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12章:ルシオ・フェルナンデス消失事件

5話:影三つ

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 本当に間が悪い。だが、こうなってしまったものは仕方がない。仕事を急遽抜ける理由は欲しかったのだし、現実抜けられた。それを申請しにいった時のファウストの表情は、いっそ恐ろしいものがあったが見なかった事にした。
 現在東地区。表通りは食に関わる店が多いが、一歩入ると武器や防具、薬などを売っている職人の街となる。少し細い道を目的地に向かってひたすらに歩いた。

「これはまた、ディープじゃの」
「職人達が集まっている場所です。頭が硬く勢いがあり、ついでに喧嘩っ早いですよ」

 筋骨隆々という男達が集まる場所なのだ。
 目的の店は周囲に比べて間口が小さい奥まった場所にある。ともすれば見落としてしまいそうな商売気のない扉を開けると、灰色の髪を鉢巻きで留めた六十代の男が不機嫌そうにしていた。

「なんじゃいリフ、そんな格好できよって。胸くその悪い」
「そう言うなよ、ダヴィ爺さん。俺が騎士団にいるの分かってて呼んだんだろ? それとも、夜に訪ね直すか?」

 逞しすぎる腕をむき出しにした男は腕を組んで「ふんっ」とそっぽを向いた。

「後ろのもお前の仲間か」
「あぁ」

 背後でシウスは壁に掛かっている武器をしげしげと見ている。その目はとても輝いていた。

「シウス様」
「あぁ、すまぬ。いや、よい武器ばかりじゃてな」

 ほんの少し赤くなったシウスがダヴィに向き直り前に出る。そして、にっこりと笑った。

「シウスと言う。実によい武器で興奮してしまう。輝きがよいのぉ。細く軽い剣が好みなのじゃが、腕が悪いと脆くての。今は一本のみだが、予備が欲しいと思っておった。今度職務抜きで是非見にきたい」
「お貴族様が好むような物は置いとらん」
「貴族の剣などいらぬ。飾るだけなら無用ぞ。私もこれで騎士の端くれ、戦う剣が良い」

 珍しく熱心に壁に再び視線を向ける。触れたいと言わんばかりの表情に呆れたように溜息をついたダヴィは立ち上がり、熱心に見ている剣をシウスに渡した。

「触って抜いてみ」
「よいのか!」
「いいもなにも、実際触らないとわかんないだろうよ」
「有り難う!」

 シウスは剣を抜く。細く軽い剣はそのくせ強度は申し分ない。しなる良い剣だ。

「素晴らしい! この細さでしっかりしなり折れぬ。粘りのある切れる鋼じゃ」
「あんた、見所あるな」
「これ、取り置きしてもらえぬか。ユーミル祭が終わり武器の売買制限が外れたら欲しい」
「そりゃ、構わんが」

 ダヴィが押され気味になっているなんて、ランバートは初めて見た。思わず笑うと、ズングリとした足に踏まれた。

「爺さん、俺を呼んだ用件を話してくれ。この人はこれで、即座に人を動かせるくらいの力がある。急ぐ事ならちゃんと動くから」

 このままでは剣の善し悪しで日が暮れる。ダヴィは根っからの職人肌で、物の善し悪しが分かる客が好きだ。そしてシウスはお眼鏡にかなったらしい。自分の物は気に入った客にしか売らない堅物が、触らせたのだから。

「おぉ、すまぬ。そうさ、話を伺いたく来たのであった」

 シウスまでもが本来の目的を忘れていた。赤くなって頭をかき、一つ咳払いなどして気持ちを入れ替え、キリリとした顔をした。

「して、ダヴィ殿は何をランバートに伝えようとなさったか。ここらで、異変でも起こっておるのかえ?」
「異変ってほどじゃないが、気になる客がこの二~三ヶ月で増えたのよ」

 座り直したダヴィは真剣な目でそう話し始めた。

「この二~三ヶ月で急に、武器の手入れの依頼がここいらで増え始めた」
「傭兵が増えたとか、単純に人が王都に集まってきているからじゃなくてか?」
「何年武器を作ってると思ってんだ、一般人と傭兵の違いなんざ見りゃ分かる。手入れを申し込んでくるのはみんな鍛えてる一般人風の奴らだ」
「一般人風? それはまた、妙な表現じゃ」
「つまり、一般人を装っているけれどそうじゃないってことか」

 きな臭い話だ。変装をしてまで依頼にくるということは、やましい事でもあるのかと勘ぐってしまう。
 ダヴィも同じように思うのだろう。唸りながらも頷いた。

「西から来た奴が多い。虫も殺せん顔で来るが、ありゃ戦える体だ。腕の張り、筋の張り、身のこなし。洗練はされとらんが、傭兵みたいな奴らばかりだ」

 そういう様子の者が剣の手入れを頼みにここら界隈をうろついているらしい。そういう事だ。

「ユーミル祭で一騒動あるかもしれんことは知っとる。そんな時にこれだからな。武器商ギルドの面々には、不審な客の依頼は理由をつけて受けんなと言っとるが、俺の言う事を聞く奴ばかりじゃない。金を積まれりゃ受ける奴もいるだろうよ」
「恩にきるよ、ダヴィ爺さん」

 この依頼にくる奴がテロリストであれば、数がいる。ルシオから託されたあの地図に書かれた印全てがテロリストの一時的な潜伏先だったら、その数は計り知れない。

「ダヴィ殿、情報を有り難う。王都を騒がせるような輩はふん縛る故、任されよ」
「なに、構わん。ここらが騒がしくなるとこっちも商売がやりづらい。お前さんらが馬車馬のように働いてくれんと、安心して生活できんからな」

 照れ隠しのようにそっぽを向いて腕を組むダヴィを見て、ランバートとシウスは互いに笑った。

「んじゃ、次はフォックスの所行きな」
「フォックス?」

 ぶっきらぼうに言われ、ランバートは首を傾げる。その表情は明らかに渋面だ。名前の挙がった人物、実に癖があるのだ。

「なんでも、耳に入れたい話があるんだとよ。ついでだと俺を使いやがった」
「まぁ、うん。行くか、ついでだし」
「おう、行ってこい」

 手で追い払うようにシッシとしながら背を向けるダヴィの耳は、照れているのか赤かった。

 ランバートは表通りに一度戻り、そのまま愛らしい造りの家へと入った。白壁に赤い三角屋根の家には白いレースのカーテンなんかがヒラヒラし、窓枠やドアは少し黒っぽい木材で出来ている。花壇には愛らしい花が咲いていた。

「ここ……かえ?」

 外観からして合わない。そういう雰囲気を感じたのだろう、シウスが尻込みしながら口元を引きつらせている。ランバートも同意見だが、情報を持っているとなれば行かないわけにもゆかなかった。
 ドアを押し開けると、明るい木の床に簡素なテーブルセットが目につく。その奥で、一人の女性が目を輝かせた。
 三十代前半の女性は男のような格好をしている。黒いズボンに白いシャツ、ベージュの編み上げベストを着て、腰にはなぜか鞭を巻いてフォルダーにかけている。黒縁の眼鏡の奥で光るのは明るいブラウンの瞳。背に流した髪も同色だ。

「リフ! 会えて嬉しいにゃん」
「……にゃんと言うたぞ」
「気にしたら負けです、彼女の場合」

 駆け寄ってきた女性は細身ながらも長身で、ランバートよりも少し低い程度。ご機嫌な猫のように目を細めて見上げ、次には抱きついた。

「いいわぁ、その格好も素敵。この国の騎士団って、本当にセンスがいいのよね。黒よ、黒! 見えそうで見えないお尻のラインとか、腰元がシャープに見える形とか、細身のズボンとか本当に殺人的。鼻血出そう」
「フォックス、分かったから! とりあえず落ち着いてくれ」

 涎を垂らして恍惚とした表情を浮かべる女性をなんとか宥めようと、ランバートは必死だ。美形好きという彼女のお眼鏡にかなってからというもの、ある意味受難なのだ。

「後ろの彼も素敵だわ。リフは豪華な感じだけど、白髪はまたミステリアスで。貴方、エル族の血が入っているのねぇ」

 背後のシウスに目を留めてキラキラと語るフォックスに向けられる視線は、拒絶だった。シウスがこんなに表情を強ばらせる事も珍しい。ランバートは溜息をついて、彼女の頭をコツンと打った。

「フォックス」
「あっ。あぁ、ごめんなさい、私。いい男を見ると興奮が抑えられなくて。悪気があるわけではないの。とても綺麗で、出てしまったのよ。本当に、ごめんなさい」

 深々と頭を下げた彼女に、シウスは溜息をついて視線を外した。

「よい、慣れておる。一族の証を偽らぬのだ、目に留まって当然のこと。顔を上げられよ」
「その話方も素敵。神秘的だわ」

 けれどそれ以上、フォックスは触れようとはしなかった。

「紹介が遅れました。彼女はフォックスと言って、商業ギルドのギルドマスターです」
「本名は、ミーガン・ファルブって言います。通称フォックスね。親しみを込めてコンちゃんって呼んで欲しいにゃん」
「……キャラが崩れきってぐずぐずじゃ」

 そんな事は誰もが分かっているが、誰もそこをあえて言わない。三十前半の独身女性がこのキャラだ、痛さ爆発中なのだ。

「細かい事は気にしない! さーて、お仕事の話ね。ちょっっと過酷だから、覚悟しといてよ」
「はいはい、なに?」
「レンゼール派と思われる奴らが大量の火薬を他国から仕入れた。こっちで分かってるだけで四十トン。花火に使うなら、色々ぶっ飛ぶわよ」

 鋭く冷たく刺すような声が静かに紡がれる。その内容はあまりに恐怖。ランバートもシウスも一瞬で、肝の冷える思いがした。

「……は? 四十トン? バカじゃないのあいつら。それ全部、どっかで使おうってわけ?」
「多分ね。王都に持ち込んでるかは分からないけど」
「冗談じゃない! 城でも吹き飛ばすつもりか! 場所が悪ければ街が丸ごと飛ぶぞ!」
「バカなんでしょうね。うちが話を仕入れた時には遅かったわ。取引のある他国の船の奴が言ってたのよ。隣の船が違法に大量の火薬を売ってたって」

 喉が渇いて張り付くような感覚があって、上手く飲み込めない。心臓がおかしな具合に鳴り響く。火薬四十トン。それがいっぺんに爆発したら大きな建物だって吹き飛ぶ。

「ほら、何を呆けてるの!」

 バンと肩を叩かれて、ランバートは目の前が揺らぐような衝撃から戻ってくる。怖い顔で、フォックスが見ていた。

「あんたが守るのよ、リフ。騎士になったのは、お飾りじゃないんでしょ」
「フォックス」
「打ち上げ日程は決まってるんだから、踏ん張りなさい。騎士だというなら食いしばりなさい。あんたが守りたいと思ってるものは、あんたが守らないと崩れるわよ」

 心にまで気合いを入れられる。頼りなく揺れた瞳はしっかりと見据える事ができた。フッと深く息を吐くと、動揺よりも決意が前にきた。

「よし、いい男に戻った。リフ、覚えておきなさい。時間は有限なのよ、呆けてる暇だってない。少しでも早く捕まえるのよ」
「あぁ」

 頷いて、背後のシウスを見る。シウスも衝撃から立ち直ったようで、しっかりと頷いた。

「絶対に、王様守りなさい。民があっての国だなんて言うけれど、やっぱり国には王がいなきゃダメなのよ。そして民は良心的な王様を望むわ。でも、歴史を見てもそういう王様は命が短い。騎士団が守って、少しでも今の王様を長生きさせてあげて。テロなんかで死なせちゃいけないわ」
「分かってる」
「あぁ、誓おうぞ」

 ランバートもシウスも頷き、フォックスに頭を下げる。その二人を見て、フォックスは満足に笑って「にゃ」と言った。

「さてさて、私からは以上。ジンの所に行ってちょうだい」
「今度はジンか」
「用事はいっぺんに済ませた方がいいでしょ? なんでも、あいつも嫌な話だって言ってたわ」
「少しは吉報が欲しいものぞ」
「この件がまん丸に解決できれば、それこそ最高の吉報なのよね、私にしては」

 そう言いながら手をヒラヒラと振ったフォックスに送り出されるようにして、ランバートとシウスはその場を後にした。

 ジンの酒場に行くと、いつものスキンヘッドが珍しく難しい顔をしている。それを見て、ランバートは苦笑した。

「今日はどれだけ凶報聞けばいいんだよ」
「悪いな」
「お前のせいじゃないだろ」

 言って近づいていく。けれどジンはその後ろからついてくるシウスが気になるようだった。

「こちらは?」
「上官のシウス様。宰相府の人だ」
「ランバートとファウストが世話になっておる。お主の事は時折耳にはいるので、会ってみたいと思っておった」

 穏やかに言うシウスに面食らったようなジンはなんとも言えない顔をしている。自分の名が騎士団の中で出ているなんてまったく想像もつかなかったのだろう。

「ジン、とりあえず話し聞かせてくれ」

 このままでは埒が明かない。ランバートはジンを促してスツールに腰掛けた。

「あぁ、そうだな。実は傭兵仲間から聞いた話で、裏の取れない話なんだが」
「いいよ、それで」
「悪いな。レンゼール派が動いてるらしいってのは、前に言ったな」
「あぁ」
「そこに、はぐれ傭兵が加わってるらしい。その中に『ドラクル』もいるそうだ」

 やっぱりいい話ではない。しかも出てきた名前が最悪だ。ランバートはカウンターに肘をついて項垂れた。

「はぐれ傭兵とな? それは一体、いかなものかえ?」

 ランバートの隣に腰を下ろして気遣うように肩を叩いたシウスが、分からないと首を傾げる。ジンは頷いて、それについて話し出した。

「傭兵にも一応のルールって物がある。弱い人間を嬲るような事をしない。人身売買に手を出さない。依頼主を殺さない」
「もはや人間としての最低ラインではないかえ」
「それすらも無視するような輩がいるから、こんなルールがあるんですよ」

 呆れた調子のシウスに、ランバートは溜息をつきながらいい、ジンもそれに頷いている。人間にとって最低限のこのルールだが、未だ守られていないのだ。

「これらに反する奴らは、傭兵ギルドからつまみ出される。ギルド経由の仕事は受けられんし、支援もない。そういう奴らが、はぐれ傭兵と呼ばれているんだが」
「何せ最低限の倫理がなってない奴らなので、問答無用のテロリストにとっては有り難い戦闘員です。躊躇わない、尻込みしない、強い。人の命や尊厳を尊ばないなら、うってつけの奴らです」
「そんなのが、レンゼール派に雇われたということかえ?」

 シウスの問いに、ランバートとジンは素直に頷いた。

「特に『ドラクル』と呼ばれる傭兵は手が悪いと聞きます。身長二メートル近い巨漢で斧使い。弱い人間をなぶり殺しにするのが快感だと豪語するような輩なので、要注意です」
「俺は一度会ったことがあるな。自分が最強だと疑わないような奴で、女子供ほど酷い殺し方をする。傭兵ってのは殺さずに目的を達成できるほうが一流だ。あいつは一流の力を持っていながら、やりやがる。最低のクズだ」

 何にしても今日一日で懸案事項が三つ。頭の痛い事態に、シウスが深く溜息をついた。
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