391 / 410
第15章 -2ndW_アルダーゼの世界-
†第15章† -37話-[エピローグ②]
しおりを挟む
「俺が快復するまで待っててもらって悪かったな。王様たちを集めての本格的な報告会の前にクラン内報告会をしておこう」
宗八はベッドではなくソファに座り、同じく周りでソファに座る仲間達を見渡す。
「まずは———お疲れさまでした!」
「「「「お疲れさまでした!」」」」
膝に両手を突き頭を下げる宗八と隣でお淑やかに頭を下げるアルカンシェのダブルリーダーに倣って仲間達は座ったまま掛け声を上げて頭を下げた。ちなみに精霊達はベッドの上で遊んでいる。
「突入組はどういう状況だったのかを把握しているだろうし、ある程度は残留組も話は聞いているだろうから詳しい状況は【破滅対策同盟】で一緒に観せるからそのつもりで。とりあえず、俺は敵前逃亡しました!でも生きてます!以上!」
本来ならばリーダーとして恥ずべき宣言ではある。だが、宗八達の今回の目的は生きて帰る事と炎帝樹の破壊だった。尻尾を巻いて逃げ返って来たとはいえ目的は達成した事を仲間達は理解しており攻める言葉は飛んで来なかった。そこにアルカンシェが言葉を挟む。
「最終的な局面で逃げなければ良いのです。今回は顔見せとでも考えおきましょう」
確かに。現時点では逆さになっても倒せるとは到底思えなかった。他の強化方法も考えにゃならんと頭を抱えたいところだ。
「改めてになるだろうけど、ゼノウ。そっちは何か問題はなかったか?」
残留組をまとめていたゼノウに水を向けた宗八の質問に全員がゼノウに向き直る。それを確認したゼノウが口を開いた。
「こちらは指示通りに出て来る魔物を倒し続けていたぞ。仲間は優秀だしもちろん見学に来ていた王子や兵士に気を配っていくらか分配はした」
「城下町の亀裂については何か聞いたか?」
「ほとんどノータッチだったけど、宗八がゲートを閉じている間は一度も開くことは無かった様だ。なので空いた時間にに俺達は模擬戦を行ってゲートが開くのを待って居た訳だが、時折勇者PTも混ざって来たので相手をしていた」
亀裂が発生したら閉じるまでの間は休む暇がない。それこそ高威力の攻撃や魔法を使える勇者PTは重宝されて高ランクの魔物を相手取らされた事だろう、と宗八は考えた。そんな彼らが普段の訓練で満足出来るかと言えば正直物足りなくなるのは必然だ。ならば候補に挙がるのは[七精の門]のメンバーとなるだろう。
「以前宗八が渡した可能性の実を食べてレベルの限界突破はしていたから耐久力は上がっていたな。一撃の重さは流石勇者と言ったところでPTの運用に関しても完成している様に感じたが……」
「セプテマ氏は一時的なゲストメンバーだから実質四人PTだもんな。あと一人仲間を見繕わないと魔族領には行かせられないな……」
ゼノウの感触としては前衛の勇者プルメリオと重騎士マクラインはそれぞれ元剣聖セプテマ氏の指導でかなり剣術が向上していた印象だった。そこに拳闘士クライヴ氏がサポートと重い打撃で隙を潰し、魔法使いミリエステが精霊との息の合った高威力魔法の連射は驚異的な殲滅力を持つ。だが、最大五人PTが可能なのでまだ伸びしろはあるのにあと一枠の人材が見つかっていない。
「そっちは交渉中の人材がこの城にいるらしいぞ。投獄中の名うての盗賊プーカ=アレアルア」
「ふぅ~ん。若くは無さそうだな」
有名な盗賊なら長く活動していたと言う事だ。勇者PTのメンバーは10代のプルメリオ、20代のマクラインとミリエステ、そして70代のクライヴだ。ほどほどに両者の価値観の懸け橋に成れる手練れが入れば良いと考えていた宗八の思惑にぴったりの人材に思えた。
「40代前半だそうだ」
良いじゃないか。宗八は笑みを浮かべた。
「そいつは何が何でも勇者PTに加入させよう。ひとまずその話は置いておくとして、戦果の報告に移るぞ」
以前のナユタの世界は大勢が活動出来たので様々なアイテムを入手出来た。だが、今回のアルダーゼの世界は過酷環境故に活動人員に制限が掛かってしまった上に生存者はいなかったので採取出来るアイテムも無かったのだ。その中で確保出来るモノと言えば炎帝樹のドロップ品だけだ。
雷帝樹のドロップは[雷帝樹の枝冠]と[雷帝の宝輪]だった。それとは別にマリエルがネシンフラ姓からライテウス姓へと変わり種族加階もしていたのだ。全員が興味を抱くのは必然だった。
「俺のインベントリに知らん間に入っていたのはこれだ」
宗八がテーブルに並べた品々を全員が前のめりになって確認する。
素材 :炎帝樹の煇石
希少度 :???
特殊効果:???
鎧 :炎帝樹の装身具
希少度 :???
要求ステ:???
ステ増減:???
特殊効果:???
装飾品 :炎帝の宝輪
希少度 :???
ステ増減:???
特殊効果:???
まずは炎帝樹の煇石。ギルドカードの機能の簡易鑑定で分かるのはアイテム名までで詳しい情報はギルドに鑑定依頼しないと分からないのだ。だが、大男の拳大ほどに大きく炎々とした赤い煇石は明らかに魔法的な効果を宿している事がわかる。素材カテゴリというのも純粋な魔法使いの杖などに用いられる事が主になるのか魔道具の核となるのか……。
「う~ん……。うちのメンバーはリッカしか火精使いが居ないし純粋な魔法使いも居ないからなぁ……。これはミリエステ行きでいいかな」
杖を造るにしろこの素材ランクに合う他の素材集めに苦労しそうだが。
「お兄さんが決めたのであれば異存はありません」
「わ、私もこれは使い道が……」
アルカンシェとリッカの言葉に仲間も異存を挟まなかった事でこの素材アイテムは勇者PTに渡される運びとなった。続いて鎧カテゴリの装身具。見た目は腕輪にしか見えない。炎帝樹関連のアイテムなので謎の素材で造られていて火が揺らめく様に常に模様が変わり続けている不思議な腕輪だ。
「アイテム名だけ見ればアクセサリー枠なのに鎧……。全くわからんな」
「迷宮奥で見つかるアーティファクトの類だなこりゃ。ギルドの鑑定待ちだろ」
簡易鑑定の情報だけでは推論の域を出ない。誰もこのアイテムの真の価値がわからず頭を悩ます合間にセーバーが後回しを提案しその案は採用された。最後に炎帝の宝輪。これは見た目通りアクセサリー枠の腕輪だ。雷帝の宝輪の炎帝版という事なら効果も予想出来るというものだ。
装飾品 :雷帝の宝輪
希少度 :伝説
ステ増減:INT+20%/MEN+20%
特殊効果:風雷属性制御力極大UP/魔法防御力補正+50%/最大MP補正+50%
装飾品 :炎帝の宝輪
希少度 :伝説
ステ増減:INT+20%/MEN+20%
特殊効果:火幻属性制御力極大UP/魔法防御力補正+50%/最大MP補正+50%
という感じだろう、と宗八は紙に書き起こして全員に分かる様に不明となっていた情報を予想した。
「自分で装備しておいて何だけど、エグイ効果だよなぁ」
ナユタの世界で獲得した[雷帝樹の枝冠]はマリエルが。もう一つの[雷帝の宝輪]はライナーが装備していた。そのライナーが改めて確認した腕輪の効果にドン引きしている。そもそもステータスの増減は+10とか数字が決まっている物が一般的なのにこれはn%なのだから元のステータスが高ければ高いほど効果を発揮する。宗八達は全員称号によるステータス強化を施して最低でも700くらいまで伸びているので単純にINT+140/MEN+140という事になる。
宗八の剣や鎧装備ですら+100は早々無くアクセサリーは増減率が極端に低い事が当然だった。それが装飾品一つでここまで伸びるのは異常と言える。実際に宗八が装備している[アクアマリン]はALL+10しかしない。これでもこの世界で言えば有能装備だったのだが……。
「でも、おかげで苦手だった魔法の扱いは上手くなったじゃないですか。私も[雷帝樹の枝冠]のお陰様で叢風のメルケルスを瞬殺出来ましたし貰えるなら貰っておけばいいんですよ」
「マリエルはすげぇポジティブだよな。俺はまだ皆に並べたとは思えないから譲られたこの腕輪に相応しい実力を身に付けたい……」
事実により裏付けされた実力を持つマリエルがライナーに発破をかける。出会ったばかりの頃はイケイケな冒険者だったライナーも思慮深くなったものだ。ともかく、これは同じく魔法の扱いがまだまだなリッカが持つには良い装備だ。
「リッカ。鑑定次第だけどさっきの[炎帝樹の装身具]と[炎帝の宝輪]はお前に渡す予定だから。心して待つ様に」
「は、はい!」
元気の良いリッカの返事を機に身内だけの報告会は終了とした。
報告会中には我慢していた宗八大好き’sの青竜フリューアネイシアと猪獅子タルテューフォは元気になった宗八に抱き着いた。療養中は厳しい監視の元宗八は脱走出来なかったが、同様に宗八の部屋への侵入も制限されていたので一か月以上の間二人は宗八と離れ離れになっていたのだ。そういう寂しさを理解している宗八は大人しくガツガツと身体を当てて好意を示す二人をダメージを追いながら受け止めるのであった。
宗八はベッドではなくソファに座り、同じく周りでソファに座る仲間達を見渡す。
「まずは———お疲れさまでした!」
「「「「お疲れさまでした!」」」」
膝に両手を突き頭を下げる宗八と隣でお淑やかに頭を下げるアルカンシェのダブルリーダーに倣って仲間達は座ったまま掛け声を上げて頭を下げた。ちなみに精霊達はベッドの上で遊んでいる。
「突入組はどういう状況だったのかを把握しているだろうし、ある程度は残留組も話は聞いているだろうから詳しい状況は【破滅対策同盟】で一緒に観せるからそのつもりで。とりあえず、俺は敵前逃亡しました!でも生きてます!以上!」
本来ならばリーダーとして恥ずべき宣言ではある。だが、宗八達の今回の目的は生きて帰る事と炎帝樹の破壊だった。尻尾を巻いて逃げ返って来たとはいえ目的は達成した事を仲間達は理解しており攻める言葉は飛んで来なかった。そこにアルカンシェが言葉を挟む。
「最終的な局面で逃げなければ良いのです。今回は顔見せとでも考えおきましょう」
確かに。現時点では逆さになっても倒せるとは到底思えなかった。他の強化方法も考えにゃならんと頭を抱えたいところだ。
「改めてになるだろうけど、ゼノウ。そっちは何か問題はなかったか?」
残留組をまとめていたゼノウに水を向けた宗八の質問に全員がゼノウに向き直る。それを確認したゼノウが口を開いた。
「こちらは指示通りに出て来る魔物を倒し続けていたぞ。仲間は優秀だしもちろん見学に来ていた王子や兵士に気を配っていくらか分配はした」
「城下町の亀裂については何か聞いたか?」
「ほとんどノータッチだったけど、宗八がゲートを閉じている間は一度も開くことは無かった様だ。なので空いた時間にに俺達は模擬戦を行ってゲートが開くのを待って居た訳だが、時折勇者PTも混ざって来たので相手をしていた」
亀裂が発生したら閉じるまでの間は休む暇がない。それこそ高威力の攻撃や魔法を使える勇者PTは重宝されて高ランクの魔物を相手取らされた事だろう、と宗八は考えた。そんな彼らが普段の訓練で満足出来るかと言えば正直物足りなくなるのは必然だ。ならば候補に挙がるのは[七精の門]のメンバーとなるだろう。
「以前宗八が渡した可能性の実を食べてレベルの限界突破はしていたから耐久力は上がっていたな。一撃の重さは流石勇者と言ったところでPTの運用に関しても完成している様に感じたが……」
「セプテマ氏は一時的なゲストメンバーだから実質四人PTだもんな。あと一人仲間を見繕わないと魔族領には行かせられないな……」
ゼノウの感触としては前衛の勇者プルメリオと重騎士マクラインはそれぞれ元剣聖セプテマ氏の指導でかなり剣術が向上していた印象だった。そこに拳闘士クライヴ氏がサポートと重い打撃で隙を潰し、魔法使いミリエステが精霊との息の合った高威力魔法の連射は驚異的な殲滅力を持つ。だが、最大五人PTが可能なのでまだ伸びしろはあるのにあと一枠の人材が見つかっていない。
「そっちは交渉中の人材がこの城にいるらしいぞ。投獄中の名うての盗賊プーカ=アレアルア」
「ふぅ~ん。若くは無さそうだな」
有名な盗賊なら長く活動していたと言う事だ。勇者PTのメンバーは10代のプルメリオ、20代のマクラインとミリエステ、そして70代のクライヴだ。ほどほどに両者の価値観の懸け橋に成れる手練れが入れば良いと考えていた宗八の思惑にぴったりの人材に思えた。
「40代前半だそうだ」
良いじゃないか。宗八は笑みを浮かべた。
「そいつは何が何でも勇者PTに加入させよう。ひとまずその話は置いておくとして、戦果の報告に移るぞ」
以前のナユタの世界は大勢が活動出来たので様々なアイテムを入手出来た。だが、今回のアルダーゼの世界は過酷環境故に活動人員に制限が掛かってしまった上に生存者はいなかったので採取出来るアイテムも無かったのだ。その中で確保出来るモノと言えば炎帝樹のドロップ品だけだ。
雷帝樹のドロップは[雷帝樹の枝冠]と[雷帝の宝輪]だった。それとは別にマリエルがネシンフラ姓からライテウス姓へと変わり種族加階もしていたのだ。全員が興味を抱くのは必然だった。
「俺のインベントリに知らん間に入っていたのはこれだ」
宗八がテーブルに並べた品々を全員が前のめりになって確認する。
素材 :炎帝樹の煇石
希少度 :???
特殊効果:???
鎧 :炎帝樹の装身具
希少度 :???
要求ステ:???
ステ増減:???
特殊効果:???
装飾品 :炎帝の宝輪
希少度 :???
ステ増減:???
特殊効果:???
まずは炎帝樹の煇石。ギルドカードの機能の簡易鑑定で分かるのはアイテム名までで詳しい情報はギルドに鑑定依頼しないと分からないのだ。だが、大男の拳大ほどに大きく炎々とした赤い煇石は明らかに魔法的な効果を宿している事がわかる。素材カテゴリというのも純粋な魔法使いの杖などに用いられる事が主になるのか魔道具の核となるのか……。
「う~ん……。うちのメンバーはリッカしか火精使いが居ないし純粋な魔法使いも居ないからなぁ……。これはミリエステ行きでいいかな」
杖を造るにしろこの素材ランクに合う他の素材集めに苦労しそうだが。
「お兄さんが決めたのであれば異存はありません」
「わ、私もこれは使い道が……」
アルカンシェとリッカの言葉に仲間も異存を挟まなかった事でこの素材アイテムは勇者PTに渡される運びとなった。続いて鎧カテゴリの装身具。見た目は腕輪にしか見えない。炎帝樹関連のアイテムなので謎の素材で造られていて火が揺らめく様に常に模様が変わり続けている不思議な腕輪だ。
「アイテム名だけ見ればアクセサリー枠なのに鎧……。全くわからんな」
「迷宮奥で見つかるアーティファクトの類だなこりゃ。ギルドの鑑定待ちだろ」
簡易鑑定の情報だけでは推論の域を出ない。誰もこのアイテムの真の価値がわからず頭を悩ます合間にセーバーが後回しを提案しその案は採用された。最後に炎帝の宝輪。これは見た目通りアクセサリー枠の腕輪だ。雷帝の宝輪の炎帝版という事なら効果も予想出来るというものだ。
装飾品 :雷帝の宝輪
希少度 :伝説
ステ増減:INT+20%/MEN+20%
特殊効果:風雷属性制御力極大UP/魔法防御力補正+50%/最大MP補正+50%
装飾品 :炎帝の宝輪
希少度 :伝説
ステ増減:INT+20%/MEN+20%
特殊効果:火幻属性制御力極大UP/魔法防御力補正+50%/最大MP補正+50%
という感じだろう、と宗八は紙に書き起こして全員に分かる様に不明となっていた情報を予想した。
「自分で装備しておいて何だけど、エグイ効果だよなぁ」
ナユタの世界で獲得した[雷帝樹の枝冠]はマリエルが。もう一つの[雷帝の宝輪]はライナーが装備していた。そのライナーが改めて確認した腕輪の効果にドン引きしている。そもそもステータスの増減は+10とか数字が決まっている物が一般的なのにこれはn%なのだから元のステータスが高ければ高いほど効果を発揮する。宗八達は全員称号によるステータス強化を施して最低でも700くらいまで伸びているので単純にINT+140/MEN+140という事になる。
宗八の剣や鎧装備ですら+100は早々無くアクセサリーは増減率が極端に低い事が当然だった。それが装飾品一つでここまで伸びるのは異常と言える。実際に宗八が装備している[アクアマリン]はALL+10しかしない。これでもこの世界で言えば有能装備だったのだが……。
「でも、おかげで苦手だった魔法の扱いは上手くなったじゃないですか。私も[雷帝樹の枝冠]のお陰様で叢風のメルケルスを瞬殺出来ましたし貰えるなら貰っておけばいいんですよ」
「マリエルはすげぇポジティブだよな。俺はまだ皆に並べたとは思えないから譲られたこの腕輪に相応しい実力を身に付けたい……」
事実により裏付けされた実力を持つマリエルがライナーに発破をかける。出会ったばかりの頃はイケイケな冒険者だったライナーも思慮深くなったものだ。ともかく、これは同じく魔法の扱いがまだまだなリッカが持つには良い装備だ。
「リッカ。鑑定次第だけどさっきの[炎帝樹の装身具]と[炎帝の宝輪]はお前に渡す予定だから。心して待つ様に」
「は、はい!」
元気の良いリッカの返事を機に身内だけの報告会は終了とした。
報告会中には我慢していた宗八大好き’sの青竜フリューアネイシアと猪獅子タルテューフォは元気になった宗八に抱き着いた。療養中は厳しい監視の元宗八は脱走出来なかったが、同様に宗八の部屋への侵入も制限されていたので一か月以上の間二人は宗八と離れ離れになっていたのだ。そういう寂しさを理解している宗八は大人しくガツガツと身体を当てて好意を示す二人をダメージを追いながら受け止めるのであった。
11
お気に入りに追加
760
あなたにおすすめの小説

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。

〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる