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第27話 私の居場所(前編) side:セレナ
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side:セレナ
私は物心つく前から、マー爺と2人で暮らしてきた。
私はマー爺とは種族が違うことはなんとなく理解はしていた。
小さい頃は、その事について何の疑問も抱かなかったし、マー爺も愛情を持って接してくれていたので、私は一人ぼっちではなかった。
マー爺にはとても感謝している。
本当の親では無かったけれど、親のように接してくれたし、私もマー爺のことを親だと思って接してきた。
だけど、心のどこかでは私は独りだった。
10歳くらいになった頃、マー爺の机の上にエルフの生態について書かれた本が置いてあった。
多分私との接し方を学んでくれていたのだろう。
私は、ふと気になってその置いてあった本を読んだ。
読んでしまった。
その時初めて私は知った。
自分がエルフより上位のハイエルフという種族だったということ。
エルフは生まれた瞬間にスキルを授けられているということ。
エルフは魔法に愛された種族で、魔法系スキルこそが全てであり、その数によって価値が決まるということ。
そして、生まれた瞬間に無能の烙印を押されて捨てられてしまうことがあるということ。
この事実を知って、私は幼いながらに理解してしまった。
なぜハイエルフである私がこんな森の奥で人間であるマー爺と暮らしているのか。
なぜ私の本当の両親はいないのか。
それは私が風魔法のスキルしか持たない無能だから捨てられた捨て子だからだと。
その日から私は、強さを求めるようになった。
私は無能なんかじゃないんだと証明するために。
私を捨てた奴らを見返してやるために。
マー爺から魔法を教わるだけでなく、自主的に自分を鍛えるようになり、がむしゃらに強さを求めた。
私が捨て子だということをマー爺に聞くことはどうしてもできなかった。
聞いてしまったら、今のこの関係が崩れてしまうような気がしていた。
♢ ♢ ♢
その生活を続けて5年の月日が流れた。
そんなある日、私と同い年ぐらいの若い男女の2人がマー爺のことを訪ねてやってきた。
扉を開けた出てきた私を見て、男の方は私の顔というより耳をじっと見ている。
きっと人間の丸い耳とは違う、とんがった耳をみてエルフだと気づいたのだろう。
それを理解した私は自己紹介をする。
「私の名前はセレナ。見ての通りエルフよ」
怪しい人達ではないと判断した私は、2人を家に招き入れた。
家に入った2人は、外から見る大きさと実際の中の広さが違うことに驚いている。
家の中にいたマー爺と対面して、お互いに自己紹介をした。
男の方はジーク、女の方はシルヴィという名前らしい。
話の中で、ジークがここにきた経緯を説明し始めた。
「……実は……」
魔力が歴史上最低だったこと。
それでも冒険者になることを諦めきれなかったこと。
そのためにマー爺に戦い方を教わりにきたということだった。
そのことを聞いてマー爺は戦い方を教えることを決心する。
「いいじゃろう。火の賢者マーリンが直々に鍛えてやろう!」
「え………?火の賢者………?」
「マーリン…………」
「「ああ!ええええええ!?」」
ジークとシルヴィは、マー爺が火の賢者だったことを知って、驚いていた。
私も七賢者の事は本で読んで知ってはいたけれど、ずっと一緒にいたからか、マー爺のことを知った時はそこまでの衝撃は無かった。
ひとしきり興奮し終わった後、2人のステータスを見るためにマー爺が鑑定をした。
「ほぅ………!なんと!?魔力値30000!随分と多いのう。スキルも充実しているし、鍛えれば、すごい魔道士になるかもしれんのう」
「ふふ~ん!」
シルヴィのステータスを見た珍しくマー爺が驚いている。
確かに人間で魔力値30000は驚異的な数値だと思う。
スキルも良いみたいだから、彼女は才能をたくさん持っているのだろう。羨ましい。
私はそんな彼女を羨望の眼差しで見ていた。
次にマー爺は、ジークのステータスを見た。
「うーん……。魔力値100か、確かにこれでは、戦えんわな」
「魔力値100!?そんなの無い物同然じゃない!」
マー爺の言葉を聞いたとき、思わず声に出してしまった。
魔力値よりも魔法系スキルを重視するエルフといえど、さすがに魔力値100では価値なしと判断されるだろう。
その事を聞いて私は、ジークに勝手に同情する。
ああ、彼もきっと苦労してきたのだろうな。
自分には生きていく価値がないと思ったりもしたんだろうな。
そう考え、勝手に仲間意識が芽生えていたが、すぐにそれは消えることになった。
「スキルは、優秀じゃのう。ん?こ、これは!?魔力回復魔法!?なんと………どういう偶然か………」
「俺のスキルがどうかしましたか……?」
「ジーク!これは、ジークも戦うことができるかもしれんぞい!」
なにやらジークの持っているスキルで魔力値の問題を解決することができるかもしれないらしい。
彼の持っているスキルは『魔力回復魔法』というもので、その効果は【消費した魔力の10倍の魔力を回復する】というものだった。
それを聞いた時、衝撃が走った。
つまりそれは実質魔力が尽きることなんてないという事だった。
そんなの魔力値が低いとかどうでも良くなるほどの恵まれたスキルなのではないかと。
考えてみれば、ジークは私とは全く違う。
彼は両親、幼馴染のシルヴィに恵まれ、スキルに恵まれている。ただ、魔力値が低いというだけ。
それに比べて私は、両親にすら捨てられて捨て子。
スキルにも恵まれていない無能。
私と彼はどこも似ているところなんて無かった。
私は物心つく前から、マー爺と2人で暮らしてきた。
私はマー爺とは種族が違うことはなんとなく理解はしていた。
小さい頃は、その事について何の疑問も抱かなかったし、マー爺も愛情を持って接してくれていたので、私は一人ぼっちではなかった。
マー爺にはとても感謝している。
本当の親では無かったけれど、親のように接してくれたし、私もマー爺のことを親だと思って接してきた。
だけど、心のどこかでは私は独りだった。
10歳くらいになった頃、マー爺の机の上にエルフの生態について書かれた本が置いてあった。
多分私との接し方を学んでくれていたのだろう。
私は、ふと気になってその置いてあった本を読んだ。
読んでしまった。
その時初めて私は知った。
自分がエルフより上位のハイエルフという種族だったということ。
エルフは生まれた瞬間にスキルを授けられているということ。
エルフは魔法に愛された種族で、魔法系スキルこそが全てであり、その数によって価値が決まるということ。
そして、生まれた瞬間に無能の烙印を押されて捨てられてしまうことがあるということ。
この事実を知って、私は幼いながらに理解してしまった。
なぜハイエルフである私がこんな森の奥で人間であるマー爺と暮らしているのか。
なぜ私の本当の両親はいないのか。
それは私が風魔法のスキルしか持たない無能だから捨てられた捨て子だからだと。
その日から私は、強さを求めるようになった。
私は無能なんかじゃないんだと証明するために。
私を捨てた奴らを見返してやるために。
マー爺から魔法を教わるだけでなく、自主的に自分を鍛えるようになり、がむしゃらに強さを求めた。
私が捨て子だということをマー爺に聞くことはどうしてもできなかった。
聞いてしまったら、今のこの関係が崩れてしまうような気がしていた。
♢ ♢ ♢
その生活を続けて5年の月日が流れた。
そんなある日、私と同い年ぐらいの若い男女の2人がマー爺のことを訪ねてやってきた。
扉を開けた出てきた私を見て、男の方は私の顔というより耳をじっと見ている。
きっと人間の丸い耳とは違う、とんがった耳をみてエルフだと気づいたのだろう。
それを理解した私は自己紹介をする。
「私の名前はセレナ。見ての通りエルフよ」
怪しい人達ではないと判断した私は、2人を家に招き入れた。
家に入った2人は、外から見る大きさと実際の中の広さが違うことに驚いている。
家の中にいたマー爺と対面して、お互いに自己紹介をした。
男の方はジーク、女の方はシルヴィという名前らしい。
話の中で、ジークがここにきた経緯を説明し始めた。
「……実は……」
魔力が歴史上最低だったこと。
それでも冒険者になることを諦めきれなかったこと。
そのためにマー爺に戦い方を教わりにきたということだった。
そのことを聞いてマー爺は戦い方を教えることを決心する。
「いいじゃろう。火の賢者マーリンが直々に鍛えてやろう!」
「え………?火の賢者………?」
「マーリン…………」
「「ああ!ええええええ!?」」
ジークとシルヴィは、マー爺が火の賢者だったことを知って、驚いていた。
私も七賢者の事は本で読んで知ってはいたけれど、ずっと一緒にいたからか、マー爺のことを知った時はそこまでの衝撃は無かった。
ひとしきり興奮し終わった後、2人のステータスを見るためにマー爺が鑑定をした。
「ほぅ………!なんと!?魔力値30000!随分と多いのう。スキルも充実しているし、鍛えれば、すごい魔道士になるかもしれんのう」
「ふふ~ん!」
シルヴィのステータスを見た珍しくマー爺が驚いている。
確かに人間で魔力値30000は驚異的な数値だと思う。
スキルも良いみたいだから、彼女は才能をたくさん持っているのだろう。羨ましい。
私はそんな彼女を羨望の眼差しで見ていた。
次にマー爺は、ジークのステータスを見た。
「うーん……。魔力値100か、確かにこれでは、戦えんわな」
「魔力値100!?そんなの無い物同然じゃない!」
マー爺の言葉を聞いたとき、思わず声に出してしまった。
魔力値よりも魔法系スキルを重視するエルフといえど、さすがに魔力値100では価値なしと判断されるだろう。
その事を聞いて私は、ジークに勝手に同情する。
ああ、彼もきっと苦労してきたのだろうな。
自分には生きていく価値がないと思ったりもしたんだろうな。
そう考え、勝手に仲間意識が芽生えていたが、すぐにそれは消えることになった。
「スキルは、優秀じゃのう。ん?こ、これは!?魔力回復魔法!?なんと………どういう偶然か………」
「俺のスキルがどうかしましたか……?」
「ジーク!これは、ジークも戦うことができるかもしれんぞい!」
なにやらジークの持っているスキルで魔力値の問題を解決することができるかもしれないらしい。
彼の持っているスキルは『魔力回復魔法』というもので、その効果は【消費した魔力の10倍の魔力を回復する】というものだった。
それを聞いた時、衝撃が走った。
つまりそれは実質魔力が尽きることなんてないという事だった。
そんなの魔力値が低いとかどうでも良くなるほどの恵まれたスキルなのではないかと。
考えてみれば、ジークは私とは全く違う。
彼は両親、幼馴染のシルヴィに恵まれ、スキルに恵まれている。ただ、魔力値が低いというだけ。
それに比べて私は、両親にすら捨てられて捨て子。
スキルにも恵まれていない無能。
私と彼はどこも似ているところなんて無かった。
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