72 / 400
閑話休題 -アスペラルダ国境道~関所~フォレストトーレ国境道-
閑話休題 -18話-[ハイラード共同牧場~マリーブパリアⅣ]
しおりを挟む
「《コール》ALL」
パーティ内での情報共有を終わらせてから、
すぐさま行動を開始した。
影から出た時点で2週間分の距離があるとはいえ、
流石にその場ですることではなかったと反省してから、
全員でマリーブパリアへ向けて少々飛ばし気味に進む。
[全員と強制的に繋ぎました]
「全員耳だけ傾けてくれ。
現在、関所を越えてマリーブパリアへと向かう道中。
そこにある牧場から馬車で2週間ほど離れた山向こうに、
オベリスクがある可能性が発生。
アインスさんに冒険者を手配してもらう間に、
メリーとクーを向かわせてオベリスクの位置を調査。
その場で魔神族を5人を確認した」
簡潔に今回の情報を伝える。
各々がちゃんと聞いているのかも、
何を思うのかもわからないが、
俺達に協力してくれるサポーター達にも状況は伝えるべきと判断した。
「ひとりは姿も確認されているナユタ。
他に離れた敵を発火させる奴と、敵を内側から破裂させる奴。
死体を操る女に、素手で人を引きちぎれる奴。
女以外はいずれもマントを羽織っており、
性別や見た目は不明。
何かしらを企んでいる様子だった為、注意されたし。
以上。何かあるか?」
〔お兄ちゃんもアクアも全員無事なの?〕
「全員無事だ」
まずスィーネ。
俺は奴らの覇気すら感じる事無く撤退したから、
出会ったのも肘から先だけだ。メリーみたく直視したわけでもない。
〔・・・・能力の目処は立っているんですの?〕
「候補はありますが、もう少し整理しようと思います」
次にセリア先生。
少し様子もおかしいような気もするが、
俺達も今は一刻も早く離れたい為、いまは気にしないでおく。
〔位置の特定ありがとうございます。
すでにフォレストトーレからは冒険者を派遣したと報告が来ています。
それに伴い私からも水無月さんに伝えておきたい事があるのですが、
そちらはまた連絡します〕
「お願いします。
町でその冒険者と会えれば位置を伝えておきます」
アインスさんの話・・・。
俺達にしか言っても意味の無い事なのかも知れない。
早めに聞いておきたいけど、連絡を待つ事にしよう。
〔クーは元気デスカァ?〕
『はい、五体満足ですアネゴ』
カティナは放っておこう。
〔全員無事ならいいです。
そろそろボクの力を借りたくなってるんじゃないです?〕
「正直にいえば大分前からお前が欲しいと思っているよ。
でも、まだ加護の目処が立たなくてな。すまん」
〔べ、別に・・・。
そろそろ核の劣化もあるんで早く来て欲しいですね・・。
ちなみにこっちに魔力の減衰はまだ確認されてないです〕
「わかった」
そういえばノイの核は汎用型のスライムの核を使っていたな。
成長しているなら進化だけさせて、また別行動というのも考えないといけないな。
〔こちらも警戒は強めておく。
小僧達は小僧達でやるべき事をやるがよい〕
「ありがとうございます。
何かあれば知らせてください、すぐに行きます」
ヴォジャ様も以前に比べるとカエル妖精や町長と対話を重ねているらしい。
これで人間と精霊で連携を取りやすくなる架け橋になればいいなぁ。
「ひとまずの話はこれだけだけど、
また何か魔神族関連の情報が判ればまた連絡する。
皆も気をつけて欲しい。以上」
明後日くらいにはマリーブパリアに到着するだろう。
関所では特に問題が起こっているような話は集まらなかったが、
悪が集まる時何かデカイ事をやらかす前兆な気もするし、
警戒度は上げておくに超した事はないだろう。
パーティ内での情報共有を終わらせてから、
すぐさま行動を開始した。
影から出た時点で2週間分の距離があるとはいえ、
流石にその場ですることではなかったと反省してから、
全員でマリーブパリアへ向けて少々飛ばし気味に進む。
[全員と強制的に繋ぎました]
「全員耳だけ傾けてくれ。
現在、関所を越えてマリーブパリアへと向かう道中。
そこにある牧場から馬車で2週間ほど離れた山向こうに、
オベリスクがある可能性が発生。
アインスさんに冒険者を手配してもらう間に、
メリーとクーを向かわせてオベリスクの位置を調査。
その場で魔神族を5人を確認した」
簡潔に今回の情報を伝える。
各々がちゃんと聞いているのかも、
何を思うのかもわからないが、
俺達に協力してくれるサポーター達にも状況は伝えるべきと判断した。
「ひとりは姿も確認されているナユタ。
他に離れた敵を発火させる奴と、敵を内側から破裂させる奴。
死体を操る女に、素手で人を引きちぎれる奴。
女以外はいずれもマントを羽織っており、
性別や見た目は不明。
何かしらを企んでいる様子だった為、注意されたし。
以上。何かあるか?」
〔お兄ちゃんもアクアも全員無事なの?〕
「全員無事だ」
まずスィーネ。
俺は奴らの覇気すら感じる事無く撤退したから、
出会ったのも肘から先だけだ。メリーみたく直視したわけでもない。
〔・・・・能力の目処は立っているんですの?〕
「候補はありますが、もう少し整理しようと思います」
次にセリア先生。
少し様子もおかしいような気もするが、
俺達も今は一刻も早く離れたい為、いまは気にしないでおく。
〔位置の特定ありがとうございます。
すでにフォレストトーレからは冒険者を派遣したと報告が来ています。
それに伴い私からも水無月さんに伝えておきたい事があるのですが、
そちらはまた連絡します〕
「お願いします。
町でその冒険者と会えれば位置を伝えておきます」
アインスさんの話・・・。
俺達にしか言っても意味の無い事なのかも知れない。
早めに聞いておきたいけど、連絡を待つ事にしよう。
〔クーは元気デスカァ?〕
『はい、五体満足ですアネゴ』
カティナは放っておこう。
〔全員無事ならいいです。
そろそろボクの力を借りたくなってるんじゃないです?〕
「正直にいえば大分前からお前が欲しいと思っているよ。
でも、まだ加護の目処が立たなくてな。すまん」
〔べ、別に・・・。
そろそろ核の劣化もあるんで早く来て欲しいですね・・。
ちなみにこっちに魔力の減衰はまだ確認されてないです〕
「わかった」
そういえばノイの核は汎用型のスライムの核を使っていたな。
成長しているなら進化だけさせて、また別行動というのも考えないといけないな。
〔こちらも警戒は強めておく。
小僧達は小僧達でやるべき事をやるがよい〕
「ありがとうございます。
何かあれば知らせてください、すぐに行きます」
ヴォジャ様も以前に比べるとカエル妖精や町長と対話を重ねているらしい。
これで人間と精霊で連携を取りやすくなる架け橋になればいいなぁ。
「ひとまずの話はこれだけだけど、
また何か魔神族関連の情報が判ればまた連絡する。
皆も気をつけて欲しい。以上」
明後日くらいにはマリーブパリアに到着するだろう。
関所では特に問題が起こっているような話は集まらなかったが、
悪が集まる時何かデカイ事をやらかす前兆な気もするし、
警戒度は上げておくに超した事はないだろう。
11
お気に入りに追加
683
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる