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閑話休題 -次に向けての準備期間-
閑話休題 -40話-[精霊会議!①]
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『精霊会議をはじめるよぉ~!!』
パパが土の国で区切りとなる村に到着したらしく、
今日は早めに切り上げて既に[影別荘]の男性部屋で眠りに付いている。
一週間に一度は睡眠時間が長い日があるから、多分今日がその日になると思う。
そして、パパに付いていたベルとフラムとアニマも時間が空いているから今日こそやっちゃうよぉ~!
『今日やるです? じゃあ、フラムはこっちに来るですよ』
『はい』
『ニルはクー姉様の隣ですわー!』
『アニマもこちらでしょう?ニルの反対に来てください』
『はいはい、わかっていますよ…』
『ベルはアクア姉様のところですね!』
『ここおいで~!抱っこしてあげる~!』
ノイ達がアクアの声掛けに従ってリビングに集まり始める。
胸に飛び込んでくる末っ子ベルを優しく受け止め、
カーペットに座る自分の股の間に座らせた。
それぞれが姉弟の上位3人の下へ向かうのはある種の派閥が存在するから。
◆パパ派
主席:第一長女/アクアーリィ(水精)
次席:五女/ベルトロープ(光精)
◆お父様派
主席:次女/クーデルカ(闇精)
次席:三女/ニルチッイ(風精)
三席:四女/アニマ(無精王)
◆お父さん派
主席:第二長女/ノイティミル(土精)
次席:長男/フラムキエ(火精)
この派閥の分かれに関しては、
特に仲が悪いわけではなく単純に好みの父親の呼び方で共感を得たグループというだけ。
その繋がりで困ったらことがあったらとりあえず派閥の姉に気軽に相談しようという意味合いもある。
別派閥の姉に相談しても怒られるわけでもない。
『とうとう第何回と言わなくなったですか?』
『お姉様にとって回数など些末な事ですから』
『クー姉様は私達の派閥ではなくアクア姉様派閥では?』
ノイとアニマがクーを弄り始めたけど、
クー自身が黙殺しているしここは触れないでおこう。
『今日の議題は着手している研究内容の進捗発表と問題点の洗い出しだよぉ~』
『『『『『『は~い!』』』』』
うんうん、みんな仲良く揃った返事にアクアは満足だよぉ~!
とりあえず言い出しっぺ&長女としてまずは自分の内容から姉弟に発表を始めるよぉ~!
『何に使えるかとかは置いておいて欲しいんだけどぉ~。
アクア達の胸にはパパがくれたスライムの核か一緒に造った専用核があると思うけど、
その効果の強制加階をもう一段階進める手段を考えましたぁ~!』
実用性は皆無に近いけどアクアの頭に浮かんでいるのは、
パパとのデートの時に使うと面白そうという程度である。
『今から実際にやってみるからよく見ててねぇ~。
ちょっと時間かかるけど……』
アクアの実演が始まった。
手には[龍玉]、つまりはオプションを使うのかと取得済みの姉は理解し、
よくわかっていない弟妹に掻い摘んで説明をしてあげている。
その間にもアクアは両手で[龍玉]を挟んで撫でたり押し込んだりを繰り返し、
徐々に縮んでいく龍玉を姉弟は固唾を飲んで見守っている。
『小さくなぁ~れ、ちいさくなぁ~れ……小さく……なったぁ~!』
顔くらい大きかった龍玉がみるみる小さくなっていき、
今ではアクアの手の中で飴玉よりも一回り大きいサイズに整った。
『じゃん!』
『『『『『『お~!』』』』』』
パチパチパチと拍手を貰えた。
末っ子’sはいっぱいくれるしクーとニルもいっぱいくれる。
ノイとアニマだけが「まだ様子見」みたいな顔して手を抜いた拍手しているところは気になるけど、
ここはまだ通過点に過ぎないってところを第一長女として教えてあげるよぉ~!
『《精霊核加階!》』
小さくなった龍玉を胸へと押し付けながらキーワードを叫ぶ。
すると、龍玉は胸へと吸い込まれていき、
アクアの周囲に魔力が渦巻きやがて蒼天色の繭に包まれた。
本来ならここは加階フェーズになるからアクアの場合は10時間くらい掛かるんだけど、
テストの際にそこは済ませている。
すぐさま繭は解けていき、大きく成長したアクアが皆の前に誕生する。
『じゃじゃ~ん!アクア、5歳児モード!』
『『『『『『お~!!!』』』』』』
ノイとアニマも今度は驚きの表情で拍手をくれる。うむうむ。
長所と短所の説明の前にベルを抱きなおして座り込む。
『オプションを持っている姉弟は察してると思うけど、
大きくなった分制御力とかはもちろん成長している代わりにオプションが使えなくなるよぉ~。
正式な核と違って似せた紛い物だから制限時間も今のところは1時間ってところかなぁ~』
『アクア姉様の頭の上にも乗れますし、少し不思議な気分です』
ベルが好奇心を抑えられずにアクアの身体を昇り始めたのを止めずに好きにさせた結果、
アクア達も大好きな頭頂部に辿り着いて満足げだ。
『クーとしては小さい体では仕事の効率が悪いですし、
場面によっては使いたいところですね。ただ、足場にも使っている[閻手]が使えなくなるのはやはり改良したいです』
『お父さんや大人の付添がなくても弟妹を連れて町に出られるかもしれないです』
『ニルは大きい体で身体を動かしたいですわー!
やっぱり戦闘訓練は小さい体だとよくわからない部分が多いですものー!』
オプションを持っているクー、ノイ、ニルも使い方がすぐに浮かんだらしい。
逆に言えば時間制限があると本当に使い道が限られることが欠点と言えるかなぁ~?
『アクアの発表は以上で~す。
今後も研究して改善はしていくけど、今の時点でも概ね満足してるからどうなるかは未定ぃ~。
じゃあ次はノイ、お願~い』
『わかったです』
パパが土の国で区切りとなる村に到着したらしく、
今日は早めに切り上げて既に[影別荘]の男性部屋で眠りに付いている。
一週間に一度は睡眠時間が長い日があるから、多分今日がその日になると思う。
そして、パパに付いていたベルとフラムとアニマも時間が空いているから今日こそやっちゃうよぉ~!
『今日やるです? じゃあ、フラムはこっちに来るですよ』
『はい』
『ニルはクー姉様の隣ですわー!』
『アニマもこちらでしょう?ニルの反対に来てください』
『はいはい、わかっていますよ…』
『ベルはアクア姉様のところですね!』
『ここおいで~!抱っこしてあげる~!』
ノイ達がアクアの声掛けに従ってリビングに集まり始める。
胸に飛び込んでくる末っ子ベルを優しく受け止め、
カーペットに座る自分の股の間に座らせた。
それぞれが姉弟の上位3人の下へ向かうのはある種の派閥が存在するから。
◆パパ派
主席:第一長女/アクアーリィ(水精)
次席:五女/ベルトロープ(光精)
◆お父様派
主席:次女/クーデルカ(闇精)
次席:三女/ニルチッイ(風精)
三席:四女/アニマ(無精王)
◆お父さん派
主席:第二長女/ノイティミル(土精)
次席:長男/フラムキエ(火精)
この派閥の分かれに関しては、
特に仲が悪いわけではなく単純に好みの父親の呼び方で共感を得たグループというだけ。
その繋がりで困ったらことがあったらとりあえず派閥の姉に気軽に相談しようという意味合いもある。
別派閥の姉に相談しても怒られるわけでもない。
『とうとう第何回と言わなくなったですか?』
『お姉様にとって回数など些末な事ですから』
『クー姉様は私達の派閥ではなくアクア姉様派閥では?』
ノイとアニマがクーを弄り始めたけど、
クー自身が黙殺しているしここは触れないでおこう。
『今日の議題は着手している研究内容の進捗発表と問題点の洗い出しだよぉ~』
『『『『『『は~い!』』』』』
うんうん、みんな仲良く揃った返事にアクアは満足だよぉ~!
とりあえず言い出しっぺ&長女としてまずは自分の内容から姉弟に発表を始めるよぉ~!
『何に使えるかとかは置いておいて欲しいんだけどぉ~。
アクア達の胸にはパパがくれたスライムの核か一緒に造った専用核があると思うけど、
その効果の強制加階をもう一段階進める手段を考えましたぁ~!』
実用性は皆無に近いけどアクアの頭に浮かんでいるのは、
パパとのデートの時に使うと面白そうという程度である。
『今から実際にやってみるからよく見ててねぇ~。
ちょっと時間かかるけど……』
アクアの実演が始まった。
手には[龍玉]、つまりはオプションを使うのかと取得済みの姉は理解し、
よくわかっていない弟妹に掻い摘んで説明をしてあげている。
その間にもアクアは両手で[龍玉]を挟んで撫でたり押し込んだりを繰り返し、
徐々に縮んでいく龍玉を姉弟は固唾を飲んで見守っている。
『小さくなぁ~れ、ちいさくなぁ~れ……小さく……なったぁ~!』
顔くらい大きかった龍玉がみるみる小さくなっていき、
今ではアクアの手の中で飴玉よりも一回り大きいサイズに整った。
『じゃん!』
『『『『『『お~!』』』』』』
パチパチパチと拍手を貰えた。
末っ子’sはいっぱいくれるしクーとニルもいっぱいくれる。
ノイとアニマだけが「まだ様子見」みたいな顔して手を抜いた拍手しているところは気になるけど、
ここはまだ通過点に過ぎないってところを第一長女として教えてあげるよぉ~!
『《精霊核加階!》』
小さくなった龍玉を胸へと押し付けながらキーワードを叫ぶ。
すると、龍玉は胸へと吸い込まれていき、
アクアの周囲に魔力が渦巻きやがて蒼天色の繭に包まれた。
本来ならここは加階フェーズになるからアクアの場合は10時間くらい掛かるんだけど、
テストの際にそこは済ませている。
すぐさま繭は解けていき、大きく成長したアクアが皆の前に誕生する。
『じゃじゃ~ん!アクア、5歳児モード!』
『『『『『『お~!!!』』』』』』
ノイとアニマも今度は驚きの表情で拍手をくれる。うむうむ。
長所と短所の説明の前にベルを抱きなおして座り込む。
『オプションを持っている姉弟は察してると思うけど、
大きくなった分制御力とかはもちろん成長している代わりにオプションが使えなくなるよぉ~。
正式な核と違って似せた紛い物だから制限時間も今のところは1時間ってところかなぁ~』
『アクア姉様の頭の上にも乗れますし、少し不思議な気分です』
ベルが好奇心を抑えられずにアクアの身体を昇り始めたのを止めずに好きにさせた結果、
アクア達も大好きな頭頂部に辿り着いて満足げだ。
『クーとしては小さい体では仕事の効率が悪いですし、
場面によっては使いたいところですね。ただ、足場にも使っている[閻手]が使えなくなるのはやはり改良したいです』
『お父さんや大人の付添がなくても弟妹を連れて町に出られるかもしれないです』
『ニルは大きい体で身体を動かしたいですわー!
やっぱり戦闘訓練は小さい体だとよくわからない部分が多いですものー!』
オプションを持っているクー、ノイ、ニルも使い方がすぐに浮かんだらしい。
逆に言えば時間制限があると本当に使い道が限られることが欠点と言えるかなぁ~?
『アクアの発表は以上で~す。
今後も研究して改善はしていくけど、今の時点でも概ね満足してるからどうなるかは未定ぃ~。
じゃあ次はノイ、お願~い』
『わかったです』
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