口なしの封緘

大田ネクロマンサー

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第25話 誰に似ている ※

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ダグラスは焦らすように、僕の後ろの固い蕾に触れた。たったそれだけで前が張り詰めてしまう。グチュグチュといやらしい音が、僕の全身を刺激して、すぐに息が上がってしまった。

「デールに……俺は似ているのか?」

まったくの逆だった。デールはダグラスに似せて作ったのだ。どうしてダグラスがデールのようなことを言うのだ。

「ああ、すぐに中が熱くなる。似ている俺ではダメなのか? リリィ……」

「あぁっ……違う……ぅんっ……ダグラス……」

「それだけでも教えてくれ。そうしたらもう困ることを聞かない。毎日迎えに行くし、風呂も食事もこれからだっていつもどおりだ。毎晩ここを気を失うまで擦ってやる」

ダグラスは指を曲げて、僕がおかしくなる場所を押す。

「ひ……ぃあぁ………!」

「似ているのか?」

ここ三日我慢をしてきたから、少しのことで体も息も跳ね上がる。このまま焦らされでもしたら、責苦に耐えられず、精液を吐き出しそうだった。

「似てる……」

僕の真実の言葉に、ダグラスは動きを止めた。しばらくして指を引き抜いたから、今日はこのまま帰れると思った。その矢先に、ダグラスが背中に覆い被る。

そしてスカートを乱暴にめくられ、ダグラスの肉棒が一気に僕の中に入ってきた。

「ぁっあああああっ!」

僕は背をのけぞらせる。それを抑え込むかのようにダグラスは体重をのせた。

「リリィ、口布がめくれてしまうぞ」

僕は慌てて肘を折り、両手で口布を押さえる。尻だけを高くあげる格好になっても、ダグラスはお構いなしに肉棒をねじ込んでいく。

「あ……ぁ……あぁ……」

こんなに乱暴にされたのは初めてだった。三日も我慢している僕には刺激が強すぎて、堪えられるかどうかといった心配で頭がいっぱいになる。

「リリィ、お腹は痛くないか?」

「少し……痛い……」

「じゃあ撫でてやろう」

次の瞬間、気が遠くなる。なにが起こったのかまったくわからなかった。

「ダ……ダメェ!」

頭で理解できた時にはすでに、ダグラスが下着の横から手を突っ込み、僕の前を触っていた。慌てて口布から手を離そうとすると、ダグラスは背中をもう片方の手で押さえつけて、それをさせてくれない。

「口布がめくれてしまうぞ。腹を撫でるだけだ。そうだろう? リリィ」

「あ……ぁ……やめてぇ……!」

「中が……やめないでと言ってるぞ……あぁ……」

呻くように言うと、ダグラスは僕自身を握る手をゆっくり動かしはじめた。僕が手を動かそうとすると、ダグラスは全体重を僕の背中にかけ、高い鼻で口布をめくろうとする。

「はっ、はっ、はぁっ、ダメ、ダグラス、ダメ!」

僕がダメというたびに、ダグラスは促すように奥を突き、手を動かす。超えてはいけないところはすぐそこだった。

「ダメだ、今日こそ逃がさない!」

「ダグラス……! ダグラス……! ダメ……僕を──」

──嫌いにならないで。

つま先から絞られるように、中心向かってに全ての感覚が集まって、外に吐き出される。ダグラスの熱い手に、僕の全てがドクドクと露呈してしまった。

「あぅ……ぁ……はぁっ、あぁっ」

「まだお腹が痛いだろう? 随分と我慢していたからな」

「ひゃぅっ!」

腰を叩きつけられ、喉から声が飛び出す。ダグラスは僕の白濁を手にしたまま、さらに僕の前を扱いていく。

「ダ……めぇ、あ、あ、あ、はぁっ!」

達した後どうなるかなんて考えたこともなかった。敏感すぎてくすぐったいを通り越しているのに、痺れた感覚のまま疼きが止まらない。

ダグラスは僕の前を握りながらも執拗に肉棒を突き入れ、僕がおかしくなってしまう場所に狙いを定める。感じたこともない快楽に、声も息も出せなくなって、口布が濡れていく感覚すらも遠のいていった。体中から汗が噴き出し、下っ腹がキュウキュウと悲鳴をあげる。

ダグラスの息遣いが変わって、肉棒が膨らんだ時、僕はまたダグラスの手に白濁を吐き出してしまう。

そして頭の奥が閃光に包まれたら、僕の中にダグラスの全てが注ぎ込まれた。
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