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【アフターストーリー】スキル安産 おかわり!
【エッツェル留学日記】6話
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ランス様のパーティーの準備を始めた僕は、現在体中から甘い匂いをさせている。フィナンシェやマドレーヌ、カップケーキなんかの手軽なお菓子の他に、プリンやガトーショコラなんかも作っている。全部パーティーで振る舞う為のものだ。
「凄い数だね」
グランが呆れたり、時々匂いに顔をしかめたりしながら側にいる。やっと少し戻ってきた感じがして、僕は嬉しかったりする。
「このアパートの全員が参加だからね。でも、楽しいよ」
「エッツェルの煮物が食べたい」
ふとそう言われて、僕はドキッとする。最近僕がお菓子作りに没頭したり、ランス様の仕事にかかりきりになると、グランは少し不機嫌に食べたい物のリクエストをする。
お願いに弱いんだって、初めて気付いた。僕はグランのリクエストにほぼ100%応えてきている。
「今夜作るよ」
「肉じゃがね」
「指定!」
「うん、食べたいから」
そう、邪気のない顔で言われると文句をつけにくい。ぐっと言葉を飲み込んだ僕は、ちょっとそっぽを向いて「分かった」と返した。
グランの事が少し分からない。なんだか忙しくしているし、日中いない事も多い。なのに突然ふらっと帰ってきては僕を抱きしめたりする。そして耳元で「可愛い俺のドラゴン」なんて、冗談みたいに甘い声で言うんだ。びっくりする。
分かっているよ、グランは僕をからかっている。実際顔を真っ赤にして腕をすり抜けるとおかしそうに笑うんだ、腹を抱えて。もう、腹が立つったらない。
なのに、嫌いになんて全然なれない。むしろそういう風にからかわない日はなんだか物足りなくて心配になる。体調悪いんじゃないかとか、何か困ってるんじゃないかとか。
それに、こういう事は人前ではするけれど二人の時にはしない。むしろ二人きりの時には距離ができる。僕は近づきたいのに、グランはそれを拒む感じがある。
僕はグランとの関係をどうしたらいいのか、分からなくなっていた。
何だかんだで、パーティーは盛り上がっている。屋上庭園を全て開放して行われるパーティーはとても華やかだ。
僕は改めてこのアパートの住人に紹介された。けれどもう、大半が知っている顔だ。
「エッツェル、いい顔になったねぇ。今なら誘われようかぁ?」
「ヴィー、飲み過ぎなんじゃないの?」
相変わらず軽い様子で絡んできたヴィーが、手にワインを持ってニヤリと笑う。腕が腰の辺りを嫌らしく撫でるのにはビクッとして飛び跳ねた。
「かっわいぃ」
「もぉ、ヴィー!」
「怒ると苺みたいだよ、子猫ちゃん」
「そういうの間に合ってるからな!」
「はいはい」
あいつ、絶対僕のこと玩具だと思ってる。
それでも憎めないのが、ヴィーって奴なんだろう。
「あ、エッツェル。こんばんは」
「あぁ、レイさん!」
僕を見つけて近づいてきてくれたのは、ここの四階に住んでいるレイモンド、通称レイさん。既婚者で、側には水色の髪をした綺麗な顔立ちの人が立っている。腕にはまだ小さな子供を乗せて。
「ジェイさんも、こんばんは」
「えぇ、エッツェル。今夜のお菓子は君のだと聞いて挨拶とお礼に来ました」
「あの、美味しいです、とても。この子もプリンが気に入ったみたいで」
この子というのはジェイさんの腕に抱かれている子供。勿論二人の子供だ。
レイさんとその子スウェーノ、通称スウェンとは庭の手入れで知り合った。最初はもの凄く遠巻きにされていたけれど、数週間もすると話しかけてくれるようになった。それからは会えば立ち話をする関係だ。
「あの、良かったら今度、プリン教えてください」
「もちろん!」
コソッと恥ずかしそうに言うレイさんはとても可愛い。ふわふわの金の巻き毛に白い羊の角がついた、大きな青い目の小柄な人なのだ。本当に、羊の獣人にも見える。
そしてレイさんはとても恥ずかしがり屋だったりする。
それでもこうして頼ってくれるのは嬉しい。僕は二つ返事でレイさんの申し出を了承した。
その後も色んな人が僕の作ったスイーツを喜んで食べてくれた。ここの仕事もしているから、わりと気軽に声をかけてくれる。褒めてくれるなんて久しぶりな気がして、喜んでくれるのが嬉しくて、僕はずっと笑っていた。
「あの、エ、エッツェルくん!」
「あぁ、リンスさん」
不意に声をかけてくれたのは、このアパートに住んでいるリンスイさんだった。
薄い茶色の髪にオレンジ色の瞳をした、なんだか頼りない人だ。そもそも知り合った時もこの人、階段から落っこちそうになっていたんだ。あれには焦った。
それが縁で、会えば少し話をするような間柄になっていた。
「あの、今日のお菓子美味しいよ」
「ほんと! よかった」
喜んで貰えたみたいで嬉しい。僕は素直にそれを伝える。
けれど今日のリンスさんは少し様子がおかしい。いつもオロオロした感じはするけれど、今日は特に落ち着きがない。
「どしたの?」
「あの……エッツェルくん! 話があるんだけど、ちょっと」
「話?」
そんなのここですればいいじゃん。
思うけれど、様子を見るにここじゃ言いづらい感じがする。一応僕も空気読めるように最近なってきたよ。勉強してきたんだって。
「えっと………こだとまずい?」
「できれば」
「じゃあ……」
辺りをキョロキョロして、僕はリンスさんを引っ張って屋敷の方へと向かった。そして、人目のない少し影になった場所で手を離した。
「ここならいい?」
「あっ、はい」
「それで、話って?」
なんだろう。もしかして、点検漏れかな? それとも、どこか不具合があるのかも。あ、もしかしてランス様には内緒でどこか壊したとかかな? 壁に穴とか。
「えっ、エッツェルくん!」
「はい」
「私と付き合ってください!」
「…………え?」
付き合って下さいって聞こえた。え? 冗談……には見えない。それは、本気? 僕に?
信じられなかった。だって、そんな事をこんな風に言ってくれる人なんて誰も。
でも、次に僕が固まったのは違う理由。頭を下げて僕に手を差し伸べるリンスさんの背後、離れた所に人が立っている。こちらを見ている彼と、僕は視線が合った。
グランがこちらを見て、固まって……逃げるように走り去っていく。
「待って!!」
「え?」
「ごめん、それ後日!」
僕は走り出していた。リンスさんを置き去りにしてグランを追った。だって、とても傷ついた顔をしていた。とても、苦しそうな顔をしていた。このまま離れたらもう、僕の手はグランに届かない気がした。
「待って……グラン!」
グランってこんなに足が速かったんだ。僕は必死に追っている。屋敷の中に入って、ようやくグランの部屋の手前でその腕を捕まえる事が出来た。
「ま……待って」
息が苦しい。こんなに必死に走ったのなんて久しぶり。
それでも捕まえられた。僕はグランを見上げた。背中が拒絶している。でも今日は絶対に諦めない。この手を離したくない。その思いばかりだった。
「なんで、逃げ……」
「見たくなかったから」
「なに、が?」
何を見たくなかったの? グランは僕を拒むの?
それが凄く悲しい。とても辛い。僕はグランに拒まれると苦しい気がする。
グランが僕を見る。切なく、苦しく、でも少し凶暴な光を宿して。
「君は、本当に俺をかき回す」
「え? んぅ!」
言われた意味が分からない。でも、それを理解するよりも前にグランが僕を壁に押しつけて無理矢理キスをする。
驚いて、でも次にくるのは感じた事のない痺れと、真っ白になっていく頭の中だった。
こんなキス、僕は知らない。僕がガロン様にしたキスとも、家族が僕にしてくれるものとも違う。
もっと、奥底が熱く痺れて足が震えてくるような。息が苦しいのにもっとして欲しくて、胸の内が切なくなっていくような。
「はぁ……」
壁に押しつけられて、グランの熱い舌が口腔を撫で回す。歯の裏側に触れるとくすぐったくて気持ちいい。舌を絡められると頭の中が真っ白になる。縋り付くように胸元を握ってしまう。
「好きだ、エッツェル」
「……え?」
「俺の伴侶になって欲しい」
頭の中がぼんやりしている。それでも、聞こえていた。
好きだ? 伴侶? どうしてそんな言葉が出るの? 僕はグランに避けられていたのに、どうして。
でも、どうしよう……嬉しい。キスも嫌じゃなかった。好きだって言われて、僕は今とても安心している。嫌われたのかもしれないって思ってたから。伴侶なんて、そこまで考えていてくれたんだ。
「エッツェル!」
グランが驚いた顔をして僕の頬を撫でる。それで、泣いているのに気付いた。
「あれ? 何で僕」
悲しいわけじゃない。ただ、震える程に嬉しいんだ。僕は初めて、こんなに深く思われている。家族の愛情ではなくて、特別な僕だけの愛情を。
グランは困っている。自分で涙を拭う僕を前に、俯いて、手を握った。
「ごめん、唐突だった。今のは忘れて」
「え?」
「おやすみ」
パタン
「えぇ!!」
どうしてそうなるの! 確かに唐突だったよ。驚いたよ。でも忘れられないよ!
あんな情熱的な、体の芯が痺れるようなキス初めてで刺激が強すぎるよ!
閉まったドアの前に立っている僕は、どうしていいか分からないままだ。ドアを叩くのが正解? それともこのまま立ち去るべき? 誰か僕に教えてよ!
結局僕はドアを叩く事ができず、混乱もしたままでこれを持ち帰る事にした。隣の部屋で、僕はこの日眠れない夜を過ごした。
「凄い数だね」
グランが呆れたり、時々匂いに顔をしかめたりしながら側にいる。やっと少し戻ってきた感じがして、僕は嬉しかったりする。
「このアパートの全員が参加だからね。でも、楽しいよ」
「エッツェルの煮物が食べたい」
ふとそう言われて、僕はドキッとする。最近僕がお菓子作りに没頭したり、ランス様の仕事にかかりきりになると、グランは少し不機嫌に食べたい物のリクエストをする。
お願いに弱いんだって、初めて気付いた。僕はグランのリクエストにほぼ100%応えてきている。
「今夜作るよ」
「肉じゃがね」
「指定!」
「うん、食べたいから」
そう、邪気のない顔で言われると文句をつけにくい。ぐっと言葉を飲み込んだ僕は、ちょっとそっぽを向いて「分かった」と返した。
グランの事が少し分からない。なんだか忙しくしているし、日中いない事も多い。なのに突然ふらっと帰ってきては僕を抱きしめたりする。そして耳元で「可愛い俺のドラゴン」なんて、冗談みたいに甘い声で言うんだ。びっくりする。
分かっているよ、グランは僕をからかっている。実際顔を真っ赤にして腕をすり抜けるとおかしそうに笑うんだ、腹を抱えて。もう、腹が立つったらない。
なのに、嫌いになんて全然なれない。むしろそういう風にからかわない日はなんだか物足りなくて心配になる。体調悪いんじゃないかとか、何か困ってるんじゃないかとか。
それに、こういう事は人前ではするけれど二人の時にはしない。むしろ二人きりの時には距離ができる。僕は近づきたいのに、グランはそれを拒む感じがある。
僕はグランとの関係をどうしたらいいのか、分からなくなっていた。
何だかんだで、パーティーは盛り上がっている。屋上庭園を全て開放して行われるパーティーはとても華やかだ。
僕は改めてこのアパートの住人に紹介された。けれどもう、大半が知っている顔だ。
「エッツェル、いい顔になったねぇ。今なら誘われようかぁ?」
「ヴィー、飲み過ぎなんじゃないの?」
相変わらず軽い様子で絡んできたヴィーが、手にワインを持ってニヤリと笑う。腕が腰の辺りを嫌らしく撫でるのにはビクッとして飛び跳ねた。
「かっわいぃ」
「もぉ、ヴィー!」
「怒ると苺みたいだよ、子猫ちゃん」
「そういうの間に合ってるからな!」
「はいはい」
あいつ、絶対僕のこと玩具だと思ってる。
それでも憎めないのが、ヴィーって奴なんだろう。
「あ、エッツェル。こんばんは」
「あぁ、レイさん!」
僕を見つけて近づいてきてくれたのは、ここの四階に住んでいるレイモンド、通称レイさん。既婚者で、側には水色の髪をした綺麗な顔立ちの人が立っている。腕にはまだ小さな子供を乗せて。
「ジェイさんも、こんばんは」
「えぇ、エッツェル。今夜のお菓子は君のだと聞いて挨拶とお礼に来ました」
「あの、美味しいです、とても。この子もプリンが気に入ったみたいで」
この子というのはジェイさんの腕に抱かれている子供。勿論二人の子供だ。
レイさんとその子スウェーノ、通称スウェンとは庭の手入れで知り合った。最初はもの凄く遠巻きにされていたけれど、数週間もすると話しかけてくれるようになった。それからは会えば立ち話をする関係だ。
「あの、良かったら今度、プリン教えてください」
「もちろん!」
コソッと恥ずかしそうに言うレイさんはとても可愛い。ふわふわの金の巻き毛に白い羊の角がついた、大きな青い目の小柄な人なのだ。本当に、羊の獣人にも見える。
そしてレイさんはとても恥ずかしがり屋だったりする。
それでもこうして頼ってくれるのは嬉しい。僕は二つ返事でレイさんの申し出を了承した。
その後も色んな人が僕の作ったスイーツを喜んで食べてくれた。ここの仕事もしているから、わりと気軽に声をかけてくれる。褒めてくれるなんて久しぶりな気がして、喜んでくれるのが嬉しくて、僕はずっと笑っていた。
「あの、エ、エッツェルくん!」
「あぁ、リンスさん」
不意に声をかけてくれたのは、このアパートに住んでいるリンスイさんだった。
薄い茶色の髪にオレンジ色の瞳をした、なんだか頼りない人だ。そもそも知り合った時もこの人、階段から落っこちそうになっていたんだ。あれには焦った。
それが縁で、会えば少し話をするような間柄になっていた。
「あの、今日のお菓子美味しいよ」
「ほんと! よかった」
喜んで貰えたみたいで嬉しい。僕は素直にそれを伝える。
けれど今日のリンスさんは少し様子がおかしい。いつもオロオロした感じはするけれど、今日は特に落ち着きがない。
「どしたの?」
「あの……エッツェルくん! 話があるんだけど、ちょっと」
「話?」
そんなのここですればいいじゃん。
思うけれど、様子を見るにここじゃ言いづらい感じがする。一応僕も空気読めるように最近なってきたよ。勉強してきたんだって。
「えっと………こだとまずい?」
「できれば」
「じゃあ……」
辺りをキョロキョロして、僕はリンスさんを引っ張って屋敷の方へと向かった。そして、人目のない少し影になった場所で手を離した。
「ここならいい?」
「あっ、はい」
「それで、話って?」
なんだろう。もしかして、点検漏れかな? それとも、どこか不具合があるのかも。あ、もしかしてランス様には内緒でどこか壊したとかかな? 壁に穴とか。
「えっ、エッツェルくん!」
「はい」
「私と付き合ってください!」
「…………え?」
付き合って下さいって聞こえた。え? 冗談……には見えない。それは、本気? 僕に?
信じられなかった。だって、そんな事をこんな風に言ってくれる人なんて誰も。
でも、次に僕が固まったのは違う理由。頭を下げて僕に手を差し伸べるリンスさんの背後、離れた所に人が立っている。こちらを見ている彼と、僕は視線が合った。
グランがこちらを見て、固まって……逃げるように走り去っていく。
「待って!!」
「え?」
「ごめん、それ後日!」
僕は走り出していた。リンスさんを置き去りにしてグランを追った。だって、とても傷ついた顔をしていた。とても、苦しそうな顔をしていた。このまま離れたらもう、僕の手はグランに届かない気がした。
「待って……グラン!」
グランってこんなに足が速かったんだ。僕は必死に追っている。屋敷の中に入って、ようやくグランの部屋の手前でその腕を捕まえる事が出来た。
「ま……待って」
息が苦しい。こんなに必死に走ったのなんて久しぶり。
それでも捕まえられた。僕はグランを見上げた。背中が拒絶している。でも今日は絶対に諦めない。この手を離したくない。その思いばかりだった。
「なんで、逃げ……」
「見たくなかったから」
「なに、が?」
何を見たくなかったの? グランは僕を拒むの?
それが凄く悲しい。とても辛い。僕はグランに拒まれると苦しい気がする。
グランが僕を見る。切なく、苦しく、でも少し凶暴な光を宿して。
「君は、本当に俺をかき回す」
「え? んぅ!」
言われた意味が分からない。でも、それを理解するよりも前にグランが僕を壁に押しつけて無理矢理キスをする。
驚いて、でも次にくるのは感じた事のない痺れと、真っ白になっていく頭の中だった。
こんなキス、僕は知らない。僕がガロン様にしたキスとも、家族が僕にしてくれるものとも違う。
もっと、奥底が熱く痺れて足が震えてくるような。息が苦しいのにもっとして欲しくて、胸の内が切なくなっていくような。
「はぁ……」
壁に押しつけられて、グランの熱い舌が口腔を撫で回す。歯の裏側に触れるとくすぐったくて気持ちいい。舌を絡められると頭の中が真っ白になる。縋り付くように胸元を握ってしまう。
「好きだ、エッツェル」
「……え?」
「俺の伴侶になって欲しい」
頭の中がぼんやりしている。それでも、聞こえていた。
好きだ? 伴侶? どうしてそんな言葉が出るの? 僕はグランに避けられていたのに、どうして。
でも、どうしよう……嬉しい。キスも嫌じゃなかった。好きだって言われて、僕は今とても安心している。嫌われたのかもしれないって思ってたから。伴侶なんて、そこまで考えていてくれたんだ。
「エッツェル!」
グランが驚いた顔をして僕の頬を撫でる。それで、泣いているのに気付いた。
「あれ? 何で僕」
悲しいわけじゃない。ただ、震える程に嬉しいんだ。僕は初めて、こんなに深く思われている。家族の愛情ではなくて、特別な僕だけの愛情を。
グランは困っている。自分で涙を拭う僕を前に、俯いて、手を握った。
「ごめん、唐突だった。今のは忘れて」
「え?」
「おやすみ」
パタン
「えぇ!!」
どうしてそうなるの! 確かに唐突だったよ。驚いたよ。でも忘れられないよ!
あんな情熱的な、体の芯が痺れるようなキス初めてで刺激が強すぎるよ!
閉まったドアの前に立っている僕は、どうしていいか分からないままだ。ドアを叩くのが正解? それともこのまま立ち去るべき? 誰か僕に教えてよ!
結局僕はドアを叩く事ができず、混乱もしたままでこれを持ち帰る事にした。隣の部屋で、僕はこの日眠れない夜を過ごした。
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