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最終章「台無し」ー第五地区編ー
第百八十五話「闘争の果て:前編」
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カイジンでなければ、
その命はとうに、魔力切れで燃え尽きていただろう。
「うらああああああ!!!!!!」
体に金色の管を浮かび上がらせた魔王の手に、
金色の棒が現れる。
黒い粘性の体組織が
身の丈以上の棒を作り上げ、魔王はそれを握って、
化け物の元へと駆ける。
「ガァ!・・・・・ーーー!!」
化け物も歩み出すが、
その瞬間、ふらついてしまった。
「ぐがぁ!!」
絞り出すような叫びと共に、左手で振るった棒が化け物の頭を叩く。
「っ」
仰け反り、よろける化け物へ魔王は更に棒を振るう。
頭を殴り、腹を突き、肩を叩く。
殴る時は、頭を弾き飛ばす気で
突く時は、腹を貫くつもりで
叩く時は、肩をへこませ、二度と腕を振るわせないという意志を以て
「あああ!!」
殴る打つ叩く突く
慣れた手つきで、
流れるような動作で
左腕で棒を振るい続ける。
その害意を受けて、化け物も動いた。
「カカカカ!!!!!!!!」
振り下ろされた棒を寸での所で躱す化け物
ただ、その腕は動かない。
腕にも、肩にも、手にも
体の至る所に、痛々しい跡が残っている。
腕は一時的に上がらなくなっていた。
しかし、化け物は、魔王に向かっていく。
掴んだ好機を逃すことはしない、
化け物は倒れ込むように魔王へと寄り、
その口を開け、
「ッ!」
噛みついた。
咄嗟に棒を噛ませられた
おかげで損害はほぼなかったが、
「ーーーー!!!」
化け物は、その赤い瞳孔で魔王を捉えながら
思いっ切り棒を噛む顎に力を入れた。
「ぐぅうぁ!」
腹の底から叫ぶ魔王、
凄まじい力で嚙み千切ろう、押し倒そうと
力をかけ、押してくる化け物を押し返しながら
彼は蹴った。
両手の使えないはずの化け物の腹を蹴った。
そのつもりだった。
だが、蹴り足が捉えた蹴り足越しの感触は鎧、
鎧のような外骨格に覆われた膝が魔王の蹴りを阻んでいた。
めげずに何度も蹴ろうとするが、
その頃になると、
化け物の手は蘇り、
魔王へと掴みかかる。
咄嗟に転移して、魔王は躱すが、
「っ!」
その避けた先ににもう奴はいた。
「ーーー!!!」
暗闇に覆われる魔王の視界、
次に魔王を襲ったのは
「ぐぅっ!」
頭を揺さぶる衝撃に
自分の頭と抵抗力が地面を削り取っていく感覚
化け物は玩具で遊ぶ子供の様に魔王の顔を掴み、振り回し、
地面に押し付け、地面を割ったのだ。
そこから、頭を地面ですり下ろすように抑えつけ、化け物は走り回る。
地面で、テオの顔が削れるわけもないが、
テオの頭は気を抜けば一瞬で潰されそうになほどの
怪力で常時、握られ続けていた。
「ーーー!!!」
逃れようとしても、逃れられない。
足で蹴ろうとも態勢が安定しない。
棒で突こうと動いてくれない。
しかも、
(・・・・・・な、なんだこれ)
今、魔王の頭の中には
(何を見て・・・)
意味の分からない情景が次々と流れ込んできていた。
見たことのない服を着た子供たちが自分を笑うところ
スーツを着た誰かに怒鳴られるところ
殴られるところ
踏まれるところ
蹴られるところ
掴みかかられるところ
拳骨をうけるところ
突き飛ばされるところ
羽交い絞めにされるところ
動きを封じられて、タコ殴りにされるところ
首を絞められるところ
嫌な情景、
それは様々な目線で見えた。
高さ、色、形、印象
すべて違う。
様々な匂いがした。
鉄臭い匂い、汚物の匂い、吐息の匂い、汚泥の匂い
どれにせよ、
嫌な気分になった
吐きそうになった
泣きそうになった。
どうしようもないのもあった。
己の身の振り方ひとつで避けられたものもあった。
害意がないものもあった。
ただ、その大概は、害意に満ちているように見えた。
それでふさぎ込んでいた、絶望していた。怒っていた。
それを自分事と思わされた。
「ーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
そうやって、放心状態の魔王の頭で、地面を削りながら、化け物が吠える。
吠えて、上へ放り投げた。
投げ飛ばせば、遥か上空まで飛んでいくだろう。
ただ、そんなこと化け物は許さない。
空へ飛ばすだけの行為が何の攻撃になるだろうか
それでは、逃がすだけだ。
そんなことするわけがない。
下から投げ上げたのとほぼ同時に
化け物はボールでも投げるように大きく振り、弧を描く。
そして、思いっ切り殴りつけた。
(・・・・・・・・・っ!)
拳が顔を打つ。
魔王は何も出来ず、殴り飛ばされた。
吹き飛び、地面を砕きながら跳ね返る。
後ろへ後ろへ、転んでは跳ねて、跳ねては落ちる。
「・あが・・・・・ぁぁ・・・・」
視界は揺れてぶれて纏まらない
思考など出来るはずもない
更には、頭に直接、流し込まれた負の濁流は
(ーーーーーーーーーーーーー)
生き物一匹の心を凍てつかせるには十分すぎた。
唐突に胸を締め付けられる感覚に襲われる。
孤独感、無力感が突然、胸の底から湧いて出る。
そこにいたのは自分じゃないのに、
なぜか、そこにいた気になる。
絶望で頭が染まる。
当事者としての感覚に陥ってしまう。
それ以外が頭から消える。
怖い嫌だやめて苦しいこんなにも苦しいのか
耐えられない何でこんなことに
「ーーーーーー!!!」
(あれ・・・今の)
「あ、がぁ!」
(・・・・・!!)
そんな時、何かが魔王の耳に入った。
聞き覚えのある咆哮
化け物ではない
自分が愛した怪物の声
それを聞いて
外から刺激が来て、やっと気づく。
今見ていたそれは
自分のものじゃないことに
ぼやけた視界の先には
またあの三人が化け物に戦いを挑んでいた。
遠くから魔法を撃つ祖父と妹
近くであの化け物と殴り合う妻たち
「!!」
(動け)
「ぐあ!!」
(動け)
あそこに行かないといけない
(動け!!!!!)
じゃないと、台無しになる。
全部、台無しになる。
「がぁああああああああああああああああ!!!!!!」
ただ、それでも、体が動いてくれない。
心だけの問題ではない。
叫ぼうが視界がぐらつくのは変わらず、
どちらが上か下かわからない。
そうこうしている間に祖父に手が伸びる。
そんな化け物へ妻が後ろから攻撃を仕掛けるが
「やめ」
「ーー!!」
振り向きざまの蹴りが妻の腹を打ち、どこかへと吹き飛ばされてしまった。
祖父が咄嗟に前へ出てしまう。
ほぼこけるのと変わらない前進と共に、
化け物へ襲い掛かるが
「ーー!!」
また振り返り様、
化け物の振るった腕が祖父を打った。
打たれ、仰け反り、吹き飛び、地を転がりまわる祖父
「はっはっ・・・うう!!!」
涙目ながら
足らない力で必死に化け物へ攻撃する妹は
「のくばうあなずしほか」
化け物の手の平、
そこに開いていた穴の中から発された音を聞き、
「あ・・・あ・・・」
膝から崩れ落ちて、放心し始めてしまう。
「や・・め・・ろ・・」
魔王の中に現れる激情
「やめ・・ろ」
魔王らしい部分
己がいくら悪となろうと構わない理由
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」
一番触れてはいけない部分
そこだけあれば、
彼は成り上がろうとすら思わなかった。
こんな事しようとすら思わなかった。
全ては亡き父と母と兄弟たちの敵討ち
そして、魔人として生きる妻と子への助け
遠回りだろうと、
魔獣を殺せば
国が安全になれば、
そして、魔人のような誰か戦争の英雄になれば
その両方がいつかは達成できると、心のどこかで思っていた。
それが叶うなら、
コイツは
心底離れたがっていた政界を利用しようとすることも
地区一つを野蛮な無法地帯に変えることも
育ての親とも言える祖父と離別することだって簡単にできてしまう。
「カカカ!」
化け物が笑い、両手を開く。
その手には、ぽっかりと開いた穴、
一切の光も届かない暗闇が手に現れた。
(ッ!)
さっき見せられたアレをするのだろう
絶望を自分事と思わせる最悪の魔法が今まさに展開されようとしている。
追い詰められて、奴はなりふり構わなくなっている。
味方に
仲間に
家族に
死が迫っている。
それを感じて、魔王は確かにこう思った
(ぶっ殺す)
消さねばならない
こんな奴は生かしておいてはならない
こいつは生きていてはいけない
反射的に魔王が右の手の平を化け物へ向けた。
ぐらつく視界の中
どうにか狙いを定めて、手を向ける。
先ほどまで、使っていなかった右手、
手のひらを化け物へ向けてこなかったその右手にあるのは、
三つの小さな光球
それらは球を描くように回転し、
向けた瞬間、その軌道は一つの点に向かい、ぶつかる。
球が弾けて現れたそれはまさしく、熱線
青白い熱線、光線はが化け物をここから消そうと放たれる。
まさにその時、
「カカカ!」
化け物の口角がにぃと上がった。
その命はとうに、魔力切れで燃え尽きていただろう。
「うらああああああ!!!!!!」
体に金色の管を浮かび上がらせた魔王の手に、
金色の棒が現れる。
黒い粘性の体組織が
身の丈以上の棒を作り上げ、魔王はそれを握って、
化け物の元へと駆ける。
「ガァ!・・・・・ーーー!!」
化け物も歩み出すが、
その瞬間、ふらついてしまった。
「ぐがぁ!!」
絞り出すような叫びと共に、左手で振るった棒が化け物の頭を叩く。
「っ」
仰け反り、よろける化け物へ魔王は更に棒を振るう。
頭を殴り、腹を突き、肩を叩く。
殴る時は、頭を弾き飛ばす気で
突く時は、腹を貫くつもりで
叩く時は、肩をへこませ、二度と腕を振るわせないという意志を以て
「あああ!!」
殴る打つ叩く突く
慣れた手つきで、
流れるような動作で
左腕で棒を振るい続ける。
その害意を受けて、化け物も動いた。
「カカカカ!!!!!!!!」
振り下ろされた棒を寸での所で躱す化け物
ただ、その腕は動かない。
腕にも、肩にも、手にも
体の至る所に、痛々しい跡が残っている。
腕は一時的に上がらなくなっていた。
しかし、化け物は、魔王に向かっていく。
掴んだ好機を逃すことはしない、
化け物は倒れ込むように魔王へと寄り、
その口を開け、
「ッ!」
噛みついた。
咄嗟に棒を噛ませられた
おかげで損害はほぼなかったが、
「ーーーー!!!」
化け物は、その赤い瞳孔で魔王を捉えながら
思いっ切り棒を噛む顎に力を入れた。
「ぐぅうぁ!」
腹の底から叫ぶ魔王、
凄まじい力で嚙み千切ろう、押し倒そうと
力をかけ、押してくる化け物を押し返しながら
彼は蹴った。
両手の使えないはずの化け物の腹を蹴った。
そのつもりだった。
だが、蹴り足が捉えた蹴り足越しの感触は鎧、
鎧のような外骨格に覆われた膝が魔王の蹴りを阻んでいた。
めげずに何度も蹴ろうとするが、
その頃になると、
化け物の手は蘇り、
魔王へと掴みかかる。
咄嗟に転移して、魔王は躱すが、
「っ!」
その避けた先ににもう奴はいた。
「ーーー!!!」
暗闇に覆われる魔王の視界、
次に魔王を襲ったのは
「ぐぅっ!」
頭を揺さぶる衝撃に
自分の頭と抵抗力が地面を削り取っていく感覚
化け物は玩具で遊ぶ子供の様に魔王の顔を掴み、振り回し、
地面に押し付け、地面を割ったのだ。
そこから、頭を地面ですり下ろすように抑えつけ、化け物は走り回る。
地面で、テオの顔が削れるわけもないが、
テオの頭は気を抜けば一瞬で潰されそうになほどの
怪力で常時、握られ続けていた。
「ーーー!!!」
逃れようとしても、逃れられない。
足で蹴ろうとも態勢が安定しない。
棒で突こうと動いてくれない。
しかも、
(・・・・・・な、なんだこれ)
今、魔王の頭の中には
(何を見て・・・)
意味の分からない情景が次々と流れ込んできていた。
見たことのない服を着た子供たちが自分を笑うところ
スーツを着た誰かに怒鳴られるところ
殴られるところ
踏まれるところ
蹴られるところ
掴みかかられるところ
拳骨をうけるところ
突き飛ばされるところ
羽交い絞めにされるところ
動きを封じられて、タコ殴りにされるところ
首を絞められるところ
嫌な情景、
それは様々な目線で見えた。
高さ、色、形、印象
すべて違う。
様々な匂いがした。
鉄臭い匂い、汚物の匂い、吐息の匂い、汚泥の匂い
どれにせよ、
嫌な気分になった
吐きそうになった
泣きそうになった。
どうしようもないのもあった。
己の身の振り方ひとつで避けられたものもあった。
害意がないものもあった。
ただ、その大概は、害意に満ちているように見えた。
それでふさぎ込んでいた、絶望していた。怒っていた。
それを自分事と思わされた。
「ーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
そうやって、放心状態の魔王の頭で、地面を削りながら、化け物が吠える。
吠えて、上へ放り投げた。
投げ飛ばせば、遥か上空まで飛んでいくだろう。
ただ、そんなこと化け物は許さない。
空へ飛ばすだけの行為が何の攻撃になるだろうか
それでは、逃がすだけだ。
そんなことするわけがない。
下から投げ上げたのとほぼ同時に
化け物はボールでも投げるように大きく振り、弧を描く。
そして、思いっ切り殴りつけた。
(・・・・・・・・・っ!)
拳が顔を打つ。
魔王は何も出来ず、殴り飛ばされた。
吹き飛び、地面を砕きながら跳ね返る。
後ろへ後ろへ、転んでは跳ねて、跳ねては落ちる。
「・あが・・・・・ぁぁ・・・・」
視界は揺れてぶれて纏まらない
思考など出来るはずもない
更には、頭に直接、流し込まれた負の濁流は
(ーーーーーーーーーーーーー)
生き物一匹の心を凍てつかせるには十分すぎた。
唐突に胸を締め付けられる感覚に襲われる。
孤独感、無力感が突然、胸の底から湧いて出る。
そこにいたのは自分じゃないのに、
なぜか、そこにいた気になる。
絶望で頭が染まる。
当事者としての感覚に陥ってしまう。
それ以外が頭から消える。
怖い嫌だやめて苦しいこんなにも苦しいのか
耐えられない何でこんなことに
「ーーーーーー!!!」
(あれ・・・今の)
「あ、がぁ!」
(・・・・・!!)
そんな時、何かが魔王の耳に入った。
聞き覚えのある咆哮
化け物ではない
自分が愛した怪物の声
それを聞いて
外から刺激が来て、やっと気づく。
今見ていたそれは
自分のものじゃないことに
ぼやけた視界の先には
またあの三人が化け物に戦いを挑んでいた。
遠くから魔法を撃つ祖父と妹
近くであの化け物と殴り合う妻たち
「!!」
(動け)
「ぐあ!!」
(動け)
あそこに行かないといけない
(動け!!!!!)
じゃないと、台無しになる。
全部、台無しになる。
「がぁああああああああああああああああ!!!!!!」
ただ、それでも、体が動いてくれない。
心だけの問題ではない。
叫ぼうが視界がぐらつくのは変わらず、
どちらが上か下かわからない。
そうこうしている間に祖父に手が伸びる。
そんな化け物へ妻が後ろから攻撃を仕掛けるが
「やめ」
「ーー!!」
振り向きざまの蹴りが妻の腹を打ち、どこかへと吹き飛ばされてしまった。
祖父が咄嗟に前へ出てしまう。
ほぼこけるのと変わらない前進と共に、
化け物へ襲い掛かるが
「ーー!!」
また振り返り様、
化け物の振るった腕が祖父を打った。
打たれ、仰け反り、吹き飛び、地を転がりまわる祖父
「はっはっ・・・うう!!!」
涙目ながら
足らない力で必死に化け物へ攻撃する妹は
「のくばうあなずしほか」
化け物の手の平、
そこに開いていた穴の中から発された音を聞き、
「あ・・・あ・・・」
膝から崩れ落ちて、放心し始めてしまう。
「や・・め・・ろ・・」
魔王の中に現れる激情
「やめ・・ろ」
魔王らしい部分
己がいくら悪となろうと構わない理由
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」
一番触れてはいけない部分
そこだけあれば、
彼は成り上がろうとすら思わなかった。
こんな事しようとすら思わなかった。
全ては亡き父と母と兄弟たちの敵討ち
そして、魔人として生きる妻と子への助け
遠回りだろうと、
魔獣を殺せば
国が安全になれば、
そして、魔人のような誰か戦争の英雄になれば
その両方がいつかは達成できると、心のどこかで思っていた。
それが叶うなら、
コイツは
心底離れたがっていた政界を利用しようとすることも
地区一つを野蛮な無法地帯に変えることも
育ての親とも言える祖父と離別することだって簡単にできてしまう。
「カカカ!」
化け物が笑い、両手を開く。
その手には、ぽっかりと開いた穴、
一切の光も届かない暗闇が手に現れた。
(ッ!)
さっき見せられたアレをするのだろう
絶望を自分事と思わせる最悪の魔法が今まさに展開されようとしている。
追い詰められて、奴はなりふり構わなくなっている。
味方に
仲間に
家族に
死が迫っている。
それを感じて、魔王は確かにこう思った
(ぶっ殺す)
消さねばならない
こんな奴は生かしておいてはならない
こいつは生きていてはいけない
反射的に魔王が右の手の平を化け物へ向けた。
ぐらつく視界の中
どうにか狙いを定めて、手を向ける。
先ほどまで、使っていなかった右手、
手のひらを化け物へ向けてこなかったその右手にあるのは、
三つの小さな光球
それらは球を描くように回転し、
向けた瞬間、その軌道は一つの点に向かい、ぶつかる。
球が弾けて現れたそれはまさしく、熱線
青白い熱線、光線はが化け物をここから消そうと放たれる。
まさにその時、
「カカカ!」
化け物の口角がにぃと上がった。
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2/26 第九話修正 ちょっと足したり変えたりしました。
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