特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。

黄玉八重

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第12章 -廃都フォレストトーレ奪還作戦-

†第12章† -02話-[風の妖精]

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「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 大魔法アルスマグナは停止した。
 オベリスクを全て壊したから終わったわけではない。
 破壊が済んだ後も魔力が魔石に残っていたので、
 ついでに街から飛び出して溢れた瘴気モンスターもあらかた片付けたのだ。
 空に浮かんでいた魔法陣はその輝きを失って空気に溶け始めていた。

『あ~疲れたぁ~!ますたー、お疲れ様ぁ~!』
「あぁ、はぁ、はぁ、よく頑張ったな、はぁ、助かったよ」
『マスターの疲れ方が尋常じゃないです。
 早く地上に戻るですよ!』
『ぬし様・・・』
あるじぃ・・・大丈夫?』

 肩に乗るノイとベルが心配しているので頭を撫でて落ち着かせる。
 同時に剣の姿で連れてきたフラムも同じく心配してきたから柄を握って大丈夫だと伝える。
 とはいえ、疲れていたとしても戦争は始まったのだ。
 現状の把握は空から見渡せる今がチャンスでもある。

「アルシェ、はぁ、状況の戦場の把握は出来たか?」
〔大丈夫です。オベリスクの破壊は完了、
 瘴気モンスターはひとまず街中で生まれていた個体が全て溢れ出したようです。
 行き先は予定通り3方面に陣取った各国に引き寄せられています〕

 アルシェの報告を受けながら自身の状態も確認した。
 腰に特製のベルトで装着している龍の魔石に貯まっていた高濃度魔力は、
 その全てを使い切り空となっている。

 今回の大魔法アルスマグナに使用した魔力とは、
 俺の龍の魔石、アルシェの龍の魔石、そしてアクアの龍の魔石の3つから成っている。
 本来魔法とは他人の魔力とは相容れないものだ。
 では何故3人の異なる個体である俺たちが魔力を合わせて使用できたのか?

 それは精霊契約にある。
 俺はアクアと契約し、アルシェもまたアクアと副契約している。
 精霊使いは精霊との親和性が徐々に上がっていく存在であり、
 それは互いの魔力の境界線が曖昧になる事に繋がっていく。
 つまり遺伝子的な説明をすれば魔力血縁者という感覚なのだ。

 俺もアルシェもアクアと契約して長い。
 その期間で3人の親和性が魔力血縁者のラインを超えた。
 同じ魔力とまでは言わないにしても、
 共同資産みたいな扱いで大魔法アルスマグナを3人分の魔力で使用出来たという訳だ。
 昨日今日契約した精霊の魔力は流石に使用出来ないから、
 他のシンクロをした者達からは制御力だけ拝借させてもらった。

 アクアの魔石も空になっている事からも、
 アルシェの魔石も同様に空となっていることだろう。

〔勇者様、浄化をお願い出来ますか?はい、そうです。
 お願いします。私たちは一旦引き上げますので、はい、お気をつけて〕

 アルシェがメリオに先ほどオマケで倒した瘴気モンスターが残した瘴気の浄化をお願いしている声が揺蕩う唄ウィルフラタから聞こえてくる。
 俺たちが降下を始めたのをあちらも気が付いたのか、
 フリューネが徐々に降下を開始した。

 酷い鈍痛が頭に響く中、沈静の文字魔法ワードマジックを飲み込む。
 これでもまだズキズキするので、
 上限数を超えたシンクロの負担が相当だった事がよくわかる。
 地上では前進をし始めているものの、
 集団で動くため進行速度は速くない。

 目的としては、
 瘴気モンスターが片っ端から走り込んで来る状況であることと、
 少しでも瘴気を浄化しながら進みたいからだと聞いている。
 見た感じ戦闘は問題なさそうだ。
 浄化兵士の運用も問題ないっぽいな。

『ますたー、頭使っちゃダメ~!』
『戦場の報告は後からされるんです、今は少しでも体を休める時です!』
「わかったわかった、もうおとなしくしてるよ」

 娘に怒られた。ショボーン。

あるじはお疲れ、姉上の言うとおりだと思う』
『ぬし様、ちゃんと休もう?』
「ぐっ・・・」

 さらに幼い子供達にも注意される始末。
 アクアとノイが笑う声を聞きながら俺たちは地上に生還した。
 水精霊纏エレメンタライズも解除するとアクアが俺の胸元に出現したのを抱き込む。

「ご主人様、あちらは準備が出来ておりますのですぐに移動されてください」
「隊長、だ、大丈夫ですかっ!?」
「あ~、メリーありがとう。
 リッカも心配はいらないよ。とりあえず俺とアルシェは城で休むから、
 状況に応じて動いてくれ」
「「かしこまりました」」
「クー、フラムとベルに状況とか色々と教えてあげてくれるか?」
『かしこまりました、フラムとベルはクーが責任を持って預かります』

 それぞれ精霊の頭を撫でる。
 先の魔法の使用で疲れているのは俺とアクアとアルシェの3人だけで、
 力を借りただけの者達はこの場に残して臨機応変に動いてもらうこととなる。

「お兄さん!アクアちゃん!」

 ちょうどアルシェとフリューネが戻ってきた。
 フリューネが地面に降り立ち、
 頭を地面に着地させるとアルシェは慌てて駆け寄ってくる。
 どうやらアクアが抱かれてじっとしている姿に動揺したらしい。

『Zzzzz、Zzzzz』
「良かった、寝ているだけですか・・・。
 シンクロの同時接続が本番だとここまで負担になるとは想像していませんでした。
 お兄さんも早く城に戻りますよ。夜に備えないと」
「はいはい行きます行きます。じゃああとは頼んだ」

 腕を取ったアルシェに引きずられる形で、
 城に繋がっているゲートへと連れて行かれる。
 背後では侍従3人がお辞儀をしてお見送りをしてくれていた。

「お兄さんちょっとここで待っててくださいね」
「え?まぁいいけど・・・」

 アルシェに連れて行かれる先は俺の部屋へのルートだった。
 そこに問題はない。
 なのに、次の部屋が俺の部屋ってところで待っててと言われる。
 何故?
 隣って空き部屋だったはず・・・。

「姫様、失礼いたします」
「急いでください、お兄さんを外で待たせていますからね」
「かしこまりました」

 メイドがいる?
 なんか嫌な予感がするなぁ。
 アルシェの計画が進行している気がする。
 では推理してみよう。

 今から俺はアクアと一緒に就寝しようとしている。
 正直多重シンクロが負担だったからめちゃくちゃ疲れているからな。
 そしてアルシェも同じく就寝するのだ。自室でな。
 ・・・・はっ!
 あいつ・・・寝間着に着替えているのではっ!?

「お待たせしました~、さぁ部屋に行きましょうお兄さん♪」

 疲れた頭では推理力が落ちていたのか。
 はたまた元から頭の回転が遅いのか。
 俺が確信に触れた時には目の前のドアは開き、
 可愛らしい寝間着のアルシェが登場したのだった。
 部屋の中では1人のメイドさんが良い汗かいたって顔で汗をぬぐっている。

 ハメられた!?

「アルシェ。や、約束が違うんじゃないか?」
「約束ぅ~?何か大きな戦闘を乗り越えたら一緒に寝てくれるって言ったじゃないですかぁ~?」

 戦ってねぇ!魔法ぶっ放しただけだろ!?
 引きつる頬。苦笑する顔。笑顔でとぼける妹。
 約束とは一緒に寝たがる妹に兄離れをする為にラインを引けと以前に伝えていた。
 そのラインが大きな戦闘を乗り越えたら一晩一緒に寝てもいいというものだった。
 その時はどうせ俺も大変疲れているし抵抗する気力もないから許可を出したのだが・・・。

「もう勝手にしてくれ・・・」
「やった♪」

 大きな戦闘ではなかったが、大きな仕事が終わったといえば終わった。
 そして俺は疲れて抵抗する気力がない。
 面倒くさいうえに戦闘は続いているので時間を無駄にするわけにもいかない。

 こうして俺はアルシェに俺の部屋へと連れ込まれるのであった。
 なお、アクアも一緒なので間違いは起こっておりません事はご承知ください。


 * * * * *
 ピリリリリリリリ、ピリリリリリリリ・・・
[アインスから連絡が来ています][YES/NO]

 あれ?アインスさんから連絡が来てる。
 連絡や指示系統は優先順位的にクーちゃんに渡ってるはずだけど、
 大物が出たからって直接の依頼なのかも・・・。

[YES]ポチッ!

〔お疲れ様です、マリエルさん〕
「お疲れ様でーす、何かありました?」
『マリエル1mくらい右にズレてですわー!』

 パートナーのニルちゃんの指示で連絡に集中しながら従うと、
 すぐ横をランク5瘴気モンスターであるヴァンデットハイハスターが通り過ぎていった。

〔あー、今お忙しそうですね・・・〕
「あ、見える位置にいるんですね。
 回避に集中すれば休憩が出来る程度にはしごかれていますから、
 内容によっては十分聞くことは可能ですよ?」
〔一応クーデルカさんとメリーさんには伝えているのですが、
 今回の瘴気モンスターがおおよそリストで出せましたのでお伝えしようとご連絡しております〕

 敵の情報かぁ・・・。
 空で狩り続けて、えっと、5時間くらい経ってるのか。
 空のモンスターなら直接アインスさんに聞いていたからわかってるけど、
 地上で沸いてる瘴気モンスターの情報も聞いておいた方がいいのは良いよね。

 隊長と姫様が戻るのもたぶんそろそろだし。
 いきなり無理難題言われてすぐに対処出来た方評価は高くなるし姫様も褒めてくれる。

「聞きます」
『真上に逃げた後に攻撃を真横に回避!
 エアキックターンで切り返して変則極地嵐脚ストームインパクト!』
〔では、空の情報も合わせて復習する形で改めてお伝えいたします〕

 それから襲いかかってくる瘴気モンスターをあしらいながらアインスさんの話を聞いた。
 空域戦闘出来るモンスターは、
 瘴気+コウモリ=ヴァンデットハイハスターを含めて合計9種類。
 浮遊や跳躍で高高度戦闘が出来ないモンスターが合計6種類。

〔飛んでいるのは先の9種類ですが、
 浮遊程度の力を持つスピリット系が数種確認が取れております〕
「確か隊長から少し聞いていた系統のモンスターですね」

 死んだ人間の魂と瘴気が合わさるとスピリット系になる可能性を隊長は懸念していた。
 倒しても瘴気にまた囚われる可能性があるから、
 苦しめないように最後の最後までなるべく相手をするなって言われていたなぁ。

〔浮遊と跳躍で不意の攻撃を受ける可能性がありますので、
 高度には十分にご注意をしておいてください〕
「わかりました。
 他に攻撃手段ってどんなのがありますか?」
〔スピリット系の攻撃に不可視の遠距離攻撃があります。
 大した衝撃は無いのにHPだけが減っているという技です。
 これは直線上である事と攻撃時の腕の動作を見ていれば回避は可能だそうです。
 他にハーデッドコカトリスは鳴き声を飛ばす攻撃をしてきます〕
「なる~」

 アインスさんの話を聞いて私は直感的に理解しました。

「ニルちゃんならどっちも回避出来そうですね」
〔私もそう考えておりました〕
『前半はHPが減少するという情報を送り込んでいると思いますわー!
 後半は音を飛ばしているから原理はわかりますから、
 相殺も簡単ですわー!』

 流石はニルちゃんだ。
 というのもあるだろうけど、
 ここが風の国なので敵にもそういう環境的なものが影響しているのかもと思う。
 もしも水の国や土の国であればまた別の特色を持つモンスターになっていそうだ。

〔最後に地上ですが・・・〕

 各国の戦力がぶつかる地上で戦闘するモンスターは、
 飼われていたペットだったり家畜、
 さらには植物に岩石に土に水にとありとあらゆる素材が利用されてモンスター化していた。
 その種類はなんと44種類。多すぎない?

〔それに加えて本来の魔物であれば縄張り抗争をしたりするのに対し、
 瘴気モンスターは活動する生命体に群がる特徴があるので、
 立ち回りが面倒な様です〕

 そりゃそうだ。
 モンスター化してランク4や5になったとしても、
 全部が全部大型化する訳では無い。
 足下からは小型なモンスターが迫り、
 隙が出来れば中型モンスターが攻撃を加え、
 隊列が乱れれば大型が粉砕する。

 別に考えがあって組み合わさっている訳じゃないんだろうけど。
 偶々だろうが噛み合ってしまえば受けるのは辛くなる。

「あーもう!鬱陶しいなぁ!!」
『倒しても倒しても次から次へと生まれるのですわー!』

 通話始めから相手をしていたヴァンデットハイハスターはHPを0にして殺した。
 でも、私たちは1体を相手にしているわけじゃない。
 常に3~5体を相手に空を跳躍し蹴り殺し、
 飛翔して蹴り殺し、バレルロールで避けては蹴り殺している。

「せぃやあぁぁぁぁぁ!!!」

 いま蹴り飛ばしノックバックしたのはハエのモンスター。
 こいつも今日で何匹目だったかなぁ・・・。

「《ライトボール!》セット:黒曜!」
『からの~!』
「拳を相手の瘴気にシュゥゥゥト!!!!」

 光魔法[ライトボール]。
 これは闇精カティナさんに隊長が(また)無理を言って協力いただく事で、
 私たちでも覚えられるように魔導書になった初期魔法だ。
 数を揃えるのも難しいので、
 私や七精の門エレメンツゲートメンバーや勇者メンバーがそれぞれ優先して覚えさせてもらった。

 本来はただの光源を作る魔法らしいけど、
 光魔法らしくちゃんと瘴気を浄化したり剥いだり出来るのでこうやって当てれば、
 楽に殺せるようになるのだ!

「《光竜一槌こうりゅういっつい!!》」
『死ねですわー!!』

 馬鹿みたいに凶暴性が上がって正面から襲いかかる化け物ハエを殴る。
 哀れ爆発四散。
 その場に残るはずの瘴気も光に包まれ浄化されて跡形も無くなった。

〔概ねどの国も同じ程度の情報共有は出来ております。
 未確認は禍津核まがつかくモンスター、
 禍津核まがつかく瘴気モンスター、
 魔神族の3点となりましたので尚もお気をつけてください〕
「は~い、了解です」

 ポロン♪と通話が終了する。
 にしても、やっぱり前回に比べると規模がデカイねぇ。
 ランク5瘴気モンスターとの戦闘も問題は無い。
 隊長の慧眼には恐れ入りますねぇ。

『マリエル、地上を高速で動く個体が3体居ますわー!』

 ニルちゃんの声に反応して地上を見下ろすと、
 確かに人なんて丸呑みに出来そうな犬が冒険者達の方へと走っていくのが見えた。

「あれってダースフェンルル?」
『アインスから話を聞いたばかりで見つけたのはラッキーでしたわねー!』

 確かランクは5。
 あれより大きくなると多分フェンリルって上位種になるらしい。
 ともかく一旦空の攻勢が止まっているうちに地上の支援もしておかないと・・・。

「魔力多めで3つね!《ライトボール!!》」
『かしこまりーですわー!』

 詠唱と共に右手を振ると、
 近くに先ほどのよりも大きな光源が3つ出現した。

「行くよっ!」
『どうぞっ!』

 隊長からこうすると格好良いぞ!と言われた蹴り方だけど、
 とりあえず当たればいいんだからこういうのは言うことを聞く気は無い。
 隊長はなんたらレッシュウコウキュウハだかと叫んで遊んでいたけどね。

 その場で縦回転と横回転を組み合わせて近場の個体から撃ち込んでいく。
 全身は無理でも頭を覆える程度の光源は見事にダースフェンルルの頭部を撃ち抜き、
 奴らが纏う瘴気の一部が失せ動きも一時的に悪くなる。

『《ソニックブースト!》』

 加速雷魔法[ソニックブースト]。
 通常はいきなり最高速度を出すことが出来ず、
 徐々に速度をあげていく必要があるのに対し、
 この魔法は自身を雷の力で撃ち出すことでほぼ頭から最高速度を出す事が出来る。
 以前から使っていたけれど、原理がわかっていなかった。
 今はわかってるよ!磁力の力だよね!
 というか正確には魔法では無く制御力で行う技術らしいので、
 ニルちゃんがいる時は全て任せているのだ!

「《極地嵐脚ストームインパクト!》」

 まだ少し距離はあるけど、
 冒険者の人たちもダースフェンルルの接近には気づいている様子。
 しかし、少し慌ただしく騒いでいた冒険者の視界に映る大型モンスターが、
 シアン色の軌跡を残し急接近するマリエルに頭部を破壊され消滅する姿を見ると今度は別の意味で大騒ぎをし始めた。

「あれが風の妖精シルフィード!」
「さっきまでは遠かったからよくわかんなかったけど、まだ子供じゃ無いかっ!?」
「かわいいのに強いなんてすごいわね~!」
「よし!風の妖精シルフィードが大型を倒してくれたから落ち着いて配置を戻すぞ!」

 恥ずかしい。
 1体目を倒して切り返す際のエアキックターンで一瞬足を止めただけなのに、
 高レベル冒険者の人たちにはちゃんと視認できていたみたい。
 2体目を蹴り殺しながら思う。
 私は水の妖精だと。

『空を飛んでいるのだから風精をイメージされても仕方ありませんわー!
 現にニルは風精ですものー!』

 ぐぬぬ。
 いつの間にやら称号に風の妖精シルフィードが追加されていたから、
 何か発信源があるとは思っていたけど冒険者界隈だったかぁ。

 称号はステータスを伸ばす為の第2要素だ。
 第1はもちろんレベルアップで入手できるジェム利用。
 称号の獲得方法というのが、
 何かを成し遂げた時や評価など自分が少しでも成長した時が主になるので、
 成し遂げた関係で言えば大金持ちになったり精霊使いになったりが該当する。
 そして今回は後半の評価による取得に繋がっていて、
 隊長で言えば蒼剣そうけん使い、姫様で言えば氷の姫君アイスプリンセスが該当する。
 人の評価は口コミなどで広がっていき、
 ある一定を超えた段階でその評価は称号となってステータスが伸びる。
 3体目ぇ!!!

「私たちってそんなに人前で戦ってないよねぇ?」
『アルシェの護衛として名前が売れて来ているのではー?
 その関係でどこかから流れてきた噂がってことだと思いますわ-!
 ソウハチ曰く火の無い所に煙は立たぬですわねー!』

 その場合は火が私で煙が噂ってことぉ?
 隊長達があまり褒めてくれる人たちじゃ無いしもっとすごいから、
 私自身が褒められることがものすごく恥ずかしく感じちゃうよぉ!

 隊長と姫様!早く戻ってきてぇ!
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