49 / 57
8月31日 会長①
しおりを挟む
重厚な亜保那高校の生徒会室の扉を軽く握った右手で叩くと、コンコンと小気味良い音がした。
中から子供のような可愛らしい声で「どうぞー」と返ってくる。
お馴染みの扉を、いつもより少し浮ついた気持ちで開いた。
そこにおわすは、僕を呼びつけたこの部屋の主。
小学生だと言われれば、なんの疑いも持たないであろう幼い容姿の少女が立っていた。
ライトブラウンのミディアムボブカットが可愛らしい。
頭のてっぺんからはアホ毛がぴょこんと伸びている。
あの『アホ毛』は『アホ』ではない。『正義』である。可愛いは正義。これからは『正義毛』と呼ぼう。
だが残念なことに、その正義毛の持ち主、彼女は『アホ』だ。正真正銘の『アホ』。産地直送の『アホ』。
というか、現在進行形でアホである。アホ進行形である。
いや、だって――
「どう? 慎ちゃん? このスク水! かわいっ? 私かわいっ?」
――スク水なんだものォ! 生徒会室で無駄にスク水着てるんだものォ!
胸元には『かいちょー」と貼られている。せめて名前書けよ。どうだい? これをアホと呼ばなければ何と呼ぶよ?
ぴょんこぴょんこ跳ねていた会長がなんの前置きもなく唐突に前かがみになって胸を強調しだした。
アホである。
だがしかし、そんな会長の浅はかな企てに乗ってしまう自分もアホといえる。
会長は、見た目は小学生みたいな癖に、胸だけは立派なものを持っている。巨乳ロリとは会長のための言葉だ。
谷間に少し汗が張り付いていて、エロい! もう一杯!
「よく来たね慎ちゃん!」
「会長、なんでスク水着てるんですか? 会長の脳みそも夏休みですか?」
会長はポーズを変え、片手を頭の後ろに添えて、もう片方の手を腰に当てる。
さっきから謎のポージングがうざい。
「どう? 色気ムンムンでしょ?」
なんで色気=スク水だと思った、このちびっ子。
せめてビキニ着ろよ。なんで学校指定?
しかし、僕がこれだけなじっているのに、僕のジョニーはビヨンビヨンと2回頷いた。
『うんうん』じゃないんだよ!
ペシっと叩くと追加で2回頷いた。
今日は僕が会長を呼び出したのではない。
会長が僕を呼び出したのだ。
8月31日、夏休み最終日。
どうやって会長を誘い出そうか、僕がうんうん考えていると、会長からメールが届いた。
『本日、午後1時に生徒会室集合。 あなたの会長より』
僕はこれ幸いと生徒会室に意気揚々とやってきた次第だ。
あなたの会長とかほざいているから当然、僕だけを呼び出したのだろう。
おそらく会長は何らかのエロ工作を仕掛けてくるに違いない。
僕はそれを拒否せずに受け入れてやれば良いだけの簡単な展開。
それだけで僕の目的は達成する。
僕は注意深く会長の出方を窺う。
「ふっふっふ。慎ちゃん、今日こそは逃がさないよ? もうすでに外から私の手の者がカギに細工をしているころ。これで中からは開けられなくなっているはずだよ!」
会長が得意げに言う。
――――が僕は一向に困らない。
「はい会長。密室に二人っきりですね」
「………? お、おまけにこの生徒会室は――」
「――はい会長。おまけにこの生徒会室は完全防音。会長に襲われても僕は成すすべありませんね」
「なんで冷静?! てか、私のセリフ奪わないでほしいよ?!」
会長は僕の反応が自分の思い描いたものと違ったのか慌てている。今の僕は無敵だ。どんなセクハラにも動じない自信がある。
「くっ……こうなったら」
会長は自らのスクール水着の胸の部分をつまんで横に引っ張り、おっぱいの際どいところまで僕に見せつけた。やはり会長の脳みそは長期休暇のようだ。
「ど、どうだ! 思い知ったか!」
何をどう思い知るというのだろうか。
そういうセリフは乳首を露出してから言ってほしい。
会長は言いながらも顔を真っ赤にして、額に汗をかいている。恥ずかしいなら、しなければいいのに。
僕はちょっと物足りないと思い、会長のお股部分のスク水の生地にも横から指を差し入れて、下に引っ張ってみた。
「ちょわァァァアアアアア?! ななな何してんの?! 何してんの?! 変態! 慎ちゃんの変態ぃぃいいいい!」
会長は慌てて僕の手を取り払い、さらに顔を赤らめる。可愛い。
会長の黒いジャングルもとい草原が一瞬見えた。それは◯ラッタかポッ◯が出てきそうな薄さだった。
会長のあそこはマサラタ◯ンと呼ぶことにしよう。
マサラタ◯ンのおかげで僕の息子も立ち上がってファイティングポーズをとっている。立て! 立つんだジョー! もう勃っている。むしろ座るんだ、チン!
「まったく! 信じられないよ! 救いがたいよ! 救いがたい変態だよ!」
会長がぷんぷん怒っている。可愛い。
「会長、自信もってください。素晴らしいマサラタ◯ンです」「マサラタ◯ンて何?! 人の大事なところを勝手に命名しないでくれる?!」
会長は喉が渇いたのか持参した水筒をちまちま飲みはじめた。可愛い。この人、定期的に可愛い動作してくる。可愛い。
あーあ、しかし会長はいつになったら襲ってきてくれるのだろうか。
かと言って、こんなこと、直接聞くわけにもいかないよなぁ。
「ところで会長はいつになったら襲ってきてくれるんですか?」
「ぶふうううううっ!」
会長は飲んでいたお茶を霧状に噴出した。
「な、な、な、何言ってんの?! や、やっぱり今日の慎ちゃんなんか変!」
「会長は口では僕を好きだって言いますけど、全然迫ってきてくれませんよね? ヘタレなんですか? 偽りの変態なんですか? ファッション変態なんですか?」
「変態ってファッションになりえるの?! というか私変態じゃないよ?! 慎ちゃんと一緒にしないで?!」
僕は思いつく限りの言葉で会長をあおるが、会長は自らの変態性に自覚がない。無自覚系変態である。
仕方がない。会長が来ないなら僕から攻めるしかない。僕は会長に一歩ずつ近づいていく。
「え、何?! なんで近づいて来るの?!」
「会長がいけないんですよ? 僕はもう我慢の限界です」
臨戦態勢のジョニーを携えて、堂々たる歩みで会長に近寄る。一歩。また一歩と会長に近づくが会長は僕に合わせて一歩ずつ後ずさる。
しかし、広い生徒会室も無限に広がっているわけではない。生徒会室をぐるぐる回った末、会長の背中がトンと生徒会室の扉にぶつかった。
「さぁ。会長。もう逃げられませんよ?」
会長はバッと扉の方に向くと慌ててドアノブをひねって強く引いた。
しかし――――
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
いくら引いても扉は開かない。
しまいには力一杯引っ張っている。
可愛いがやはり扉は開かない。
「くぅゥゥ……ぬ! 閉じ込めるなんて卑劣だよォ!」
「いや自分ん!」
自分の罠に自分でかかっている。やはりアホだ、この人。
「さぁ会長。観念してください?」
僕は逃げ場をなくした会長を強く抱きしめ、うなじの匂いを嗅ぐ。
少し汗ばんだモチモチした会長のうなじが鼻に当たる。
金木犀のように甘くて、優しくて、少し切ない。そんな香りがした。
「ふぁ…………。慎…………ちゃん。ぁ……❤︎」
会長の体温が熱い。
会長はとろける目で宙を見つめ、腕は所在なさげに僕の後ろで固まっている。
いつまで立っても会長は手を僕の背中に回してはくれない。
ここに来て、会長の愛をもらえない。
僕は焦燥感にかられた。
「会長。まだ分かりませんか?」
強く抱きしめたまま会長に問う。
「…………ぇ。ぁ。な、なにを……?」
会長は僕に抱きしめられたまま消え入りそうな声で聞く。会長。分かっているんでしょう? 本当は。
「僕は会長が好きです。どうしようもないほど好きです」
「……………………」
会長が息を飲む音が僕の耳元で聞こえる。
どうして何も言ってくれないんです?
どうして『私も』って言ってくれないんですか?
僕はほとんど泣きそうになりながら言った。
「会長。会長のすべてを僕にください」
ゆっくりと会長に顔を近づける。
会長は拒まなかった。二人の唇が重なる。
会長の唇は柔らかく、温かく、少しコーヒーの味がした。
甘く、ほろ苦い。
僕は静かに顔を離してから、俯く会長を見つめた。
まだ、答えをもらっていない。心臓が張り裂けそうに痛い。
期待と不安。
大丈夫。大丈夫だ。
会長はずっと僕を好きでいてくれた。
ずっと僕を追いかけてくれた。生徒会でのこれまでの思い出がそう言っている。大丈夫。
会長はきっと受け入れてくれる。
会長がゆっくりと顔を上げる。
「ごめん。慎ちゃん。少し…………考えさせて」
会長が困ったように笑うと、どこからか季節外れの金木犀の香りがした気がした。
甘く。
切なく。
儚い匂いだった。
中から子供のような可愛らしい声で「どうぞー」と返ってくる。
お馴染みの扉を、いつもより少し浮ついた気持ちで開いた。
そこにおわすは、僕を呼びつけたこの部屋の主。
小学生だと言われれば、なんの疑いも持たないであろう幼い容姿の少女が立っていた。
ライトブラウンのミディアムボブカットが可愛らしい。
頭のてっぺんからはアホ毛がぴょこんと伸びている。
あの『アホ毛』は『アホ』ではない。『正義』である。可愛いは正義。これからは『正義毛』と呼ぼう。
だが残念なことに、その正義毛の持ち主、彼女は『アホ』だ。正真正銘の『アホ』。産地直送の『アホ』。
というか、現在進行形でアホである。アホ進行形である。
いや、だって――
「どう? 慎ちゃん? このスク水! かわいっ? 私かわいっ?」
――スク水なんだものォ! 生徒会室で無駄にスク水着てるんだものォ!
胸元には『かいちょー」と貼られている。せめて名前書けよ。どうだい? これをアホと呼ばなければ何と呼ぶよ?
ぴょんこぴょんこ跳ねていた会長がなんの前置きもなく唐突に前かがみになって胸を強調しだした。
アホである。
だがしかし、そんな会長の浅はかな企てに乗ってしまう自分もアホといえる。
会長は、見た目は小学生みたいな癖に、胸だけは立派なものを持っている。巨乳ロリとは会長のための言葉だ。
谷間に少し汗が張り付いていて、エロい! もう一杯!
「よく来たね慎ちゃん!」
「会長、なんでスク水着てるんですか? 会長の脳みそも夏休みですか?」
会長はポーズを変え、片手を頭の後ろに添えて、もう片方の手を腰に当てる。
さっきから謎のポージングがうざい。
「どう? 色気ムンムンでしょ?」
なんで色気=スク水だと思った、このちびっ子。
せめてビキニ着ろよ。なんで学校指定?
しかし、僕がこれだけなじっているのに、僕のジョニーはビヨンビヨンと2回頷いた。
『うんうん』じゃないんだよ!
ペシっと叩くと追加で2回頷いた。
今日は僕が会長を呼び出したのではない。
会長が僕を呼び出したのだ。
8月31日、夏休み最終日。
どうやって会長を誘い出そうか、僕がうんうん考えていると、会長からメールが届いた。
『本日、午後1時に生徒会室集合。 あなたの会長より』
僕はこれ幸いと生徒会室に意気揚々とやってきた次第だ。
あなたの会長とかほざいているから当然、僕だけを呼び出したのだろう。
おそらく会長は何らかのエロ工作を仕掛けてくるに違いない。
僕はそれを拒否せずに受け入れてやれば良いだけの簡単な展開。
それだけで僕の目的は達成する。
僕は注意深く会長の出方を窺う。
「ふっふっふ。慎ちゃん、今日こそは逃がさないよ? もうすでに外から私の手の者がカギに細工をしているころ。これで中からは開けられなくなっているはずだよ!」
会長が得意げに言う。
――――が僕は一向に困らない。
「はい会長。密室に二人っきりですね」
「………? お、おまけにこの生徒会室は――」
「――はい会長。おまけにこの生徒会室は完全防音。会長に襲われても僕は成すすべありませんね」
「なんで冷静?! てか、私のセリフ奪わないでほしいよ?!」
会長は僕の反応が自分の思い描いたものと違ったのか慌てている。今の僕は無敵だ。どんなセクハラにも動じない自信がある。
「くっ……こうなったら」
会長は自らのスクール水着の胸の部分をつまんで横に引っ張り、おっぱいの際どいところまで僕に見せつけた。やはり会長の脳みそは長期休暇のようだ。
「ど、どうだ! 思い知ったか!」
何をどう思い知るというのだろうか。
そういうセリフは乳首を露出してから言ってほしい。
会長は言いながらも顔を真っ赤にして、額に汗をかいている。恥ずかしいなら、しなければいいのに。
僕はちょっと物足りないと思い、会長のお股部分のスク水の生地にも横から指を差し入れて、下に引っ張ってみた。
「ちょわァァァアアアアア?! ななな何してんの?! 何してんの?! 変態! 慎ちゃんの変態ぃぃいいいい!」
会長は慌てて僕の手を取り払い、さらに顔を赤らめる。可愛い。
会長の黒いジャングルもとい草原が一瞬見えた。それは◯ラッタかポッ◯が出てきそうな薄さだった。
会長のあそこはマサラタ◯ンと呼ぶことにしよう。
マサラタ◯ンのおかげで僕の息子も立ち上がってファイティングポーズをとっている。立て! 立つんだジョー! もう勃っている。むしろ座るんだ、チン!
「まったく! 信じられないよ! 救いがたいよ! 救いがたい変態だよ!」
会長がぷんぷん怒っている。可愛い。
「会長、自信もってください。素晴らしいマサラタ◯ンです」「マサラタ◯ンて何?! 人の大事なところを勝手に命名しないでくれる?!」
会長は喉が渇いたのか持参した水筒をちまちま飲みはじめた。可愛い。この人、定期的に可愛い動作してくる。可愛い。
あーあ、しかし会長はいつになったら襲ってきてくれるのだろうか。
かと言って、こんなこと、直接聞くわけにもいかないよなぁ。
「ところで会長はいつになったら襲ってきてくれるんですか?」
「ぶふうううううっ!」
会長は飲んでいたお茶を霧状に噴出した。
「な、な、な、何言ってんの?! や、やっぱり今日の慎ちゃんなんか変!」
「会長は口では僕を好きだって言いますけど、全然迫ってきてくれませんよね? ヘタレなんですか? 偽りの変態なんですか? ファッション変態なんですか?」
「変態ってファッションになりえるの?! というか私変態じゃないよ?! 慎ちゃんと一緒にしないで?!」
僕は思いつく限りの言葉で会長をあおるが、会長は自らの変態性に自覚がない。無自覚系変態である。
仕方がない。会長が来ないなら僕から攻めるしかない。僕は会長に一歩ずつ近づいていく。
「え、何?! なんで近づいて来るの?!」
「会長がいけないんですよ? 僕はもう我慢の限界です」
臨戦態勢のジョニーを携えて、堂々たる歩みで会長に近寄る。一歩。また一歩と会長に近づくが会長は僕に合わせて一歩ずつ後ずさる。
しかし、広い生徒会室も無限に広がっているわけではない。生徒会室をぐるぐる回った末、会長の背中がトンと生徒会室の扉にぶつかった。
「さぁ。会長。もう逃げられませんよ?」
会長はバッと扉の方に向くと慌ててドアノブをひねって強く引いた。
しかし――――
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
いくら引いても扉は開かない。
しまいには力一杯引っ張っている。
可愛いがやはり扉は開かない。
「くぅゥゥ……ぬ! 閉じ込めるなんて卑劣だよォ!」
「いや自分ん!」
自分の罠に自分でかかっている。やはりアホだ、この人。
「さぁ会長。観念してください?」
僕は逃げ場をなくした会長を強く抱きしめ、うなじの匂いを嗅ぐ。
少し汗ばんだモチモチした会長のうなじが鼻に当たる。
金木犀のように甘くて、優しくて、少し切ない。そんな香りがした。
「ふぁ…………。慎…………ちゃん。ぁ……❤︎」
会長の体温が熱い。
会長はとろける目で宙を見つめ、腕は所在なさげに僕の後ろで固まっている。
いつまで立っても会長は手を僕の背中に回してはくれない。
ここに来て、会長の愛をもらえない。
僕は焦燥感にかられた。
「会長。まだ分かりませんか?」
強く抱きしめたまま会長に問う。
「…………ぇ。ぁ。な、なにを……?」
会長は僕に抱きしめられたまま消え入りそうな声で聞く。会長。分かっているんでしょう? 本当は。
「僕は会長が好きです。どうしようもないほど好きです」
「……………………」
会長が息を飲む音が僕の耳元で聞こえる。
どうして何も言ってくれないんです?
どうして『私も』って言ってくれないんですか?
僕はほとんど泣きそうになりながら言った。
「会長。会長のすべてを僕にください」
ゆっくりと会長に顔を近づける。
会長は拒まなかった。二人の唇が重なる。
会長の唇は柔らかく、温かく、少しコーヒーの味がした。
甘く、ほろ苦い。
僕は静かに顔を離してから、俯く会長を見つめた。
まだ、答えをもらっていない。心臓が張り裂けそうに痛い。
期待と不安。
大丈夫。大丈夫だ。
会長はずっと僕を好きでいてくれた。
ずっと僕を追いかけてくれた。生徒会でのこれまでの思い出がそう言っている。大丈夫。
会長はきっと受け入れてくれる。
会長がゆっくりと顔を上げる。
「ごめん。慎ちゃん。少し…………考えさせて」
会長が困ったように笑うと、どこからか季節外れの金木犀の香りがした気がした。
甘く。
切なく。
儚い匂いだった。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説
護国の鳥
凪子
ファンタジー
異世界×士官学校×サスペンス!!
サイクロイド士官学校はエスペラント帝国北西にある、国内最高峰の名門校である。
周囲を海に囲われた孤島を学び舎とするのは、十五歳の選りすぐりの少年達だった。
首席の問題児と呼ばれる美貌の少年ルート、天真爛漫で無邪気な子供フィン、軽薄で余裕綽々のレッド、大貴族の令息ユリシス。
同じ班に編成された彼らは、教官のルベリエや医務官のラグランジュ達と共に、士官候補生としての苛酷な訓練生活を送っていた。
外の世界から厳重に隔離され、治外法権下に置かれているサイクロイドでは、生徒の死すら明るみに出ることはない。
ある日同級生の突然死を目の当たりにし、ユリシスは不審を抱く。
校内に潜む闇と秘められた事実に近づいた四人は、否応なしに事件に巻き込まれていく……!
アメイジング・ナイト ―王女と騎士の35日―
碧井夢夏
ファンタジー
たったひとりの王位継承者として毎日見合いの日々を送る第一王女のレナは、人気小説で読んだ主人公に憧れ、モデルになった外国人騎士を護衛に雇うことを決める。
騎士は、黒い髪にグレーがかった瞳を持つ東洋人の血を引く能力者で、小説とは違い金の亡者だった。
主従関係、身分の差、特殊能力など、ファンタジー要素有。舞台は中世~近代ヨーロッパがモデルのオリジナル。話が進むにつれて恋愛濃度が上がります。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
男女比1対99の世界で引き篭もります!
夢探しの旅人
恋愛
家族いない親戚いないというじゃあどうして俺がここに?となるがまぁいいかと思考放棄する主人公!
前世の夢だった引き篭もりが叶うことを知って大歓喜!!
偶に寂しさを和ますために配信をしたり深夜徘徊したり(変装)と主人公が楽しむ物語です!
愛しのお姉様(悪役令嬢)を守る為、ぽっちゃり双子は暗躍する
清澄 セイ
ファンタジー
エトワナ公爵家に生を受けたぽっちゃり双子のケイティベルとルシフォードは、八つ歳の離れた姉・リリアンナのことが大嫌い、というよりも怖くて仕方がなかった。悪役令嬢と言われ、両親からも周囲からも愛情をもらえず、彼女は常にひとりぼっち。溢れんばかりの愛情に包まれて育った双子とは、天と地の差があった。
たった十歳でその生を終えることとなった二人は、死の直前リリアンナが自分達を助けようと命を投げ出した瞬間を目にする。
神の気まぐれにより時を逆行した二人は、今度は姉を好きになり協力して三人で生き残ろうと決意する。
悪役令嬢で嫌われ者のリリアンナを人気者にすべく、愛らしいぽっちゃりボディを武器に、二人で力を合わせて暗躍するのだった。
凶幻獣戦域ラージャーラ
幾橋テツミ
ファンタジー
ラージャーラ…それは天響神エグメドなる絶対者が支配する異空間であり、現在は諸勢力が入り乱れる戦乱状態にあった。目下の最強陣営は「天響神の意思の執行者」を自認する『鏡の教聖』を名乗る仮面の魔人が率いる【神牙教軍】なる武装教団であるが、その覇権を覆すかのように、当のエグメドによって【絆獣聖団】なる反対勢力が準備された──しかもその主体となったのは啓示を受けた三次元人たちであったのだ!彼らのために用意された「武器」は、ラージャーラに生息する魔獣たちがより戦闘力を増強され、特殊な訓練を施された<操獣師>なる地上人と意志を通わせる能力を得た『絆獣』というモンスターの群れと、『錬装磁甲』という恐るべき破壊力を秘めた鎧を自在に装着できる超戦士<錬装者>たちである。彼らは<絆獣聖団>と名乗り、全世界に散在する約ニ百名の人々は居住するエリアによって支部を形成していた。
かくてラージャーラにおける神牙教軍と絆獣聖団の戦いは日々熾烈を極め、遂にある臨界点に到達しつつあったのである!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる