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武闘大会編
023話 鮮血の桜舞う呪い姫
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-オスロウの都 コロシアム-
普段とは装いを変え長刀を腰に1本、もう一振りの刀を背中に携え舞台に中央立つ。
正面にはクリスが対峙している。
対峙すると随分小柄に感じる。
拙者の身長よりも低く顔立ちも幼い。
しかしそれに見合わない程の威圧感を感じる。
ゲームではそう言った物を感じる事はなかったが実物は違う。
現実的に例えると、眉毛の無いグラサンを掛けたパンチパーマの厳ついオッサンに凄まれている様な感覚だろうか。
「決勝戦最終試合!労働組合代表サクラ対、王国近衛兵士長クリスの対戦となります!今大会注目の2人の対戦です!この戦いを心待ちにしていたお客様も多いと思います!」
集中すると周囲の声が遠くに感じる。
先程の試合クリスが最後に放った技は武術の特殊技能【極掌発勁】。
対生物用の特殊技能で内部から相手を破壊する技だ。
【物理防御力無効】ともう一つ厄介な【継続ダメージ】と言う、「毒」に近い効果を持っている。
ヤツは発勁の衝撃を最大限ぶつける為にシグの武具を破壊したのだ。
その大剣は遠距離・中距離・近距離全てに対応している。
間合いを極限まで詰めると大剣は不利になるが、ヤツはその弱点を補う「武術」と「発勁」を習得している。
気を付けなければ。
「最初から本気で行くでござる。」
「分かりました。よろしくお願いします。」
お互い礼儀正しく挨拶を交わし、剣を構える。
シノブ殿程では無いがヤツの回避能力はかなり高い。
連撃で隙を作り一撃必殺を叩き込む。
試合開始の合図と共に、【縮地】を発動し一瞬で間合いに入る。
刀と大剣が触れ合い激しく火花が飛び散る。
鍔迫り合いが起き互いに力比べになるが両者1歩も引かない。
2人の力は拮抗していた。
クリスの大剣に引けを取らない華奢な女侍に観客席からの盛大な歓声が上がる。
だがファンサービスなどしている余裕は無かった。
コイツは・・・・強い。
もしかしたらレイドボス級の能力を持っているかも知れない。
ヤツは武器破壊・防具破壊を狙ってくるだろう。
課金をしまくって最大能力値まで強化されたお気に入り武器の【乱れ桜吹雪】は耐久値が「無限大」の為、折れる事は無いが今着ている防具は普段の装備とは違い防御値だけ強化しているので破壊される事は十分に有りうる。
「おおおおおぉぉ!」
ギィィン!
甲高い音と共にクリスが競り負け【ドラグスレイヤー】が弾かれ隙が出来る。
すかさず小手・銅に連撃を加える。
思った通りシノブ殿よりも回避には長けていない。
漆黒のフルプレートメイルに亀裂が入り態勢を崩したクリスに更に追撃を加える。
貰った!
素早く刀を鞘に納め、居合の斬りの構えを取り相手を睨む。
「剣技!【朧三日月】!」
刀身が霞むスピードで繰り出された居合切りは、先程上段に弾かれた【ドラグスレイヤー】が見事に受け止めていた。
クリスが超速度の居合に対応した事に拙者は驚きを隠せなかった。
「その技は先刻見せて頂きました。僕には通用しません。」
先の戦闘で見せたのは刀を持たない状態で出した【三日月】だ。
上位の特殊技能を予測して見切ったと言うのか・・・
とんでも無いNPCだ。
クリスの左手が隙の出来たサクラの胸部鎧に触れ特殊技能【極掌発勁】を放つ。
衝撃波と共に胸部鎧が砕け散り、拙者は後方に吹き飛ぶ。
胸部から全身に痛みとは違う衝撃が全身を巡り、思わず嗚咽が込み上げて来る。
内部破壊攻撃は想像していた以上にキツイ。
バロウキンの使った【聖拳突き】の様な直接ダメージの方がマシだ。
まだ防御力の高い鎧を着ていて良かった。
鎧の耐久値と引き換えにダメージ半減した。
「聖闘士は1度見た技は2度と通用しない。」だったかな?
自分で使う台詞ならカッコ良いが、そんな訳有るかよ・・・ふざけんなよ!
レベルの高い戦闘内容により胸部鎧が弾け、鎖帷子と黒いインナーが露わになった事で男性観客は盛り上がっていた。
ふとセコンドに目をやるとシノブ殿が観客席を見て呆れた表情をしていた。
その表情を見て、自分の心に少し安堵というか余裕が生まれた。
彼女は考えた事がすぐ顔に出る、コロコロ変わる表情は見ていて飽きない。
約1週間一緒に過ごしてきて、今まで見落としていた彼女の無邪気さや優しさに気が付いた。
異世界転生と言うか異世界転移というか・・・
この異常な状況下で精神的に正常で居られるのは、一重に彼女のお陰だ。
多分、拙者は彼女に惹かれているのだろう。
このゲームをクリアして、もし現実に戻れたらリアルでオフ会でも開けたらいいな。
戦闘中に変な考えが過り苦笑しながら立ち上がる。
「こんな所で立ち止まっては居られない・・・でござる!」
拙者は背中に有るもう1本の刀を抜刀する。
それは課金により最大強化された2本目の【乱れ桜吹雪】。
それを可能にするのは戦士系の常時発動型特殊技能【二刀流】。
この状態は攻撃力2倍・物理攻撃回避能力2倍になるが、素早さ・魔法回避能力が落ちアイテムが使用不可になるデメリットも存在する。
・・・次の技で決める。
クリスは拙者が立ち上がるのを待っていたのか、ゆっくりと大剣を正面に構える。
大剣は赤黒い炎を纏い巨大な炎の剣へと変貌する。
お互い正面から走り出し間合いを詰める、全長5メートル余りの大剣が高速で宙を自在に舞う。
【旋空烈風斬】で黒炎を巻き込みつつ、二刀流で黒炎を斬り裂く。
【ドラグスレイヤー】すらも【二刀流】の前では簡単に押し切られあっさりと弾かれる。
右肩・左肩・左腿・右腿に4連撃が入り漆黒の鎧に更に亀裂が入る。
「これで終わりでござる!剣技!【十文字刹那】!」
【十文字刹那】は【二刀流】の状態のみで使用出来る、侍物理攻撃最強の特殊技能。
目標の身体の中心を十文字に切り裂く、【障壁無効】【攻撃ダメージ3倍】で再充填時間も比較的短いがSP消費は激しい。
クリスの鎧に十字の亀裂が入り鎧の全部位が完全に砕け散る、砕けた鎧を貫通し胸が十字に斬り開かれ噴水の如く鮮血が飛ぶ。
拙者の装備エフェクトと鮮血が幻術的に混じり合い虚空に舞う真っ赤な桜の花弁が幻想的な情景を彩っていた。
コロシアム会場が一瞬静寂に包まれ、誰もがその光景に目を奪われる。
素早く刀を振るい刃に付着した血液を地面に払い落し、刀を鞘に納める。
止まっていた時間が動き出す様に会場から物凄い歓声が上がる。
主審と副審2名が駆け着け、直ぐに担架の用意がされてクリスは舞台から運び出される。
「第3回オスロウコロシアム武闘大会優勝者は!労働組合代表サクラ!この国最強の武闘女王の誕生です!」
会場は割れんばかりの歓声と拍手で賑わっていた。
優勝宣言がなされると直ぐにシノブ殿がクリスに駆け寄り、素早く完全回復薬【ハイエリクサー】を使用してクリスは一命を取り留めていた。
おかげで拙者はお尋ね者にならずに済む。
彼女は気が付いていないが、こう言うさりげないフォローが拙者の心を支えてくれている。
拙者はシノブ殿となら同じ犯罪者でも良いのだけれど・・・
口に出しても冗談として笑われるので絶対言ってやらない。
ハズいしな。
日が半分以上沈み、黄昏時の夕焼けの空を見上げて物思う独りのツワモノが居た。
この戦いを見たこの会場の全ての人々は「桜舞う呪い姫」の異名を語る事となった。
普段とは装いを変え長刀を腰に1本、もう一振りの刀を背中に携え舞台に中央立つ。
正面にはクリスが対峙している。
対峙すると随分小柄に感じる。
拙者の身長よりも低く顔立ちも幼い。
しかしそれに見合わない程の威圧感を感じる。
ゲームではそう言った物を感じる事はなかったが実物は違う。
現実的に例えると、眉毛の無いグラサンを掛けたパンチパーマの厳ついオッサンに凄まれている様な感覚だろうか。
「決勝戦最終試合!労働組合代表サクラ対、王国近衛兵士長クリスの対戦となります!今大会注目の2人の対戦です!この戦いを心待ちにしていたお客様も多いと思います!」
集中すると周囲の声が遠くに感じる。
先程の試合クリスが最後に放った技は武術の特殊技能【極掌発勁】。
対生物用の特殊技能で内部から相手を破壊する技だ。
【物理防御力無効】ともう一つ厄介な【継続ダメージ】と言う、「毒」に近い効果を持っている。
ヤツは発勁の衝撃を最大限ぶつける為にシグの武具を破壊したのだ。
その大剣は遠距離・中距離・近距離全てに対応している。
間合いを極限まで詰めると大剣は不利になるが、ヤツはその弱点を補う「武術」と「発勁」を習得している。
気を付けなければ。
「最初から本気で行くでござる。」
「分かりました。よろしくお願いします。」
お互い礼儀正しく挨拶を交わし、剣を構える。
シノブ殿程では無いがヤツの回避能力はかなり高い。
連撃で隙を作り一撃必殺を叩き込む。
試合開始の合図と共に、【縮地】を発動し一瞬で間合いに入る。
刀と大剣が触れ合い激しく火花が飛び散る。
鍔迫り合いが起き互いに力比べになるが両者1歩も引かない。
2人の力は拮抗していた。
クリスの大剣に引けを取らない華奢な女侍に観客席からの盛大な歓声が上がる。
だがファンサービスなどしている余裕は無かった。
コイツは・・・・強い。
もしかしたらレイドボス級の能力を持っているかも知れない。
ヤツは武器破壊・防具破壊を狙ってくるだろう。
課金をしまくって最大能力値まで強化されたお気に入り武器の【乱れ桜吹雪】は耐久値が「無限大」の為、折れる事は無いが今着ている防具は普段の装備とは違い防御値だけ強化しているので破壊される事は十分に有りうる。
「おおおおおぉぉ!」
ギィィン!
甲高い音と共にクリスが競り負け【ドラグスレイヤー】が弾かれ隙が出来る。
すかさず小手・銅に連撃を加える。
思った通りシノブ殿よりも回避には長けていない。
漆黒のフルプレートメイルに亀裂が入り態勢を崩したクリスに更に追撃を加える。
貰った!
素早く刀を鞘に納め、居合の斬りの構えを取り相手を睨む。
「剣技!【朧三日月】!」
刀身が霞むスピードで繰り出された居合切りは、先程上段に弾かれた【ドラグスレイヤー】が見事に受け止めていた。
クリスが超速度の居合に対応した事に拙者は驚きを隠せなかった。
「その技は先刻見せて頂きました。僕には通用しません。」
先の戦闘で見せたのは刀を持たない状態で出した【三日月】だ。
上位の特殊技能を予測して見切ったと言うのか・・・
とんでも無いNPCだ。
クリスの左手が隙の出来たサクラの胸部鎧に触れ特殊技能【極掌発勁】を放つ。
衝撃波と共に胸部鎧が砕け散り、拙者は後方に吹き飛ぶ。
胸部から全身に痛みとは違う衝撃が全身を巡り、思わず嗚咽が込み上げて来る。
内部破壊攻撃は想像していた以上にキツイ。
バロウキンの使った【聖拳突き】の様な直接ダメージの方がマシだ。
まだ防御力の高い鎧を着ていて良かった。
鎧の耐久値と引き換えにダメージ半減した。
「聖闘士は1度見た技は2度と通用しない。」だったかな?
自分で使う台詞ならカッコ良いが、そんな訳有るかよ・・・ふざけんなよ!
レベルの高い戦闘内容により胸部鎧が弾け、鎖帷子と黒いインナーが露わになった事で男性観客は盛り上がっていた。
ふとセコンドに目をやるとシノブ殿が観客席を見て呆れた表情をしていた。
その表情を見て、自分の心に少し安堵というか余裕が生まれた。
彼女は考えた事がすぐ顔に出る、コロコロ変わる表情は見ていて飽きない。
約1週間一緒に過ごしてきて、今まで見落としていた彼女の無邪気さや優しさに気が付いた。
異世界転生と言うか異世界転移というか・・・
この異常な状況下で精神的に正常で居られるのは、一重に彼女のお陰だ。
多分、拙者は彼女に惹かれているのだろう。
このゲームをクリアして、もし現実に戻れたらリアルでオフ会でも開けたらいいな。
戦闘中に変な考えが過り苦笑しながら立ち上がる。
「こんな所で立ち止まっては居られない・・・でござる!」
拙者は背中に有るもう1本の刀を抜刀する。
それは課金により最大強化された2本目の【乱れ桜吹雪】。
それを可能にするのは戦士系の常時発動型特殊技能【二刀流】。
この状態は攻撃力2倍・物理攻撃回避能力2倍になるが、素早さ・魔法回避能力が落ちアイテムが使用不可になるデメリットも存在する。
・・・次の技で決める。
クリスは拙者が立ち上がるのを待っていたのか、ゆっくりと大剣を正面に構える。
大剣は赤黒い炎を纏い巨大な炎の剣へと変貌する。
お互い正面から走り出し間合いを詰める、全長5メートル余りの大剣が高速で宙を自在に舞う。
【旋空烈風斬】で黒炎を巻き込みつつ、二刀流で黒炎を斬り裂く。
【ドラグスレイヤー】すらも【二刀流】の前では簡単に押し切られあっさりと弾かれる。
右肩・左肩・左腿・右腿に4連撃が入り漆黒の鎧に更に亀裂が入る。
「これで終わりでござる!剣技!【十文字刹那】!」
【十文字刹那】は【二刀流】の状態のみで使用出来る、侍物理攻撃最強の特殊技能。
目標の身体の中心を十文字に切り裂く、【障壁無効】【攻撃ダメージ3倍】で再充填時間も比較的短いがSP消費は激しい。
クリスの鎧に十字の亀裂が入り鎧の全部位が完全に砕け散る、砕けた鎧を貫通し胸が十字に斬り開かれ噴水の如く鮮血が飛ぶ。
拙者の装備エフェクトと鮮血が幻術的に混じり合い虚空に舞う真っ赤な桜の花弁が幻想的な情景を彩っていた。
コロシアム会場が一瞬静寂に包まれ、誰もがその光景に目を奪われる。
素早く刀を振るい刃に付着した血液を地面に払い落し、刀を鞘に納める。
止まっていた時間が動き出す様に会場から物凄い歓声が上がる。
主審と副審2名が駆け着け、直ぐに担架の用意がされてクリスは舞台から運び出される。
「第3回オスロウコロシアム武闘大会優勝者は!労働組合代表サクラ!この国最強の武闘女王の誕生です!」
会場は割れんばかりの歓声と拍手で賑わっていた。
優勝宣言がなされると直ぐにシノブ殿がクリスに駆け寄り、素早く完全回復薬【ハイエリクサー】を使用してクリスは一命を取り留めていた。
おかげで拙者はお尋ね者にならずに済む。
彼女は気が付いていないが、こう言うさりげないフォローが拙者の心を支えてくれている。
拙者はシノブ殿となら同じ犯罪者でも良いのだけれど・・・
口に出しても冗談として笑われるので絶対言ってやらない。
ハズいしな。
日が半分以上沈み、黄昏時の夕焼けの空を見上げて物思う独りのツワモノが居た。
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