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番外編
ラムダのハードフルリクエスト(1)※
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「ラムダ……僕……昇進……したよ……」
僕は帰宅早々にラムダに報告した。仕事では別人格の自分がペラペラと喋るが、プライベートの人格ではうまく喋ることができない。でも最近はこうやってゆっくりならば吃ったり噛んだりが少なくなってきた。これはラムダが僕を心配したりしないということが大きい気がする。ラムダはありのままの僕を受け入れてくれる、それがとても安心できるのだ。
僕より仕事が早く終わるラムダは相変わらず家事をこなしていた。部屋の掃除の手を止めてラムダは大きく目を見開く。
「まあ! 昇進おめでとうございます! カイは立派な軍人です!」
「ラムダ……ら、ラザニアが食べたい」
「ええ、ええ、もちろんです! ああ、私のお嫁さんはなんてかわいいのでしょう。最初にラザニアをおねだりをされたのは6歳の誕生日のあと、苦手だった逆上がりができるようになった時でしたね。周りの友達ができるのにどうして自分はできないのかと1人努力して……あれから色んなことに挑戦し、それを達成するたびにラザニアをおねだりされてきましたが……」
「ラムダにも……ご褒美……あげたい……」
ラムダは僕の武勇伝を遮られポカンとした。
「カイが昇進したのになぜ私がご褒美をもらうのですか?」
「僕が……立派になったのは……ラムダの……」
「いいえ、カイが立派なのはカイが努力したからです。逆上がりからおおよそ20年。様々なことに挑戦し、カイはそれをご自分で乗り越えてきました。学校を首席で卒業した時もそうです……」
「僕の……旦那さんに……ご褒美あげたい」
僕の武勇伝が止まらなそうだったので、ラムダの大好きな言葉で話を遮った。
「まあ! まあ! ああ、そうでしたね、そうでしたね! 私のかわいいお嫁さんが旦那さんに……! ああ、どうしましょう、何をおねだりしましょう!」
軽いパニック状態になったラムダはその辺を歩き回って、突然立ち止まった。
「私はこの日のために用意していたものがあります……」
急にラムダが仄暗い声で呻く。ただならぬ雰囲気に僕は固唾を飲んでその様子を見守った。しばらくしたらラムダは僕の方を向く。
「カイ、お風呂に入ってください。着替えは私が用意しますので、必ずそれを着てベッドに来てください……いい子はできますね……?」
有無を言わさない口調よりも、ラムダの下半身がとんでもないことになっていることに戦慄する。今日は眠らせてもらえないかもしれない。明日が休日でよかった。
「はぁい」
「いいお返事です! かわいいお嫁さんはお風呂までいい子して運んであげますよ」
容赦なく担がれ、ラザニアは作ってくれないのかと聞ける雰囲気ではなくなってしまった。ご丁寧にも服まで脱がし、湯船にまで運ぶラムダの周到さに、僕は嫌な予感しかしない。
風呂で隅々まで体を洗い、脱衣所に出た時にその予感は的中し、そして絶望した。
「ラ、ラ、ラムダ……お、おま、おまたせ」
ラムダの用意した驚愕の衣装に、恥ずかしさから吃ってしまう。ラムダの用意した衣装は常識を疑うレベルのフリフリのワンピースだった。男性用ではないからだろう、腰の部分がかなり窮屈で息苦しい。
「まあ! まああ! なんて……なんてかわいいのでしょう! ちゃんと、ちゃんとパンティも履いてくれましたか?」
「は、は、はい」
穿いたと上手く言えずに従順な返事みたいになってしまった。その答えにラムダの目が眩く光る。正直怖い。
「なんってかわいいお嫁さんなのでしょうか! 私のお嫁さんは、スカートをめくって旦那さんにパンティを見せてくれますか?」
変態じみた要望もラムダの剥き出しの欲望だと考えると、無下にはできない。僕はスカートの裾を持ってゆっくりたくし上げる。ラムダの用意した下着は極端に布面積が少なく、陰茎は固定されるが、後ろはもはや覆うという概念が欠如したいかがわしい代物だった。しかし不能な僕にとってはぴったりの下着かもしれない。この下着をしていれば不能な陰茎を押さえていなくても、後ろに挿入できるからだ。
ラムダはしばらく絶句していたが、ビクビクと動く下半身の様子で心中察することができた。喜んでいただけてなによりである。
「ああ、あまりにかわいすぎて時間が過ぎるのを忘れてしまいました。ああ、そのままこちらに来てください。かわいいお嫁さんは私のものだから、触っても怒りませんね?」
僕は頷き、スカートの裾を持ったまま、ベッドの端に座るラムダに近づく。ラムダは待ち切れないのか、手を伸ばし僕の太腿に触れる。僕が近づくと、芸術品を鑑定するかのように僕の股間を観察し隅々まで手を這わせて形を確認した。
僕は帰宅早々にラムダに報告した。仕事では別人格の自分がペラペラと喋るが、プライベートの人格ではうまく喋ることができない。でも最近はこうやってゆっくりならば吃ったり噛んだりが少なくなってきた。これはラムダが僕を心配したりしないということが大きい気がする。ラムダはありのままの僕を受け入れてくれる、それがとても安心できるのだ。
僕より仕事が早く終わるラムダは相変わらず家事をこなしていた。部屋の掃除の手を止めてラムダは大きく目を見開く。
「まあ! 昇進おめでとうございます! カイは立派な軍人です!」
「ラムダ……ら、ラザニアが食べたい」
「ええ、ええ、もちろんです! ああ、私のお嫁さんはなんてかわいいのでしょう。最初にラザニアをおねだりをされたのは6歳の誕生日のあと、苦手だった逆上がりができるようになった時でしたね。周りの友達ができるのにどうして自分はできないのかと1人努力して……あれから色んなことに挑戦し、それを達成するたびにラザニアをおねだりされてきましたが……」
「ラムダにも……ご褒美……あげたい……」
ラムダは僕の武勇伝を遮られポカンとした。
「カイが昇進したのになぜ私がご褒美をもらうのですか?」
「僕が……立派になったのは……ラムダの……」
「いいえ、カイが立派なのはカイが努力したからです。逆上がりからおおよそ20年。様々なことに挑戦し、カイはそれをご自分で乗り越えてきました。学校を首席で卒業した時もそうです……」
「僕の……旦那さんに……ご褒美あげたい」
僕の武勇伝が止まらなそうだったので、ラムダの大好きな言葉で話を遮った。
「まあ! まあ! ああ、そうでしたね、そうでしたね! 私のかわいいお嫁さんが旦那さんに……! ああ、どうしましょう、何をおねだりしましょう!」
軽いパニック状態になったラムダはその辺を歩き回って、突然立ち止まった。
「私はこの日のために用意していたものがあります……」
急にラムダが仄暗い声で呻く。ただならぬ雰囲気に僕は固唾を飲んでその様子を見守った。しばらくしたらラムダは僕の方を向く。
「カイ、お風呂に入ってください。着替えは私が用意しますので、必ずそれを着てベッドに来てください……いい子はできますね……?」
有無を言わさない口調よりも、ラムダの下半身がとんでもないことになっていることに戦慄する。今日は眠らせてもらえないかもしれない。明日が休日でよかった。
「はぁい」
「いいお返事です! かわいいお嫁さんはお風呂までいい子して運んであげますよ」
容赦なく担がれ、ラザニアは作ってくれないのかと聞ける雰囲気ではなくなってしまった。ご丁寧にも服まで脱がし、湯船にまで運ぶラムダの周到さに、僕は嫌な予感しかしない。
風呂で隅々まで体を洗い、脱衣所に出た時にその予感は的中し、そして絶望した。
「ラ、ラ、ラムダ……お、おま、おまたせ」
ラムダの用意した驚愕の衣装に、恥ずかしさから吃ってしまう。ラムダの用意した衣装は常識を疑うレベルのフリフリのワンピースだった。男性用ではないからだろう、腰の部分がかなり窮屈で息苦しい。
「まあ! まああ! なんて……なんてかわいいのでしょう! ちゃんと、ちゃんとパンティも履いてくれましたか?」
「は、は、はい」
穿いたと上手く言えずに従順な返事みたいになってしまった。その答えにラムダの目が眩く光る。正直怖い。
「なんってかわいいお嫁さんなのでしょうか! 私のお嫁さんは、スカートをめくって旦那さんにパンティを見せてくれますか?」
変態じみた要望もラムダの剥き出しの欲望だと考えると、無下にはできない。僕はスカートの裾を持ってゆっくりたくし上げる。ラムダの用意した下着は極端に布面積が少なく、陰茎は固定されるが、後ろはもはや覆うという概念が欠如したいかがわしい代物だった。しかし不能な僕にとってはぴったりの下着かもしれない。この下着をしていれば不能な陰茎を押さえていなくても、後ろに挿入できるからだ。
ラムダはしばらく絶句していたが、ビクビクと動く下半身の様子で心中察することができた。喜んでいただけてなによりである。
「ああ、あまりにかわいすぎて時間が過ぎるのを忘れてしまいました。ああ、そのままこちらに来てください。かわいいお嫁さんは私のものだから、触っても怒りませんね?」
僕は頷き、スカートの裾を持ったまま、ベッドの端に座るラムダに近づく。ラムダは待ち切れないのか、手を伸ばし僕の太腿に触れる。僕が近づくと、芸術品を鑑定するかのように僕の股間を観察し隅々まで手を這わせて形を確認した。
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