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機械都市編
057話 暗黒神降臨
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-機械都市ギュノス国 西大門前-
晴れていた天候は徐々に曇り始め、朝方にも関わらず多少薄暗い風景へと変わっていった。
馬を走らせ西大門前に到着と同時に戦闘を開始する。
守護機械兵の名前は「ヴィルーパークシャ」右手に三鈷戟と呼ばれる両端が三又に分かれた鋭利な爪の様な物が付いた小さな銛の様な武器を片手に上位魔法による攻撃を行ってくる。
ドゥリタラーシュトラと似た赤色のフォルムで全長2メートル程度と小型だが高機動能力により攻撃命中率・回避性能共に高く上位魔法での連続攻撃を得意とする。
「あいつ、どんなセンサー搭載しているんですか!?攻撃が当たらない!ゲームより面倒そうですね!」
「元より回避能力が高いからね。【神ノ雷】を当てるには完全密着しないと!」
先手必勝で放った【神ノ雷】を回避出来る程の高機動回避能力を誇るヴィルーパークシャは私達と一定の距離を保ちながら、右手で氷魔法と左手で火炎魔法を交互に放ってくる。
私は攻撃を回避しながら多少ダメージを与える事が出来るが、咲耶は何度か被弾しダメージを負っている。
咲耶は補助職に転職した段階で【縮地】等の攻撃移動系の特殊技能を残す事をしなかったので主事していない。
その為か、移動速度の速い守護機械兵に対して、まだ1度も攻撃を当てれていない。
隙を付いて【影縫い】を仕掛けてみたが二度不発に終わる。
流石に成功率35パーセントは確率的に低い。
前の戦いで一発成功したのが稀な例だろう。
「私が粘着罠でヤツの機動性を下げるから咲耶は迂回して後方に回り込んで!」
「了解です!頼りにしてます!」
私は【粘着罠】を地面に仕掛けて【縮地】で距離を詰める。
【影分身】と【【不知火】で斬撃を与えつつ、【クナイ】を投げて移動誘導を行い罠を設置した地点へ追い込む。
刀や小太刀では生物には有効だけど、実際に機械装甲に特大ダメージを与えるにはサクラ位の腕力が必要なのだろう。
ゲームでは単独でも時間を掛ければ倒せる。
しかしこの世界はどんだけ難易度が高いんだ。
補助魔法を使う兵士が魔法防御障壁を展開しながら、数人が命中率・回避能力向上の魔法で支援をする。
冒険者の攻撃魔法部隊は火炎魔法と氷魔法攻撃を相殺することに専念して貰っている。
下手に雷魔法を打っても回避されてしまうし、誘導の邪魔になる可能性が有る。
ヴィルーパークシャが罠地帯に侵入し、【粘着罠】で脚を取られ動きが鈍くなり隙が出来る。
「少しキツイけど、4人分の【影縫い】を喰らえ!!」
【粘着罠】ごと分身体3人の小太刀を一斉に地面に突き刺し、特殊技能【影縫い】を四発同時発動させる。
確率自体は35パーセント。
成功判定は4回。
SP消費は激しいがどうやら成功した様だ。
ギギギと言う機械音と共に瞬間的にヴィルーパークシャの動きが止まる。
どうやら1回分の【影縫い】が成功した。
「咲耶成功した!両脚を破壊して!」
「合点・・・・っ承知のぉぉぉぉ助!」
【粘着罠】を飛び越える様に守護機械兵に接近した咲耶が、大きく振りかぶった大槌を振り下ろす。
ヴィルーパークシャの脚部を粉砕し咲耶を中心に直径5メートルのクレーターが出来上がる。
まさに会心の一撃と言うのに相応しい攻撃が入る。
冒険者魔法隊が待ってましたとばかりに雷魔法の詠唱を始める。
咲耶がヴィルーパークシャの右腕に大槌を振り下ろし叫ぶ。
「私ごとコイツに電撃魔法を撃ってください!」
今ヤツから離れると両脚を再生されて距離を取られてしまう可能性が有る為、自分ごとダメージを与えて畳み込む気なのだろう。
多少戸惑いつつも冒険者達は複数の電撃魔法を放ち咲耶を巻き込んだ爆発が起きる。
電撃耐性装備の咲耶なら耐えれるはず、痛いだろうけどね。
爆発の粉塵の中に【神ノ雷】の巨大な雷柱が落ち、衝撃波と共に爆発が周囲を包む。
その衝撃で舞っていた粉塵が吹き飛び視界が開ける。
中央のクレーターには全身がバラバラになって機能停止しているヴィルーパークシャの残骸に紛れ大の字で仰向けに倒れた咲耶が居た。
大丈夫なのか?
気絶しているんじゃ無いだろうか。
咲耶は倒れたまま、おもむろに右手を空に掲げ握った手の親指を立てて勝利宣言をする。
「うおおおおおおぉぉぉぉおおぉ!!!」
周囲の冒険者から勝利の歓声が上がる。
さすがに連戦で疲労した私達戦闘部隊は西大門前で回復魔法で傷の手当をしながら小休憩を行っていた。
私はSP回復薬を飲み過ぎて少しお腹が膨れる。
水腹の割に回復量が少ない。
この世界で販売しているSP回復薬はゲームで言う所の効果の小さいアイテムしか見かけない。
様々な店舗の店主に聞いて見たが、そもそも効果の高いSP回復薬は存在しないらしい。
完全回復薬【ハイエリクサー】は存在するらしいが、市場に出る事自体稀で希少性が高いアイテムだと話していた。
この世界に転移した時に1番最初に金持ちを探して完全回復薬【ハイエリクサー】を売れば良かったなと思った。
無理にSP回復薬を服用していると、そこに数人の騎馬隊が東の正面大門から焦った様子で伝令を伝えにやって来た。
「咲耶様、シノブ様!部隊長より伝令を伝えに来ました!・・・に、俄かに信じられないのですが北大門に暗黒神を自称する魔人が降臨し守護機械兵と待機兵を巻き込んで交戦中との事です!」
はぁ!?暗黒神ザナファが復活したのか!?
いやいやいや・・・・、無い無い無い早すぎる。
イベントをガン無視で出現とか有り得ん。
いや・・・イベントをスキップして進めれている以上、有り得ない事でも無いのか?
私と咲耶はお互いに驚いた顔で見つめ合う。
その瞬間私達が背にして休憩していた西大門が大きな音を立てて上昇し始める。
馬鹿な!?
まだ1体残っている守護機械兵が居るはずだ・・・
まさか報告に有った暗黒神ザナファが守護機械兵を倒したから大門が解放されたのか?
えーと、落ち着け私。
どうしたら良いんだ。
落ち着く為には素数を数えれば良いんだっけ?
てか素数って何だろう割れないヤツだっけ?
神の暗号とか何とか聞いた事有るけど良く分からんな。
・・・アホな事を考えたら少し落ち着いてきた。
私達は同時に空を眺める。
空は曇り、広い空を雨雲が覆っているが周囲の環境に変化は無い。
暗黒神ザナファ復活後はフィールドの情景が変化する。
空は赤くなり周囲の草木が秋が来た様に枯れた色に染まり、そしてモンスターの能力が強化され凶暴化する。
不完全な復活だから環境が変化して無いのだろうか?
その時、ガシャンと大きな音が響き大門のロックが解放される。
「咲耶、取り敢えず突入してサクラ達を探そう!この難易度の暗黒神ザナファは不完全でも2人じゃ勝てないかも知れない。」
「そうですね。他の門のレジスタンス軍も開門した瞬間に突入を開始して市民の誘導を始めているはずですし。でも本当に暗黒神が復活したのでしょうか?」
「分からない、でも守護機械兵を倒せる程強大な何者かが居る事は間違い無いよ!」
ゲームではこんな展開は存在しなかった。
またイレギュラーが起きたとしか思えない。
「伝令兵!各大門の突入は予定通り慣行する。北大門は被害状況を確認し、残存勢力で避難誘導を開始。負傷兵は避難地に誘導して下さい。あと暗黒神には手出しは一切しないで下さい!その事は各部隊にも通達をお願いします!」
伝令兵に作戦変更は無く避難誘導に当たってもらう様に伝え、暗黒神は私達と都市内に居る友人と協力して食い止めると話す。
西大門の部隊突入を見届け、咲耶に私の持っていた【黒猫スーツ】を貸して着て貰う。
まずは都市内部に潜伏し、DOSとサクラを探して合流しないといけない。
不安を抱えながらも暗雲が立ち込める中、私達は都市へと潜入して行った。
晴れていた天候は徐々に曇り始め、朝方にも関わらず多少薄暗い風景へと変わっていった。
馬を走らせ西大門前に到着と同時に戦闘を開始する。
守護機械兵の名前は「ヴィルーパークシャ」右手に三鈷戟と呼ばれる両端が三又に分かれた鋭利な爪の様な物が付いた小さな銛の様な武器を片手に上位魔法による攻撃を行ってくる。
ドゥリタラーシュトラと似た赤色のフォルムで全長2メートル程度と小型だが高機動能力により攻撃命中率・回避性能共に高く上位魔法での連続攻撃を得意とする。
「あいつ、どんなセンサー搭載しているんですか!?攻撃が当たらない!ゲームより面倒そうですね!」
「元より回避能力が高いからね。【神ノ雷】を当てるには完全密着しないと!」
先手必勝で放った【神ノ雷】を回避出来る程の高機動回避能力を誇るヴィルーパークシャは私達と一定の距離を保ちながら、右手で氷魔法と左手で火炎魔法を交互に放ってくる。
私は攻撃を回避しながら多少ダメージを与える事が出来るが、咲耶は何度か被弾しダメージを負っている。
咲耶は補助職に転職した段階で【縮地】等の攻撃移動系の特殊技能を残す事をしなかったので主事していない。
その為か、移動速度の速い守護機械兵に対して、まだ1度も攻撃を当てれていない。
隙を付いて【影縫い】を仕掛けてみたが二度不発に終わる。
流石に成功率35パーセントは確率的に低い。
前の戦いで一発成功したのが稀な例だろう。
「私が粘着罠でヤツの機動性を下げるから咲耶は迂回して後方に回り込んで!」
「了解です!頼りにしてます!」
私は【粘着罠】を地面に仕掛けて【縮地】で距離を詰める。
【影分身】と【【不知火】で斬撃を与えつつ、【クナイ】を投げて移動誘導を行い罠を設置した地点へ追い込む。
刀や小太刀では生物には有効だけど、実際に機械装甲に特大ダメージを与えるにはサクラ位の腕力が必要なのだろう。
ゲームでは単独でも時間を掛ければ倒せる。
しかしこの世界はどんだけ難易度が高いんだ。
補助魔法を使う兵士が魔法防御障壁を展開しながら、数人が命中率・回避能力向上の魔法で支援をする。
冒険者の攻撃魔法部隊は火炎魔法と氷魔法攻撃を相殺することに専念して貰っている。
下手に雷魔法を打っても回避されてしまうし、誘導の邪魔になる可能性が有る。
ヴィルーパークシャが罠地帯に侵入し、【粘着罠】で脚を取られ動きが鈍くなり隙が出来る。
「少しキツイけど、4人分の【影縫い】を喰らえ!!」
【粘着罠】ごと分身体3人の小太刀を一斉に地面に突き刺し、特殊技能【影縫い】を四発同時発動させる。
確率自体は35パーセント。
成功判定は4回。
SP消費は激しいがどうやら成功した様だ。
ギギギと言う機械音と共に瞬間的にヴィルーパークシャの動きが止まる。
どうやら1回分の【影縫い】が成功した。
「咲耶成功した!両脚を破壊して!」
「合点・・・・っ承知のぉぉぉぉ助!」
【粘着罠】を飛び越える様に守護機械兵に接近した咲耶が、大きく振りかぶった大槌を振り下ろす。
ヴィルーパークシャの脚部を粉砕し咲耶を中心に直径5メートルのクレーターが出来上がる。
まさに会心の一撃と言うのに相応しい攻撃が入る。
冒険者魔法隊が待ってましたとばかりに雷魔法の詠唱を始める。
咲耶がヴィルーパークシャの右腕に大槌を振り下ろし叫ぶ。
「私ごとコイツに電撃魔法を撃ってください!」
今ヤツから離れると両脚を再生されて距離を取られてしまう可能性が有る為、自分ごとダメージを与えて畳み込む気なのだろう。
多少戸惑いつつも冒険者達は複数の電撃魔法を放ち咲耶を巻き込んだ爆発が起きる。
電撃耐性装備の咲耶なら耐えれるはず、痛いだろうけどね。
爆発の粉塵の中に【神ノ雷】の巨大な雷柱が落ち、衝撃波と共に爆発が周囲を包む。
その衝撃で舞っていた粉塵が吹き飛び視界が開ける。
中央のクレーターには全身がバラバラになって機能停止しているヴィルーパークシャの残骸に紛れ大の字で仰向けに倒れた咲耶が居た。
大丈夫なのか?
気絶しているんじゃ無いだろうか。
咲耶は倒れたまま、おもむろに右手を空に掲げ握った手の親指を立てて勝利宣言をする。
「うおおおおおおぉぉぉぉおおぉ!!!」
周囲の冒険者から勝利の歓声が上がる。
さすがに連戦で疲労した私達戦闘部隊は西大門前で回復魔法で傷の手当をしながら小休憩を行っていた。
私はSP回復薬を飲み過ぎて少しお腹が膨れる。
水腹の割に回復量が少ない。
この世界で販売しているSP回復薬はゲームで言う所の効果の小さいアイテムしか見かけない。
様々な店舗の店主に聞いて見たが、そもそも効果の高いSP回復薬は存在しないらしい。
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無理にSP回復薬を服用していると、そこに数人の騎馬隊が東の正面大門から焦った様子で伝令を伝えにやって来た。
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はぁ!?暗黒神ザナファが復活したのか!?
いやいやいや・・・・、無い無い無い早すぎる。
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馬鹿な!?
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えーと、落ち着け私。
どうしたら良いんだ。
落ち着く為には素数を数えれば良いんだっけ?
てか素数って何だろう割れないヤツだっけ?
神の暗号とか何とか聞いた事有るけど良く分からんな。
・・・アホな事を考えたら少し落ち着いてきた。
私達は同時に空を眺める。
空は曇り、広い空を雨雲が覆っているが周囲の環境に変化は無い。
暗黒神ザナファ復活後はフィールドの情景が変化する。
空は赤くなり周囲の草木が秋が来た様に枯れた色に染まり、そしてモンスターの能力が強化され凶暴化する。
不完全な復活だから環境が変化して無いのだろうか?
その時、ガシャンと大きな音が響き大門のロックが解放される。
「咲耶、取り敢えず突入してサクラ達を探そう!この難易度の暗黒神ザナファは不完全でも2人じゃ勝てないかも知れない。」
「そうですね。他の門のレジスタンス軍も開門した瞬間に突入を開始して市民の誘導を始めているはずですし。でも本当に暗黒神が復活したのでしょうか?」
「分からない、でも守護機械兵を倒せる程強大な何者かが居る事は間違い無いよ!」
ゲームではこんな展開は存在しなかった。
またイレギュラーが起きたとしか思えない。
「伝令兵!各大門の突入は予定通り慣行する。北大門は被害状況を確認し、残存勢力で避難誘導を開始。負傷兵は避難地に誘導して下さい。あと暗黒神には手出しは一切しないで下さい!その事は各部隊にも通達をお願いします!」
伝令兵に作戦変更は無く避難誘導に当たってもらう様に伝え、暗黒神は私達と都市内に居る友人と協力して食い止めると話す。
西大門の部隊突入を見届け、咲耶に私の持っていた【黒猫スーツ】を貸して着て貰う。
まずは都市内部に潜伏し、DOSとサクラを探して合流しないといけない。
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