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16.ジュードを取り戻せ
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アレクサンダーはすぐさま、慣れない式神を使い東の大国と天界の境界にある『雲』ラシャドの人柱楼閣に連絡をいれる。
ヴァルロメオ侯爵家はサイボーグ推進派であり、改造されていない人間を好む神々とは交流が薄い。
ヴァルロメオ侯爵家は神から加護を貰えるような家系ではない。
鉄の神が人工義体に興味があり、カルロスと軽く交流があるだけである。
白羽の矢がヴァルロメオ侯爵家に放たれたと言うことは天界からの啓示であり、覆すことのできない絶対的な決定を下された印である。緊急事態だ。
しかし、信託書が結ばれていない。
今まで天界と関わりのなかったヴァルロメオ家にあった変化はジュードを番にしたことぐらいだ。
アレクサンダーの胸に嫌な予感がすぎる。
「親父、『雲』の人柱楼閣に行ってくる。ラシャドに会ってくる。ダキニに取り次ぐよう交渉してくる」
アレクサンダーはカルロスに言い放つ。
「ああ、頼む。私はタントラ枢機卿に問い合わすをする。何か策略を巡らしたにちがいない。ジュードに契約神が見つかったのかもな」
カルロスは人が悪そうにアレクサンダーにそう答えた。
ダキニは天界の権力者である炎帝黄河の神巫だ。
人間に対して親交が深く身分も性別分け隔てなく接する稀な存在だ。
アレクサンダーは愛車である最新鋭の大型単車に乗り込み天界と人間界の協会である『雲』に向かう。
一方、ジュードは
『聖域』の中は薄暗く、神秘的に空気が揺れ動いている。
四色に色分け出された六角形の巨大な部屋が無数積み上げられて、蜜蜂の巣の様な構造だ。
額に半月の印がある、白い神官服の若者達が無数行き来している。歳を重ねた者は一人もいない。
風帝碧蘭(へきらん)と聖僧葵(アオイ)が通るたびに、聖僧達が軽く会釈をする。
ジュードに向けられた眼差しは、興味、警戒、羨望、嫉妬、同情を含んでい。様々な視線が絡みつくなか、ジュードは静かに胸をはり足を進める。
ジュードが通されたのはガラス張りの天井が張り巡らされた温室で様々な植物が植えられている。空気が温かく心地よい。奥には滝が流れている。
魔法陣が描かれた赤いタイル張り床によく磨かれた綺羅雲母のテーブルと椅子が置かれていた。
碧蘭様の自室ですからと寛いでくださいと、長身の葵と名乗った聖宗が座るように促す。
毒も薬も入っていませんからと冷たいお茶を出される。
聖僧葵と風帝碧蘭が席につく。
「ヴァルロメオ家のジュード。突然の呼び出しをして申し訳ありません。私は炎帝黄河の二重人格である、聖僧葵と申します。訳あってお呼びだていたしました。」
ヴァルロメオ家の秘書官ソフィアから聖僧葵の名前は聞いていたが、二重人格とは初耳である。
ジュードが顔色一つ変えずに座っているのを風帝碧蘭が関心したように見つめる。
紫の瞳が何処までも射抜くようだ。
「葵。説明が前置きが長くなる。ジュードよ、聖僧葵のかわりに人間界の穢れを払うべくお前が舞を献上しろ」
碧蘭がジュードにそう告げる。
「木蓮姫の舞を私が舞うのですか?」
人間界と天界の穢れを祓う為に木蓮姫が聖歌と舞を捧げているのは有名だ。しかし、聖僧葵の名前がでるのは初耳である。
ただのオメガであるジュードが、木蓮姫の代役を務めるなど前代未聞だ。
「ああ、『天界と人間界の浄化』だ。今までは木蓮と葵がやっていたが問題が出た。舞は私が教える。お前を神巫として教育する。ヴァルロメオ侯爵家には白羽の矢をはなった。」
神巫とは、天界と地上の浄化を司り、神に愛された存在で、神と人を繋ぐ役割を担う。稀に戦神巫など、戦闘に従事する神巫もいる。一つ言えることは、神巫は神に使役されるので、神との相性がわるいと短命になりがちだ。
神との関係が上手くいけば不老不死を手に入れられる神巫もいる。これは優秀なごく一部の神巫だ。先程あった、聖僧長向日葵は風帝紅蘭の寵愛をたまわり、長命になったごく一部の例だ。
ヴァルロメオ侯爵家は神巫が生まれる血筋ではない。故に神巫を抱える家は神からの加護を賜る。
大変名誉なことだ。男娼あがりのΩからの突然の出世だ。しかし、ジュードの出自を彼らに知られているのは痛い。利用されるのは困る。
「碧蘭様。やっとのことで、ご自分の神巫と会えて嬉しいのは分かります。しかし、ジュード殿が戸惑っています。
『橋』の男娼時代から碧蘭様はジュード殿を神巫にしたくて、仕方なかったのですから」
葵が碧蘭をたしなめる。
「ジュードが延命をし、治癒能力を底上げする特殊能力を持ったオメガだと吸血鬼の王達がが見抜いてな。
利用するために、吸血鬼の縄張りである『橋』の遊郭で男娼にされた時は腑が煮え繰り返った。」
碧蘭が悔しそうにため息をつく。
「『橋』は吸血鬼の領域だ。私は手が出せない。助け出せず、辛い思いをさせて悪かった。ジュード力は本来は浄化の力だ。カエサルが無理矢理封印しなければこうにもならなかった」
悔しそうに話す碧蘭の言葉にジュードは、自分の出自を誤魔化せないと腹を決める。自分の生家と敵対する北の王族のカエサルから国を追われたのは事実だが、浄化の力は知らない。
「私は、浄化の力など知りません。封印などされた覚えがありません。私は、ただのオメガです」
ジュードは強く否定する。
「ジュードが浄化の力に気づいていないだけだ。だから、お前は神巫になりその力を使いこなせ。女王白薔薇などに蹴り飛ばされる様な存在ではない」
碧蘭は立ち上がる。葵が空になったお茶器を下げていく。そんな葵の側に、口周りに刺青をした剛健な聖僧の若者が手話で話しかけて、葵の眼鏡を取り上げだ。
「人格の交代の時間だな」
碧蘭がつぶやく。
空気が熱を帯び黄金の炎が碧を中心に燃え盛る。瞬く間に葵が変化してい。黄金の三つ目、四本の屈強な腕が背中から生えていく。
「炎帝黄河おかえり」
碧蘭の言葉にその強大な力をもった人物が答える。
「今戻った」
朗々と声が二重になり、葵の人格が炎帝の人格に入れ替わる。金色の三つ目が開いた。
聖域からの帰り、ヴァルロメオ家の航空艇に迎えにきたアレクサンダーが、ジュードを抱きあげると無言で暫く離さなかった。
ジュードはアレクサンダーに酷く心配をかけたと思い、何か言葉をかけようとしたがアレクサンダーから先に口を開いた。
「親父はヴァルロメオ侯爵家の為に神をの加護を貰えなど命令する。アンタは真面目だし、Ωである事を気負っているから結果を出そうと必死になる。
今までの生い立ちも恵まれなかったと思う。けれど、反骨精神で立ち上がるジュードはαの俺から見ても尊敬に値する。短期間しか一緒にいないが、俺はアンタに惚れている。
俺の事を好きにならなくていい。俺の寿命は短い。だから、俺が一方的にアンタの事を好きなだけだ。
ただ、神との契約は注意しろ。人の命なんてゴミ屑としか思っていない。俺は敵国の勝利の為に神との交渉でテロリストに犠牲にさせららた。肉体と母親の命を捧げられた。
だから、肉体をサイボーグ化したし、母親を亡くした。そんな過去がある。ジュードは体を大切にしてくれ」
衝撃的な告白にジュードは固まる。
アレクサンダーはジュードを自分の腕の中からおろして、また抱き寄せた。そして、そのつむじに口づけた。
「アンタは、俺の番だ。だから、俺は何があってもアンタの味方だ。守りたいし、愛している」
アレクサンダーのまっずくの告白にジュードは無言で抱き返す。
その愛の重さに真剣に返事をしたいが、自分が敵国の王族の血筋であり、更に自分の価値を高める為に風帝碧蘭の神巫の契約を遂行しようとしている。碧蘭の執着のつよさから、簡単にアレクサンダーに返事をしてよいか分からない。
「私からは簡単にアレクサンダーの愛に返事をすることは出来ませんが、これで許してください。私は貴方の肉体の健康と、命が末長く続くことを願っています。貴方への祝福を」
ジュードがアレクサンダーの顔を両手で包み、口付けをする。同時に何やらお互いの心臓部に楔がささったような重さがかかる。
アレクサンダーがジュードに深い口付けを仕返す。紫金の瞳がゆれて、番の緑の瞳に何やら問いかけようと見つめられるが瞳が閉じられる。ジュードの性格上、何をしたかなど言わないだろうと推測をしたからだ。
ジュードがアレクサンダーから体を離す。二人はヴァルロメオ侯爵家につくまで無言で手を握っていた。
ヴァルロメオ侯爵家はサイボーグ推進派であり、改造されていない人間を好む神々とは交流が薄い。
ヴァルロメオ侯爵家は神から加護を貰えるような家系ではない。
鉄の神が人工義体に興味があり、カルロスと軽く交流があるだけである。
白羽の矢がヴァルロメオ侯爵家に放たれたと言うことは天界からの啓示であり、覆すことのできない絶対的な決定を下された印である。緊急事態だ。
しかし、信託書が結ばれていない。
今まで天界と関わりのなかったヴァルロメオ家にあった変化はジュードを番にしたことぐらいだ。
アレクサンダーの胸に嫌な予感がすぎる。
「親父、『雲』の人柱楼閣に行ってくる。ラシャドに会ってくる。ダキニに取り次ぐよう交渉してくる」
アレクサンダーはカルロスに言い放つ。
「ああ、頼む。私はタントラ枢機卿に問い合わすをする。何か策略を巡らしたにちがいない。ジュードに契約神が見つかったのかもな」
カルロスは人が悪そうにアレクサンダーにそう答えた。
ダキニは天界の権力者である炎帝黄河の神巫だ。
人間に対して親交が深く身分も性別分け隔てなく接する稀な存在だ。
アレクサンダーは愛車である最新鋭の大型単車に乗り込み天界と人間界の協会である『雲』に向かう。
一方、ジュードは
『聖域』の中は薄暗く、神秘的に空気が揺れ動いている。
四色に色分け出された六角形の巨大な部屋が無数積み上げられて、蜜蜂の巣の様な構造だ。
額に半月の印がある、白い神官服の若者達が無数行き来している。歳を重ねた者は一人もいない。
風帝碧蘭(へきらん)と聖僧葵(アオイ)が通るたびに、聖僧達が軽く会釈をする。
ジュードに向けられた眼差しは、興味、警戒、羨望、嫉妬、同情を含んでい。様々な視線が絡みつくなか、ジュードは静かに胸をはり足を進める。
ジュードが通されたのはガラス張りの天井が張り巡らされた温室で様々な植物が植えられている。空気が温かく心地よい。奥には滝が流れている。
魔法陣が描かれた赤いタイル張り床によく磨かれた綺羅雲母のテーブルと椅子が置かれていた。
碧蘭様の自室ですからと寛いでくださいと、長身の葵と名乗った聖宗が座るように促す。
毒も薬も入っていませんからと冷たいお茶を出される。
聖僧葵と風帝碧蘭が席につく。
「ヴァルロメオ家のジュード。突然の呼び出しをして申し訳ありません。私は炎帝黄河の二重人格である、聖僧葵と申します。訳あってお呼びだていたしました。」
ヴァルロメオ家の秘書官ソフィアから聖僧葵の名前は聞いていたが、二重人格とは初耳である。
ジュードが顔色一つ変えずに座っているのを風帝碧蘭が関心したように見つめる。
紫の瞳が何処までも射抜くようだ。
「葵。説明が前置きが長くなる。ジュードよ、聖僧葵のかわりに人間界の穢れを払うべくお前が舞を献上しろ」
碧蘭がジュードにそう告げる。
「木蓮姫の舞を私が舞うのですか?」
人間界と天界の穢れを祓う為に木蓮姫が聖歌と舞を捧げているのは有名だ。しかし、聖僧葵の名前がでるのは初耳である。
ただのオメガであるジュードが、木蓮姫の代役を務めるなど前代未聞だ。
「ああ、『天界と人間界の浄化』だ。今までは木蓮と葵がやっていたが問題が出た。舞は私が教える。お前を神巫として教育する。ヴァルロメオ侯爵家には白羽の矢をはなった。」
神巫とは、天界と地上の浄化を司り、神に愛された存在で、神と人を繋ぐ役割を担う。稀に戦神巫など、戦闘に従事する神巫もいる。一つ言えることは、神巫は神に使役されるので、神との相性がわるいと短命になりがちだ。
神との関係が上手くいけば不老不死を手に入れられる神巫もいる。これは優秀なごく一部の神巫だ。先程あった、聖僧長向日葵は風帝紅蘭の寵愛をたまわり、長命になったごく一部の例だ。
ヴァルロメオ侯爵家は神巫が生まれる血筋ではない。故に神巫を抱える家は神からの加護を賜る。
大変名誉なことだ。男娼あがりのΩからの突然の出世だ。しかし、ジュードの出自を彼らに知られているのは痛い。利用されるのは困る。
「碧蘭様。やっとのことで、ご自分の神巫と会えて嬉しいのは分かります。しかし、ジュード殿が戸惑っています。
『橋』の男娼時代から碧蘭様はジュード殿を神巫にしたくて、仕方なかったのですから」
葵が碧蘭をたしなめる。
「ジュードが延命をし、治癒能力を底上げする特殊能力を持ったオメガだと吸血鬼の王達がが見抜いてな。
利用するために、吸血鬼の縄張りである『橋』の遊郭で男娼にされた時は腑が煮え繰り返った。」
碧蘭が悔しそうにため息をつく。
「『橋』は吸血鬼の領域だ。私は手が出せない。助け出せず、辛い思いをさせて悪かった。ジュード力は本来は浄化の力だ。カエサルが無理矢理封印しなければこうにもならなかった」
悔しそうに話す碧蘭の言葉にジュードは、自分の出自を誤魔化せないと腹を決める。自分の生家と敵対する北の王族のカエサルから国を追われたのは事実だが、浄化の力は知らない。
「私は、浄化の力など知りません。封印などされた覚えがありません。私は、ただのオメガです」
ジュードは強く否定する。
「ジュードが浄化の力に気づいていないだけだ。だから、お前は神巫になりその力を使いこなせ。女王白薔薇などに蹴り飛ばされる様な存在ではない」
碧蘭は立ち上がる。葵が空になったお茶器を下げていく。そんな葵の側に、口周りに刺青をした剛健な聖僧の若者が手話で話しかけて、葵の眼鏡を取り上げだ。
「人格の交代の時間だな」
碧蘭がつぶやく。
空気が熱を帯び黄金の炎が碧を中心に燃え盛る。瞬く間に葵が変化してい。黄金の三つ目、四本の屈強な腕が背中から生えていく。
「炎帝黄河おかえり」
碧蘭の言葉にその強大な力をもった人物が答える。
「今戻った」
朗々と声が二重になり、葵の人格が炎帝の人格に入れ替わる。金色の三つ目が開いた。
聖域からの帰り、ヴァルロメオ家の航空艇に迎えにきたアレクサンダーが、ジュードを抱きあげると無言で暫く離さなかった。
ジュードはアレクサンダーに酷く心配をかけたと思い、何か言葉をかけようとしたがアレクサンダーから先に口を開いた。
「親父はヴァルロメオ侯爵家の為に神をの加護を貰えなど命令する。アンタは真面目だし、Ωである事を気負っているから結果を出そうと必死になる。
今までの生い立ちも恵まれなかったと思う。けれど、反骨精神で立ち上がるジュードはαの俺から見ても尊敬に値する。短期間しか一緒にいないが、俺はアンタに惚れている。
俺の事を好きにならなくていい。俺の寿命は短い。だから、俺が一方的にアンタの事を好きなだけだ。
ただ、神との契約は注意しろ。人の命なんてゴミ屑としか思っていない。俺は敵国の勝利の為に神との交渉でテロリストに犠牲にさせららた。肉体と母親の命を捧げられた。
だから、肉体をサイボーグ化したし、母親を亡くした。そんな過去がある。ジュードは体を大切にしてくれ」
衝撃的な告白にジュードは固まる。
アレクサンダーはジュードを自分の腕の中からおろして、また抱き寄せた。そして、そのつむじに口づけた。
「アンタは、俺の番だ。だから、俺は何があってもアンタの味方だ。守りたいし、愛している」
アレクサンダーのまっずくの告白にジュードは無言で抱き返す。
その愛の重さに真剣に返事をしたいが、自分が敵国の王族の血筋であり、更に自分の価値を高める為に風帝碧蘭の神巫の契約を遂行しようとしている。碧蘭の執着のつよさから、簡単にアレクサンダーに返事をしてよいか分からない。
「私からは簡単にアレクサンダーの愛に返事をすることは出来ませんが、これで許してください。私は貴方の肉体の健康と、命が末長く続くことを願っています。貴方への祝福を」
ジュードがアレクサンダーの顔を両手で包み、口付けをする。同時に何やらお互いの心臓部に楔がささったような重さがかかる。
アレクサンダーがジュードに深い口付けを仕返す。紫金の瞳がゆれて、番の緑の瞳に何やら問いかけようと見つめられるが瞳が閉じられる。ジュードの性格上、何をしたかなど言わないだろうと推測をしたからだ。
ジュードがアレクサンダーから体を離す。二人はヴァルロメオ侯爵家につくまで無言で手を握っていた。
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