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秋の風の中の2人

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 夏の終わりが近づいた季節。
 「ねぇ!テオー!ちょっと来てー!」
 淡い金髪を風にはためかせながら年頃の少女が叫ぶ。
 「ひと段落したら行くから待ってろ」
 そう叫び返す青年は少女より少し年上に見える。
 少女よりくすんだ色の金髪は広い土の広がる土地には不釣り合いに見えるくらい綺麗に撫でつけてまとめられている。
 「駄目よー!今じゃないと忘れちゃうもの!ねっ早く!」
 印象的なブルーの瞳を和らげて少女は可愛らしい笑顔で叫ぶ。手はこいこいとテオと呼ばれた青年に向けて元気に動かされている。
 「…」
 どうやらその笑顔にうっかりほだされたらしい男はしかし、それを臆面に出すのが恥ずかしいのかなんでもないという顔をして仏頂面のまま少女のもとに近づいていくが努力のかいなくその作った顔を少女は見ていない。
 とはいえ一緒に暮らし始めて時間もそこそこ経過しているのでそんな作った顔は彼を始終観察している彼女に見破られてしまうだろう。
 そのようなことも思い当たらず青年は常にそうしてきたように顔を作ってしまう。まだまだ素を出すということには慣れていない男なのだった。
 とはいえ本人はその少女、ミアという、と暮らし始めてから随分と素をさらけだしていると思っていた。
 少女に言わせるとそれはかっこつけに当たるらしいのだが、その彼女も彼のそういう所も含めてかっこいいと思っている節があるので、破れ鍋に綴じ蓋の関係である。
 かがみ込んだ少女が覗き込んでるものを自分も見るために長い足を窮屈そうに折り曲げで少女の傍に自身もしゃがみこむ。
 自分自身も自覚していない自信のなさを隠すためのかっこつけた態度はしかし、生まれつきの顔面偏差値と運動神経や、地頭の良さ、努力のかいもあってか随分と板についたもので、やや雑に座り込んだにも関わらず、この田舎では少女達にとって王子様、と形容するに相応しいらしかった。
 広い土地なのでそれを目撃する者もそうそういないのだが、たまにテオを見かけた少女達は顔を赤らめて照れた様子で彼を眺めるのだ。
 また彼もそれを当然のように受け止める。
 そんな自信があるんだかないんだか複雑な男の心を掴んだのがこの少女なのだった。
 最初は利用する者とされる者という関係だったのだが、自分の嫌いで堪らない弱い部分を見たにも関わらず包み込んでくれる優しさや、それを含んでいる己なのにかっこいいと思ってくれていることが態度に出てしまっている少女の存在に安らぎを得たのだった。
 …青年本人は絶対に認めないだろうが。
 実際のところそれを除いても彼女には好ましいと思う点は多々あるらしいのだが。
 「…で、何を見てたんだ?」
 うきうきとした様子の少女を見て、その視線の先を見て男は問う。
 なにか心を動かすものが果たしてここにあるだろうかと確認するように2度ほど視線を往復させる。
 「何って花に決まってるでしょ」
 「…」
 それだけのために仕事を中断させてここまでの距離を呼んだのかと内心呆れる。しかし少女の笑顔が好きなテオはそれをぶち壊すまいと他人に対して常にはない振る舞いで珍しくも口を閉じ他のことを言うことにした。
 からかったり笑わせたりするつもりで悪態をつくのは常のことなのだが、どうやってもこの発言をそちらに変換するのは難しかった。
 何しろ田舎育ち、農業をしている家に生まれついて、しかもここの土地で生まれ育ったのだ。
 …花…ねぇ。
 もともと花屋を営んでいた少女だ。やっぱり花は好きらしい。
 「ちょっと忘れたの!?」
 頬を膨らませて少女は言う。
 「…うーん」
 王都で出会った彼女と、この生まれ育った家に戻ってきてから何もかもが新鮮で、その新鮮な出来事が積もり積りに積もって…忘れた。
 「あ、屋敷で渡した花か?」
 「…ち、が、う、わ、よっ」
 「じゃあ花屋か」
 「あのね、自分のお店の花なんてもらってないわよ」
 「…やったろ」
 「………そうねぇ」
 そう言えばもらったような気がする。
 大変不遜な渡し方をされた気がするが。
 出会ってからこのかたミアの身に起こったことには何しろ大事件が多すぎたのだ。
 この男、テオに王宮に連れて行かれて王の行方不明の私生児のフリをしろと言われたり、テオの王都での屋敷で一緒に住むことになったり、その行方不明の私生児が実はテオだったり(つまり公には気づかれていないものの王子様!…現在王制は王自身の手で廃止されたのだが)。隣の国の愛人を大量に囲っているという貴族の男に目をつけられたり、王様が亡くなったり…他にも数えてると気が遠くなりそうなほど濃密な数ヶ月だった。
 そうやってなんやかんや一緒に過ごすうちにどうにか両思いになってこうして共に王都を後にしてこの田舎に引っ越してきたのだが。
 「あんなロマンチックの欠片もない渡し方されたら忘れるわよ」
 「はぁ?ロマンチックだったろ」
 「あの時あなたどんな態度だったか覚えてる?」
 「とびきり良い男がロマンチックに花渡してきたんだろ」
 ドヤ顔で男が言う。
 だったらせめて私の店ではなくよその店で花を仕入れてきなさい。
 「あんたね、自分でそれ言う??全っ然ロマンチックじゃなかったわよ、獲物を見る目だった」
 ミアは真面目くさった顔を作ると、人差し指をテオに諭すようにゆっくりと向けて言う。
 ぶはっとテオが笑う。
 「何よっ!」
 あまりにも可笑しそうに笑うのでミアもつられて照れたような笑いになってしまう。
 「獲物ねぇ」
 くくっと笑いながらミアのさらさらと肩口で束ねた髪とはぐれて風に揺れている1束を片手ですくう。
 「こんな?」
 色っぽさを演出しながら男はのうのうと言ってのける。
 コノヤロウ。わざとである。
 わざとだとわかっていてもその自信気でこちらの好意を待つような表情と距離の近さ、大切なものを掴むように持ち上げられた自身の髪の毛に意志とは別に顔が熱くなってくる。
 「そんな顔じゃなかったわよ!」
 もっと冷淡な顔をしてました!内心で付け足す。
 きつい言葉遣いで言うものの、好意はミアの赤い顔面に全面表示されている。
 「…じゃあどんな?」
 首を傾げて今度は優しげに微笑んで見せる。
 でもやっぱりその目は試すようで。いやこちらの好意を確信している顔で。
 正直テオに嘘でも嫌いだなんて言いたくないし、そんな対応も冗談めかすならともかく、この場では言いたくなくてミアは返事に迷う。
 だって…本当のところもっともっともっと仲良くしたいのだ。今現在よりも。
 好意の交換はチャンスがあれば、お互いの中に積み重ねていかなければいけない。そうやって最後にはきっと大きな愛がお互いの中に積もっていくのだから。
 「あの時はもっと…愛情がないっていうか冷たいっていうか、こう…」
 愛しさみたいなのが見えなくて…単純に…。
 言う言葉が形をなす前から口を開く。
 そのうちに頭の中で文章の続きが浮かび上がってきたが、自分でそれを言わなければいけないのか、とんだ羞恥プレイではないか。
 テオ、貴方は今、私を愛しいと思っている目をしている、と。
 「ふぅん…?」
 言い淀んだミアの言葉の続きを促すようにテオはミアを見つめる。
 言うのはいい、実は言う分にはいい。だが、この憎らしい顔で笑っている男はその言葉や、テオ自身がミアに持っている好意をバレてるのは承知で冗談めかして否定してくるだろう。そしてミアの方ががテオを好きだということを意思表示させようとしてくるというところまで読めてしまって…。
 ますます顔が赤くなる。
 「…あ、のね…」
 「ん?」
 小憎たらしい顔でニヤニヤとしながら男はこちらを見つめてくる。
 正直この顔にも弱い。
 出会った当初は目が気に食わなくて、全体の印象も最悪でしかなかったのだが、目つきが変わってしまうと顔も、この国では平均よりもすらりとして縦に伸びた体型も、印象も、全て好ましいものとしてしか認識できなくなってしまって。
 …いつの間にか、この世で1番眺めていたい男ナンバーワンになってしまった。しかしそんなことがバレるのは恥ずかしい。というか悔しい。
 一方的に愛情を捧げるのは癪に触るのである。それが、事実であったとしても。テオがこちらの好意をまるごと知っていたとしても。
 負けるもんか。
 きりっと顔を整え直す。
 愛情を出すのは…いいわよ?好きだし?でもね、ただであげる気はないの、相応の対価を払ってもらわないと。
 両手でテオの頬を包み込む。
 攻められてるだけでは負ける。
 こちらからも攻めなくては。
 まずはあなたから表示してきなさい。こっちには出す用意があるんだから。
 何を言ってやろうかと頭の中で思考を巡らせているとテオの顔がぐぐっと近づいてくる。
 「…!?ちょ」
 驚いてそのままそれも顔に出る。
 「…そっ外!外だから!」
 負ける。負けてしまう。
 「…それが何か?」
 それがどうしたという態度で図々しくも真顔に表情を戻してぐいぐいとミアに顔を近づけてくる。
 「なっ」
 またしてもテオのペースだ。
 負ける。やだ!愛情表現したいのよ!私は!だから!あなたが!まずしなさい!よ!
 こんな…ことで…愛情表情にはならないんだから!積み重ねにはならないんだからねっ!?
 心の中では激しく抵抗するも、現実にはなにも抵抗できていない。
 「…ちょ、ひ、と、が、と、おる、わ、よっ」
 「ふん、で、それが?」
 吐息の触れる距離でテオが言う。
 全然気にされてない。
 それはそうだ。こんな村の端っこ、広大な土地。
 用事がない限り誰も来ない。
 まさしく2人きりの世界である。
 「うう…」
 悔しい。
 「それで…終わりか?」
 抵抗は?
 そう楽しげに笑う目元にミアはくそうと思う。
 また負けてしまうのか。私は。いつもこうである。
 テオ的には毎度自分が負かされてる気分だったりするのだが。
 鼻にテオの唇が触れる。
 「う"ぅ…」 
 声にならない声がミアの口から零れる。
 最後の抵抗だ。
 「…何よ私とキスしたいわけ?」
 「したい」
 真顔で返される。
 なんと返すか考える間もなくテオの唇がミアのそれに重なる。
 …あぁ、また負けた。
 悔しいなぁ…。
 そう思うミアの心には、考える内容とは違って温かさが広がる。
 この偉そうな男が私はこの世で1番好きなのだ。
 「…人!」
 数拍おいてミアが口を開く。
 「…ほっとけ」
 どうでもよさそうにテオが言い放つ。
 …嘘じゃないんだけど。
 長いまつ毛も取りこぼした前髪がこめかみをくすぐるのも愛おしい。
 あんまり近いと見てられないので少し顔が離れた時にちらりと眺める。
 するとテオが横目で他の民家に続く道の方へ目線をやる。
 1人の中年の女性が歩いてくる。
 毎日のようにやって来ては作物などをおすそ分けしてくれるのだ。今日は来るのが早い。
 と、テオがぐいぐいとミアの体に体重をかけてくる。
 重いわよ!と思いつつ、なんだ??と混乱する。
 抵抗する間もなく草の上に倒される。
 困惑しつつ唇が離れた隙に口を開く。
 「ちょっと…何…」
 しばらく真顔でミアを見たあとしれっと言う。
 「見えなきゃいいだろ?」
 え?そういう問題?
 ていうかこっちからまだ彼女が見えてるってことは向こうからも見えるんじゃないかしら??
 「別に見たって邪魔してこないだろ」
 テオがそう言う。
 それはそうだろうけど、それ以前の問題はないの?
 幸い彼女はこちらとは反対の方向を向いている。
 「ね…ねぇ、テオ…」
 飽きずに唇を重ねるテオにその隙間をぬって問いかける。
 「あの、私達のこと…村の人になんて言ってるの…?」
 前から実は気になっていたのだ。
 時代が時代なだけに、血縁関係の無い男女が暮らすのはかなり非常識だ。しかも2人暮らし。同棲なんて概念もない時代なので婚姻関係以外にはありえないのだが…。
 「…さぁ?俺は特に何も言ってないけど」
 …やっぱり?
 恋人であることはつい数ヶ月前にやっとはっきりさせることはできたのだが、その先にはまだ進めていない。
 村の人間は勝手に夫婦だと勘違いしている節が会話の端から予測できた。
 しかし肯定も否定もする訳にいかず、ミアもずっとぼかし続けているのだ。想いあっている事だけは事実だし。
 「…ま、問題ないだろ」
 そりゃ数ヶ月ここで過ごしてて問題は確かになかったけれど。そういう問題でもないような…。
要はもう少し…堂々できる関係に興味があるなぁなんて…思ったのだけれど…。
 テオは全然考えてないのかしら?と思えば少し落ち込む。
 とはいえテオといるこの時はとても幸福で…。
 ミアが少し落ち込んでいると急にテオがため息をついた。
 「…はぁ…」
 私の心中はともかくテオは急にどうしたのかしら?そう思っているとテオが視線を動かして閃いたと言うように口を開いた。
 「…あ!これお前が植えたやつか」
 「…今更ぁ!?」
 一緒に植えたじゃないと呆れる。
 綺麗に咲いた雑草だなぁなんて思っていたテオの思考にミアから叱咤の声が飛ぶ。
 「いや、お前こんな変なとこに植えるから…」
 もっと家の近くに植えるとか、休憩するところに植えるとかなんかもうちょっとあったろ。そういうテオにミアが口をとがらせる。
 「…だってあの時はまだ…引越してきたばっかりだったし…」
 本当は付き合う前にここで2人で手を繋いだことがあったなぁ…って。その関係の証として植えたかったっていうか。2人の関係がこの花の成長と一緒に実って花咲けばいいなぁ、なんて。
 …言えないけど。
 実際付き合うところまできたのだ。願をかけただけあったのだが。今1歩足りないし。
 「いや、俺ここはどうかと思うって言わなかったか?」
 「…知らないわよ!言ってないわよ!それより!」
 え、言ったと思うんだけどというテオは無視する。
 そうよ、言われたけど無視して私がここに植えたのよ。ええ。知ってるわ。突っ込まないで。
 「おばさんにこっちも渡すものあったでしょ」
 「明日でもいいだろ」
 「今日渡すつもりだったのよ」
 幸せだった反面、進展しない兆しを見せた先程のテオの言葉が少し胸に重く沈んでいてここから離れたくなった。こんなに幸福なのに、関係も育ってきてるはずなのに、これからも育てていけると確信を持てるのに、見えない壁がその先への決定的な道を阻んでいるのを目にしてしまったような気がして…。
 立ち上がろうとしたミアの手をテオは掴んでいて立ち上がれない。
 「テオ…」
 呼びかけるが、テオは何かを考えたような顔をしている。
 「…旅行に…」
 「え?」 
 「旅行に行かないか?」
 真剣な顔でテオが言う。
 呆気に取られてミアはテオの顔を見つめる。
 急にどうしたの?
 「もうすぐ冬だろ?今年の冬は何もする予定もないし、短くても2週間か…もう少し時間をかけて色んな国を回ってみないか?東の方とか」
 とても魅力的な提案なのだが急すぎて戸惑う。
 ミアは小さな頃母親と2人で色んな国を旅していたから、正直とても惹かれる。旅をしていたのは覚えていても王都に住み始めてからは旅行なんて1度も行けなかったのだ。テオと暮らすこの場所は好きだけど、娯楽には乏しいし。
 内心テオが新婚旅行としてその旅行を考えていることなんて説明不足によりミアには理解されない。
 テオが内心では決意をしていることもミアは気づかない…プロポーズするまではもう少し時間がかかるのだった。
 実は少し複雑な事情があり、ここまで伸ばしてしまった決定なのだが、そんな重大な決意をここでかましたことなど勿論ミアは知らない。
 「…変なテオ」
 珍しい真剣なすがるような顔だったから、切ない気持ちには蓋をして愛おしさで覆い被せる。
 「…ええ。私、東の三国は周りたいわ」
 少し間をおいてそう言うとテオは少しほっとした様子で続ける。
 「ああ、せっかくだから色々見てこよう。大神殿もあるし」
 「神殿?ふふ、神様なんて信じてなさそうなのに」
 「建物に罪はない」
 「罪ってなによ。当たり前でしょ」
 テオの顔は少し恥ずかしいような不貞腐れたような顔で。
 この数ヶ月で宗旨替えでもしたのかしら?
 この数ヶ月あったことといえば、実の父親と親子関係を確かめられたこと、ミアとの生活をここで始めたこと…。
 少しは、私もその決定に携われたのよね?
 クスクスとミアが笑う。
 さっきのわだかまりがゆるゆると溶けていく。
 ああ、私テオが好きだわ。愛おしい。
 結婚のことは今は忘れよう。
 結婚の決意表明にテオが旅行という単語をミアに告げたとは露とも知らずそう思う。
 今はただこの穏やかで幸せな日々を大切にしよう。
 テオに寄りかかる。
 少し困ったようにテオが言う。
 「……渡し物はいいのか?」
 全然渡しに行って欲しくなさそうに。
 ミアと握った手も地面にしっかりと縫い止められている。
 「そうねぇ~…明日でもいいんじゃない?」
 穏やかにそういうミア。
 それに少し安心したようにテオが言う。
 「そうだろ?」
 「そうねぇ」
 ふふっと笑い合う。
 「…大切に…するから」
 「………」
 風がそよそよと吹き抜けていく。
 「…何か言った?」
 「………」
 せっかく体を起こしたのに押し倒される。
 きゃははとミアが笑う。
 「…お前…」
 「大切にするんじゃなかったの?」
 可笑しそうにクスクスとミアが言い放つ。
 「減らず口め」
 そういうテオの顔は先程とは違い明るく笑っている。
 唇をむにゅっと掴まれる。
 「悪い子には仕置がいるな」
 「あら?それって誰のこと」
 顎をくいっと反らせて喧嘩を売るように笑顔でテオに言い放つ。
 「お前だ、ミア」
 睨むように、誘惑するようにテオはミアに口付けた。
 出会ってから俺はお前に翻弄されっぱなしだよ。
 …一生守ってみせる。俺の一生全部お前に捧げてやるよ。
 心の中でそう呟く。
 願掛けが叶った事をミアはまだ知らないのだった。


     -fin-
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