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第42話 本当の魔法
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永らく学校を休んでいたが、先週の退院で一旦目処がつき、今日から俺は学校に登校することになった。朝からずっと玲音が心配そうに横にはりついている。まだ体が痛むので登校に時間がかかることと、どうしても今日母に言わなければと思っていたことがあったので、朝早くから支度していた。
リビングに歩いて行くと、母はキッチンで俺たちの弁当を作ってくれていた。
「あら、冬馬! 今日は気合い入ってるわね!」
母がキッチンから言っている。このなんでもないやりとりが、この日常が、俺の心を満たす。でも、ちゃんと俺の決心を言わないと。この日常を壊しても。
「かーちゃんごめん、ちょっと話があるんだ」
突然の俺の改まった物言いに、かーちゃんは無言でガスコンロの火を消し、ゆっくりリビングへ歩いてきた。
「玲音も、ごめんちょっと座って」
玲音が心配そうな顔をしていたので、俺は玲音の手を握って、首を横に振った。
3人が着席した時に、何度か開いた家族会議がロクでもなかったことを思い出して少し笑った。
俺も含めみんな時間がないので単刀直入に言った。
「かーちゃん、俺、玲音のことが好きなんだ」
かーちゃんは、え? と小さく言って玲音を見た。俺は正直なところ玲音を見られなかった。どんな顔をして見ればいいのかもわからなかった。かーちゃんは戸惑いながら言う。
「冬馬あんた、ちゃんとそれ玲音に言ったの?」
え!?
玲音には直接言ってないけど、別にわかるよな? 玲音!? と思い玲音の方を見たら、ドン引きするくらい泣いてた。
「玲音も、お母さんに言ったこと、ちゃんと冬馬に言ったの? お母さんあの言葉に感動して、何回か思い出して泣いたわよ」
玲音は泣いててそれどころではなかった。母に言った感動的な言葉とやらが非常に気になるところだが、多分聞かなくても俺はわかってると思う。
「もう……朝から玲音をこんなに泣かせて……。大体こういうのは、親に黙ってやることなんじゃないの?」
少しずれた価値観の母が呑気に話題を扱ってる。
「いや、かーちゃん俺、本気なんだ。男同士だし……その……孫の顔とか見せられなくなるから……かーちゃんにもちゃんと言った方がいいだろ……」
俺は玲音がいる手前、玲音がこのことで思い悩まないように控えめに言ったが、かーちゃんは補正なしで絶句してた。
「孫ってあんた……いつお母さんが孫の顔見たいなんて言ったのよ……」
いやいや、言わなくたって親なんてそんなもんだろ? 俺はなにかを言おうとしたが、それを遮って言い放った。
「冬馬、あんたお母さんの本当の子じゃないのよ……?」
え?
ええ?
ええええええええ!?
なんでこんな大事な場面でそんな意味わからないことぶっこんでくるの!?
え、ちょっと待って。
「え……と、俺、かーちゃんと血が繋がってないの? とーちゃんとも?」
「お父さんと冬馬が血が繋がってたら、お母さん、お父さんの墓掘り出して誰の子かって問い詰めるわよ」
俺は大パニックで、土葬じゃないから墓を掘り返しても灰しか出てこないと思う、と明後日なツッコミを心の中でしていた。そんな俺を置いてけぼりで母は破壊力の高いことをぶち込んでくる。
「冬馬、あんたも玲音と同じ。従者としてこの家に来たのよ。2歳の時だから覚えてないのは当たり前だけど」
俺は多分人生上こんなに驚いたことはなかった。しばらく頭が真っ白になって黙っていたが、次々と疑問が浮かんだ。
「え!? じゃあ俺はかーちゃんと契約してることになってるの!? 法縄は!?」
俺が記憶してる限り、父や母に法縄を引っ張られた記憶はなかった。
「とっくに契約は解除してるわよ。大変だったんだから、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんで代わる代わる契約して。あんた本当に魔力の下限が死に近かったのよ。契約時の魔力で従者の下限が決まるから、お母さんものすごく魔法の特訓したのよ」
下限は契約解除で戻らない、それは玲音来る時に聞いた。でも、契約時の魔力の件は初耳だった。
かーちゃんがなんで、こんなに火力が強いのか……ずっと感じていたその漠然とした疑問と事実、それを思うとなんか喉の奥がチリチリして、次の質問に時間を要してしまった。
「法縄……見たこと……ない……」
俺は胸につかえて出てこない言葉を振り絞って聞いた。
「冬馬、それは心当たりがあるんじゃない? あんたも玲音に法縄使う時と、使わない時あったでしょう? ……これはお父さんの教育方針だったんだけどね……」
俺は「お父さん」その言葉で玲音が来た日のことを真っ先に思い出した。母が「お父さんみたいなことを言って」そう俺に言ったあの日。
そして玲音と暮らす中で法縄を引っ張った時と、法縄無しで対話した日。
俺は1人の人間として玲音に話しかける時は法縄を持ち出さなかった。それを使う時はいつも感情的だった。
「お父さんとの間にこどもができなかったのは、別の問題だけど。冬馬の本当の両親も、玲音の本当の両親も、別に家系じゃないんだけど、運悪く両親共に魔力の下限が人より低くて、こどもも下限が著しく低いことがあるのよ。そういった里子を魔法使いに仲介してくれるの。そして、その子たちが魔法使いになるのよ。お父さんも、お母さんもよ」
俺は今までなんでこんなことも考えなかったんだろうと思った。魔法使いは家系や血統でなれるものではない。では魔法使いを魔法使いたらしめるものはなんなのか、そんなことに考えも及ばなかった。
「お母さんも冬馬を迎え入れるまでは、冬馬と同じで、魔法なんて古臭いもの、こんな役に立たないものを、なんで受け継がなければならないのかって思ってたわ」
母の言葉で今までの父や母の面影が心の中を駆け巡って、胸のつかえが喉元までこみ上げてきた。
「お父さん死んじゃって、冬馬には辛い思いをさせたけど、こんなに立派に育ってくれて。玲音も冬馬の16年分くらい大変だったけど、こうやって今、家族としてここにいてくれて……」
母は少し黙った。なんで黙ったかはよくわかった。テーブルの下で握りしめていた俺の手を、玲音が握った。
「魔法使えてよかった。本当にそう思ってるのよ。お母さんにとっては、あんたたち2人が、お母さんって呼んでくれることが、本当の魔法なのよ」
もう限界だった。なんでかーちゃん、俺まで泣かすんだよ。なんでかーちゃんまで泣いてんだよ。本当に意味わからないよ。学校遅刻するよ。
母は鼻をすすって明るく言う。
「最近はLGBTにも理解があるし、大丈夫よ。それに、あんたたちがこの先うまくいかなくなって、別々に暮らしたとしても……」
ここで母はなぜか玲音をチラッと見て笑った。
「家族は家族でしょ?」
母は俺を泣かしておきながらさらっと不穏なことを笑顔で言う。
「だから、2人とも好きに生きなさい」
母は俺たちを置いて、弁当作りにキッチンへ戻った。玲音が俺の涙を乱暴に手のひらで拭って、反対側を唇で拭ってくれた。
「はい、そこー。イチャイチャしなーい」
母はキッチンから野次を飛ばす。玲音が優しく笑う。俺も笑った。
母はキッチンから続けて言う。
「玲音は1回お母さんと契約するから、今日の夜みんなで神狩さんのところに行くわよ」
え!? 俺とじゃないの? 玲音もそう思ったんだろう、2人ともキッチンの方を見た。
「恋愛に契約も法縄も、野暮じゃない?」
母は肩をすくめて言うが、全く意味がわからなかったし、笑えもしなかった。母はコンロで料理し始めて俺たちの顔を見ずに言った。
「2人が決心したならば、冬馬と契約して、玲音はうちの戸籍に入りなさい」
俺と玲音は顔を見合わせた。
俺も玲音もきっと同じこと考えて、2人して笑った。
かーちゃんってすげーな。
俺は話し込んで遅れた分、家事を手伝おうと立ち上がろうとしたが、玲音に肩を押さえつけられる。玲音は俺の代わりに洗濯機に走り出した。
俺は座ったまま、仏壇と父の遺影を見た。
家族ってすごいな。
<END>
リビングに歩いて行くと、母はキッチンで俺たちの弁当を作ってくれていた。
「あら、冬馬! 今日は気合い入ってるわね!」
母がキッチンから言っている。このなんでもないやりとりが、この日常が、俺の心を満たす。でも、ちゃんと俺の決心を言わないと。この日常を壊しても。
「かーちゃんごめん、ちょっと話があるんだ」
突然の俺の改まった物言いに、かーちゃんは無言でガスコンロの火を消し、ゆっくりリビングへ歩いてきた。
「玲音も、ごめんちょっと座って」
玲音が心配そうな顔をしていたので、俺は玲音の手を握って、首を横に振った。
3人が着席した時に、何度か開いた家族会議がロクでもなかったことを思い出して少し笑った。
俺も含めみんな時間がないので単刀直入に言った。
「かーちゃん、俺、玲音のことが好きなんだ」
かーちゃんは、え? と小さく言って玲音を見た。俺は正直なところ玲音を見られなかった。どんな顔をして見ればいいのかもわからなかった。かーちゃんは戸惑いながら言う。
「冬馬あんた、ちゃんとそれ玲音に言ったの?」
え!?
玲音には直接言ってないけど、別にわかるよな? 玲音!? と思い玲音の方を見たら、ドン引きするくらい泣いてた。
「玲音も、お母さんに言ったこと、ちゃんと冬馬に言ったの? お母さんあの言葉に感動して、何回か思い出して泣いたわよ」
玲音は泣いててそれどころではなかった。母に言った感動的な言葉とやらが非常に気になるところだが、多分聞かなくても俺はわかってると思う。
「もう……朝から玲音をこんなに泣かせて……。大体こういうのは、親に黙ってやることなんじゃないの?」
少しずれた価値観の母が呑気に話題を扱ってる。
「いや、かーちゃん俺、本気なんだ。男同士だし……その……孫の顔とか見せられなくなるから……かーちゃんにもちゃんと言った方がいいだろ……」
俺は玲音がいる手前、玲音がこのことで思い悩まないように控えめに言ったが、かーちゃんは補正なしで絶句してた。
「孫ってあんた……いつお母さんが孫の顔見たいなんて言ったのよ……」
いやいや、言わなくたって親なんてそんなもんだろ? 俺はなにかを言おうとしたが、それを遮って言い放った。
「冬馬、あんたお母さんの本当の子じゃないのよ……?」
え?
ええ?
ええええええええ!?
なんでこんな大事な場面でそんな意味わからないことぶっこんでくるの!?
え、ちょっと待って。
「え……と、俺、かーちゃんと血が繋がってないの? とーちゃんとも?」
「お父さんと冬馬が血が繋がってたら、お母さん、お父さんの墓掘り出して誰の子かって問い詰めるわよ」
俺は大パニックで、土葬じゃないから墓を掘り返しても灰しか出てこないと思う、と明後日なツッコミを心の中でしていた。そんな俺を置いてけぼりで母は破壊力の高いことをぶち込んでくる。
「冬馬、あんたも玲音と同じ。従者としてこの家に来たのよ。2歳の時だから覚えてないのは当たり前だけど」
俺は多分人生上こんなに驚いたことはなかった。しばらく頭が真っ白になって黙っていたが、次々と疑問が浮かんだ。
「え!? じゃあ俺はかーちゃんと契約してることになってるの!? 法縄は!?」
俺が記憶してる限り、父や母に法縄を引っ張られた記憶はなかった。
「とっくに契約は解除してるわよ。大変だったんだから、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんで代わる代わる契約して。あんた本当に魔力の下限が死に近かったのよ。契約時の魔力で従者の下限が決まるから、お母さんものすごく魔法の特訓したのよ」
下限は契約解除で戻らない、それは玲音来る時に聞いた。でも、契約時の魔力の件は初耳だった。
かーちゃんがなんで、こんなに火力が強いのか……ずっと感じていたその漠然とした疑問と事実、それを思うとなんか喉の奥がチリチリして、次の質問に時間を要してしまった。
「法縄……見たこと……ない……」
俺は胸につかえて出てこない言葉を振り絞って聞いた。
「冬馬、それは心当たりがあるんじゃない? あんたも玲音に法縄使う時と、使わない時あったでしょう? ……これはお父さんの教育方針だったんだけどね……」
俺は「お父さん」その言葉で玲音が来た日のことを真っ先に思い出した。母が「お父さんみたいなことを言って」そう俺に言ったあの日。
そして玲音と暮らす中で法縄を引っ張った時と、法縄無しで対話した日。
俺は1人の人間として玲音に話しかける時は法縄を持ち出さなかった。それを使う時はいつも感情的だった。
「お父さんとの間にこどもができなかったのは、別の問題だけど。冬馬の本当の両親も、玲音の本当の両親も、別に家系じゃないんだけど、運悪く両親共に魔力の下限が人より低くて、こどもも下限が著しく低いことがあるのよ。そういった里子を魔法使いに仲介してくれるの。そして、その子たちが魔法使いになるのよ。お父さんも、お母さんもよ」
俺は今までなんでこんなことも考えなかったんだろうと思った。魔法使いは家系や血統でなれるものではない。では魔法使いを魔法使いたらしめるものはなんなのか、そんなことに考えも及ばなかった。
「お母さんも冬馬を迎え入れるまでは、冬馬と同じで、魔法なんて古臭いもの、こんな役に立たないものを、なんで受け継がなければならないのかって思ってたわ」
母の言葉で今までの父や母の面影が心の中を駆け巡って、胸のつかえが喉元までこみ上げてきた。
「お父さん死んじゃって、冬馬には辛い思いをさせたけど、こんなに立派に育ってくれて。玲音も冬馬の16年分くらい大変だったけど、こうやって今、家族としてここにいてくれて……」
母は少し黙った。なんで黙ったかはよくわかった。テーブルの下で握りしめていた俺の手を、玲音が握った。
「魔法使えてよかった。本当にそう思ってるのよ。お母さんにとっては、あんたたち2人が、お母さんって呼んでくれることが、本当の魔法なのよ」
もう限界だった。なんでかーちゃん、俺まで泣かすんだよ。なんでかーちゃんまで泣いてんだよ。本当に意味わからないよ。学校遅刻するよ。
母は鼻をすすって明るく言う。
「最近はLGBTにも理解があるし、大丈夫よ。それに、あんたたちがこの先うまくいかなくなって、別々に暮らしたとしても……」
ここで母はなぜか玲音をチラッと見て笑った。
「家族は家族でしょ?」
母は俺を泣かしておきながらさらっと不穏なことを笑顔で言う。
「だから、2人とも好きに生きなさい」
母は俺たちを置いて、弁当作りにキッチンへ戻った。玲音が俺の涙を乱暴に手のひらで拭って、反対側を唇で拭ってくれた。
「はい、そこー。イチャイチャしなーい」
母はキッチンから野次を飛ばす。玲音が優しく笑う。俺も笑った。
母はキッチンから続けて言う。
「玲音は1回お母さんと契約するから、今日の夜みんなで神狩さんのところに行くわよ」
え!? 俺とじゃないの? 玲音もそう思ったんだろう、2人ともキッチンの方を見た。
「恋愛に契約も法縄も、野暮じゃない?」
母は肩をすくめて言うが、全く意味がわからなかったし、笑えもしなかった。母はコンロで料理し始めて俺たちの顔を見ずに言った。
「2人が決心したならば、冬馬と契約して、玲音はうちの戸籍に入りなさい」
俺と玲音は顔を見合わせた。
俺も玲音もきっと同じこと考えて、2人して笑った。
かーちゃんってすげーな。
俺は話し込んで遅れた分、家事を手伝おうと立ち上がろうとしたが、玲音に肩を押さえつけられる。玲音は俺の代わりに洗濯機に走り出した。
俺は座ったまま、仏壇と父の遺影を見た。
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