の姿に懐疑的だ。
「ミオが……本当に嫌だったら無理にとは言わないが……」
ミオは目を逸らして口をキュッと結ぶ。そして俺が握っていたそれを少しずつ細くした。ミオが目を逸らしている間に、俺はフサフサの毛を掻き分けてミオの隠そうとしているそれをマジマジと見る。何度見ても雄々しい。しかし今日は前回見た時よりも細く長くなっていた。そこにゆっくりと口を近づける。
「なっ! なにを! レジー、なにするつもりなの!?」
「ミオがいつも俺にしてくれていることだ」
「だ、ダメだよ! お腹壊しちゃうだろ!」
ミオは俺の喉から腹まで犯すつもりなのだろうか。ミオが望むならそれも構わないと濡れそぼつ先端に唇をつけた。
「ど、どうなったって! 知らないからな! あっ、ああっ!」
俺が口の中にミオを飲み込んでいくと、部屋に静寂が訪れた。外の雨の冷気と、ミオの漏らす息に温度を感じる。丁寧に、ゆっくりと舐めあげれば時々口の中で太くなり、その度に制御をして我慢をしているのがわかる。ミオの好きにしていい、そう思った矢先、頭がすっぽりと包まれた。
視線をあげると、ミオが思い詰めたような顔で俺の頭を優しく撫でていた。
この時感じた衝撃をうまく表現することができない。様々な理解と納得、なにより感動が胸を震わせていた。
思い出したのは、絶望の中乗り込んだ連絡船。初めて会ったミオに懐かしさを感じながらも、それはきっと自身の幼少期に根付く懐古だと思っていた。宝物の話を聞いた時も、ミオの胸の匂いを嗅いだ夜も。
しかし、違ったのだ。俺は覚えていた。ミオの宝物を、胸の匂いを、慈しみ深い彼の全てを覚えていたのだ。
あまりの衝撃に咥えていたものをポロッと落とし、呆然とする。ミオは心配そうに俺を見る。だから言葉が滑り落ちてしまった。
「こうしてもらいたかった……」
皇帝に願ったそれは、ミオにそうしてもらったことを覚えていたのだ。
「そ、そんな顔すると、我慢できなくなるだろ……。お、俺も気持ちよかったから……レジーがまたしたいなら……いいよ……?」
ミオは恥ずかしがりながらも俺の頭をクシャクシャとかき回す。ミオは俺の胸を打つこの感情を知らない。でも俺はどうしても伝えたかった。次生まれた時にミオだとすぐにわかるように、ミオに悲しい夜を与えないように、俺が彼を愛するように。
もつれる言葉を吐き出そうとした時、唐突に胸の鼓動が高鳴った。高鳴ったというには生やさしいと感じるほどの動悸が俺を襲う。
「はっ……、ぁ……!」
「レジー? レジー!? なに!? 苦しいの!?」
血が煮えたぎったように体が熱い。そして痒みに似た衝動が足の先から駆け巡る。
「レジー!」
ミオが二の腕を掴んだら、そこから鋭利な快感が脳天まで突き抜け悲鳴をあげてしまう。その声に顔を歪めたミオは慌てて詠唱をはじめた。
「はぁっ! ああっ! ミオ!」
「レジー! 暴れないで! 暴れるなっ!」
0
お気に入りに追加
133
あなたにおすすめの小説
【完結】塩対応の同室騎士は言葉が足らない
ゆうきぼし/優輝星
BL
騎士団養成の寄宿学校に通うアルベルトは幼いころのトラウマで閉所恐怖症の発作を抱えていた。やっと広い二人部屋に移動になるが同室のサミュエルは塩対応だった。実はサミュエルは継承争いで義母から命を狙われていたのだ。サミュエルは無口で無表情だがアルベルトの優しさにふれ少しづつ二人に変化が訪れる。
元のあらすじは塩彼氏アンソロ(2022年8月)寄稿作品です。公開終了後、大幅改稿+書き下ろし。
無口俺様攻め×美形世話好き
*マークがついた回には性的描写が含まれます。表紙はpome村さま
他サイトも転載してます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
神の宿り木~旅の途中~ルーク~ …旅の終わりの始まり…⦅完結⦆
ゆう
BL
森の奥の魔素の強い『森の聖域』に住むリーンは『森の管理者』として『風霊』に呼ばれ、各地で起こる自然災害や、壊れそうな結界の被害を最小限に抑えるため、各地を飛び回っていた。
そんなリーンが出会ったのは、魔力を持っている事を隠されて、魔法を使う事の出来ない剣士で…。
リーンに掛けられた幾つもの魔法が動き出し、発動し始める…。
長い時間の中で出会った、獣人族、水人族、魔女、人族と再開しながら、旅の終わりに向かう…。
長い時間を生きるリーンの最初で最後の恋物語。
⚫水中都市~フールシアの溺愛~
リーンの過去編です。
馬車の中で語った、『水中都市へ行って、帰って来た話』です。
ルーク達には、フールシアとのアレコレは、流石に省いて話してます。
⚫魔女の森~対価~
リーンの過去編です。
かつて一緒に行動を共にして暮らした、獣人のユキに掛けた魔法が消えた。
彼女にあげた、その耳飾りを探して『魔女の森』へ、迷いこむ。その日は『魔女の宴』で…。
魔女達から逃げきれず、捕まってしまうが…。
~旅の途中~ジン~の少し前の話です。
(ジンと、出会った後の話)
⚫神の宿り木~再生~に入ったのに、アリミネ火山~追憶のキース~が意外と長くなってしまった。
でも、これがあったからのキラですからね…。
⚫森の聖域
リーンが眠って目覚める場所の話です。
待ってるルークは…あの子達に囲まれて、気が紛れているのかも…。
⚫名前を呼んで…。(番外編)
ヒナキとユグの話が書きたくなってしまったので、番外編です。
異種族、長寿の二人には、これからも時間が有るから、ゆっくりとね…。
⚫希少種
ぐるっと一周回って来ました。
本当はココに~ジン~の話が、番外編で入った方が良いような気がしたけれど、先に進みます。
*****
*神の宿り木~旅の途中~ジン~の、十数年後の話です。(~ルーク~へ、たどり着くまでの過去の話しです)(~ジン~は完結してます)
こちらも読んで見てください。
捨て猫はエリート騎士に溺愛される
135
BL
絶賛反抗期中のヤンキーが異世界でエリート騎士に甘やかされて、飼い猫になる話。
目つきの悪い野良猫が飼い猫になって目きゅるんきゅるんの愛される存在になる感じで読んでください。
お話をうまく書けるようになったら続きを書いてみたいなって。
京也は総受け。
[BL]王の独占、騎士の憂鬱
ざびえる
BL
ちょっとHな身分差ラブストーリー💕
騎士団長のオレオはイケメン君主が好きすぎて、日々悶々と身体をもてあましていた。そんなオレオは、自分の欲望が叶えられる場所があると聞いて…
王様サイド収録の完全版をKindleで販売してます。プロフィールのWebサイトから見れますので、興味がある方は是非ご覧になって下さい
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
魔王様が子供化したので勇者の俺が責任持って育てたらいつの間にか溺愛されてるみたい
カミヤルイ
BL
顔だけが取り柄の勇者の血を引くジェイミーは、民衆を苦しめていると噂の魔王の討伐を指示され、嫌々家を出た。
ジェイミーの住む村には実害が無い為、噂だけだろうと思っていた魔王は実在し、ジェイミーは為すすべなく倒れそうになる。しかし絶体絶命の瞬間、雷が魔王の身体を貫き、目の前で倒れた。
それでも剣でとどめを刺せない気弱なジェイミーは、魔王の森に来る途中に買った怪しい薬を魔王に使う。
……あれ?小さくなっちゃった!このまま放っておけないよ!
そんなわけで、魔王様が子供化したので子育てスキル0の勇者が連れて帰って育てることになりました。
でも、いろいろありながらも成長していく魔王はなんだかジェイミーへの態度がおかしくて……。
時々シリアスですが、ふわふわんなご都合設定のお話です。
こちらは2021年に創作したものを掲載しています。
初めてのファンタジーで右往左往していたので、設定が甘いですが、ご容赦ください
素敵な表紙は漫画家さんのミミさんにお願いしました。
@Nd1KsPcwB6l90ko
大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!
みづき
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。
そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。
初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが……
架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる