男爵令嬢と結婚するから婚約破棄?二代続けてふざけるな!この低脳がっ!!

三条桜子

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1 長引く隣国からの圧力、ストレスたまって八つ当たりだぜ① 遊んであげるね

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 毎日つまらない。今日も今日とて鬱々としている。ああ死にたい。

 学園の廊下を部下と進む。色々なことが、どうでもよく思われる。

 三人の女子生徒が廊下を向こうから歩いて来る。クスクスと笑い出す。
意地悪くこちらを見て、コソコソと話す。まるで悪口を言われているような不快感に捕われる。
 
 うざいな。
 武闘派の私には、不愉快に感じる。
言いたいことが有るならハッキリ言え。そうすれば、ボッコボコに完膚なきまでに叩きのめすのに。
 コソコソとした悪口が一番困るな…軽蔑の篭った視線を相手へ向ける。

 意地悪な女子生徒達と擦れ違いざま、ピンクの髪の女が罵倒してきた。
 おおおー。
 やるなピンク犯罪。
 そうこなくっちゃ。

「貴方!意地悪で、陰険で、無理矢理に王子様の婚約者になったんですってね!最低よ!」
「エレナの言う通りよ。王子様がかわいそうよ」
「エレナと王子様は、愛しあってるんだから、貴方なんて引っ込みなさいよ!」
三人にとんだ言い掛かりを付けられる。この遊び買った!
「オホホホホホ」
 愉快!ソーダヨネー。悪口はハッキリ相手の目の前で!だよね。
 久しぶりに楽しくなってきた!鬱が吹き飛ぶ。
王女に喧嘩を売ったのだ、好きにさせてもらおうと決める。
 
 殴る?
 蹴る?突き飛ばす?
 刺し殺す?
 あああん。全部違法よ~。いやーん。
 ど~やってナブッテやろうかしらん。うきうき。


少し考え、側近へ指示を出す。
「雲、貴方、彼女達の家の水を止めて。即、手続きを。水道局を動かして」

「影、貴方は、彼女達を校長室へ連行して。私に対する罵詈雑言を校長や学年主任に伝えてね。本日、彼女達は、父親の迎えでのみ下校を許可する。母親や乳母などが迎えに来ても引き渡してはダメよ。影、いつもありがとう。今日も面倒だけれど、最後の一人まで迎えを見届けてね」

「星、今後のスケジュールを確認しましょう。水の次は食料、その次は、衣服ね。ああその前に住居かしら。下位の貴族ならば住居の支払いが完了していなかったり、借り物の場合もあるとか?住居の差押えと立ち退きがいいかしら?」

 あら?顔色が悪いわよ?
 喧嘩上等なのでしょう?ピンク犯罪ちゃん。
「オホホホホホ」
さあ。貴族らしく踊りませう。

「よし。各自、命令を遂行せよ!解散!」
各々動き出す。

 影に脅され、彼女達は校長室へ連行されて行った。
 うん。うん。
 満面の笑みで後を振り返り星を呼ぶ。
「さあ行こう!」
 どこへ?
 教室かな?あ、警察と教育委員会へ、罵詈雑言浴びせられたと報告を上げるか。
ああ素敵だ。
「星、月に伝令を。警察と教育委員会に罵詈雑言の件を伝えるように指示を出して。この場合、刑法では『暴行罪』の適応が可能。被害届、妨害されないうちに出すわよ!時間との勝負よー」
 オホホホホホ。
 学校の手の届かないところへ被害を訴えるのが、イジメの場合いい様に思う。
 警察と教育委員会。
 ムフフフ。
 無敵の切り札。
 先生、オワター。
   
 オホホホホホ。
 学校は、サボろう。『罵詈雑言にショックのあまりに帰宅した。』うん。うん。これだ!


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