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第四章 聖女救出編
旅の村人
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ミーシャがハルトと別行動をとってから数日が過ぎた。
猫人族の仲間が囚われている奴隷商館の場所は既に分かっている。ミーシャが出荷されたときは、頭にズタ袋をかぶせられてはいたが、臭いは覚えていた。
ミーシャは数日間、王都内を歩き回り、臭いが一致する奴隷商館を2つ見つけた。おそらくどちらも猫人族を取り扱っているのだろう。だが、片方の奴隷商館は小規模で、とてもあの広い地下施設を有しているようには見えなかった。
つまり、必然的に残った方が、ミーシャを収容していた奴隷商館というわけだ。だが、場所は特定できたが、まだ手は出せない。ハルトが指摘したとおり、脱走はできても奴隷紋の問題が残るからだ。
内臓の底が燃えているのではないか、と思える程の焦燥を抱えながらも、ミーシャは『反乱軍』を探した。
反乱軍を利用して、情報を収集しつつ、奴隷商館を襲う。そんな曖昧で漠然とした計画をたてたのだが、反乱軍の居所はなかなか掴めなかった。それも当然である。簡単にしっぽを掴めるのならば、今頃、政府に見つかって鎮圧という名の虐殺を受けていることだろう。反乱軍の組員探しは難航を極めた。
中央通りから大きく外れた小さな路地の寂れた酒屋。そのカウンター席に座る男は木のカップに口につけて静かに傾けてから、そっとカウンターにカップを置いた。その所作から紅茶でも飲んでいるように思えるが、匂いから察するに酒である。
「で、ようやくボクを見つけたってわけかい」
男が吐き出す吐息は上品に見えても、酒臭い。ミーシャはぅっ、と息を止めた。目の前のブルジョア風の飲んだくれが反乱軍のNo.2だとは未だに信じられない。信じられないが、事実だった。
ミーシャはようやく反乱軍にたどり着いたのだ。正確には、ミーシャが見つけたのはもっと下っ端の男だったのだが、その男に情報を吐かせて、ついに反乱軍幹部にお目通りが叶ったというわけだ。
「ボクにたどり着くとは、普通になかなかやるねえ」
普通なのか、秀逸なのか、はっきりしない言い回しで男は何度か頷いた。
男が指を鳴らすと、店員がティーポットを片手にやって来て、男のカップに注いだ。ティーポットの中身はティーではなく、酒である。店員はミーシャに「これでいれねぇと、副総長、怒るんだよ」と苦笑した。
ミーシャは店員に同情しつつも、なんて返して良いか分からず、曖昧に笑ってから、副総長に視線を戻した。
副総長はまた優雅に酒を飲んでから、「それで?」と流し目を向けてきた。
「あたしを反乱軍に入れてください」
「まぁ、そうだろうと思ったけどね。でも、それをはいそーですか、と受け入れるわけには いかないよね普通にね」
副総長はゆっくりとミーシャに顔を近づける。鼻の先に副総長の顔があって、その細い目がじっと品定めするようにミーシャを見つめていた。ミーシャは臭いに耐えるように鼻に皺を作って目を細める。
ミーシャは酒臭さに耐えきれず顔を横に背けた。
「反乱軍を売るなら、あなたの居所が分かった時点で通報してます」
「それは分からないよね普通に。普通に総長を狙っているのかもしれないし」
ミーシャは腹の中で、めんどくせぇな、と毒づく。「あたしは、この国のやり方に納得でき ないんです。だからどうしても反乱軍に入りたいんです」
「この国のどんなやり方が?」副総長が掘り下げて訊ねた。
ミーシャは一瞬、言葉に詰まった。だが、思ったままを答えれば良いと気が付き、心中を開いた。
「奴隷です」
「奴隷?」
「違法奴隷に対する対策や、法整備が皆無といって良いほどおざなりです。それが許せないんです」
仲間の奴隷については特段触れなかった。本当の目的はできることならば伏せてお きたかったからだ。
だが——
副総長は、なるほど、と大きく一つ頷く。「キミはこの国の人間ではないのに、何故反乱軍に入りたいのか疑問だったのだが……奴隷絡みということならば理解できる」
どこまで見透かしているのか、ミーシャには計りかねたが、ここまでのやり取りでミーシャ のだいたいの事情を副総長は察したようだった。
「けれど、どのみち、ボクの独断でキミを仲間に入れることは出来かねる。すまないねぇ」副総長はまた酒を優雅に口に含んだ。
「それは分かりますけど、だからと言って、はいそーですか、と帰るわけにはいきません。普通に」とミーシャが意趣返しの言葉を放つと、副総長は眉をひそめてカップを置いた。それから、店の奥に「おい、お前ら」と声を掛けた。
すると、奥の方から痩せ気味で小柄な女の子と、ショートヘアの女性の2人組がこちらにやって来た。
「何の用です?」と小柄な女の子が頭を掻きながら言う。さっきまで寝ていたのか、髪の毛が乱れぼさっと広がっている。
「ナナちゃんっ、命の恩人さんに失礼ですぅ」ショートヘアの女性の方が小柄な女の子の頭を手櫛で素早く整えながら言った。
副総長は彼女らには答えず、ミーシャに再び顔を向ける。「仲間に加えるには総長の許可が必要だ。だから、しばらく待っていてもらうことになるが……総長が戻るまで、念のためこの2人を見張りとしてつけさせてもらうよ」
ミーシャが答える前に「げ、見張り?!」と小柄な女の子が苦々しい顔を見せた。
「ナナちゃん! 失礼ですってば! すみません。この子、世間知らずなものでして」
ミーシャは副総長を睨む。「見張りは良いですけど、この子たち何なんですか」
「ははは、別に厄介者を押し付けようってんじゃない——」
「誰が厄介者ですか」と異議を申し立てる少女を無視して副総長は続ける。
「荒野で野垂れ死にそうになっていたのを助けた縁でね、ボクらの仕事を手伝ってもらているのさ」
ミーシャはもう一度彼女らに目を向けると、ショートヘアの女性の方が自分の胸に手を当てて、「私はラビィですぅ。旅の村人ですぅ」と名乗った。
旅の村人ってなんだ。村に滞留していない時点で村人じゃない。ミーシャはツッコミたい気持ちを抑えつつ、もう一人の少女に視線を移した。
「こっちは、ナナですぅ。ナナはいつもこんなですが、根はいい子なんです」何故かラビィが少女の紹介をした。
「葉はいい子じゃないみたいな言い方しないでくれますか? 私は根も葉もいい子です」
ナナが抗議を飛ばすとラビィは「そうですよね。ナナちゃんはとってもいい子ですよね」となだめていた。どういう関係なんだ、この2人。
副総長は、ふん、と鼻を鳴らして、「こいつら近くに置いとくと騒がしいから、丁度よかった。では、総長が戻ったら、この2人には連絡がいくようになっているから、それまでしばし待っていたまえ」
やっぱり厄介者を押し付けただけではないか、という文句を飲み込んで、ミーシャは副総長に背中を向けてトボトボと歩いた。後ろから騒々しい2人の声と「おい、お前ら早く行け」と2人を叱りつける副総長の声がミーシャを見送る。
はぁ、とため息が漏れた。
まったく。どこで何しているっていうのよ。反乱軍の総長さんは。ミーシャはげんなりして、外への扉を開けた。
猫人族の仲間が囚われている奴隷商館の場所は既に分かっている。ミーシャが出荷されたときは、頭にズタ袋をかぶせられてはいたが、臭いは覚えていた。
ミーシャは数日間、王都内を歩き回り、臭いが一致する奴隷商館を2つ見つけた。おそらくどちらも猫人族を取り扱っているのだろう。だが、片方の奴隷商館は小規模で、とてもあの広い地下施設を有しているようには見えなかった。
つまり、必然的に残った方が、ミーシャを収容していた奴隷商館というわけだ。だが、場所は特定できたが、まだ手は出せない。ハルトが指摘したとおり、脱走はできても奴隷紋の問題が残るからだ。
内臓の底が燃えているのではないか、と思える程の焦燥を抱えながらも、ミーシャは『反乱軍』を探した。
反乱軍を利用して、情報を収集しつつ、奴隷商館を襲う。そんな曖昧で漠然とした計画をたてたのだが、反乱軍の居所はなかなか掴めなかった。それも当然である。簡単にしっぽを掴めるのならば、今頃、政府に見つかって鎮圧という名の虐殺を受けていることだろう。反乱軍の組員探しは難航を極めた。
中央通りから大きく外れた小さな路地の寂れた酒屋。そのカウンター席に座る男は木のカップに口につけて静かに傾けてから、そっとカウンターにカップを置いた。その所作から紅茶でも飲んでいるように思えるが、匂いから察するに酒である。
「で、ようやくボクを見つけたってわけかい」
男が吐き出す吐息は上品に見えても、酒臭い。ミーシャはぅっ、と息を止めた。目の前のブルジョア風の飲んだくれが反乱軍のNo.2だとは未だに信じられない。信じられないが、事実だった。
ミーシャはようやく反乱軍にたどり着いたのだ。正確には、ミーシャが見つけたのはもっと下っ端の男だったのだが、その男に情報を吐かせて、ついに反乱軍幹部にお目通りが叶ったというわけだ。
「ボクにたどり着くとは、普通になかなかやるねえ」
普通なのか、秀逸なのか、はっきりしない言い回しで男は何度か頷いた。
男が指を鳴らすと、店員がティーポットを片手にやって来て、男のカップに注いだ。ティーポットの中身はティーではなく、酒である。店員はミーシャに「これでいれねぇと、副総長、怒るんだよ」と苦笑した。
ミーシャは店員に同情しつつも、なんて返して良いか分からず、曖昧に笑ってから、副総長に視線を戻した。
副総長はまた優雅に酒を飲んでから、「それで?」と流し目を向けてきた。
「あたしを反乱軍に入れてください」
「まぁ、そうだろうと思ったけどね。でも、それをはいそーですか、と受け入れるわけには いかないよね普通にね」
副総長はゆっくりとミーシャに顔を近づける。鼻の先に副総長の顔があって、その細い目がじっと品定めするようにミーシャを見つめていた。ミーシャは臭いに耐えるように鼻に皺を作って目を細める。
ミーシャは酒臭さに耐えきれず顔を横に背けた。
「反乱軍を売るなら、あなたの居所が分かった時点で通報してます」
「それは分からないよね普通に。普通に総長を狙っているのかもしれないし」
ミーシャは腹の中で、めんどくせぇな、と毒づく。「あたしは、この国のやり方に納得でき ないんです。だからどうしても反乱軍に入りたいんです」
「この国のどんなやり方が?」副総長が掘り下げて訊ねた。
ミーシャは一瞬、言葉に詰まった。だが、思ったままを答えれば良いと気が付き、心中を開いた。
「奴隷です」
「奴隷?」
「違法奴隷に対する対策や、法整備が皆無といって良いほどおざなりです。それが許せないんです」
仲間の奴隷については特段触れなかった。本当の目的はできることならば伏せてお きたかったからだ。
だが——
副総長は、なるほど、と大きく一つ頷く。「キミはこの国の人間ではないのに、何故反乱軍に入りたいのか疑問だったのだが……奴隷絡みということならば理解できる」
どこまで見透かしているのか、ミーシャには計りかねたが、ここまでのやり取りでミーシャ のだいたいの事情を副総長は察したようだった。
「けれど、どのみち、ボクの独断でキミを仲間に入れることは出来かねる。すまないねぇ」副総長はまた酒を優雅に口に含んだ。
「それは分かりますけど、だからと言って、はいそーですか、と帰るわけにはいきません。普通に」とミーシャが意趣返しの言葉を放つと、副総長は眉をひそめてカップを置いた。それから、店の奥に「おい、お前ら」と声を掛けた。
すると、奥の方から痩せ気味で小柄な女の子と、ショートヘアの女性の2人組がこちらにやって来た。
「何の用です?」と小柄な女の子が頭を掻きながら言う。さっきまで寝ていたのか、髪の毛が乱れぼさっと広がっている。
「ナナちゃんっ、命の恩人さんに失礼ですぅ」ショートヘアの女性の方が小柄な女の子の頭を手櫛で素早く整えながら言った。
副総長は彼女らには答えず、ミーシャに再び顔を向ける。「仲間に加えるには総長の許可が必要だ。だから、しばらく待っていてもらうことになるが……総長が戻るまで、念のためこの2人を見張りとしてつけさせてもらうよ」
ミーシャが答える前に「げ、見張り?!」と小柄な女の子が苦々しい顔を見せた。
「ナナちゃん! 失礼ですってば! すみません。この子、世間知らずなものでして」
ミーシャは副総長を睨む。「見張りは良いですけど、この子たち何なんですか」
「ははは、別に厄介者を押し付けようってんじゃない——」
「誰が厄介者ですか」と異議を申し立てる少女を無視して副総長は続ける。
「荒野で野垂れ死にそうになっていたのを助けた縁でね、ボクらの仕事を手伝ってもらているのさ」
ミーシャはもう一度彼女らに目を向けると、ショートヘアの女性の方が自分の胸に手を当てて、「私はラビィですぅ。旅の村人ですぅ」と名乗った。
旅の村人ってなんだ。村に滞留していない時点で村人じゃない。ミーシャはツッコミたい気持ちを抑えつつ、もう一人の少女に視線を移した。
「こっちは、ナナですぅ。ナナはいつもこんなですが、根はいい子なんです」何故かラビィが少女の紹介をした。
「葉はいい子じゃないみたいな言い方しないでくれますか? 私は根も葉もいい子です」
ナナが抗議を飛ばすとラビィは「そうですよね。ナナちゃんはとってもいい子ですよね」となだめていた。どういう関係なんだ、この2人。
副総長は、ふん、と鼻を鳴らして、「こいつら近くに置いとくと騒がしいから、丁度よかった。では、総長が戻ったら、この2人には連絡がいくようになっているから、それまでしばし待っていたまえ」
やっぱり厄介者を押し付けただけではないか、という文句を飲み込んで、ミーシャは副総長に背中を向けてトボトボと歩いた。後ろから騒々しい2人の声と「おい、お前ら早く行け」と2人を叱りつける副総長の声がミーシャを見送る。
はぁ、とため息が漏れた。
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