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静かなる反撃 (フリーダ視点)
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鬼燈国への旅立ちが、実際は追放だと知らされた夜。
兄が部屋を出て行くと、フリーダは一人静かに窓辺に立ち、これまでの生活を思い返した。
フリーダにとって、本当の家族は兄のアイヴァンだけであった。
彼女が幼い頃には既に父親は王妃に囚われていて、家族を顧みることはなかった。政略結婚という関係でしかなかった母は子を二人産むと領地に引っ込み、別邸で愛人と過ごす日々。行儀の良い使用人たちは弁えており、温かみのある対応は望めなかった。
幼い頃、フリーダは悪夢にうなされて目を覚ますことが多かった。
冷たい汗をかきながら、闇に包まれた部屋で一人震えていると、必ず兄が駆け付けてくれた。
『大丈夫だよ、フリーダ。お兄様がここにいるよ』
と、優しい声で囁きながら手を握り締め、安心させてくれた。
兄アイヴァンはフリーダにとって唯一の家族であり、互いに支え合って生きてきた。
父は愛する王妃の一人息子であるサディアス王子のために尽くせと子どもたちに過剰な教育を与え、フリーダも兄もその希望に沿うべく努力を重ねた。兄は優秀な騎士となった。けれどその結果、サディアス王子に目をつけられることになってしまった。
サディアス王子は冷酷で自分勝手な人間だった。自らの仕事をアイヴァンに押し付けた挙げ句、自分の功績にしたのだ。フリーダは王子を心底軽蔑したが、耐える兄のために感情を抑えつけた。
フリーダもまた努力を惜しまなかった。不出来であれば叱責を受けるのではフリーダ自身ではなく、何故かアイヴァンであった。優しい兄が父に殴られる姿を見たくはなかった。
そしてある日、父から告げられたのだ。
『フリーダ、お前とサディアス殿下との婚約が決まった』
父は気持ち悪いくらいに舞い上がっていた。憧れの王妃と姻族となれることが嬉しくてたまらないようだった。改めて、自分たちは父の手駒でしかないことを突きつけられた気がした。
サディアス王子との婚約の挨拶をした際、彼は冷ややかに見下ろし、冷淡な声で言った。
『伯爵家の娘というだけで不快だというのに、まるで病人じゃないか』
その場に国王夫妻がいなかったことを良いことに、フリーダが自分の婚約者であることへの不満を隠しもしなかった。
彼は薔薇のように華やかな美人が好みであった。例えばアイヴァンの婚約者であるエセルのような女性だろう。
フリーダも美しい娘であったが、王子の理想とはまるで逆の存在だったのだ。陶器のような白い肌に光に当たると柔らかく輝く銀髪は、月の光を反射しているかのように美しかった。しかし、深い青色の瞳は寂しげで、薄い唇は微かに微笑むだけで哀愁が漂うようだった。
フリーダはいつも控えめで慎ましく淑女の鑑であったのだが、彼女の纏う寂し気な雰囲気は、若く愚かなサディアス王子は辛気臭いと一蹴しただけだった。
サディアス王子はフリーダを値踏みするように見つめ、更に冷たい声で言い放った。
『貴様も父親に言われているのだろう?私の役に立つように、と』
兄妹の父親がその役目を果たしていないことに気づいている王子は、ニヤニヤとフリーダを嘲笑う。
『精々、私の役に立て。従わなければ分かっているだろう?兄のように、この国で後ろ指を指されて生きていたくなければな』
父の名を、兄の名を出せばフリーダが従順になると思っているのだろう。腹立たしいことこの上なかったが、彼女は深く息を吸い込み、自分を落ち着かせる。
『かしこまりました、殿下』
そう言って丁寧に礼をすると、その場を後にした。
見た目ほど心は弱くないフリーダは腸が煮えくり返るほどの怒りを抱えていたが、今ここで暴れたところで何も変わらない。婚約がフリーダの有責で解消となれば、手に負えない問題児として修道院に入れられてしまうだろう。そんなことになれば二度と兄に会えなくなってしまうかもしれない。そして兄に愚かな女の兄としての悪評が一つ増えるのだ。耐え難い屈辱だった。
目を瞑り、兄の姿を思った。
彼はフリーダを守り、励まし、どんな辛い時でも必ず側にいてくれた。兄の優しさと強さが無ければ、とっくの昔に心が折れていたことだろう。だからこそ、彼女は兄の幸せを何よりも願っていた。
『お兄様の幸せは私が守ってみせる……』
小さく呟き、拳を握り締めた。
そして今、フリーダは新しい土地で新たな生活を始めるチャンスを得た。
窓の外に広がる景色を眺めながら、彼女の心には新たな希望と未来への期待が膨らんでいく。
ふとフリーダは思った。自分と兄がいなくなった後のサディアス王子やその周囲の人々の未来を。
自分たち兄妹がいなくなっても問題はないと兄は思っているが、絶対にそんなことはない。フリーダたちがいなくなれば、これまで行っていた仕事を肩代わりする者はいなくなる。小さくはない混乱と困難が待ち受けていることだろう。
そんな光景を思い浮かべるだけで、フリーダはざまぁみろと言わんばかりにほくそ笑んだ。
「彼らは私たちを失って初めて、その大切さに気づくことでしょう」
その言葉には、フリーダの内に秘められた強さと復讐心が滲んでいた。
兄が部屋を出て行くと、フリーダは一人静かに窓辺に立ち、これまでの生活を思い返した。
フリーダにとって、本当の家族は兄のアイヴァンだけであった。
彼女が幼い頃には既に父親は王妃に囚われていて、家族を顧みることはなかった。政略結婚という関係でしかなかった母は子を二人産むと領地に引っ込み、別邸で愛人と過ごす日々。行儀の良い使用人たちは弁えており、温かみのある対応は望めなかった。
幼い頃、フリーダは悪夢にうなされて目を覚ますことが多かった。
冷たい汗をかきながら、闇に包まれた部屋で一人震えていると、必ず兄が駆け付けてくれた。
『大丈夫だよ、フリーダ。お兄様がここにいるよ』
と、優しい声で囁きながら手を握り締め、安心させてくれた。
兄アイヴァンはフリーダにとって唯一の家族であり、互いに支え合って生きてきた。
父は愛する王妃の一人息子であるサディアス王子のために尽くせと子どもたちに過剰な教育を与え、フリーダも兄もその希望に沿うべく努力を重ねた。兄は優秀な騎士となった。けれどその結果、サディアス王子に目をつけられることになってしまった。
サディアス王子は冷酷で自分勝手な人間だった。自らの仕事をアイヴァンに押し付けた挙げ句、自分の功績にしたのだ。フリーダは王子を心底軽蔑したが、耐える兄のために感情を抑えつけた。
フリーダもまた努力を惜しまなかった。不出来であれば叱責を受けるのではフリーダ自身ではなく、何故かアイヴァンであった。優しい兄が父に殴られる姿を見たくはなかった。
そしてある日、父から告げられたのだ。
『フリーダ、お前とサディアス殿下との婚約が決まった』
父は気持ち悪いくらいに舞い上がっていた。憧れの王妃と姻族となれることが嬉しくてたまらないようだった。改めて、自分たちは父の手駒でしかないことを突きつけられた気がした。
サディアス王子との婚約の挨拶をした際、彼は冷ややかに見下ろし、冷淡な声で言った。
『伯爵家の娘というだけで不快だというのに、まるで病人じゃないか』
その場に国王夫妻がいなかったことを良いことに、フリーダが自分の婚約者であることへの不満を隠しもしなかった。
彼は薔薇のように華やかな美人が好みであった。例えばアイヴァンの婚約者であるエセルのような女性だろう。
フリーダも美しい娘であったが、王子の理想とはまるで逆の存在だったのだ。陶器のような白い肌に光に当たると柔らかく輝く銀髪は、月の光を反射しているかのように美しかった。しかし、深い青色の瞳は寂しげで、薄い唇は微かに微笑むだけで哀愁が漂うようだった。
フリーダはいつも控えめで慎ましく淑女の鑑であったのだが、彼女の纏う寂し気な雰囲気は、若く愚かなサディアス王子は辛気臭いと一蹴しただけだった。
サディアス王子はフリーダを値踏みするように見つめ、更に冷たい声で言い放った。
『貴様も父親に言われているのだろう?私の役に立つように、と』
兄妹の父親がその役目を果たしていないことに気づいている王子は、ニヤニヤとフリーダを嘲笑う。
『精々、私の役に立て。従わなければ分かっているだろう?兄のように、この国で後ろ指を指されて生きていたくなければな』
父の名を、兄の名を出せばフリーダが従順になると思っているのだろう。腹立たしいことこの上なかったが、彼女は深く息を吸い込み、自分を落ち着かせる。
『かしこまりました、殿下』
そう言って丁寧に礼をすると、その場を後にした。
見た目ほど心は弱くないフリーダは腸が煮えくり返るほどの怒りを抱えていたが、今ここで暴れたところで何も変わらない。婚約がフリーダの有責で解消となれば、手に負えない問題児として修道院に入れられてしまうだろう。そんなことになれば二度と兄に会えなくなってしまうかもしれない。そして兄に愚かな女の兄としての悪評が一つ増えるのだ。耐え難い屈辱だった。
目を瞑り、兄の姿を思った。
彼はフリーダを守り、励まし、どんな辛い時でも必ず側にいてくれた。兄の優しさと強さが無ければ、とっくの昔に心が折れていたことだろう。だからこそ、彼女は兄の幸せを何よりも願っていた。
『お兄様の幸せは私が守ってみせる……』
小さく呟き、拳を握り締めた。
そして今、フリーダは新しい土地で新たな生活を始めるチャンスを得た。
窓の外に広がる景色を眺めながら、彼女の心には新たな希望と未来への期待が膨らんでいく。
ふとフリーダは思った。自分と兄がいなくなった後のサディアス王子やその周囲の人々の未来を。
自分たち兄妹がいなくなっても問題はないと兄は思っているが、絶対にそんなことはない。フリーダたちがいなくなれば、これまで行っていた仕事を肩代わりする者はいなくなる。小さくはない混乱と困難が待ち受けていることだろう。
そんな光景を思い浮かべるだけで、フリーダはざまぁみろと言わんばかりにほくそ笑んだ。
「彼らは私たちを失って初めて、その大切さに気づくことでしょう」
その言葉には、フリーダの内に秘められた強さと復讐心が滲んでいた。
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