132 / 252
砂漠の国編
132話 完璧なプリンセス(ネカマ)
しおりを挟む
-コダ国 王宮-
朝早く起こされ、私は準備された鎧を見つめる。
目の前には近衛兵が着用する銀色のフルプレートメイルが準備されている。
私は職業特性で重い鎧を装備出来無い。
着れるとは思うけど・・・
一応、少しずつ装着してみる。
脚、腿・・・重い。
頭以外の全身を着ると直立不動のまま動けなくなってしまった。
なるほど。
ゲーム内で「装備出来無い」と言う状態はこんな感じになるのか。
筋力とかは有るはずなのにペナルティを加えられている様に動けなくなる。
要は着れたり装着は出来るけど、戦闘に参加出来る状態に無いって事か。
まぁ戦闘する訳でも無いし部屋の隅で置物になってれば良いか。
取り敢えず鎧を脱いで個人アイテムストレージに入れる。
早朝の早い時間にも関わらず、王子様が城へ到着したと報告が入る。
昨日到着予定だったそうだが少し遅れたそうだ。
王子一行には長旅の疲れを労わる為に大浴場と専用の部屋が用意され、お見合いは本日の夜に行われる事となった。
王子と王妃がピトゥリア国の王子の相手をして時間を稼ぐそうだ。
「しかし、セーニア姫が顔を出さないと不信に思われるんじゃないかな?」
「そこは準備中だと上手く誤魔化すだろう。本番までにミカエル達が間に合えば良いがな。」
私は暫く暗黒神ハーデスの部屋で待機する。
現在彼は専用メイド集団に囲まれ化粧や衣装合わせをされていた。
普段は魔王然とした黒衣を纏っているが、その下に隠されたスレンダーな身体はモデル並みの体型だ。
整った美しい容姿の彼は、多分どんな衣装でも似合うだろう。
ナチュラルメイクを施され目鼻立ちがすっきりとして更に美しさに磨きが掛かる。
顔面偏差値が高すぎるだろ。
少し悔しい。
メイド数人掛かりで着けたコルセットで補正され、ウエストラインが更に細く超絶スタイルになった状態だ。
薄いピンク色のフリルが多く着いたドレスに着替えさせられた暗黒神ハーデスは完全無欠のプリンセスへと変貌した。
「変貌した」は失礼かも知れないが見た目だけは本当に完璧な出来だ。
「あっはっはっは!暗黒神ハーデス凄い可愛いよ!」
私は気恥ずかしさに顔をしかめる超お姫様ファッションの暗黒神ハーデスを見て、我慢出来ずに笑いながら褒める。
確かに可愛いし似合っているのだけど・・・キャラじゃない。
本人もそれが分かっている照れた表情だから、それもまた私のツボを擽る。
「くっ!ゴルゴダで貼り付けにされた気分だ。こんな物、公開処刑だ。」
「ハーデス、言葉遣いを正せ!時間が無い、練習だ。」
【不可視化】状態のDOSがギリギリと肩を掴んでいるのが服の皺で分かる。
「ぐぬぬ。」
王妃様は実の娘の安否を気にしながらも、昨夜遅くまで暗黒神ハーデスの演技指導や口調のアドバイス等の手伝いに参加していた。
その中でお姫様の昔話を聞く機会が有り、優しそうな表情で語ってくれたらしい。
セーニアの家出は昨日が最初では無いらしい。
今までも幾度と未遂が有り大抵はその日の夜に連れ戻されていた様だ。
うん、報告書で読みました。
1番酷かったのがオスロウ武闘大会に参加すると言ってアークビショップとソーサラーの従者を連れて国外逃亡を企てた事が有ったそうだ。
DOSが某ゲームの第2章を体現した様なお姫様だなと苦笑していた。
「外交向けの言葉遣いは本当に必要なのか?我は・・・ワタクシは必要無いと思いますです。」
「・・・・ぷっ!あはははは!ちょっ、暗黒神ハーデス、お腹痛い!くっぷふふふ。」
「シノブ、大丈夫か?」
その後、再度練習を繰り返し行い暗黒神ハーデスは見た目も喋り方も、以前に比べれば各段に淑女らしく振舞える様になっていた。
作戦としてはボロが出ない様に暗黒神ハーデスが下手に喋らない方向に国王と王妃が会話を誘導する流れだ。
隣国の王子、名前はアレクス王子だったけ。
セーニア姫と違い箱入り息子らしくガツガツと会話をするタイプでは無いと言っていた。
照れた感じで俯き小声で対応すれば今日の所は誤魔化せるかも知れないと・・・
王子様の写し絵を見た感じは確かに大人しそうに描かれていたが、王妃が以前会ったのは約2年前。
彼が16歳の時だったそうだが成長しちゃってるんじゃないかな。
その後、国王と数人の近衛兵も部屋に訪れ、暗黒神ハーデスの姿と振舞いを見て感激していた。
恐らく・・・恐らくだが、短時間でセーニア本人より理想のお姫様な振舞いに近付いた事に対して感激したのだろう。
ネカマをしていたから女性的振舞いは余裕だろうと思っていたけど、翌々考えたら彼は女性の声をしていたけど元々厨二病口調でロールプレイしていたので女性っぽい振舞いを見た事が無い。
有る意味盲点だ。
「国王様、私は不可視化状態でハーデスの真後ろに待機して会話補佐をしますのでご安心ください。そちらのシノブも近衛兵に変装して有事に備えますので、その旨よろしくお願いします。」
「よ、よろしくお願いします。」
私も慌てて頭を下げる。
しまった!
この場合、兵士の啓礼をしないと駄目だった。
私は頭を上げて胸に利き手を添えて敬礼をする。
私の焦った姿を見た国王は少し笑い、その場が和むのを感じた。
「うむ、此方こそお願いする。娘も未だに見つからない様だしな。このままハーデスさんに頼む他あるまい。」
国王は一際大きな溜息を付き控えていた近衛兵を連れて退出して行った。
「向こうはミカエルが何とかするだろうが、妙な事件に巻き込まれて無ければ良いが。」
「私が昨日見かけた時は、何かから逃げている感じだったけど・・・」
そうだ。
あの感じは何かに追われていた様な・・・
「今のワタクシなら姫の気持ちが分かりますけどネ。ワタクシも逃げようカシラ。」
所々タドタドしい喋り方のプリンセスにまたしても笑いが込み上げる。
「ちょっ!ぷくくく。暗黒神ハーデス、少し黙って!」
普段と違う喋り方に矯正されて微妙にイントネーションが変な所が有る暗黒神ハーデスはマジで面白い。
本番でもこの調子なら、果たして私は笑いを堪える事が出来るだろうか?
夜まではまだ時間が有る、慣れよう!
その後、私が王子役になり時間までお見合いの模擬練習をしまくった。
暗黒神ハーデスはまるで疑似面接みたいで嫌だと言っていたが本番まで時間が限られている。
ここからDOSのスパルタ復習レッスンが開始された。
お姫様らしからぬ言動をした場合、DOSが容赦無く指示棒の様なアイテムでピシピシと叩いていた。
私は口に水を含み、笑わない自主練がしたかったんだけどな・・・。
そして本番向けて時間は刻々と過ぎて行った。
朝早く起こされ、私は準備された鎧を見つめる。
目の前には近衛兵が着用する銀色のフルプレートメイルが準備されている。
私は職業特性で重い鎧を装備出来無い。
着れるとは思うけど・・・
一応、少しずつ装着してみる。
脚、腿・・・重い。
頭以外の全身を着ると直立不動のまま動けなくなってしまった。
なるほど。
ゲーム内で「装備出来無い」と言う状態はこんな感じになるのか。
筋力とかは有るはずなのにペナルティを加えられている様に動けなくなる。
要は着れたり装着は出来るけど、戦闘に参加出来る状態に無いって事か。
まぁ戦闘する訳でも無いし部屋の隅で置物になってれば良いか。
取り敢えず鎧を脱いで個人アイテムストレージに入れる。
早朝の早い時間にも関わらず、王子様が城へ到着したと報告が入る。
昨日到着予定だったそうだが少し遅れたそうだ。
王子一行には長旅の疲れを労わる為に大浴場と専用の部屋が用意され、お見合いは本日の夜に行われる事となった。
王子と王妃がピトゥリア国の王子の相手をして時間を稼ぐそうだ。
「しかし、セーニア姫が顔を出さないと不信に思われるんじゃないかな?」
「そこは準備中だと上手く誤魔化すだろう。本番までにミカエル達が間に合えば良いがな。」
私は暫く暗黒神ハーデスの部屋で待機する。
現在彼は専用メイド集団に囲まれ化粧や衣装合わせをされていた。
普段は魔王然とした黒衣を纏っているが、その下に隠されたスレンダーな身体はモデル並みの体型だ。
整った美しい容姿の彼は、多分どんな衣装でも似合うだろう。
ナチュラルメイクを施され目鼻立ちがすっきりとして更に美しさに磨きが掛かる。
顔面偏差値が高すぎるだろ。
少し悔しい。
メイド数人掛かりで着けたコルセットで補正され、ウエストラインが更に細く超絶スタイルになった状態だ。
薄いピンク色のフリルが多く着いたドレスに着替えさせられた暗黒神ハーデスは完全無欠のプリンセスへと変貌した。
「変貌した」は失礼かも知れないが見た目だけは本当に完璧な出来だ。
「あっはっはっは!暗黒神ハーデス凄い可愛いよ!」
私は気恥ずかしさに顔をしかめる超お姫様ファッションの暗黒神ハーデスを見て、我慢出来ずに笑いながら褒める。
確かに可愛いし似合っているのだけど・・・キャラじゃない。
本人もそれが分かっている照れた表情だから、それもまた私のツボを擽る。
「くっ!ゴルゴダで貼り付けにされた気分だ。こんな物、公開処刑だ。」
「ハーデス、言葉遣いを正せ!時間が無い、練習だ。」
【不可視化】状態のDOSがギリギリと肩を掴んでいるのが服の皺で分かる。
「ぐぬぬ。」
王妃様は実の娘の安否を気にしながらも、昨夜遅くまで暗黒神ハーデスの演技指導や口調のアドバイス等の手伝いに参加していた。
その中でお姫様の昔話を聞く機会が有り、優しそうな表情で語ってくれたらしい。
セーニアの家出は昨日が最初では無いらしい。
今までも幾度と未遂が有り大抵はその日の夜に連れ戻されていた様だ。
うん、報告書で読みました。
1番酷かったのがオスロウ武闘大会に参加すると言ってアークビショップとソーサラーの従者を連れて国外逃亡を企てた事が有ったそうだ。
DOSが某ゲームの第2章を体現した様なお姫様だなと苦笑していた。
「外交向けの言葉遣いは本当に必要なのか?我は・・・ワタクシは必要無いと思いますです。」
「・・・・ぷっ!あはははは!ちょっ、暗黒神ハーデス、お腹痛い!くっぷふふふ。」
「シノブ、大丈夫か?」
その後、再度練習を繰り返し行い暗黒神ハーデスは見た目も喋り方も、以前に比べれば各段に淑女らしく振舞える様になっていた。
作戦としてはボロが出ない様に暗黒神ハーデスが下手に喋らない方向に国王と王妃が会話を誘導する流れだ。
隣国の王子、名前はアレクス王子だったけ。
セーニア姫と違い箱入り息子らしくガツガツと会話をするタイプでは無いと言っていた。
照れた感じで俯き小声で対応すれば今日の所は誤魔化せるかも知れないと・・・
王子様の写し絵を見た感じは確かに大人しそうに描かれていたが、王妃が以前会ったのは約2年前。
彼が16歳の時だったそうだが成長しちゃってるんじゃないかな。
その後、国王と数人の近衛兵も部屋に訪れ、暗黒神ハーデスの姿と振舞いを見て感激していた。
恐らく・・・恐らくだが、短時間でセーニア本人より理想のお姫様な振舞いに近付いた事に対して感激したのだろう。
ネカマをしていたから女性的振舞いは余裕だろうと思っていたけど、翌々考えたら彼は女性の声をしていたけど元々厨二病口調でロールプレイしていたので女性っぽい振舞いを見た事が無い。
有る意味盲点だ。
「国王様、私は不可視化状態でハーデスの真後ろに待機して会話補佐をしますのでご安心ください。そちらのシノブも近衛兵に変装して有事に備えますので、その旨よろしくお願いします。」
「よ、よろしくお願いします。」
私も慌てて頭を下げる。
しまった!
この場合、兵士の啓礼をしないと駄目だった。
私は頭を上げて胸に利き手を添えて敬礼をする。
私の焦った姿を見た国王は少し笑い、その場が和むのを感じた。
「うむ、此方こそお願いする。娘も未だに見つからない様だしな。このままハーデスさんに頼む他あるまい。」
国王は一際大きな溜息を付き控えていた近衛兵を連れて退出して行った。
「向こうはミカエルが何とかするだろうが、妙な事件に巻き込まれて無ければ良いが。」
「私が昨日見かけた時は、何かから逃げている感じだったけど・・・」
そうだ。
あの感じは何かに追われていた様な・・・
「今のワタクシなら姫の気持ちが分かりますけどネ。ワタクシも逃げようカシラ。」
所々タドタドしい喋り方のプリンセスにまたしても笑いが込み上げる。
「ちょっ!ぷくくく。暗黒神ハーデス、少し黙って!」
普段と違う喋り方に矯正されて微妙にイントネーションが変な所が有る暗黒神ハーデスはマジで面白い。
本番でもこの調子なら、果たして私は笑いを堪える事が出来るだろうか?
夜まではまだ時間が有る、慣れよう!
その後、私が王子役になり時間までお見合いの模擬練習をしまくった。
暗黒神ハーデスはまるで疑似面接みたいで嫌だと言っていたが本番まで時間が限られている。
ここからDOSのスパルタ復習レッスンが開始された。
お姫様らしからぬ言動をした場合、DOSが容赦無く指示棒の様なアイテムでピシピシと叩いていた。
私は口に水を含み、笑わない自主練がしたかったんだけどな・・・。
そして本番向けて時間は刻々と過ぎて行った。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
私、異世界で監禁されました!?
星宮歌
恋愛
ただただ、苦しかった。
暴力をふるわれ、いじめられる毎日。それでも過ぎていく日常。けれど、ある日、いじめっ子グループに突き飛ばされ、トラックに轢かれたことで全てが変わる。
『ここ、どこ?』
声にならない声、見たこともない豪奢な部屋。混乱する私にもたらされるのは、幸せか、不幸せか。
今、全ての歯車が動き出す。
片翼シリーズ第一弾の作品です。
続編は『わたくし、異世界で婚約破棄されました!?』ですので、そちらもどうぞ!
溺愛は結構後半です。
なろうでも公開してます。
異世界でお金を使わないといけません。
りんご飴
ファンタジー
石川 舞華、22歳。
事故で人生を終えたマイカは、地球リスペクトな神様にスカウトされて、異世界で生きるように言われる。
異世界でのマイカの役割は、50年前の転生者が溜め込んだ埋蔵金を、ジャンジャン使うことだった。
高級品に一切興味はないのに、突然、有り余るお金を手にいれちゃったよ。
ありがた迷惑な『強運』で、何度も命の危険を乗り越えます。
右も左も分からない異世界で、家やら、訳あり奴隷やらをどんどん購入。
旅行に行ったり、貴族に接触しちゃったり、チートなアイテムを手に入れたりしながら、異世界の経済や流通に足を突っ込みます。
のんびりほのぼの、時々危険な異世界事情を、ブルジョア満載な生活で、何とか楽しく生きていきます。
お金は稼ぐより使いたい。人の金ならなおさらジャンジャン使いたい。そんな作者の願望が込められたお話です。
しばらくは 月、木 更新でいこうと思います。
小説家になろうさんにもお邪魔しています。
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる