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新たなる道
【迷宮】攻略
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直後。
バンッと大きな音が響いた。
「あぁ?」
見れば自分の手のひらに大きな空いている。血がダラダラと流れ出て、手が真赤に染まっていた。
「殺してやる! 殺してやる!殺してやる! 殺してやる!!」
その言葉は憎悪から決意に変化した。
「やれるもんなや、やってみろよ」
俺の体を傷つけた、その招待。それはクソチーターの腕の中にある。
「そんな、スナイパーライフルで何が出来るっていうんだぁ? あぁ? 言ってみろよ。カスが」
「テメェを殺すことだぁぁぁ!!」
叫ぶとクソチーターの周りに沢山の銃機関銃がどこからともなく現れる。
「出来ないじゃない! やるんだ! みたいな熱血じゃこの世界は生き残れないんだぜ」
ヤバイな……。魔力があまり残ってない。ダンジョン探索で遊びながら戦ったせいで、結構つかちまった。それに、まだ全然回復しきってねぇ。
あのクソ貴族からの戦いから休息を少しとったが、少しくらいで全回復するようなレベルの怪我じゃない。
「長期戦は望まないな。いや、望めない……か」
空間に発砲音が響いた。とてつもない数の弾丸が一斉にこちらに襲い掛かる。
「絶望を教えてやる」
俺は銃弾を避けない。ただ、真直ぐ突っ走り、チーターの元まで向かう。
「な、なっ!? 」
自分に当たる弾にたいしてだけ、俺は手に生成したアイスソードを使い踊る。そして間合いを一気につめる。
「銃弾が弾かれることが、そんな不思議か?」
気づけば目の前にいる!!
きっと向こうからしたらそんな感じだろう。だから、今はこいつの首を取る絶好のチャンス。だけど、それをしたらつまらない。だから――
「キャ!!」
俺はその後ろでエルフと猫娘の治療を終えて見守っていた、もう1人の異世界人。アカリを使った。
――女か自分か、選ばせる。
「さぁ、どうする? 主人公?」
アイスソードを首にあて、いつもで飛ばせることを見せつける。
「こ、コノヤロー! 卑怯だぞ!!」
「そんな答えは要求してねぇよ」
「あ、葵君……私に構わず殺って!!」
流石、ヒロイン。言うことが王道だねぇ。
さぁ、どうする? 主人公?
「ああ、分かった」
あ?
発砲音が耳に届く前に自分の心臓付近に何かが、突き刺さるような感覚に襲われる。
「おいおい……最高にクズだなテメェ」
即決。まさに迷う仕草なんて見せなかった。アカリを殺したその手には、独特な銃がある。
「俺のどこがクズだって言うんだい? パーティーに入れてあげて、彼女のたった1つの願いも叶えた。さぁ、俺のどこがクズだって言うんだい? それに、最期は俺独自の銃。銃弾が音速を裕に越える、世界で1番弾速が速い銃。こんな素晴らしい銃で彼女は死ぬんだ! 光栄なことだろう!!」
その答えに思わず大笑いする。
「最高に面白いこと言うじゃねぇか!」
さっきとはまるで違うチーターの落ち着いた態度。きっと主人公を演じていたんではないだろうか。最初は僕で今は俺。だけどよろしくない。だから俺は言った。
「ただなその選択しは最高につまらねぇし――」
死体を捨て足を魔力に込める。そして――
「――狂人は1人で良いんだよ」
「え――?」
――間合いをつめ首を飛ばしたのだった。
中に飛んだ首は数回転して地面に落ちた。
バンッと大きな音が響いた。
「あぁ?」
見れば自分の手のひらに大きな空いている。血がダラダラと流れ出て、手が真赤に染まっていた。
「殺してやる! 殺してやる!殺してやる! 殺してやる!!」
その言葉は憎悪から決意に変化した。
「やれるもんなや、やってみろよ」
俺の体を傷つけた、その招待。それはクソチーターの腕の中にある。
「そんな、スナイパーライフルで何が出来るっていうんだぁ? あぁ? 言ってみろよ。カスが」
「テメェを殺すことだぁぁぁ!!」
叫ぶとクソチーターの周りに沢山の銃機関銃がどこからともなく現れる。
「出来ないじゃない! やるんだ! みたいな熱血じゃこの世界は生き残れないんだぜ」
ヤバイな……。魔力があまり残ってない。ダンジョン探索で遊びながら戦ったせいで、結構つかちまった。それに、まだ全然回復しきってねぇ。
あのクソ貴族からの戦いから休息を少しとったが、少しくらいで全回復するようなレベルの怪我じゃない。
「長期戦は望まないな。いや、望めない……か」
空間に発砲音が響いた。とてつもない数の弾丸が一斉にこちらに襲い掛かる。
「絶望を教えてやる」
俺は銃弾を避けない。ただ、真直ぐ突っ走り、チーターの元まで向かう。
「な、なっ!? 」
自分に当たる弾にたいしてだけ、俺は手に生成したアイスソードを使い踊る。そして間合いを一気につめる。
「銃弾が弾かれることが、そんな不思議か?」
気づけば目の前にいる!!
きっと向こうからしたらそんな感じだろう。だから、今はこいつの首を取る絶好のチャンス。だけど、それをしたらつまらない。だから――
「キャ!!」
俺はその後ろでエルフと猫娘の治療を終えて見守っていた、もう1人の異世界人。アカリを使った。
――女か自分か、選ばせる。
「さぁ、どうする? 主人公?」
アイスソードを首にあて、いつもで飛ばせることを見せつける。
「こ、コノヤロー! 卑怯だぞ!!」
「そんな答えは要求してねぇよ」
「あ、葵君……私に構わず殺って!!」
流石、ヒロイン。言うことが王道だねぇ。
さぁ、どうする? 主人公?
「ああ、分かった」
あ?
発砲音が耳に届く前に自分の心臓付近に何かが、突き刺さるような感覚に襲われる。
「おいおい……最高にクズだなテメェ」
即決。まさに迷う仕草なんて見せなかった。アカリを殺したその手には、独特な銃がある。
「俺のどこがクズだって言うんだい? パーティーに入れてあげて、彼女のたった1つの願いも叶えた。さぁ、俺のどこがクズだって言うんだい? それに、最期は俺独自の銃。銃弾が音速を裕に越える、世界で1番弾速が速い銃。こんな素晴らしい銃で彼女は死ぬんだ! 光栄なことだろう!!」
その答えに思わず大笑いする。
「最高に面白いこと言うじゃねぇか!」
さっきとはまるで違うチーターの落ち着いた態度。きっと主人公を演じていたんではないだろうか。最初は僕で今は俺。だけどよろしくない。だから俺は言った。
「ただなその選択しは最高につまらねぇし――」
死体を捨て足を魔力に込める。そして――
「――狂人は1人で良いんだよ」
「え――?」
――間合いをつめ首を飛ばしたのだった。
中に飛んだ首は数回転して地面に落ちた。
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