148 / 252
百鬼夜行編
148話 深淵を覗く大作戦
しおりを挟む
-ホウシェン国 宿屋-
古い日本家屋風の旅館で宿泊手続きを行い、大型の部屋を2部屋借りる。
2階建てで中庭が有り、大きめの池には錦鯉が複数泳ぎ、大きな庭石と松が日本情緒溢れる風景を作り出していた。
そして何より嬉しいのが和室で畳張りの部屋だ。
真新しい畳独特のイグサの匂いが純和風の部屋を更に上質にしている感覚を受ける。
ビジネスホテルとかだと洗浄剤のキツイ所とか最悪だからな。
新しく出来上がったばかりの様な香りがする。
この畳に寝そべった感触は久々だ、凄く落ち着く。
思わず寝そべりゴロゴロと転がる。
「邪魔です。」
即座に咲耶殿に背中を蹴り飛ばされる。
先程部屋決めの際にシノブ殿とアルラトの部屋にDOS殿が護衛役として一緒に宿泊すると決まり、少し不機嫌な様子だ。
気持ちは分からんでも無いが拙者に八つ当たりしてくるのはムカツク。
まぁ温厚な拙者はその程度のダメージでは反撃なぞしない。
この大陸の気候は夏に近い。
遠くから蝉の鳴き声が響き何だか中学生の頃の夏休みを思い出す。
社会人になってから忙しい日々が続き、こうしてゆっくりと旅館に泊まる事など無かったからな。
こういうのも悪く無い。
・・・むしろ良い!
「さてと、シノブは露天風呂に入ると言っていましたから。我々は時間をずらして入りましょうか。」
「何!?それはラッキースケベチャンスでござる!」
思わず咲耶殿の話に乗る、こう言う話は馬が合う。
咲耶殿はキャラクターロールに合わせて口調を真面目な感じにしているが、素は馬鹿で短絡的な陽キャと言った感じだ。
まぁ、ある一定の話題に関しては話していて面白いと感じなくも無い。
女湯に行くとしても時間をずらさないとシノブ殿に確実に嫌われてしまう。
しかし・・・
そう偶然!
本当に偶然たまたま湯上りで露わな姿のシノブ殿と女湯の脱衣所で鉢合わせてしまうのは事故だ。
そう事故なら何ら問題無い。
「ふむ面白そうだな、偶然深淵を覗く事が有るからな。」
珍しくハーデスが話しに乗り気な姿勢だ。
「ハーデス御託は良いです、作戦を練りましょう。」
「駄目ですよ、3人共。そんなことしちゃ・・・いくら女の体とは言え。」
案の定真面目を絵に書いた様なミカエル殿が正論を並べて説教を始める。
本作戦に障害となる人物は2人、ミカエル殿とDOS殿だ。
ミカエル殿は真面目過ぎる。
女性を神格化しフェミニスト的な態度を取ろうとする節が有るが、実はむっつりスケベなんじゃないかと最近疑っている。
そして、その真面目さから女性と付き合った経験が無さそうな草食系男子だと想像出来る。
「はっはっは!ミカエル殿、咲耶の冗談でござるよ!」
「相変わらず貴様は真面目だな。」
「そ、そうか。それはすまない。」
しかしミカエル殿は戦闘面に関しては完璧に近い。
状態異常も効かない分3人掛かりで倒せるかどうかギリギリだ。
武力では分が悪い、まずは懐柔しなければならない。
彼も大義名分が有った場合仕方なく強力する事を選ぶはずだ。
しかしその理由を考えるには時間が無さすぎる。
適当に酔わすのが妥当な感じだろう。
「そうですよ。覗きなんて最低ですからね。」
「まったくでござる。」
問題はDOS殿だ。
彼はシノブ殿の師匠的人物で、今や保護者的ポジションに落ち着いているオッサンだ。
家庭を持っているからか懐と器は大きいが、弟子であり娘的ポジションのシノブ殿に対して過保護な所が有る。
戦闘スタイルは異なるが、ミカエル殿に匹敵する能力とプレイヤースキルを持っている。
そして洞察力と勘の鋭い彼を欺くのは至難の技だ。
恐らく露天風呂の入口で守護をしているに違いない。
彼の持つ光学迷彩マント【エレイス】が装備出来れば、拙者が【不可視化】能力を存分に発揮出来るのにと悔しさが込み上げる。
恐らく自室では無いので女湯に【粘着罠】や【麻痺罠】は仕掛けられていないはずだ。
一般客を巻き込む様な真似はシノブ殿はしない。
そこが狙い目でも有る。
「まずは酒盛りだ!な!咲耶。ミカエル殿も重い鎧を脱いで飲もうでは無いか!」
「いえ、私はお酒は苦手だから。」
拙者は多少棒読み加減になりながらも咲耶殿に向かって何度かウィンクをする。
拙者の作戦を察した咲耶殿は酒盛りでミカエル殿を酔わす作戦に賛同する。
ハーデス殿のアイテムストレージから機械都市ギュノス国のグラズヘイムで貰ったアルコール度数の高いお酒を取り出しミカエル殿にはストレートで注ぐ。
そして我々には咲耶殿と売上勝負で使ったと言う度数の低いお酒を注ぎ配る。
「ミカエル、我の注いだ命の水が飲めんと申すか?」
「い、いえ。そう言う訳では・・・。」
ハーデス殿が暗黒オーラを発しながら度数の高いお酒をなみなみと注いだコップを差し出す。
そして自分も一気に飲み干し、拙者と咲耶殿も一口で飲み干す。
濃い・・・美味しくはない。
これは濃い麦茶にアルコールっぽい風味のする妙な飲物だ。
・・・風呂上りにでもきちんとした上質な酒を飲もう。
「ほらほら、ミカエル。このお酒は果実の香りが強く口触りも良いので美味しいですよ。」
咲耶殿がミカエル殿に体を寄せて流し目でお酒を進める。
見た目はスーツを着た美人OLで声も女だ。
中身が男だと分かって無ければな・・・
結局ミカエル殿も一口飲んで「美味しい。」と驚く。
そして咲耶殿の進めるがままに、度数の高いお酒をお酌され次々と飲んで行く。
ハーデス殿も煽る様に「流石だな、結構強いでは無いか!」とミカエル殿を上げる発言をする。
術中に嵌ったミカエル殿は次々と杯を重ねて行った。
そして酒盛りが始まり、約20分が経過する頃にはミカエル殿は酔い潰れて完全に「混乱」「睡眠」の状態異常に掛かっていた。
状態異常無効化能力の【アイギスの鎧】を脱がせた効果は抜群だ。
彼は畳に横になり、そのまま寝息を立てて寝てしまった。
拙者達は互いに顔を見合わせニヤリとほくそ笑む。
「さて、下準備は整ったでござるな。」
「おう!次はDOSですね。」
「奴は勘が鋭い。シノブが露天風呂に入るなら女湯の入口で不可視化状態で待機して我々が女湯に侵入するのを阻むだろう。」
ハーデス殿の言っている事は正解だろう。
シノブ殿とアルラトが入浴中は女湯の入口で待機しているはずだ。
上手く彼を女湯入口から遠ざけて内部に侵入しなければならない。
3人で頭を捻る。
入浴時間は長くて1時間程度だろう。
もう入浴を始めているとしたら余り時間は無い。
「・・・・こう言う作戦は如何でしょうか。」
咲耶殿の作戦はこうだ。
咲耶殿の魔法でミカエル殿の睡眠を解除し、幻惑魔法をかけてDOS殿に嗾ける。
その隙に女湯に潜入すると言う作戦だ。
酔っているとは言え混乱幻惑状態のミカエル殿を抑えるのはDOS殿1人では苦戦は必至のはず。
装備を外したミカエル殿に【アグネイヤ】や【課金弾丸】と言った強力な武器も使う事は無いはずだ。
「よし、このまま女湯の近くまで運ぶぞ。サクラは運ぶ役だ、咲耶は従業員に見つからない様に周囲の警戒。もしもの時は睡眠魔法で眠らせればいい。」
「了解でござる。」
「行きましょう。」
拙者達は行き当たりばったりの作戦を実行し始める。
ダラダラと作戦会議をしている時間は無い!
・・・ここは実行有るのみだ。
廊下の角で止まりそっと覗き込む。
異常無し。
運良く従業員には出くわしていない。
シノブ殿の様に【索敵】が使えればもっ楽に庫王道が出来るのだが。
まさにステルスゲームをしている様な感覚だ。
喋る事無く目線と手の合図だけで互いを誘導し女湯付近の曲がり角を目指す。
身を隠しながらゆっくりと進み女湯付近の曲がり角に到着する。
「さぁ、作戦決行でござる!」
「行きましょう!」
「よかろう。深淵を覗くSランクミッションだ。貴様等も抜かるなよ。」
拙者達は気合を入れる様に片手を差し出し強く握り絞めた互いの拳を重ねる。
これより命を懸けた女湯潜入作戦の決行だ。
古い日本家屋風の旅館で宿泊手続きを行い、大型の部屋を2部屋借りる。
2階建てで中庭が有り、大きめの池には錦鯉が複数泳ぎ、大きな庭石と松が日本情緒溢れる風景を作り出していた。
そして何より嬉しいのが和室で畳張りの部屋だ。
真新しい畳独特のイグサの匂いが純和風の部屋を更に上質にしている感覚を受ける。
ビジネスホテルとかだと洗浄剤のキツイ所とか最悪だからな。
新しく出来上がったばかりの様な香りがする。
この畳に寝そべった感触は久々だ、凄く落ち着く。
思わず寝そべりゴロゴロと転がる。
「邪魔です。」
即座に咲耶殿に背中を蹴り飛ばされる。
先程部屋決めの際にシノブ殿とアルラトの部屋にDOS殿が護衛役として一緒に宿泊すると決まり、少し不機嫌な様子だ。
気持ちは分からんでも無いが拙者に八つ当たりしてくるのはムカツク。
まぁ温厚な拙者はその程度のダメージでは反撃なぞしない。
この大陸の気候は夏に近い。
遠くから蝉の鳴き声が響き何だか中学生の頃の夏休みを思い出す。
社会人になってから忙しい日々が続き、こうしてゆっくりと旅館に泊まる事など無かったからな。
こういうのも悪く無い。
・・・むしろ良い!
「さてと、シノブは露天風呂に入ると言っていましたから。我々は時間をずらして入りましょうか。」
「何!?それはラッキースケベチャンスでござる!」
思わず咲耶殿の話に乗る、こう言う話は馬が合う。
咲耶殿はキャラクターロールに合わせて口調を真面目な感じにしているが、素は馬鹿で短絡的な陽キャと言った感じだ。
まぁ、ある一定の話題に関しては話していて面白いと感じなくも無い。
女湯に行くとしても時間をずらさないとシノブ殿に確実に嫌われてしまう。
しかし・・・
そう偶然!
本当に偶然たまたま湯上りで露わな姿のシノブ殿と女湯の脱衣所で鉢合わせてしまうのは事故だ。
そう事故なら何ら問題無い。
「ふむ面白そうだな、偶然深淵を覗く事が有るからな。」
珍しくハーデスが話しに乗り気な姿勢だ。
「ハーデス御託は良いです、作戦を練りましょう。」
「駄目ですよ、3人共。そんなことしちゃ・・・いくら女の体とは言え。」
案の定真面目を絵に書いた様なミカエル殿が正論を並べて説教を始める。
本作戦に障害となる人物は2人、ミカエル殿とDOS殿だ。
ミカエル殿は真面目過ぎる。
女性を神格化しフェミニスト的な態度を取ろうとする節が有るが、実はむっつりスケベなんじゃないかと最近疑っている。
そして、その真面目さから女性と付き合った経験が無さそうな草食系男子だと想像出来る。
「はっはっは!ミカエル殿、咲耶の冗談でござるよ!」
「相変わらず貴様は真面目だな。」
「そ、そうか。それはすまない。」
しかしミカエル殿は戦闘面に関しては完璧に近い。
状態異常も効かない分3人掛かりで倒せるかどうかギリギリだ。
武力では分が悪い、まずは懐柔しなければならない。
彼も大義名分が有った場合仕方なく強力する事を選ぶはずだ。
しかしその理由を考えるには時間が無さすぎる。
適当に酔わすのが妥当な感じだろう。
「そうですよ。覗きなんて最低ですからね。」
「まったくでござる。」
問題はDOS殿だ。
彼はシノブ殿の師匠的人物で、今や保護者的ポジションに落ち着いているオッサンだ。
家庭を持っているからか懐と器は大きいが、弟子であり娘的ポジションのシノブ殿に対して過保護な所が有る。
戦闘スタイルは異なるが、ミカエル殿に匹敵する能力とプレイヤースキルを持っている。
そして洞察力と勘の鋭い彼を欺くのは至難の技だ。
恐らく露天風呂の入口で守護をしているに違いない。
彼の持つ光学迷彩マント【エレイス】が装備出来れば、拙者が【不可視化】能力を存分に発揮出来るのにと悔しさが込み上げる。
恐らく自室では無いので女湯に【粘着罠】や【麻痺罠】は仕掛けられていないはずだ。
一般客を巻き込む様な真似はシノブ殿はしない。
そこが狙い目でも有る。
「まずは酒盛りだ!な!咲耶。ミカエル殿も重い鎧を脱いで飲もうでは無いか!」
「いえ、私はお酒は苦手だから。」
拙者は多少棒読み加減になりながらも咲耶殿に向かって何度かウィンクをする。
拙者の作戦を察した咲耶殿は酒盛りでミカエル殿を酔わす作戦に賛同する。
ハーデス殿のアイテムストレージから機械都市ギュノス国のグラズヘイムで貰ったアルコール度数の高いお酒を取り出しミカエル殿にはストレートで注ぐ。
そして我々には咲耶殿と売上勝負で使ったと言う度数の低いお酒を注ぎ配る。
「ミカエル、我の注いだ命の水が飲めんと申すか?」
「い、いえ。そう言う訳では・・・。」
ハーデス殿が暗黒オーラを発しながら度数の高いお酒をなみなみと注いだコップを差し出す。
そして自分も一気に飲み干し、拙者と咲耶殿も一口で飲み干す。
濃い・・・美味しくはない。
これは濃い麦茶にアルコールっぽい風味のする妙な飲物だ。
・・・風呂上りにでもきちんとした上質な酒を飲もう。
「ほらほら、ミカエル。このお酒は果実の香りが強く口触りも良いので美味しいですよ。」
咲耶殿がミカエル殿に体を寄せて流し目でお酒を進める。
見た目はスーツを着た美人OLで声も女だ。
中身が男だと分かって無ければな・・・
結局ミカエル殿も一口飲んで「美味しい。」と驚く。
そして咲耶殿の進めるがままに、度数の高いお酒をお酌され次々と飲んで行く。
ハーデス殿も煽る様に「流石だな、結構強いでは無いか!」とミカエル殿を上げる発言をする。
術中に嵌ったミカエル殿は次々と杯を重ねて行った。
そして酒盛りが始まり、約20分が経過する頃にはミカエル殿は酔い潰れて完全に「混乱」「睡眠」の状態異常に掛かっていた。
状態異常無効化能力の【アイギスの鎧】を脱がせた効果は抜群だ。
彼は畳に横になり、そのまま寝息を立てて寝てしまった。
拙者達は互いに顔を見合わせニヤリとほくそ笑む。
「さて、下準備は整ったでござるな。」
「おう!次はDOSですね。」
「奴は勘が鋭い。シノブが露天風呂に入るなら女湯の入口で不可視化状態で待機して我々が女湯に侵入するのを阻むだろう。」
ハーデス殿の言っている事は正解だろう。
シノブ殿とアルラトが入浴中は女湯の入口で待機しているはずだ。
上手く彼を女湯入口から遠ざけて内部に侵入しなければならない。
3人で頭を捻る。
入浴時間は長くて1時間程度だろう。
もう入浴を始めているとしたら余り時間は無い。
「・・・・こう言う作戦は如何でしょうか。」
咲耶殿の作戦はこうだ。
咲耶殿の魔法でミカエル殿の睡眠を解除し、幻惑魔法をかけてDOS殿に嗾ける。
その隙に女湯に潜入すると言う作戦だ。
酔っているとは言え混乱幻惑状態のミカエル殿を抑えるのはDOS殿1人では苦戦は必至のはず。
装備を外したミカエル殿に【アグネイヤ】や【課金弾丸】と言った強力な武器も使う事は無いはずだ。
「よし、このまま女湯の近くまで運ぶぞ。サクラは運ぶ役だ、咲耶は従業員に見つからない様に周囲の警戒。もしもの時は睡眠魔法で眠らせればいい。」
「了解でござる。」
「行きましょう。」
拙者達は行き当たりばったりの作戦を実行し始める。
ダラダラと作戦会議をしている時間は無い!
・・・ここは実行有るのみだ。
廊下の角で止まりそっと覗き込む。
異常無し。
運良く従業員には出くわしていない。
シノブ殿の様に【索敵】が使えればもっ楽に庫王道が出来るのだが。
まさにステルスゲームをしている様な感覚だ。
喋る事無く目線と手の合図だけで互いを誘導し女湯付近の曲がり角を目指す。
身を隠しながらゆっくりと進み女湯付近の曲がり角に到着する。
「さぁ、作戦決行でござる!」
「行きましょう!」
「よかろう。深淵を覗くSランクミッションだ。貴様等も抜かるなよ。」
拙者達は気合を入れる様に片手を差し出し強く握り絞めた互いの拳を重ねる。
これより命を懸けた女湯潜入作戦の決行だ。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
私、異世界で監禁されました!?
星宮歌
恋愛
ただただ、苦しかった。
暴力をふるわれ、いじめられる毎日。それでも過ぎていく日常。けれど、ある日、いじめっ子グループに突き飛ばされ、トラックに轢かれたことで全てが変わる。
『ここ、どこ?』
声にならない声、見たこともない豪奢な部屋。混乱する私にもたらされるのは、幸せか、不幸せか。
今、全ての歯車が動き出す。
片翼シリーズ第一弾の作品です。
続編は『わたくし、異世界で婚約破棄されました!?』ですので、そちらもどうぞ!
溺愛は結構後半です。
なろうでも公開してます。
異世界でお金を使わないといけません。
りんご飴
ファンタジー
石川 舞華、22歳。
事故で人生を終えたマイカは、地球リスペクトな神様にスカウトされて、異世界で生きるように言われる。
異世界でのマイカの役割は、50年前の転生者が溜め込んだ埋蔵金を、ジャンジャン使うことだった。
高級品に一切興味はないのに、突然、有り余るお金を手にいれちゃったよ。
ありがた迷惑な『強運』で、何度も命の危険を乗り越えます。
右も左も分からない異世界で、家やら、訳あり奴隷やらをどんどん購入。
旅行に行ったり、貴族に接触しちゃったり、チートなアイテムを手に入れたりしながら、異世界の経済や流通に足を突っ込みます。
のんびりほのぼの、時々危険な異世界事情を、ブルジョア満載な生活で、何とか楽しく生きていきます。
お金は稼ぐより使いたい。人の金ならなおさらジャンジャン使いたい。そんな作者の願望が込められたお話です。
しばらくは 月、木 更新でいこうと思います。
小説家になろうさんにもお邪魔しています。
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる