LΛMBDΛ::ドローン兵器は英雄をメス堕ちさせる野望を抱く

大田ネクロマンサー

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本編

第22話 女の子(1) ※

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 ベッドに僕を沈めてからもラムダは容赦がなかった。息ができないほど何度も長いキスをして、僕の肌という肌を舐め回す。

「ら、ら、らむだ……」

 きもちがいいよりも焦りが前に出て、何とかしてラムダを停止させたかった。しかし起き上がろうにも動く前に組み伏せられて、ラムダに隙もなければ容赦もない。さっきつけたばかりの腕もそうと信じられないほどよく仕事をし、前と同等スペックなのだろう、500kg牽引可能な馬鹿力は健在だった。僕は遂に両手首をベッドに固定され身動きが取れなる。
 ラムダが閉じようとする僕の両腿を顔で分け入って陰茎を口に含む。陰茎は口の中で吸われたり揉まれたりしたが、しばらくするとラムダはそれをポロッと吐き出して僕の顔を見た。

「これは3年前からですか?」

「ち、ちが……ちがう……」

 ラムダは僕の股から僕の顔の前まで上半身を移動させる。

「それでは、いつからですか? 今日だけですか?」

 ラムダは口でも容赦がなかった。僕が真実を言っても言わなくてもラムダを責める構図になるよう周到に質問をする。恥ずかしさと情けなさで顔が熱くなるのを感じる。もはやどんな理由だろうと関係なかった。今この瞬間不能である自分が惨めで仕方がなかった。

「……っ」

 何か言い訳をしようと口を開いたら、言葉ではなく涙が溢れてしまった。

「私はカイの思っているような人格ではありません。私は今この状況を喜んでいます」

 唐突で不可解な本音に、僕は嗚咽でしゃくり上げてしまう。

「カイがどういう心境で私に男性器をつけたか理解しています。性に能動的であり、虚偽でセックスができない方を選んだ。カイは優しい。女性器では深層心理の真偽までは判断できないからでしょう」

 ラムダの理解に疑問が浮かぶ。それはなぜ自分に女性器をつけなかったのかと何度か質問されていたからだ。

「でもカイが人間に対しては異性を好むことも知っていました。それがどうしても納得がいかなかったのです」

 驚きと共に妙な納得感があった。僕のエロ本を発見した時、性癖というにはおかしいくらい執拗に詰られ女の子のセリフを言わされたからだ。

「でもこれでもう、カイは女性とセックスができない。私はこれが嬉しいのです。それにカイはもうこっちで快楽を知っている」

 ラムダ自身の出した性液で僕の肛門を焦らすように摩る。

「そ、そそんな、そんな」

「こんな状況にならなくたって、カイは女性と性交をしないことなんて分かっています。カイは優しいですからね。しかし、できるけどしないと、できないは違うのです」

 ラムダが急に僕の乳首を吸い上げた。吸引された肌の先を舌がささやかに触れる。

「……ぅ……んっ……っ」

 ちゅるっと乳首を逃してラムダは嬉しそうに顔を上げる。

「私がこんなに傷つけたのに、私はカイがこのままでいることを望んでいる。カイは私を軽蔑しますか?」

 僕は慌てて首を振って、ラムダにキスをして欲しいと目で訴える。
 ラムダは心配や後悔という名で僕の不能を責めたりしなかった。不能というその事実からくる焦燥と緊張から解き放たれて心にじわじわと温かいものが広がる。なによりもラムダの本心が嬉しかった。何事も序列なく処理をするラムダが、僕に格別な執着を持ってくれていたことに喜びを隠せなかった。

 僕の願いを叶えにキスをしにきたラムダに、伝わるようにゆっくり心の中で反芻して告げる。

「ラムダの……いい子に……なる」

「まあ! 私だけの女の子になってくれますか?」

「なるぅ……」

「まあまあ! 肛門も嬉しがって動いています! なんていい子なんでしょうか!」

「いい子……して……」

「今日はいっぱいいい子しますよ。気を失っても続けますからね。カイは2人じゃなくては嫌だという信念があるようですが、私は私だけでもカイが欲しいのです」

「いっぱい……して……ラムダの……いい子に……して……」

 この時ラムダはしばしビジー状態に陥る。復帰をしたかと思えば急に腰を掴み上げ、僕の尻に顔を割り入れた。貪るように肛門の奥を求め、それが叶わないからかジュルジュルといやらしい音を立てる。僕はその音でつま先から期待と快楽が入り混じった感覚が駆け抜けるのを感じる。

「あ……あ、んっんっ……」

 ラムダは通常の人間ではできない体勢で僕を攻め始める。あちこちに手が這い回り僕の肌を柔らかく撫で回す。僕の肛門を犯し尽くし満足したのか、ラムダは僕の体をベッドに沈め指を挿入した。

「ほら、ここ。カイは覚えてくれていますか? ここが女の子の部分ですよ」

 僕の悦ぶ場所をかすめるように指2本でクチュクチュとバタつかせる。

「あうっ……ぅ……ああっああっ!」

 確実に焦らすように一箇所を避けるラムダの指がもどかしくて、腰をなすりつける。その動きを制止させるようにラムダが僕の腹の傷を舐める。完治してから随分経つそれは特別な感覚をもたらす場所ではなかったが、ラムダが慰めるように舐める光景は胸を締め付け、感覚を鋭くさせた。

「はぁ……あ……むだ……おんなの……こに……してぇ……女の子に……してぇ……!」

 ラムダが傷から糸を引いて口を離し、動かなくなった。しばらくしたら急に指を抜かれ、一気にラムダの生殖器が挿入された。
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