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第1章 ダイバーシティパラドックス
第18話 似た経験 ※
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ファリドの雄のシンボルはとてもよく訓練されていた。僕の未熟な胸とは違い、気持ちがいいと喜んでいる。そして口の中で震えるそれは僕にも快楽を与えてくれる。舌でくすぐるとビクビクと揺れて、僕の上顎の奥に肌を擦り付けてくるのだ。それが嬉しくて彼が気持ちがいいと思うところを一心不乱に探した。
「ソラ……とても……気持ちがいい……」
ファリドは両手で僕の髪の毛を梳かすように弄り、時々耳に触れた。その度に、喉の奥から甘い感覚が迫り来る。胸からの信号は相変わらずムズムズするが、口からの信号は快楽を伴う。僕が少し身を捩らせたら、ファリドは僕の口から自身を抜いた。
「ファリドのは、よく訓練されていて……口の中で喜んでくれると……僕も嬉しい……」
「気に入ってくれて嬉しいよ。でもこれを入れたいところは口ではないんだ。もう少しだけ訓練頑張れる?」
僕は、口から出されて震えるシンボルにもう一度頬を寄せる。
「頑張る、この子のために頑張る」
ファリドは笑って僕を押し倒した。そしてさっきベッドに転がした道具のうちの細長いものを持ち出し、僕に覆い被さる。
「ソラ、力を抜いて。俺の肩に手をかけてごらん」
言われた通りに肩に手を回すと、ファリドはいい子だ、と笑ってキスをしてくれる。それに気をよくした僕は、下半身の異常を感じ取ることができなかった。
「え! え!? なんか入ってきてる!」
「ソラ。訓練だよ」
僕はバスルームの一部始終を思い出し、なぜあんな目に遭ったのか理解した。
「嫌だ! 嫌だ! 汚いからやめて! ファリド!」
「ちゃんと洗ったから大丈夫だよ。ソラ、さっき頑張るって言ってくれたでしょ?」
「あ……」
ファリドは僕の太腿にあの子を押し付ける。それが震えているのが可哀想で、僕はそれ以上のことを言えなかった。僕の肛門から侵入したそれは最初は細かったのに、どんどんと膨れていくのが感覚からわかる。
「ひぁっ……! あっ! あっ! そこダメ……!」
「ダメじゃないよ。ほら力を抜いて、すごいキスをして欲しい?」
「ああっ、ああっ! だ、ダ、ファリド! おかしくなっちゃうよ!」
ファリドは嬉しそうに目を細めて、僕にすごいキスをする。そして道具は彼が持っていたのではなかったのか、両手で僕の肌という肌を撫で回した。
突っ込まれた道具が与える感覚は、生きてきた中で感じたこともない強い刺激だった。特に時々押される腹側の腸壁は、初めての感覚すぎて、痛いのか気持ちがいいのかもよくわからない。ドライアイスを触ったときに似ていた。冷たいはずなのに熱いと感じるあの感覚と。
脳は感知できる許容値を超えると、過去の似た何かで形容しようとする。僕はずっと欲しいと思っていた彼のキスをされながら刺激を受けることで、初めての感覚のはずなのに、驚くほど簡単に快楽へと転じた。
「あっ、あっ、あっ、ああっ!」
「ああ、ソラかわいいよ。俺のために頑張ってくれているソラを見ることができるなんて……」
「ファ、ああっ、ファリド! ファリド! キスを! ちょうだいっ!」
「ソラ、こっちにもキスをしてあげる」
ファリドはそう言うと、僕の胸に張り付いた道具を一つ剥ぎ取って、長い刺激に充血し赤くなったそれに吸い付いた。
「ああああああああっ!」
この時体温が上昇し、体中から汗が噴き出したのを感じる。僕が悲鳴を上げても、ファリドはやめるどころか、舌を伸ばしこれみよがしに先端を舌で弾く。僕が視覚的に興奮することを見抜いていたのだ。
僕が声にならない悲鳴を上げ続ける間にも、腹の中の器具はどんどん膨れ上がり、意思があるかのように腸壁を刺激し続ける。僕が迫り来るなにかを抑えようと、シーツを握りしめた時、ファリドは僕の手を掴んだ。
「我慢しないで」
「あっ、あっ、ダメだ、ダメだよ! ファリド! 怖いよ! 怖いよぉっ! ファリド! キスをちょうだいっ! ファリドをちょうだいよ!」
ファリドはビックリした顔をしたと思ったら、僕の肛門から道具を引き抜いた。僕は自分の尻の割れ目に飛沫を感じる。道具から液体が出る仕様だと信じたかった。
「ソラ、ごめん……痛かったら言って……」
「はっ……は、え?」
息も絶え絶えに疑問符を浮かべるも、ファリドが僕の両腿を掴んで腰を浮かした時、全ての意味を知る。そしてあの子を割れ目に押しつけられた時、さっきの無機質な道具とは違う感覚に息を飲んだ。
そしてファリドは一気に僕の中に侵入した。
「ぁ……あ……ぁ……」
その形と熱がくっきりとわかるほど、僕の中は狭く、あの子は大きかった。ファリドは僕の中に入ったことを後悔しているのか、しばらく動かなくなった。
「ファリド、痛くない……」
さっきの道具で拡張されたので痛くはなかった。
「ごめん、本当は訓練が終わってからの方が気持ちがいいんだ……」
ファリドの声に後悔が滲み出ている。さっき胸に当てた道具のように、訓練が終われば気持ちがよくなるのだろうか。僕は片方の胸に張り付いたままの道具を剥がした。
「非効率かもしれないけど、ファリドに教えてもらいたい」
彼は黙ったまま僕の腰を掴んだ。そしてその精悍な顔を歪ませながら、僕の顔を注意深く観察する。なぜそんなことをするのかすぐにわかった。あの子は僕の中に全部入っていなかった。
ゆっくり注意深く、太い管を打ち込まれていく。途中でやめてしまわないよう、僕の腰を掴んでいる彼の手を握り続けた。そして僕の奥に触れた時、声を溢してしまう。
「痛く、ない。そこ、すごい」
「すごい?」
「キスされてるみたい」
「ここ?」
彼がグンと加重を傾ける。
「ああっ、そこ……!」
「ここを触っていい? そうしたらさっきみたいになるけど、我慢しないでくれる?」
「うん、我慢しない、ファリド、教えて」
「ああ、ああ、俺が我慢できるかな……」
「ファリドが、喜んでくれてるの、嬉しい」
「喜んでるのわかる?」
「うん、すごく、僕も嬉しい」
彼の汗だろうか、僕の汗だろうか。浮いた腰に雫が伝ってくる。それがシーツに落ちる前に、彼はものすごい質量のそれを僕がすごいと称した場所にぶつけてくる。
彼の雄々しい肉体が揺れ、僕の中を求めてくれる様は、僕がさっき我慢した衝動のそばまで連れ去ってくれた。僕がシーツを掴んだのを合図に、彼は僕の腰を掴んで抽送をはじめる。
さっき与えられ続けた感覚とは全く異なる、熱と衝撃に僕は悲鳴をあげてしまう。そして、その悲鳴が枯れて、息をするのだけで手一杯になった時、キスで味わった閃光の何倍も真っ白な空間に放り出された。
瞬間的な感覚なのに永遠とも思える快感が腹の底から身体中に伝播する。
僕は人生最大の多幸感にもみくちゃにされて、そのまま意識を手放してしまった。
「ソラ……とても……気持ちがいい……」
ファリドは両手で僕の髪の毛を梳かすように弄り、時々耳に触れた。その度に、喉の奥から甘い感覚が迫り来る。胸からの信号は相変わらずムズムズするが、口からの信号は快楽を伴う。僕が少し身を捩らせたら、ファリドは僕の口から自身を抜いた。
「ファリドのは、よく訓練されていて……口の中で喜んでくれると……僕も嬉しい……」
「気に入ってくれて嬉しいよ。でもこれを入れたいところは口ではないんだ。もう少しだけ訓練頑張れる?」
僕は、口から出されて震えるシンボルにもう一度頬を寄せる。
「頑張る、この子のために頑張る」
ファリドは笑って僕を押し倒した。そしてさっきベッドに転がした道具のうちの細長いものを持ち出し、僕に覆い被さる。
「ソラ、力を抜いて。俺の肩に手をかけてごらん」
言われた通りに肩に手を回すと、ファリドはいい子だ、と笑ってキスをしてくれる。それに気をよくした僕は、下半身の異常を感じ取ることができなかった。
「え! え!? なんか入ってきてる!」
「ソラ。訓練だよ」
僕はバスルームの一部始終を思い出し、なぜあんな目に遭ったのか理解した。
「嫌だ! 嫌だ! 汚いからやめて! ファリド!」
「ちゃんと洗ったから大丈夫だよ。ソラ、さっき頑張るって言ってくれたでしょ?」
「あ……」
ファリドは僕の太腿にあの子を押し付ける。それが震えているのが可哀想で、僕はそれ以上のことを言えなかった。僕の肛門から侵入したそれは最初は細かったのに、どんどんと膨れていくのが感覚からわかる。
「ひぁっ……! あっ! あっ! そこダメ……!」
「ダメじゃないよ。ほら力を抜いて、すごいキスをして欲しい?」
「ああっ、ああっ! だ、ダ、ファリド! おかしくなっちゃうよ!」
ファリドは嬉しそうに目を細めて、僕にすごいキスをする。そして道具は彼が持っていたのではなかったのか、両手で僕の肌という肌を撫で回した。
突っ込まれた道具が与える感覚は、生きてきた中で感じたこともない強い刺激だった。特に時々押される腹側の腸壁は、初めての感覚すぎて、痛いのか気持ちがいいのかもよくわからない。ドライアイスを触ったときに似ていた。冷たいはずなのに熱いと感じるあの感覚と。
脳は感知できる許容値を超えると、過去の似た何かで形容しようとする。僕はずっと欲しいと思っていた彼のキスをされながら刺激を受けることで、初めての感覚のはずなのに、驚くほど簡単に快楽へと転じた。
「あっ、あっ、あっ、ああっ!」
「ああ、ソラかわいいよ。俺のために頑張ってくれているソラを見ることができるなんて……」
「ファ、ああっ、ファリド! ファリド! キスを! ちょうだいっ!」
「ソラ、こっちにもキスをしてあげる」
ファリドはそう言うと、僕の胸に張り付いた道具を一つ剥ぎ取って、長い刺激に充血し赤くなったそれに吸い付いた。
「ああああああああっ!」
この時体温が上昇し、体中から汗が噴き出したのを感じる。僕が悲鳴を上げても、ファリドはやめるどころか、舌を伸ばしこれみよがしに先端を舌で弾く。僕が視覚的に興奮することを見抜いていたのだ。
僕が声にならない悲鳴を上げ続ける間にも、腹の中の器具はどんどん膨れ上がり、意思があるかのように腸壁を刺激し続ける。僕が迫り来るなにかを抑えようと、シーツを握りしめた時、ファリドは僕の手を掴んだ。
「我慢しないで」
「あっ、あっ、ダメだ、ダメだよ! ファリド! 怖いよ! 怖いよぉっ! ファリド! キスをちょうだいっ! ファリドをちょうだいよ!」
ファリドはビックリした顔をしたと思ったら、僕の肛門から道具を引き抜いた。僕は自分の尻の割れ目に飛沫を感じる。道具から液体が出る仕様だと信じたかった。
「ソラ、ごめん……痛かったら言って……」
「はっ……は、え?」
息も絶え絶えに疑問符を浮かべるも、ファリドが僕の両腿を掴んで腰を浮かした時、全ての意味を知る。そしてあの子を割れ目に押しつけられた時、さっきの無機質な道具とは違う感覚に息を飲んだ。
そしてファリドは一気に僕の中に侵入した。
「ぁ……あ……ぁ……」
その形と熱がくっきりとわかるほど、僕の中は狭く、あの子は大きかった。ファリドは僕の中に入ったことを後悔しているのか、しばらく動かなくなった。
「ファリド、痛くない……」
さっきの道具で拡張されたので痛くはなかった。
「ごめん、本当は訓練が終わってからの方が気持ちがいいんだ……」
ファリドの声に後悔が滲み出ている。さっき胸に当てた道具のように、訓練が終われば気持ちがよくなるのだろうか。僕は片方の胸に張り付いたままの道具を剥がした。
「非効率かもしれないけど、ファリドに教えてもらいたい」
彼は黙ったまま僕の腰を掴んだ。そしてその精悍な顔を歪ませながら、僕の顔を注意深く観察する。なぜそんなことをするのかすぐにわかった。あの子は僕の中に全部入っていなかった。
ゆっくり注意深く、太い管を打ち込まれていく。途中でやめてしまわないよう、僕の腰を掴んでいる彼の手を握り続けた。そして僕の奥に触れた時、声を溢してしまう。
「痛く、ない。そこ、すごい」
「すごい?」
「キスされてるみたい」
「ここ?」
彼がグンと加重を傾ける。
「ああっ、そこ……!」
「ここを触っていい? そうしたらさっきみたいになるけど、我慢しないでくれる?」
「うん、我慢しない、ファリド、教えて」
「ああ、ああ、俺が我慢できるかな……」
「ファリドが、喜んでくれてるの、嬉しい」
「喜んでるのわかる?」
「うん、すごく、僕も嬉しい」
彼の汗だろうか、僕の汗だろうか。浮いた腰に雫が伝ってくる。それがシーツに落ちる前に、彼はものすごい質量のそれを僕がすごいと称した場所にぶつけてくる。
彼の雄々しい肉体が揺れ、僕の中を求めてくれる様は、僕がさっき我慢した衝動のそばまで連れ去ってくれた。僕がシーツを掴んだのを合図に、彼は僕の腰を掴んで抽送をはじめる。
さっき与えられ続けた感覚とは全く異なる、熱と衝撃に僕は悲鳴をあげてしまう。そして、その悲鳴が枯れて、息をするのだけで手一杯になった時、キスで味わった閃光の何倍も真っ白な空間に放り出された。
瞬間的な感覚なのに永遠とも思える快感が腹の底から身体中に伝播する。
僕は人生最大の多幸感にもみくちゃにされて、そのまま意識を手放してしまった。
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