17 / 21
17.隣はお前がいいみたい
しおりを挟む
何処に向かっているのかもわからないまま、俺たちはただ並んで歩いていた。
馬鹿正直に、圭人に付いて行かなくたっていいはずなのに。
自然と体は歩幅を合わせてしまう。
「なんで、来たんだよ」
「浮気者が無視するから、会いに来た」
「……さっきまで、元カノといたくせに」
何を考えているのかわからない親友にそう吐き捨てると、対照的に圭人は俺をじぃっと見ながら、にこやかな表情をしていた。
なに、笑ってんだよ。
人のこと散々振り回しておいて、心の中にずかずか入り込んできて。
俺を、こんなに苦しめて、気づきたくもなかった気持ち引きずり出しておいて、なんで。
「やっぱ、帰る」
駅がどこかもわからないのに、俺は踵を返し、元来た道を歩き出した。
すかさず圭人が「待ってよ」と俺の腕を掴む。
たったそれだけで、久々に触れた親友の体温にまた流されてしまいそうで、咄嗟にその腕を振りほどいた。
「……っお前とは、しばらく会わない!」
カッとして、無意識に声を荒げてしまう。
本当は、出張お疲れって言ってやりたいのに。
土産話でも聴きながら、ただ一緒にだらだらと帰りたいのに。
親友の春を素直に喜んで、応援してやりたいのに。
なんで、思いとは反対の言動ばかりしてしまうんだろう。
俺が、友達で居たいって、自分で願ったのに。
「それ、本気で言ってる?」
圭人は、目を丸くして、少し震える声で口にした。
下唇を噛み締め、両手にはぎゅっと力が込められている。
普段は感情を表に出すことをあまりしない圭人から、怒りがはっきりと感じ取れて、背筋が少し寒くなった。
「っい、た……!」
そのまま黙って、圭人は俺の腕を再度捉える。
今度は振りほどかれないように、痛いくらいに強く。
「やめろ、離せ」
「無理」
「どこ、いく気だよ」
「ホテル」
「……っ!」
嫌だ、と心の底から思った。胃の中がぐっと押し上がって、嫌な汗が吹き出る感覚に、俺は思わず自身の口を押さえた。
友達とホテルに行くことが、ではない。
さっきまで一緒にいたであろう自分以外の別の相手と、同じ扱いを受けることがとても嫌なのだと、気づいてまた自分自身に嫌気がさした。
「……っ本当、無理だって!」
俺の顔を見ることもなく、圭人は歩き続ける。
心臓がきゅっと縮んでいくような感覚に襲われた。
これ以上、傷つきたくないと、本能で恐怖している。
こわばる身体で抵抗をしているうちに、ポツポツと雨が降り始めた。
あっという間に勢いを増したそれは、容赦無く俺たちに降りかかる。
「散々受け入れておいて、今更何言ってんの」
「な……」
「だってどうせ、塁はベットいけば、流されるでしょ」
圭人が冷たく言い放った言葉が、たまらなく胸に突き刺さって、深く、深く傷を抉った。
バカみたいだ。結局俺はずっと振り回されるだけ。
流されやすい俺を、簡単に丸め込める俺のことを、そんな風にずっと嘲笑ってたのかよ。
圭人が、俺に手なんて出さなければ、好きだなんて言わなければこんなことにならなかった。
いや、俺が、冗談なんて口走らなければよかったんだ
そうすれば、自分が知らない、脆弱で身勝手な自分を自覚することもなかった。
「あー……っもう!訳わかんねーよッ!お前、相手できたんだろ!」
感情を吐き出しながら、気がつけば、両目からはぼろぼろと涙が溢れ出していた。
この土砂降りの雨で、すぐに流されて、ごまかせるのだけが救いだった。
だって、圭人の「好き」が自分だけのものじゃなくなったから泣いてるなんて知ったら、お前はきっと困るだろ?
「俺とお前はただの友達なんだよ……だから、」
圭人の吐いた嘘の真実を知ったあの時、胸が苦しかったのは、騙されていたからじゃない。
隣にいると安心して、楽しくて、自分の世界の中心とさえ思うほど大切な存在が、自分の手の届かないどこか遠くへ行ってしまうんじゃないかって。
誰かに取られてしまうんじゃないかって、怖かったんだ。
今、こんな最悪なタイミングで、はっきりと自分の気持ちに気がついてしまった。
隣にいるのは、圭人がいいって。
圭人の隣にいるのは、俺じゃなきゃ嫌だって。
「もう、俺に構うなよ……」
だから俺は慌てて、その真実に蓋をするんだ。
圭人のために、そして自分のために。
「……ダメだ、限界」
篠突く雨の中、いつの間にかその歩みを止めていた親友がポツリと呟いた。
俺の腕を握るその掌から、微かに震えが伝わる。
振り向いて俺の顔を覗き込む圭人の表情は、痛苦の色を滲ませて、訴える。
「なんで、こんなに好きだって言ってるのに、わかんないかな」
力一杯俺の身体を引き寄せ、肩にもたれかかるように顔を埋める圭人は、まるで嗚咽をこらえているように見えた。
「塁に会えなくて、連絡も取れないし、どれだけ不安だったと思ってんだよ……ッ他の人間なんか、見る暇ない」
「――ッ!」
こんなに取り乱し、怒りをあらわにする親友の姿は、初めて見る。
遅れて、俺が、そうさせたのだと理解して、心苦しさと同時に、わずかに気持ちが高揚した。
「もう、塁が折れるのを気長に待つ自信、俺にはない」
圭人が自分に溺れているのだと感じて、のぼせ上がる自身の愚かさを非難する余裕は、今はない。
「お願いだから友達としてじゃなくて、俺自身を見て、塁」
俺の大切な友達は、顔が良くて仕事だってできて、普通に過ごしているだけで順風満帆な生活が送れると思っていた。
大切な友人には、男の俺なんかじゃなくて、可愛い女の子と普通に幸せになって欲しかった。
そうすれば、俺と圭人はずっと友達でいられると思っていたから。
でも、そんな取ってつけた一般論や理想なんて簡単に剥がれ落ちた。
だって俺は、友達でも恋人でもなんだっていいから、圭人の隣を誰にも譲りたくないんだって、自覚してしまったから。
「……今更、だろ」
もう、嫌って程お前のこと、見てるよ。
全部お前のせいだ、バカ。
馬鹿正直に、圭人に付いて行かなくたっていいはずなのに。
自然と体は歩幅を合わせてしまう。
「なんで、来たんだよ」
「浮気者が無視するから、会いに来た」
「……さっきまで、元カノといたくせに」
何を考えているのかわからない親友にそう吐き捨てると、対照的に圭人は俺をじぃっと見ながら、にこやかな表情をしていた。
なに、笑ってんだよ。
人のこと散々振り回しておいて、心の中にずかずか入り込んできて。
俺を、こんなに苦しめて、気づきたくもなかった気持ち引きずり出しておいて、なんで。
「やっぱ、帰る」
駅がどこかもわからないのに、俺は踵を返し、元来た道を歩き出した。
すかさず圭人が「待ってよ」と俺の腕を掴む。
たったそれだけで、久々に触れた親友の体温にまた流されてしまいそうで、咄嗟にその腕を振りほどいた。
「……っお前とは、しばらく会わない!」
カッとして、無意識に声を荒げてしまう。
本当は、出張お疲れって言ってやりたいのに。
土産話でも聴きながら、ただ一緒にだらだらと帰りたいのに。
親友の春を素直に喜んで、応援してやりたいのに。
なんで、思いとは反対の言動ばかりしてしまうんだろう。
俺が、友達で居たいって、自分で願ったのに。
「それ、本気で言ってる?」
圭人は、目を丸くして、少し震える声で口にした。
下唇を噛み締め、両手にはぎゅっと力が込められている。
普段は感情を表に出すことをあまりしない圭人から、怒りがはっきりと感じ取れて、背筋が少し寒くなった。
「っい、た……!」
そのまま黙って、圭人は俺の腕を再度捉える。
今度は振りほどかれないように、痛いくらいに強く。
「やめろ、離せ」
「無理」
「どこ、いく気だよ」
「ホテル」
「……っ!」
嫌だ、と心の底から思った。胃の中がぐっと押し上がって、嫌な汗が吹き出る感覚に、俺は思わず自身の口を押さえた。
友達とホテルに行くことが、ではない。
さっきまで一緒にいたであろう自分以外の別の相手と、同じ扱いを受けることがとても嫌なのだと、気づいてまた自分自身に嫌気がさした。
「……っ本当、無理だって!」
俺の顔を見ることもなく、圭人は歩き続ける。
心臓がきゅっと縮んでいくような感覚に襲われた。
これ以上、傷つきたくないと、本能で恐怖している。
こわばる身体で抵抗をしているうちに、ポツポツと雨が降り始めた。
あっという間に勢いを増したそれは、容赦無く俺たちに降りかかる。
「散々受け入れておいて、今更何言ってんの」
「な……」
「だってどうせ、塁はベットいけば、流されるでしょ」
圭人が冷たく言い放った言葉が、たまらなく胸に突き刺さって、深く、深く傷を抉った。
バカみたいだ。結局俺はずっと振り回されるだけ。
流されやすい俺を、簡単に丸め込める俺のことを、そんな風にずっと嘲笑ってたのかよ。
圭人が、俺に手なんて出さなければ、好きだなんて言わなければこんなことにならなかった。
いや、俺が、冗談なんて口走らなければよかったんだ
そうすれば、自分が知らない、脆弱で身勝手な自分を自覚することもなかった。
「あー……っもう!訳わかんねーよッ!お前、相手できたんだろ!」
感情を吐き出しながら、気がつけば、両目からはぼろぼろと涙が溢れ出していた。
この土砂降りの雨で、すぐに流されて、ごまかせるのだけが救いだった。
だって、圭人の「好き」が自分だけのものじゃなくなったから泣いてるなんて知ったら、お前はきっと困るだろ?
「俺とお前はただの友達なんだよ……だから、」
圭人の吐いた嘘の真実を知ったあの時、胸が苦しかったのは、騙されていたからじゃない。
隣にいると安心して、楽しくて、自分の世界の中心とさえ思うほど大切な存在が、自分の手の届かないどこか遠くへ行ってしまうんじゃないかって。
誰かに取られてしまうんじゃないかって、怖かったんだ。
今、こんな最悪なタイミングで、はっきりと自分の気持ちに気がついてしまった。
隣にいるのは、圭人がいいって。
圭人の隣にいるのは、俺じゃなきゃ嫌だって。
「もう、俺に構うなよ……」
だから俺は慌てて、その真実に蓋をするんだ。
圭人のために、そして自分のために。
「……ダメだ、限界」
篠突く雨の中、いつの間にかその歩みを止めていた親友がポツリと呟いた。
俺の腕を握るその掌から、微かに震えが伝わる。
振り向いて俺の顔を覗き込む圭人の表情は、痛苦の色を滲ませて、訴える。
「なんで、こんなに好きだって言ってるのに、わかんないかな」
力一杯俺の身体を引き寄せ、肩にもたれかかるように顔を埋める圭人は、まるで嗚咽をこらえているように見えた。
「塁に会えなくて、連絡も取れないし、どれだけ不安だったと思ってんだよ……ッ他の人間なんか、見る暇ない」
「――ッ!」
こんなに取り乱し、怒りをあらわにする親友の姿は、初めて見る。
遅れて、俺が、そうさせたのだと理解して、心苦しさと同時に、わずかに気持ちが高揚した。
「もう、塁が折れるのを気長に待つ自信、俺にはない」
圭人が自分に溺れているのだと感じて、のぼせ上がる自身の愚かさを非難する余裕は、今はない。
「お願いだから友達としてじゃなくて、俺自身を見て、塁」
俺の大切な友達は、顔が良くて仕事だってできて、普通に過ごしているだけで順風満帆な生活が送れると思っていた。
大切な友人には、男の俺なんかじゃなくて、可愛い女の子と普通に幸せになって欲しかった。
そうすれば、俺と圭人はずっと友達でいられると思っていたから。
でも、そんな取ってつけた一般論や理想なんて簡単に剥がれ落ちた。
だって俺は、友達でも恋人でもなんだっていいから、圭人の隣を誰にも譲りたくないんだって、自覚してしまったから。
「……今更、だろ」
もう、嫌って程お前のこと、見てるよ。
全部お前のせいだ、バカ。
24
お気に入りに追加
968
あなたにおすすめの小説
信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
ガラス玉のように
イケのタコ
BL
クール美形×平凡
成績共に運動神経も平凡と、そつなくのびのびと暮らしていたスズ。そんな中突然、親の転勤が決まる。
親と一緒に外国に行くのか、それとも知人宅にで生活するのかを、どっちかを選択する事になったスズ。
とりあえず、お試しで一週間だけ知人宅にお邪魔する事になった。
圧倒されるような日本家屋に驚きつつ、なぜか知人宅には学校一番イケメンとらいわれる有名な三船がいた。
スズは三船とは会話をしたことがなく、気まずいながらも挨拶をする。しかし三船の方は傲慢な態度を取り印象は最悪。
ここで暮らして行けるのか。悩んでいると母の友人であり知人の、義宗に「三船は不器用だから長めに見てやって」と気長に判断してほしいと言われる。
三船に嫌われていては判断するもないと思うがとスズは思う。それでも優しい義宗が言った通りに気長がに気楽にしようと心がける。
しかし、スズが待ち受けているのは日常ではなく波乱。
三船との衝突。そして、この家の秘密と真実に立ち向かうことになるスズだった。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
【完結】イケメン騎士が僕に救いを求めてきたので呪いをかけてあげました
及川奈津生
BL
気づいたら十四世紀のフランスに居た。百年戦争の真っ只中、どうやら僕は密偵と疑われているらしい。そんなわけない!と誤解をとこうと思ったら、僕を尋問する騎士が現代にいるはずの恋人にそっくりだった。全3話。
※pome村さんがXで投稿された「#イラストを投げたら文字書きさんが引用rtでssを勝手に添えてくれる」向けに書いたものです。元イラストを表紙に設定しています。投稿元はこちら→https://x.com/pomemura_/status/1792159557269303476?t=pgeU3dApwW0DEeHzsGiHRg&s=19
30歳まで独身だったので男と結婚することになった
あかべこ
BL
4年前、酒の席で学生時代からの友人のオリヴァーと「30歳まで独身だったら結婚するか?」と持ちかけた冒険者のエドウィン。そして4年後のオリヴァーの誕生日、エドウィンはその約束の履行を求められてしまう。
キラキラしくて頭いいイケメン貴族×ちょっと薄暗い過去持ち平凡冒険者、の予定
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる