LΛMBDΛ::ドローン兵器は英雄をメス堕ちさせる野望を抱く

大田ネクロマンサー

文字の大きさ
上 下
11 / 34
本編

第11話 明日の日常(1) ※

しおりを挟む
 風呂から上がったら裸のままリビングに向かった。洗い物をしているラムダの背後に近づき後ろから抱きしめる。

「カイ、風邪をひきますよ?」

「ラムダ、性液補充してあげる」

「まあ! でもちょっと待ってください。洗い物がもうすぐ」

「待てない」

「まあまあ! 今日はなんて積極的なんでしょう!」

「片付け手伝う」

「カイ……私が性液を持っていきます。いい子は寝室で待っていられますね?」

「はぁい……」

「ふふっ、そんなにふくれないで」

 寝室に向かうように、ラムダに僕の額にキスを落とす。仕方なく僕は寝室に向かう。

 部屋に入るなりベッドに横たわり天井を眺め、オリガー少佐の言葉を思い出す。

―― あまり気を揉まずに休暇を楽しみなさい。自宅謹慎が終了したのだから、旅行でも行ってその臆病風を吹き飛ばしてこい。

―― お前は、よくできた士官だ。だが少々自責が過ぎて抱え込むきらいがある。何も考えずに休暇を楽しんでくれ。

 確かに自宅謹慎でいつも以上にラムダと接するうちに極端に臆病になった気がする。そして、隣国のクーデターを知り、軍から除名されることを極端に怯えた。自分の器以上の問題を抱えるな、オリガー少佐はそう言っているのだ。わかっているのに考えてしまう。

 隣国とこの国とは現在は停戦という協定で現在に至る。隣国は独裁政治ながら発展途上の段階で先の大戦に突入し、政治も経済も混迷を極めていた。これ以上の消耗戦に見切りをつけて隣国からの要請で停戦に至った。

 停戦協定は隣国の民主化を条件としたが、旧政府幹部が反政府組織として独立し、停戦協定締結後も内戦に苦しんだ。協定に基き新政府組織に我が国が軍事提供を行うことで形勢が一気に逆転し、長い内戦の末、首都を奪還する。

 その後、反政府組織は拠点を持たない遊牧民と化し、首都圏にその勢力を伸ばしていく。拠点を移すたびに我が国の侵攻阻止を大義名分とし義勇兵を集め、もしくは現地人の拉致、財産の奪取を繰り返し、軍を形成するに至った。

 拠点を国境近くに置いたときに、反政府組織が我が国に侵攻する。この侵攻で政治中枢への復帰を目論んでいたのだろう。その前線に立たされたのが先の大戦で使用されていた旧型ドローン兵器と、つい先日まで農作業をしていた成人や少年兵だった。

 この時まで誰もが我が国の停戦協定は人道的だと考えていた。しかし当事者の習慣や思想というのは昨日今日で変えられるわけがない。人は今日の当たり前が明日も続くと考える。

 国防戦線で反政府組織の戦闘員を捕虜として新政府組織に引き渡すまで、自国の思想が2つに分断していると隣国の民衆も理解していなかったのだ。捕虜の証言は、民主化の希望を自覚させる出来事だった。

「カイ、セックスに集中できなさそうですか?」

 いつの間にかラムダは裸でベッドの端に座り体をひねって僕の顔を覗き込んでた。手に持っていた性液のボトルを掴んで僕は起き上がる。ラムダの背中に唇を這わせながら、腰にある操作盤を立ち上げ補充口を開いた。ボトルの蓋を開けて、ゆっくりと性液を流し込む。

 隣国が長い内戦を続けて特需の恩恵を授かるのはどう考えても我が国だった。人の住う物質的世界では資源や商機は限られ、国という旧世代的な概念では福祉を賄う資源調達ができない。先進国は途上国を食い物にする典型的な手法でしか国という組織を保てないのだ。

「私はカイに補充してもらうのが好きです。カイも私と同じように思っていてくれてますか?」

 注ぎ終わったボトルをベットサイドテーブルに置いて、補充口を閉じる。そのまま後ろからラムダに抱きついた。ベッドのリクライニングボタンを押して、立ち上がった背もたれにラムダを沈める。僕はラムダの太腿あたりにまたがり、顔を覗き込んだ。

「カイ、今日は私にいっぱい命令をしてくれますか?」

 ラムダの顔にそっと顔を寄せ、唇の先が触れる程度のキスをする。

「ラムダ、僕がすることにどう感じるか。さっきみたいに教えて」

 はい、そう言ってラムダが口を大きく開けた。僕はそこに吸い込まれるように舌を突き出す。ラムダの舌が空中で触れ、それがもっとこっちに来いと手招きするように揺れる。僕は顔を寄せて2人の舌を口内に閉じ込める。僕が舌でラムダの口を撫で回し、ラムダが僕の頭と腰を撫でたら、ラムダの生殖器に口を移動させた。

「カイ、カイがそうして私のペニスを口に入れると……私は映像を参照しに行きたくなります。でもそうやって、舌でペニスの先端を撫で回されるたびに、その処理が中断されます」

 ラムダの生殖器を口から解放して、舌で鈴口の割れ目に分け入る。

「どんな映像を参照したいの?」

 生殖器の付け根を手で絞り上げ、くびれた部分に舌を這わせる。

「カイの様々な表情です。子どもの時から、最近のものまで様々です。処理が止まるのは快感からだけではありません」

 再びラムダの生殖器を口一杯に頬張り、付け根からくびれまで手と共に絞り上げては開放をする。ジュッ、ジュッ、と僕の口の吸引で唾液が音を立てる。

「私は今、自分を悪い子だと感じています……私を呼ぶカイの美しい口を、手を、ペニスにあてがうことに……ああ、でもそれが、とても処理を遅くするのです」

 手を離して体を立てて、ラムダを喉の奥まで飲み込む。喉の奥の柔らかい部分にラムダが触れるたびに快感とともに、ムズムズと迫り上がる吐き気が耳を熱くする。ラムダの手が軽く僕の後頭部に触れた。その手をもっと強く押し込むように自分の手を一瞬重ねた。

「カイがさせようとすることに……私は悪い子だと感じます」

 そう言って、ラムダの手に頭をグッと押されて、僕の喉の奥までラムダが詰め込まれる。僕はラムダの腹に鼻をつけてそこから息を吐き出す。

「カイを支配するような錯覚に陥り、手を止めたいのにその処理が鈍ります」

 ラムダの手が緩んだら少しだけ生殖器を吐き出して、鼻で息をする。そしてまた、ラムダが僕の頭を押す。

「カイは……私を悪い子に……させたいのかと……思うと……手が……止まらないの……です……」

 言葉の合間合間に頭を押され、ラムダは喉の奥の柔らかい部分を何度も味わいにくる。

「ああ、カイ……性液を出してしまいそうです……」

 そのまま出して欲しいと、僕の頭を押すラムダの手を撫でる。

「カイは……今日、肛門には入れさせてくれませんか……?」

 その一声に、僕はラムダを吐き出し、さっきと同じように太腿に跨がり座った。

「ラムダ、僕にあのリングをつけて」
しおりを挟む
口なしに熱風| ふざけた女装の隣国王子が我が国の後宮で無双をはじめるそうです

皇帝に追放された騎士団長の試される忠義

幽閉塔の早贄 | 巨体の魔人と小さな生贄のファンタジーBL
感想 1

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

処理中です...