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異世界崩壊編 前編
183話 真・童子切安綱
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翌朝目を覚ますと部屋の入口に仕掛けた粘着麻痺罠にサクラが引っ掛かっていた。
寝惚け眼を擦りながらベッドから起き上がる。なんだか懐かしい光景のような気がする。
「おはよう、サクラ。何やってんの?」
「おはようでござる、シノ・・・ブッ!?」
サクラの様子が変な事に気付き、入口に近付こうとしてハッとする。
今の自分は下着にシャツ1枚と言う姿だった。
羞恥心よりも何故か怒りの感情が勝ち下着姿のままズカズカとサクラに歩み寄り勢い良くドアを開け放つ。
そして簀巻き状のサクラ蹴り飛ばし改めてドアを閉める。
ドアの外から「誤解でござる!」と薄っすら聞こえてきたが無視をする。
大きな溜息を付きシャワーを浴びて着替える。
えーと今日は何をするんだったかな?
・・・そうか今日はサクラの刀を私が1度譲り受けて強化に付き合うんだった。
部屋を出るとリビングで皆が寛いでいた。
簀巻きになったサクラをDOSが説教しながら罠解除を行い、脇で咲耶が馬鹿にして弄っている。
ソファで本を読んでいるミカさんと借りた剣の手入れをクリス君がしていたので挨拶をしてソファに座る。
時計を見ると朝10時を回っていて寝過ごしていた事に気が付く。
皆は一足先に朝食を済ませたらしい。
時間が時間だけにホテルの朝食ビュッフェの時間は終わっているだろうから後で何か軽く食べよう。
「サクラ早く準備して行くよ。」
「拙者は行かないでござるよ。その方が成功率が上がるかも知れないとハーデスが言ってたでござるから。」
あれ?そうなのか。
今日の予定を改めてミカさんに聞くとまずは労働組合で情報収集を行い、その後私はジルナーク工房で武器強化に向かう。
既に姿が見えない暗黒神ハーデスはオリジナルマザーブレインに会いに国営賭博場キャデラックに行ったそうだ。
取り敢えず私達は労働組合へと足を運ぶ。
朝食は道中の屋台で済ませようかな。
・
・
・
冒険者でごった返す労働組合で情報収集を終え、冒険者に足止めされる前に足早に街の外れの公園に移動する。
そこで暗黒神ハーデス《ハーちゃん》も合流した。私は屋台で購入した鳥の串焼きを頬張りながら話を聞く。
今後の行動は私はジルナーク工房に行き強化が終了するまで待機。
ミカさん達は暗黒神ハーデスがマザーブレインから得た情報を基に魔人ハスタが暴れている東の大陸バンボゥ国・コダ国・ピトゥリア国に先行して向かうとの事。
現在の状況は東の大陸で魔人ハスタが暴れバンボゥ国の大部分が破壊されている状況だと言う話で南極では巨大生物反応が出現し南極大陸を破壊。
大陸の有った場所から海を北上しホウシェン国に向かっていると言う話だ。
「恐らく巨大生物とは、レイドボス古代神カノプスだろう。」
東のと陸に居る魔人ハスタとホウシェン国を目指している古代神カノプスを倒しアビスダンジョン最下層に居る魔人ヨグトスを倒す。
このルートが各都市の被害を最小限に抑える事が出来るルートだとDOSが話す。
咲耶がショートカットして魔人ヨグトスだけ倒せば良いのでは?と質問すると暗黒神ハーデスが質問い対して答える。
「アビスダンジョンの最下層は100階だ、船でハルモニア大陸に渡り最深部までかかる時間は以前潜った時の感覚から短く見積もって最低20日間、下手したら1ヶ月間掛かるかも知れない。2体の強化レイドボスを地上に残して行くには期間が長すぎる、ヨグトスの目的はこの世界の全ての命をエネルギーに変換する事なのだからな。」
確かに強化されたレイドボス2体を1ヶ月間放置したら世界の都市全てを破壊する事が出来るかも知れない。
今まで戦ってきたレイドボスはこの世界の兵士や冒険者が数万人規模で束になっても勝てない強さだ。
説明に対して咲耶もあっさりと納得する。
「分かった、刀が出来次第すぐに向かうから。絶対に死なないで。」
「シノブは絶対に成功すると考えて下さい。成功率は常に100%ですと!」
「完成した刀を持って来てくれるのを待ってるでござるよ。」
【童子切安綱】と希少鉱石【森羅万象】を受け取り私達は小さな公園で別れる。
転送装置が使える事で合流が比較的容易になったので別行動をしても直ぐに追い付けるのは良い。
強化が終了次第合流しよう。
・
・
・
-工業地区 ジルナーク工房-
「おう!待っておったぞ!結論は出たようじゃな。」
工房に入ると目をランランに輝かせたジルナークが出迎えてくれた。
十分な睡眠を取ったらしく目の下の隈は薄くなっていた。
私は素体となる刀と素材の希少鉱石を渡し強化依頼をする。
ゲームでは一瞬で済むが現実では丸1日掛かると言われた。
私はジルナークに傍で加工するのを見せて欲しいと嘆願する。
最初は気が散ると断られたが粘り強くお願いすると「離れた所なら許す」と許可を得る事が出来た。
昔現実世界で言った工場見学の様な感覚で、少しワクワクと心が躍る。
鍛冶場は熱気が強く、ただ座っているだけで汗が滲み出て来る。
ジルナークは鍛冶場の中央から数人の弟子に怒号を飛ばし強化作業を行っている。
現代社会ではブラック企業のパワハラの現行犯的な感じに見えるのだが「職人」にホワイト企業を求めても良い作品が出来ないと思うのは私だけだろうか?
罵声に聞こえる指示だが弟子達も愚痴る事無く大きな声で返事を返し、作業を黙々と続ける。
希少鉱石を加工する弟子達は2人掛かりで炉に魔力を注ぎ火力を上げている様だ。
そして【童子切安綱】の柄の部分が外されて加工が始まった。
暫くするとジルナーク自ら巨大なハンマーの様な道具で熱された素体を叩き始める。
刀身が熱せられて赤く輝き希少鉱石と合わさり、元々長い刀が一回り大きくなっている。
その刀が巨大なハンマーで叩かれ火花を散らす。
不純物・・・と言うか、元々の【童子切安綱】の鋼部分が弾き出され【森羅万象】へと置き換えられていく。
何度も折り曲げ重ねられ叩かれて巨大だった体積がドンドン圧縮されて行く。
ゴーグル越しでも異常なまでもの光輝きを放っているのが分かる。
最初は何か手伝える事は無いかと作業を観察していたが、素人の私が立ち入れる作業は無さそうなので邪魔にならない様に務めるしかない。
ゲーム内で1番最初に手に入れたレア装備・・・レア装備と言っても店で販売している装備よりも強いだけの武器で、今装備している武器とは比べ物にならない位弱い武器だけど嬉しかった。
その武器を勢いに任せて強化に出し成功率70パーセントと言われたが当時の私は何の躊躇も無くYESを選択し見事壊れて項垂れたのを覚えている。
後にゲーム攻略ブログを運営している人の検証動画を見て課金以外は成功率95パーセントでも強化失敗する事を知り驚いた。
ゲームの中で初めてショックだった出来事を思い出して虚しさと懐かしさの混じった感情に包まれる。
いや!だめだ!
成功する事をイメージしないと!
私は自分の使命を思い出し、課金をして強化大成功した時の記憶だけを辿り始める。
「強化失敗」は武器・防具が壊れアイテム自体が消失する。
「強化成功」した場合、予定した通りに強化武器・防具が完成する。
「強化大成功」は課金必須だが予定性能よりランダムで性能が強化され極稀に耐久値が無限になる事が有る、要は壊れない武器になるのだ。
耐久値無限にするには別の課金アイテムを加工時に使用しないといけないが超低確率でオマケとして付く事が有る。
目を瞑り祈る様にその時の記憶を思い出し、自分の中で何度も何度も大成功した時のSEを鳴らしまくる。
・
・
・
何時間経っただろうか、雑念を捨てて武器加工が成功した事だけを考えるのは難しい。
昔の懐かしい記憶が沢山蘇って来る。
いろんな人との出会いと別れ、不快な思いもした事も逆に無意識に友達を傷付けた事も有った。
強いモンスターや強いプレイヤーと戦った思い出が浮かんでは消える。
不意に気配を感じ目を開ける。上半身裸のジルナークが汗だくで目の前に立っていた。
「出来たぞ、成功だ。」
清々しい程の笑顔で強化された【真・童子切安綱】を手渡される。
以前より少し重くなった様な感覚がする。
私は鞘から抜き放ち刀を構える。
凄い!
まるで別物の様だ。
虹色に輝く刃は鋭く、角度を変えるとCDの再生面の様に七色に光る。
なんて綺麗なんだろう、これが最高の素材と名工の造った最強の刀。
「コイツはすげぇぞ!使いこなせたらどんなモンスターも両断出来るはずだ。」
「ありがとうございます!料金はいくらですか?」
「いらんよ、お前さんらは世界を救おうとしてるんだろ?そいつは餞別だ。ワシも長く生きたが此処まで良い素材で何度も仕事を依頼された事は無かった。実に充実していたよ。ありがとう、そして死ぬなよ嬢ちゃん。」
私は深々と挨拶を済ませ汗だくだった事に気付き営業を再開していたSPAヴァナヘイムに立ち寄りシャワーを浴びる。
そして急いで転送装置に向かう。
まずは皆が向かったバンボゥ国を目指し転送をした。
寝惚け眼を擦りながらベッドから起き上がる。なんだか懐かしい光景のような気がする。
「おはよう、サクラ。何やってんの?」
「おはようでござる、シノ・・・ブッ!?」
サクラの様子が変な事に気付き、入口に近付こうとしてハッとする。
今の自分は下着にシャツ1枚と言う姿だった。
羞恥心よりも何故か怒りの感情が勝ち下着姿のままズカズカとサクラに歩み寄り勢い良くドアを開け放つ。
そして簀巻き状のサクラ蹴り飛ばし改めてドアを閉める。
ドアの外から「誤解でござる!」と薄っすら聞こえてきたが無視をする。
大きな溜息を付きシャワーを浴びて着替える。
えーと今日は何をするんだったかな?
・・・そうか今日はサクラの刀を私が1度譲り受けて強化に付き合うんだった。
部屋を出るとリビングで皆が寛いでいた。
簀巻きになったサクラをDOSが説教しながら罠解除を行い、脇で咲耶が馬鹿にして弄っている。
ソファで本を読んでいるミカさんと借りた剣の手入れをクリス君がしていたので挨拶をしてソファに座る。
時計を見ると朝10時を回っていて寝過ごしていた事に気が付く。
皆は一足先に朝食を済ませたらしい。
時間が時間だけにホテルの朝食ビュッフェの時間は終わっているだろうから後で何か軽く食べよう。
「サクラ早く準備して行くよ。」
「拙者は行かないでござるよ。その方が成功率が上がるかも知れないとハーデスが言ってたでござるから。」
あれ?そうなのか。
今日の予定を改めてミカさんに聞くとまずは労働組合で情報収集を行い、その後私はジルナーク工房で武器強化に向かう。
既に姿が見えない暗黒神ハーデスはオリジナルマザーブレインに会いに国営賭博場キャデラックに行ったそうだ。
取り敢えず私達は労働組合へと足を運ぶ。
朝食は道中の屋台で済ませようかな。
・
・
・
冒険者でごった返す労働組合で情報収集を終え、冒険者に足止めされる前に足早に街の外れの公園に移動する。
そこで暗黒神ハーデス《ハーちゃん》も合流した。私は屋台で購入した鳥の串焼きを頬張りながら話を聞く。
今後の行動は私はジルナーク工房に行き強化が終了するまで待機。
ミカさん達は暗黒神ハーデスがマザーブレインから得た情報を基に魔人ハスタが暴れている東の大陸バンボゥ国・コダ国・ピトゥリア国に先行して向かうとの事。
現在の状況は東の大陸で魔人ハスタが暴れバンボゥ国の大部分が破壊されている状況だと言う話で南極では巨大生物反応が出現し南極大陸を破壊。
大陸の有った場所から海を北上しホウシェン国に向かっていると言う話だ。
「恐らく巨大生物とは、レイドボス古代神カノプスだろう。」
東のと陸に居る魔人ハスタとホウシェン国を目指している古代神カノプスを倒しアビスダンジョン最下層に居る魔人ヨグトスを倒す。
このルートが各都市の被害を最小限に抑える事が出来るルートだとDOSが話す。
咲耶がショートカットして魔人ヨグトスだけ倒せば良いのでは?と質問すると暗黒神ハーデスが質問い対して答える。
「アビスダンジョンの最下層は100階だ、船でハルモニア大陸に渡り最深部までかかる時間は以前潜った時の感覚から短く見積もって最低20日間、下手したら1ヶ月間掛かるかも知れない。2体の強化レイドボスを地上に残して行くには期間が長すぎる、ヨグトスの目的はこの世界の全ての命をエネルギーに変換する事なのだからな。」
確かに強化されたレイドボス2体を1ヶ月間放置したら世界の都市全てを破壊する事が出来るかも知れない。
今まで戦ってきたレイドボスはこの世界の兵士や冒険者が数万人規模で束になっても勝てない強さだ。
説明に対して咲耶もあっさりと納得する。
「分かった、刀が出来次第すぐに向かうから。絶対に死なないで。」
「シノブは絶対に成功すると考えて下さい。成功率は常に100%ですと!」
「完成した刀を持って来てくれるのを待ってるでござるよ。」
【童子切安綱】と希少鉱石【森羅万象】を受け取り私達は小さな公園で別れる。
転送装置が使える事で合流が比較的容易になったので別行動をしても直ぐに追い付けるのは良い。
強化が終了次第合流しよう。
・
・
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-工業地区 ジルナーク工房-
「おう!待っておったぞ!結論は出たようじゃな。」
工房に入ると目をランランに輝かせたジルナークが出迎えてくれた。
十分な睡眠を取ったらしく目の下の隈は薄くなっていた。
私は素体となる刀と素材の希少鉱石を渡し強化依頼をする。
ゲームでは一瞬で済むが現実では丸1日掛かると言われた。
私はジルナークに傍で加工するのを見せて欲しいと嘆願する。
最初は気が散ると断られたが粘り強くお願いすると「離れた所なら許す」と許可を得る事が出来た。
昔現実世界で言った工場見学の様な感覚で、少しワクワクと心が躍る。
鍛冶場は熱気が強く、ただ座っているだけで汗が滲み出て来る。
ジルナークは鍛冶場の中央から数人の弟子に怒号を飛ばし強化作業を行っている。
現代社会ではブラック企業のパワハラの現行犯的な感じに見えるのだが「職人」にホワイト企業を求めても良い作品が出来ないと思うのは私だけだろうか?
罵声に聞こえる指示だが弟子達も愚痴る事無く大きな声で返事を返し、作業を黙々と続ける。
希少鉱石を加工する弟子達は2人掛かりで炉に魔力を注ぎ火力を上げている様だ。
そして【童子切安綱】の柄の部分が外されて加工が始まった。
暫くするとジルナーク自ら巨大なハンマーの様な道具で熱された素体を叩き始める。
刀身が熱せられて赤く輝き希少鉱石と合わさり、元々長い刀が一回り大きくなっている。
その刀が巨大なハンマーで叩かれ火花を散らす。
不純物・・・と言うか、元々の【童子切安綱】の鋼部分が弾き出され【森羅万象】へと置き換えられていく。
何度も折り曲げ重ねられ叩かれて巨大だった体積がドンドン圧縮されて行く。
ゴーグル越しでも異常なまでもの光輝きを放っているのが分かる。
最初は何か手伝える事は無いかと作業を観察していたが、素人の私が立ち入れる作業は無さそうなので邪魔にならない様に務めるしかない。
ゲーム内で1番最初に手に入れたレア装備・・・レア装備と言っても店で販売している装備よりも強いだけの武器で、今装備している武器とは比べ物にならない位弱い武器だけど嬉しかった。
その武器を勢いに任せて強化に出し成功率70パーセントと言われたが当時の私は何の躊躇も無くYESを選択し見事壊れて項垂れたのを覚えている。
後にゲーム攻略ブログを運営している人の検証動画を見て課金以外は成功率95パーセントでも強化失敗する事を知り驚いた。
ゲームの中で初めてショックだった出来事を思い出して虚しさと懐かしさの混じった感情に包まれる。
いや!だめだ!
成功する事をイメージしないと!
私は自分の使命を思い出し、課金をして強化大成功した時の記憶だけを辿り始める。
「強化失敗」は武器・防具が壊れアイテム自体が消失する。
「強化成功」した場合、予定した通りに強化武器・防具が完成する。
「強化大成功」は課金必須だが予定性能よりランダムで性能が強化され極稀に耐久値が無限になる事が有る、要は壊れない武器になるのだ。
耐久値無限にするには別の課金アイテムを加工時に使用しないといけないが超低確率でオマケとして付く事が有る。
目を瞑り祈る様にその時の記憶を思い出し、自分の中で何度も何度も大成功した時のSEを鳴らしまくる。
・
・
・
何時間経っただろうか、雑念を捨てて武器加工が成功した事だけを考えるのは難しい。
昔の懐かしい記憶が沢山蘇って来る。
いろんな人との出会いと別れ、不快な思いもした事も逆に無意識に友達を傷付けた事も有った。
強いモンスターや強いプレイヤーと戦った思い出が浮かんでは消える。
不意に気配を感じ目を開ける。上半身裸のジルナークが汗だくで目の前に立っていた。
「出来たぞ、成功だ。」
清々しい程の笑顔で強化された【真・童子切安綱】を手渡される。
以前より少し重くなった様な感覚がする。
私は鞘から抜き放ち刀を構える。
凄い!
まるで別物の様だ。
虹色に輝く刃は鋭く、角度を変えるとCDの再生面の様に七色に光る。
なんて綺麗なんだろう、これが最高の素材と名工の造った最強の刀。
「コイツはすげぇぞ!使いこなせたらどんなモンスターも両断出来るはずだ。」
「ありがとうございます!料金はいくらですか?」
「いらんよ、お前さんらは世界を救おうとしてるんだろ?そいつは餞別だ。ワシも長く生きたが此処まで良い素材で何度も仕事を依頼された事は無かった。実に充実していたよ。ありがとう、そして死ぬなよ嬢ちゃん。」
私は深々と挨拶を済ませ汗だくだった事に気付き営業を再開していたSPAヴァナヘイムに立ち寄りシャワーを浴びる。
そして急いで転送装置に向かう。
まずは皆が向かったバンボゥ国を目指し転送をした。
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