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魔宴の響き
雷神喧嘩
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津神天次郎と無縁亭想庵が襖を開け放つ。
瞬間、何か独特な鼻を刺すような臭いが掠めた。
「なんでえ、この鉄錆臭えのは……?」
「さて、これは」
ふたりが気づくと、すっと暗がりにいたのは鷲鼻と太い眉が際立った大男であった。天次郎には及ばずとも、堂々としたその身に、猪の毛皮を羽織っている。
天次郎が、身構える。
「お初にお目にかかる。それがし逆卍党四天王、広目天を預かる普嶺民部という」
得物も持たず、ふてぶてしく腕組みを解かぬまま名乗りを上げた。
「ほう、逆卍党というのはずいぶんと偉そうな位を与えるもんだな。手前らの頭がさらったお姫さんはどこにおる?」
「ここにはおらん。すでにご党首の命でこの場より移してある」
「なら、どこにやった?」
「はっ! 答えると思うてか」
民部は、豪快に大笑いをして返した。
その態度は、余程自分の腕に自信があるのだろう。
「では、なんのために待ち受けていやがった?」
「単刀直入に言おう、おぬしらを同志に招くためよ」
「俺たちを仲間に加えたいのか
「左様、滅法衆を退け、吉原でこちらの手の者を数十人も斬って捨てるとは大した腕よ。こちらでその腕を振るわんか?」
「あいにくと、盗っ人になるほど困ってはおらん」
「今は故あって金子の調達をしておるが、我らの真の目的は徳川の世を覆すことにある」
「ほう、盗っ人風情が大きく出やがったな」
つまりは、逆卍党は幕府転覆を目的としている。
江戸で跳梁するのは、その軍資金の調達のためという。
「その盗っ人が世を変えるのよ。そもそも、盗っ人に追いやったのは徳川の政道であろう? 世に溢れた浪人者を見るがいい。その失政が居場所を奪ったのだ」
寛永の頃、強引な武断政治によって藩のお取り潰しが相次いだことは先に述べた。
幕府は、大阪の陣の終結をもって元和偃武としたが、豊臣縁故の者たちは行き場を失い、困窮に追い込むこととなる。
また、鎖国や切支丹禁教政策などの抑圧な措置も、その鬱憤を募らせる遠因ともなっている。
「それで、幕府転覆を目論んでおるというのか」
「大義についてこいとは言わん。ただ、おぬしたちのように器量と才覚がある者を封じ、削ぎ落とす天下泰平など、つまらんとは思わぬか? 戦国の世であれば、城のひとつも持てたであろうに」
「だから、一緒にひと暴れせんかという誘いか。ハッ! 公方の尻持ち旗本津神家の俺に言うことじゃねえな」
「いささか窮屈な幕政ゆえ、両手を上げて賛同するつもりもないが、治に乱をもたらして立身出世を願うような望みもない。吾輩らは、好き勝手に生きる暇人ゆえな」
天次郎、想庵ともに普嶺民部の誘いを一笑に付した。
「暇を囲って生きるをよしとするか」
「無論だ、俺たちはどいつもこいつも暇人よ。暇を囲って生きる、大いに結構じゃねえか! こうして、時には喧嘩もできるしよ」
ずいっと身を乗り出し、天次郎は構える。
右手はリカッソを持ち、大剣の切っ先を槍のように構える。
「喧嘩か。よかろう、雷様と喧嘩をしてみせるがいい」
民部が腕組みをとき、両手を広げた。
天次郎と想庵には、丸腰で相手をするつもりに見えたが、違う。
すでに民部は、武器を抜いていたのだ。
瞬間、ばちりと弾けた音がすると、青白い火花が走った。
それは天次郎の大剣に直撃し、その大身を吹き飛ばした。
「ぐおっ……!? な、なんだ……」
体が痺れ、思わず片膝をつく。
先程から漂う、錆びたような異臭がさらに濃くなる。
大気が焼ける臭いだ。
「……もしや、雷が使えるのか!?」
「いかにも、この普嶺民部が使う稲妻よ」
驚く想庵に、民部が答えた。
生物の中には、電気を発生させて身を護る種がいくらか存在する。電気ウナギやシビレエイなどがよく知られていよう。
筋肉細胞が発電板の形状となって一斉に発電し、八〇〇Vまでの電圧、1Aもの電流を発生させる。
人間の耐電能力は、成人男性で五〇〇mA程度といわれており、心室細動を起こして感電死するという。
普嶺民部は、特異体質と長年の修行によって電気を発生させることができるのだ。
猪の毛皮は、静電気を蓄積するためのものである。
そして漂う異臭は、空気が電気分解されたことによって発生したイオンと塩素の臭いであった。
「こいつは面白え、雷様と喧嘩か。喧嘩となったら、買わずにはおれん」
電撃によって痺れが残る天次郎だが、強靭な体力でねじ伏せて立ち上がった。
「ほう、立つか。大抵は、しばらく足腰が立たんようになるというのに」
「雷なんぞに怯えていては、喧嘩はやってはおれんからな」
「よう言った。ならば、もっと大きな雷を呼ばねばな」
民部は右手を天井に掲げた。
すると、どうしたことか。
にわかに空が掻き曇り、ゴロゴロと遠雷が響いた。
「……まさか? いかん、いかんぞ!?」
「そうら、雷が落ちるぞ――!!」
慌てる想庵を見て、民部はさらに口角を上げた。
眩く周囲が光に包まれたと思った途端、空を劈く轟音が鳴り響き、屋敷全体がびりびりと激しく揺らいだ。
その衝撃で、想庵は二間ばかり吹っ飛んでいる。
天井は壊れ、瓦礫が四散しているが、剣を盾代わりにした天次郎は、なんとかこらえている。
雷が、普嶺民部の掲げた腕目がけて落ちたのだ。
落雷とは、雨雲の中の氷の粒がぶつかって摩擦が生じ、溜まったマイナスの電荷と、地上で発生したプラスの電荷とが結びついて発生する大規模な放電現象である。
すなわち、民部はこのプラスの電荷を発生させて落雷をも発生させることができるのである。
木造建築内であれば感電は避けられるが、直撃雷で生じる熱は実に二万度を超える。このとき建材の水分を一瞬で蒸発させ、水蒸気爆発と火災を引き起こす。
屋敷は、あっという間に炎に包まれる。
「屋敷から引き上げるゆえ、その始末も任されておってな。仲間にならんのなら、屋敷ごと焼き払ってくれる」
さらに驚くべきことが起こった。
ばちばちと周辺に青白い光が放たれると、普嶺民部の身体が、ふわりと浮き上がったのだ。
イオンクラフトの原理である。ビーフェルド・ブラウン効果とも言い、高電圧放電によって発生したイオンに衝突された中性子が気流を生み、このような現象を起こす。
浮き上がった民部は、まるで雷神のごとく電撃を振るう。
天次郎も、その雷をなんとか躱す。
しかし、その落雷がさらに炎を呼び、炎はどんどん燃え広がっていく。
「なるほど、逆卍党ってのは揃いも揃って化け物ばかりだ。まさか、本物の雷様までおるとは思わなんだぞ」
「凡夫には、おぬしもわしも化け物扱いよ。徳川の世というのは、無数の凡夫どもの安寧のために非凡な者を殺す、追いやる。そういう世の中を、我ら逆卍党が覆すのだ」
「その凡夫と無辜の民のほうが多いのが世の通りじゃねえか。戦というのは数よ。どうやって覆そうってんだ」
「御世継ぎ殺し村正とあの姫がおればできる! 関ヶ原の向こうに返るのだ!」
「……そうかい、そいつかおぬしらの望みか」
「そうよ。邪魔立てしようというなら葬り去るのみ――」
民部が蓄電した電気を天に向かって放電する。ふたたび、天から雷を呼ぼうというのだ。
遠雷はさらに大きく音を立て、すぐにまた雷が落ちる気配が迫る。
「そうはいくかってんだ!」
天次郎は、大剣を民部に向かって放った。
しかし、その狙いは外れ、側面の柱に突き立ったのみ。
民部が招来した雷は、伝導体である鋼鉄製の大剣に落ちた。
そして、その大剣からふたたび放電が行われる。この電撃が、民部を撃った。
「お、おおおおおおおおおおおおお……!?」
民部の全身に、シダのような文様が浮き上がる。電撃が人体を巡ると血管の形に火傷跡が残るのだ。
雷は直撃せずとも、付近のものを通電することがある。
これを、側撃雷という。
電気を操って雷を呼ぶ民部であったが、相手へ向けての誘導は、その特異な体質によって制御することで可能としていた。
しかし、間近で起こった側撃雷は民部といえど防ぎようがなかった。
浮き上がった身体がどさりと落ち、動かなくなる。
「……化け物ってえのは、暇をしておるくらいがちょうどいいんだ」
電撃を放ち終わった大剣は、それでも高電圧のために熱せられていた。
天次郎がこれを引き抜くと、じゅっと焼ける音がする。
雷というのは、木に落ちると近くの人間を撃つ。
戦国の世に雷に撃たれた立花道雪もこの側撃雷を受けて半身不随となった。
雷使いの普嶺民部に勝てたのも、天次郎がこの逸話を知るからこそであった。
「津神殿、これは急がんと火に巻かれるぞ」
「ああ、退散するとしよう。夢さんなら切り抜けるだろうぜ。くわばらくわばらだ」
すでに屋敷には火が回っており、こうなっては夢見客人と瞳鬼が無事に逃れることを祈るしかない。
天次郎と想庵は、その場を後にした。
瞬間、何か独特な鼻を刺すような臭いが掠めた。
「なんでえ、この鉄錆臭えのは……?」
「さて、これは」
ふたりが気づくと、すっと暗がりにいたのは鷲鼻と太い眉が際立った大男であった。天次郎には及ばずとも、堂々としたその身に、猪の毛皮を羽織っている。
天次郎が、身構える。
「お初にお目にかかる。それがし逆卍党四天王、広目天を預かる普嶺民部という」
得物も持たず、ふてぶてしく腕組みを解かぬまま名乗りを上げた。
「ほう、逆卍党というのはずいぶんと偉そうな位を与えるもんだな。手前らの頭がさらったお姫さんはどこにおる?」
「ここにはおらん。すでにご党首の命でこの場より移してある」
「なら、どこにやった?」
「はっ! 答えると思うてか」
民部は、豪快に大笑いをして返した。
その態度は、余程自分の腕に自信があるのだろう。
「では、なんのために待ち受けていやがった?」
「単刀直入に言おう、おぬしらを同志に招くためよ」
「俺たちを仲間に加えたいのか
「左様、滅法衆を退け、吉原でこちらの手の者を数十人も斬って捨てるとは大した腕よ。こちらでその腕を振るわんか?」
「あいにくと、盗っ人になるほど困ってはおらん」
「今は故あって金子の調達をしておるが、我らの真の目的は徳川の世を覆すことにある」
「ほう、盗っ人風情が大きく出やがったな」
つまりは、逆卍党は幕府転覆を目的としている。
江戸で跳梁するのは、その軍資金の調達のためという。
「その盗っ人が世を変えるのよ。そもそも、盗っ人に追いやったのは徳川の政道であろう? 世に溢れた浪人者を見るがいい。その失政が居場所を奪ったのだ」
寛永の頃、強引な武断政治によって藩のお取り潰しが相次いだことは先に述べた。
幕府は、大阪の陣の終結をもって元和偃武としたが、豊臣縁故の者たちは行き場を失い、困窮に追い込むこととなる。
また、鎖国や切支丹禁教政策などの抑圧な措置も、その鬱憤を募らせる遠因ともなっている。
「それで、幕府転覆を目論んでおるというのか」
「大義についてこいとは言わん。ただ、おぬしたちのように器量と才覚がある者を封じ、削ぎ落とす天下泰平など、つまらんとは思わぬか? 戦国の世であれば、城のひとつも持てたであろうに」
「だから、一緒にひと暴れせんかという誘いか。ハッ! 公方の尻持ち旗本津神家の俺に言うことじゃねえな」
「いささか窮屈な幕政ゆえ、両手を上げて賛同するつもりもないが、治に乱をもたらして立身出世を願うような望みもない。吾輩らは、好き勝手に生きる暇人ゆえな」
天次郎、想庵ともに普嶺民部の誘いを一笑に付した。
「暇を囲って生きるをよしとするか」
「無論だ、俺たちはどいつもこいつも暇人よ。暇を囲って生きる、大いに結構じゃねえか! こうして、時には喧嘩もできるしよ」
ずいっと身を乗り出し、天次郎は構える。
右手はリカッソを持ち、大剣の切っ先を槍のように構える。
「喧嘩か。よかろう、雷様と喧嘩をしてみせるがいい」
民部が腕組みをとき、両手を広げた。
天次郎と想庵には、丸腰で相手をするつもりに見えたが、違う。
すでに民部は、武器を抜いていたのだ。
瞬間、ばちりと弾けた音がすると、青白い火花が走った。
それは天次郎の大剣に直撃し、その大身を吹き飛ばした。
「ぐおっ……!? な、なんだ……」
体が痺れ、思わず片膝をつく。
先程から漂う、錆びたような異臭がさらに濃くなる。
大気が焼ける臭いだ。
「……もしや、雷が使えるのか!?」
「いかにも、この普嶺民部が使う稲妻よ」
驚く想庵に、民部が答えた。
生物の中には、電気を発生させて身を護る種がいくらか存在する。電気ウナギやシビレエイなどがよく知られていよう。
筋肉細胞が発電板の形状となって一斉に発電し、八〇〇Vまでの電圧、1Aもの電流を発生させる。
人間の耐電能力は、成人男性で五〇〇mA程度といわれており、心室細動を起こして感電死するという。
普嶺民部は、特異体質と長年の修行によって電気を発生させることができるのだ。
猪の毛皮は、静電気を蓄積するためのものである。
そして漂う異臭は、空気が電気分解されたことによって発生したイオンと塩素の臭いであった。
「こいつは面白え、雷様と喧嘩か。喧嘩となったら、買わずにはおれん」
電撃によって痺れが残る天次郎だが、強靭な体力でねじ伏せて立ち上がった。
「ほう、立つか。大抵は、しばらく足腰が立たんようになるというのに」
「雷なんぞに怯えていては、喧嘩はやってはおれんからな」
「よう言った。ならば、もっと大きな雷を呼ばねばな」
民部は右手を天井に掲げた。
すると、どうしたことか。
にわかに空が掻き曇り、ゴロゴロと遠雷が響いた。
「……まさか? いかん、いかんぞ!?」
「そうら、雷が落ちるぞ――!!」
慌てる想庵を見て、民部はさらに口角を上げた。
眩く周囲が光に包まれたと思った途端、空を劈く轟音が鳴り響き、屋敷全体がびりびりと激しく揺らいだ。
その衝撃で、想庵は二間ばかり吹っ飛んでいる。
天井は壊れ、瓦礫が四散しているが、剣を盾代わりにした天次郎は、なんとかこらえている。
雷が、普嶺民部の掲げた腕目がけて落ちたのだ。
落雷とは、雨雲の中の氷の粒がぶつかって摩擦が生じ、溜まったマイナスの電荷と、地上で発生したプラスの電荷とが結びついて発生する大規模な放電現象である。
すなわち、民部はこのプラスの電荷を発生させて落雷をも発生させることができるのである。
木造建築内であれば感電は避けられるが、直撃雷で生じる熱は実に二万度を超える。このとき建材の水分を一瞬で蒸発させ、水蒸気爆発と火災を引き起こす。
屋敷は、あっという間に炎に包まれる。
「屋敷から引き上げるゆえ、その始末も任されておってな。仲間にならんのなら、屋敷ごと焼き払ってくれる」
さらに驚くべきことが起こった。
ばちばちと周辺に青白い光が放たれると、普嶺民部の身体が、ふわりと浮き上がったのだ。
イオンクラフトの原理である。ビーフェルド・ブラウン効果とも言い、高電圧放電によって発生したイオンに衝突された中性子が気流を生み、このような現象を起こす。
浮き上がった民部は、まるで雷神のごとく電撃を振るう。
天次郎も、その雷をなんとか躱す。
しかし、その落雷がさらに炎を呼び、炎はどんどん燃え広がっていく。
「なるほど、逆卍党ってのは揃いも揃って化け物ばかりだ。まさか、本物の雷様までおるとは思わなんだぞ」
「凡夫には、おぬしもわしも化け物扱いよ。徳川の世というのは、無数の凡夫どもの安寧のために非凡な者を殺す、追いやる。そういう世の中を、我ら逆卍党が覆すのだ」
「その凡夫と無辜の民のほうが多いのが世の通りじゃねえか。戦というのは数よ。どうやって覆そうってんだ」
「御世継ぎ殺し村正とあの姫がおればできる! 関ヶ原の向こうに返るのだ!」
「……そうかい、そいつかおぬしらの望みか」
「そうよ。邪魔立てしようというなら葬り去るのみ――」
民部が蓄電した電気を天に向かって放電する。ふたたび、天から雷を呼ぼうというのだ。
遠雷はさらに大きく音を立て、すぐにまた雷が落ちる気配が迫る。
「そうはいくかってんだ!」
天次郎は、大剣を民部に向かって放った。
しかし、その狙いは外れ、側面の柱に突き立ったのみ。
民部が招来した雷は、伝導体である鋼鉄製の大剣に落ちた。
そして、その大剣からふたたび放電が行われる。この電撃が、民部を撃った。
「お、おおおおおおおおおおおおお……!?」
民部の全身に、シダのような文様が浮き上がる。電撃が人体を巡ると血管の形に火傷跡が残るのだ。
雷は直撃せずとも、付近のものを通電することがある。
これを、側撃雷という。
電気を操って雷を呼ぶ民部であったが、相手へ向けての誘導は、その特異な体質によって制御することで可能としていた。
しかし、間近で起こった側撃雷は民部といえど防ぎようがなかった。
浮き上がった身体がどさりと落ち、動かなくなる。
「……化け物ってえのは、暇をしておるくらいがちょうどいいんだ」
電撃を放ち終わった大剣は、それでも高電圧のために熱せられていた。
天次郎がこれを引き抜くと、じゅっと焼ける音がする。
雷というのは、木に落ちると近くの人間を撃つ。
戦国の世に雷に撃たれた立花道雪もこの側撃雷を受けて半身不随となった。
雷使いの普嶺民部に勝てたのも、天次郎がこの逸話を知るからこそであった。
「津神殿、これは急がんと火に巻かれるぞ」
「ああ、退散するとしよう。夢さんなら切り抜けるだろうぜ。くわばらくわばらだ」
すでに屋敷には火が回っており、こうなっては夢見客人と瞳鬼が無事に逃れることを祈るしかない。
天次郎と想庵は、その場を後にした。
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