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19章:建国祭ラブステップ

8話:年末パーティーは波乱ばかり?

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 年末パーティー当日。ミスコン出場者は特別に早めに夕食を済ませ、三階の特別部屋へと集まっていた。
 そこは既にオリヴァーの大きな衣装部屋状態で、至る所に色々なドレスがある。

「うわぁ……」
「これは……壮観と言いますか……」
「あやつ、何故これほどの衣装があるのじゃ?」
「……」

 久々に見たオリヴァーコレクションに苦笑を漏らすランバートに、一歩引き気味のリカルド、呆れと同時に疑問を浮かべるシウスに、既に言葉もないベリアンス。
 だがこれは大概の出場者が右に同じで、部屋の主だけが涼しい顔をしている。

「ルイーズ様のコレクションも、流石にここまでではありません」
「コナン、持っている事に疑問を抱かぬのかえ?」
「慣れてしまいました」

 笑っているコナンを他の者達が心の中で「南無」と唱えたのは言うまでも無いことである。

「さて、皆さんまずはコルセットを締めますので脱いでください。コルセットと下着はあちらに人数分ありますので、下着だけを履いてこちらへどうぞ」

 そう示されたベッドの上には確かに人数分の白い下着と、腰から胸まであるコルセットがある。これをつけ、胸元に詰め物をして胸を作るのだ。

「これが、コルセット……」

 集まった男達のうち、ランバートとコナン以外が息を飲む。貴族女性の常識であるこの窮屈な体型補正下着は、男達の目には理解不能な物に映るのだ。

「さて、ここで固まっていても進みませんからね」
「そうだね」

 ランバートは何度か仕事でこれをつけている。そしてコナンはプライベートでもこれをつけたことがある。故に、見慣れていると言えば見慣れている。
 着ている服を入れる袋を手にさっさと脱いでしまい、覚悟を決めて女性物の薄い下着を履くが、男がこれを履くのはもの凄い羞恥プレイだ。
 実際、二人を見る他の男達が白い三角形の薄い布を手にわなわなと震えている。

「おや、二人は流石に覚悟が早いですね」
「まぁ、慣れといいますが」
「もう、さっさと終わらせてしまった方が楽なので」
「良い心がけですね、コナン」

 にっこりと微笑むオリヴァーは、未だ踏ん切りのつかない男達へと声をかけた。

「コルセットを着けた人から衣装選びですから、急がないといいものがなくなっていきますよ」
「!!」

 これにより固まっていた男達もいそいそと服を脱ぎ、恥をかき捨て列に並んだのだった。

「うっ、これオリヴァー締めすぎじゃ!」
「何を仰います、シウス様。これはまだ緩いほうですよ。男は骨格的に女性のようなくびれができませんから、できるだけ締めなければ」
「苦しい!」
「直に慣れますよ。ほら、あちらの二人をご覧下さい。余裕でございましょう?」

 既にコルセットを着け、自分の手で胸部分に詰め物をするランバートとコナンは、普段でも細い腰を更に細くしている。

「……奴らと一緒にするでない」
「まぁ、あそこまでは無理ですので、もう少しだけ締めますよ」
「痛い!! コレッ!」

 ギュッと背中の紐を上から順々に締め上げられ、シウスはピーピーと音を上げる。そしてその姿を、後ろに並ぶ男達が青い顔をしながら見ているのだ。

 何はともあれ全員が無事にコルセットを装着し、見よう見まねで胸を詰める。ここには個性が結構出て、巨乳好きはやはり自らの胸を大きくつくり、コナンはルイーズの趣味を反映してちっぱいに作り上げる。
 その中、ランバートは程よい大きさの美乳を見事に作り上げている。

「上手いですね」
「まぁ、何度か経験がありますので」
「……あの」
「やりましょうか?」

 困り果てているリカルドの胸に、ランバートは詰め物をしていく。目標は手の平で触れた時にその手の中に収まるくらいの大きさ。形は釣り鐘形にしてみた。
 案外シウスはこうしたことにこだわりがあるのか、苦戦しながらもなかなかいい感じに作っている。
 意外だったのはベリアンスだ。上手に入れて形を作り、自分で触って足りない所に足している。彼はなかなか器用なのかもしれない。

 これでようやくベースが完成。巨乳からちっぱいまで、様々な一〇人の女装男子の身体が出来上がった。

「さて、仕上がりましたね。コナンはルイーズの私物を預かっていますので、あちらへ。他の方は衣装を吟味して気に入った物を手に取ってください」

 オリヴァーの号令に一斉に動き出す! ……というわけではなく、大概のメンツが困り果てている。それというのも、女装などしたことがないのだ。
 その中でランバートだけが色々見て回っている。この経験の差は大きなものだ。

「あの、オリヴァーさん」
「はい?」
「よろしければ、見立てて頂けないでしょうか?」

 遠慮気味にリカルドが言うと、他の面々もオリヴァーに殺到する。こうなると彼一人では手に負えず、急遽ランバートも見立てに参加する事となった。

「ではまず、リカルド先生から見立てますね」

 嬉しそうなオリヴァーがくるりとリカルドを見て回る。そして彼に似合いそうなドレスを数点出してあれこれアドバイスをしている。
 その間に、シウスは何やら心引かれる衣装を見つけたらしい。キョロキョロしながらも数点あるそれを手にしては、自分に宛がっている。
 困ったのはベリアンスだ。ただ呆然と立ち尽くしているのを見て、ランバートが声をかけた。

「俺でよければ、見立てましょうか?」
「あっ、あぁ。すまない、お願いできるか?」
「はい。ではまず、イメージなどはありますか?」
「……騎士?」
「騎士……」

 困る返答がきた。
 だがこれにいち早く食いついたのがオリヴァーだった。

「ありますよ! とっておきのが!」
「とっておき!」

 目を丸くしてほっとしたように笑うベリアンスだが、オリヴァーのとっておきがよいものであった事はあまりない。ランバートがオロオロして見ていると、出てきたのはやはり想像通りの初心者が絶対に躊躇うようなものだった。

「これ、本当に再現率が高いのですよ。ラン・カレイユの女性騎士をモデルにした読み物が流行ましたでしょ? それに登場する女性騎士の衣装を模したものでして、義妹のサフィールが『是非、義兄様に!』と作らせたようでして」
「はぁ……」

 あっけにとられる。確かに再現率が高いが、これを男が着る勇気。
 だがベリアンスは手をプルプルさせながらも、最後はグッと奥歯に気合いを入れた。

「これを頼む!」
「そうこなくては!」

 犠牲者が着実に増えていく。
 それらを見ていると、既に着替え終えた愛らしいコナンがカツラまで被ってこちらへときていた。

「メイクが上手くできないよ」
「俺がしてあげるよ。可愛い系だね?」
「お願い」

 椅子に座らせたコナンの前に借りてきたメイク道具を並べ、ランバートは可愛らしい人形を仕上げていく。丸く大きな目を更に大きくぱっちりとさせ、肌は自然な白さ。頬のチークは薄らと。そして口紅は愛らしい薄桃色を選んだ。

「可愛いよ、コナン」
「有難うランバート。ところでランバートはもう決めたの?」
「あぁ、うん」

 既に自分の衣装は決めてキープしている。まぁ、キープなどしなくとも誰も選ばないだろう。
 衣装部屋の大騒動はその後しばらく続き、その間にパーティー自体は始まりの時間を迎えたのだった。

◇◆◇

 パーティー会場は、ある種異様な熱気に包まれている。
 今年はくじ引きでケモ耳ということで入口でクジを引いたゼロスは、見事今年も耳をつける事になった。

「ゼロス、今年何? 狐?」
「フェネックという狐の仲間らしいが……耳が大きい」

 耳がかなり大きくて目立つ。ちょっと恥ずかしいが、隣には犬耳をつけたチェスターがいる。犬が犬耳つけたら本当に犬じゃないか。心なしか寂しげにも見える。飼い主リカルドがパーティーを欠席しているからだろうか。

 その頃、舞台袖で今年の司会をノリノリでやるつもりのオスカルが、今か今かと楽しそうにしている。

「オスカル、あまり羽目を外しすぎないように」
「分かってるよ。オリヴァーみたいに進行してみせるから」

 とはいえ、エリオットは心配である。何せお調子者の彼だ、煽ったりするのではと気が気では無い。

「そういえば、ファウストやクラウルは?」
「ファウストは会場、クラウルは暗府の出し物ですよ。あっ、ほら! そろそろ始めないと!」

 エリオットがタイムキーパーのような役割をして、オスカルを舞台の前に押し出す。出て行ったオスカルは全員の前に立って、にやりと笑った。

「みんな! 今年もお疲れさま!」
「お疲れ様です!!」
「今日は無礼講だから、じゃんじゃん飲んで食べて楽しんで行こう! 耳つけてる人もそうじゃない人も、今日は盛り上がるよ!!」
「おー!!!」

 会場のボルテージはいきなりマックス状態。そうして始まったのは、一発芸や隠し芸の類だ。

「まずは……暗府の隠し芸! 演目は……『僕らも出たかった』?」

 コールされた途端、オスカルが立つ舞台の反対側から暗府の女形と呼ばれる隊員達が、それは綺麗な花嫁行列を作る。男形は古い貴族の煌びやかな衣装を纏っている。
 先頭の花嫁はラウルだ。白いベールに造花をあしらい、Aラインのウエディングドレスを着ている。
 その隣に立つ新郎はクラウルだ。普段はきっちりと後ろに撫でつけている髪を下ろし、整えて白のジャケットを着ている。
 おつきの侍女や従者は暗府の面々で、特に執事役のネイサンは胡散臭さ満点だった。

「すげぇ……」
「暗府底知れねー」

 会場からはザワザワと声が上がり、一堂が前を向いてお辞儀をするとドッと湧いた。
 それを見るゼロスはクラウルの姿にドキドキしている。いつもとカラーリングが違うだけで雰囲気もまるで違う。
 見上げるゼロスと、クラウルの目が一瞬合った気がした。その一瞬、確かにクラウルは優しい笑みを浮かべていた。

「…………」
「あれ、絶対ゼロスに向けて笑ったよね」
「相変わらずラブラブだよね、ゼロスは」

 レイバンとボリスが楽しげに茶化す声も耳に入らないくらい、ゼロスは見惚れてしまう。そして、いつかあの隣に立つのだろうかと思うと急に身体が火照るような気がした。


 続いては近衛府によるカクテルの提供。と言っても単に作るのではない。アクロバティックにボトルでジャグリングをしたり、グラスに注ぐときも派手な演出があったり。踊りながら作るカクテルは意外と美味しいもので、事前に作っておいたらしい色んなカクテルを近衛府が見事な身のこなしで会場をすり抜け皆に提供した。


 相変わらずの軍歌の大熱唱があったり、謎の野球拳大会で身ぐるみ剥がされた奴がいたりでバカみたいに笑っているあいだに、出し物系は終わった。
 司会のオスカルが出てきて、「次は……」と進行表を見る。そして、大きな声で会場へと声を投げた。

「本日言いたい事言っちゃうんです!! 今日は無礼講だから許してね? 日頃思っている事や、要望なんかを言ってみちゃうコーナーだよ! 上司だって怒っちゃダーメ。では! 言いたい事がある人挙手!」

 オスカルが声をかけると、いくつか手が上がる。それを見回したオスカルが指名すると、何故か数十人がずらずらと舞台に上がった。

「おぉ、人数が多い。では、心からの叫びをどうぞ!」
「我ら第三師団! ウルバス様に物申す!!」

 野太い男共の声に、事態を見ていたウルバスが驚いて自分を指す。周囲に押され前に出て登壇すると、第三師団の面々が一斉に頭を下げた。

「婚約、おめでとうございます!!」
「え? えぇ?」
「俺達、この話を聞いた当初は戸惑いが大きく、お祝いの言葉もままならず申し訳ありませんでした! この場にいないトレヴァーの分も合わせ、第三全員でウルバス様の婚約をお祝いしたいと思います!」
「あっ、有難う」
「お祝いに、海軍の軍歌を贈ります!」
「いらないよ!!」

 焦ったウルバスが止める間もなく、大いに野太い海軍の軍歌が合唱され、下ではやんのやんのと声がする。だが平和そのものの光景だ。

「えー、なかなか迫力のあるお祝いでしたが、めでたいですね。ちなみにウルバスはそのうちファウストの義弟になる予定らしいので、皆弄り倒してやろうね~」

 気の抜けるオスカルの司会に周囲が更にざわめく。知らない人間からすると驚愕の事実なのだろう。

「さーて、次!」
「はい!!」

 手を上げたのはやはり騎兵府の一年目、二年目だ。
 彼らは壇上に上がるとファウストへ向けて声を発した。

「ファウスト様!! 最近特別訓練多すぎて我らは疲弊しております!! せめて週に一度になりませんかー!」

 悲痛な訴えに思わず頷く隊員もちらほら。そんな視線を受けたファウストは、だが冷静に彼らを見回した。

「わかった! 剣の訓練を週一度にする!」
「本当に!」
「そのかわり、俺監修での体力強化訓練を週二回にする!」
「更なる地獄じゃないですかぁぁぁぁ」

 崩れ落ちる隊員達を先輩は生暖かく同情を含む目で見つめ、他の一年目と二年目はこんな祝いの日だというのに涙無くして飲めない状態になってしまった。

「地獄だね~、足腰立たなくなるよね~。まぁ、頑張ってねー。さて、次!」

 軽く弄りながら進めていくオスカル。挙手する隊員を指名すると、彼は一人堂々と壇上に上がる。
 濃いめのブラウンの髪を綺麗に整えた、凜々しい感じの青年だった。身長もそこそこ高く、目鼻立ちもはっきりとしている。

「騎兵府第一師団三年目、セオドア・カルダーです! 俺は、好きな人がいます!!」
「おぉぉぉぉ!」
「この場をお借りして、告白したいと思います!」

 会場が一際湧いた。野次も応援も飛んでいる中、セオドアは会場を見回し、大きく息を吸い込んだ。

「ゼロス・レイヴァース先輩!!」
「!」

 思わぬ指名に、ゼロスは驚きすぎて反応が遅れる。まさか自分が告白対象とは思わなかった。
 クラウルが気になるが、今は同期といるから側にいない。キョロキョロしても見つけられない。その間に周囲がはやし立てて腕を引いて前に出してしまう。仲間達が引き留めようとしてもダメだった。
 思えば、クラウルとの関係を知っているのは同期の仲間と団長、暗府の面々と察しのいい奴くらいなものだ。これだけ人数のいる騎兵府では知らない奴もいるだろうし、大っぴらにはしていないはず。

 前に出され、周囲の空気からも壇上に上がらざるを得なくて、仕方なく耳を外して壇上に上がる。セオドアはゼロスと並んでもそれほど見劣りはしない。緊張しているようで、微かに震えていた。

「ゼロス先輩! 俺は貴方にご指導いただき、厳しくも優しい貴方に憧れ、惚れました! お試しでも構いませんので、お付き合いしてください!」

 真剣なんだと分かる表情に、ゼロスは本気で困ってしまった。当然クラウルがいるのだから断るのだが、周囲は「付き合っちゃえよ!」という無責任な煽りをしている。

「あの……すまない」
「それは……それは、今お付き合いしている相手がいるということですか!」
「いや、あの……」
「俺、本気です! 友人からでも構いません!」
「あの、だから……」

 正直、明かしていいのかわからないのだ。ここで「相手がいる」と答えれば間違いなく「誰だ」という話になる。そこで名前を出していいものか分からない。
 困り果てるゼロスを前に、彼の同期や二人の事を知っている団長達は焦った。

 公開処刑キタ!!

 出し物の服装のままファウストの隣にいるクラウルを、ファウストはチラリと見る。
 クラウルは目を丸くしたまま呆然としていた。どんな状況でも瞬時に判断し、適切に動いてきた暗府の長が、この状況に茫然自失なのだ。

「クラウル、大丈夫か?」

 思わず声をかけると、クラウルは無言のまま前に進む。それを止める間もなく、彼は人波をかき分けて行ってしまった。

 一方舞台の上ではゼロスが困り果てていた。「お友達から」と言われてしまうとどうしたものか。相手がいると言っていいものか。隠してきたわけではないのだが、二人とも表でイチャイチャはしていないから結果隠れてしまって。

 そんな事をごちゃごちゃ考えていると、突然会場がざわついた。
 何事だろうと後ろを振り返ろうとする。それよりも前に足音もなく背後に立った人がゼロスを捕まえ、顎を捕らえて振り向かせ、やんわりと唇を塞いだ。

「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「!!」

 嗅ぎ慣れた匂いと温かな体温。それに体は反応している。プライベートでよく見る、髪を下ろした若い印象のクラウルが覆い被さるようにキスをしてきた。

「ん……」

 色んなものが飛んでいた。大勢の隊員の目の前だとか、告白とか、そんなものも全て。触れている熱が全てだと知らしめるようにクラウルは舌を絡ませゼロスを痺れさせていく。
 長く感じるキスで、完全に力が抜けてしまう。彼の胸に頭を預けたままぼんやりと目の前のセオドアを見ると、彼は真っ赤になりながら目のやり場に困っていた。

「……え?」

 気づけば会場は水を打ったように静まりかえっている。その状況にゼロスは焦ったが、体は力が抜けたようだった。

「すまないが、こいつは俺のものだ。他をあたってくれ」
「あ…………はい」

 ぺこりと頭を下げたセオドアに頷き、クラウルはゼロスを連れてそのまま舞台を降りていく。そしてそのまま奥のラウンジスペースにつれて行かれると、目の前に飲み物が置かれた。

「……あの」
「すまない、ここで説教は勘弁してくれ」
「いえ、それはまぁ、いいんですが」

 あー、そうか。説教案件だな、これは。
 思うが、どうにもそれほど怒っているわけではないようで、ゼロスは置かれた酒を一口飲んだ。

「えっと……良かったんですか?」
「何がだ?」
「あんなことして。明日にはこの場にいない人にまでこの話が回りますよ」

 二人が付き合っている事を広く知らしめる事になった。それで、クラウルは構わないのかと。
 だがクラウルはむしろ不思議そうに首を傾げた。                     

「何か不都合があるのか? 既に互いの家族に了承を取っている仲だ、隠す必要はない。お前がいいと言ってくれるなら、籍も入れるが」
「それはもう少し待って下さい」

 だが……そうか、いいのか。
 案外嬉しいみたいで、自然と笑みが浮かぶ。そんなゼロスの隣に座ったクラウルも穏やかに微笑んだ。

「今夜、さっきのキスの続きをしないか?」
「貴方が俺に叱られるような事をしなければ、ですよ」
「わかった」

 明らかに甘く睦まじい二人の空間に、この後しばらく誰も入る事ができなかったそうだ。
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