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1章 クズ勇者の目標!?
クズ勇者、お荷物を追放する
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「すまねぇな、みんな。実は急に集まってもらったのには理由があるんだよ。なぁ、カイン?」
「え、僕?また、何かやっちゃったかな?あはははは……」
チッ。本当にムカつく野郎だ。無能のクセによ。
「俺らは勇者パーティーだ。魔王討伐という目的がある。本格的に活動するにあたって、ここで荷物を置いていこうと思ってな」
勇者リョーマのその笑みはカインに不吉な思いを抱かせるには充分だった。
「な、何を言ってるの?話についていけないんだけど」
「お願い……出ていった方が良いよ」
「そうだな。リョーマはお前を必要としていない」
勇者であるリョーマに魔術師のリン、大剣使いのガイ。そして、弓使いのカイン。
これが、現在の勇者パーティーである。
「分かってくれたかな、カイン?」
「な、なんでですか?僕は確かに弱いです……でも!僕に出来ることは何でもやってきたと思います!理由は……理由はなんですか!」
あははははは!!!そうだよ!そういう顔が見たいんだよ!いつも澄ました顔しやがってよ。
無能でも最後ぐらいは役に立つもんだな!
「理由だァ?んなもん決まってんだろ?テメェが足を引っ張ってるからだろ?」
荷物運びに必需品の買い出しなど、雑用などをやってきたカイン。
「………くっ。そうだね。ごめん」
カインは悔しかった。だが、自分に対して怒っていた。………自分があまりにも無力過ぎて。
「目障りだ。さっさと出てけ。装備品ぐらいはくれてやるよ」
「………ありがと。さよなら」
はぁぁ!スッキリしたぜ!これでお荷物は処分できた。
ドアの閉まる音がして、リョーマは無意識のうちに笑みを浮かべていた。
「でも、本当に良かったのだろうか?」
「あ”ぁ?まさか、この俺に口答えしたのか?」
「……!!い、いや、そうじゃないけど……」
「ハッキリしろ。簡単だろ?お前も追放してやろうか?」
「………そんなまさか。オレがお前に口答えする訳ねぇだろ?」
勇者の圧に誰も言いたいことが言えなかった。勇者パーティーは勇者に逆らってはいけないと言う暗黙のルールがあった。
「明日、この街で最後の依頼を受ける。あいつが居ようが居まいが、俺らは変わらねぇ……そうだろ?」
あの忌々しい野郎は追放した。このパーティーの奴らも俺に逆らうことはしない。
今日はなんて良い日なんだ!
「美味いもんでも食いに行くぞ」
「あ、あぁ……そうだな」
「そうね」
このパーティーほど居心地の悪いパーティーは無いだろう。この時リンとガイはそう思った。心の底から、強く。
~~~~
「僕、追放されたのか……」
街を適当に歩き回るカイン。ずっと上の空だったカインは周りが見えていなかった。
すると案の定、誰かとぶつかってしまった。
「あっ!すみません!」
「こ、こちらこそ!」
ダメだな、僕は。足を引っ張ってると言われても仕方がない。
「あのぉ……大丈夫ですか?」
「えっ?あ……大丈夫です」
カインが顔を上げると……。
「えっ?エル……!!」
「しっ!です。バレると色々とマズイので……」
フードを被っていてよく見えなかったが、あの長い耳……。エルフだ。でも、なんでこんな人里に?
エルフは人を敵視しているはずなのに……。
「バレたものは仕方がありません……ついてきてください」
###############
疑問に思う方が居るかも知れないので、先に記しておきます。
文頭の間隔が大小二つあると思います。
この間隔と、
この間隔のようになっています。
小さい間隔は心の声、大きい間隔はナレーションのようなものだと思って読んでください。
なお、この作品は作者が思い付きで書いたため他の作品よりも一層荒い作品となっています。設定もガバで……。また、誤字脱字などが沢山あり大変読みにくい作品となっています。
この作品は他の作品を書いている際にも、毎日投稿できるようにと書いた『時間つぶし』程度の作品です。毎日1話投稿で1部[完]の作品です。
これからもよろしくお願いします。
「え、僕?また、何かやっちゃったかな?あはははは……」
チッ。本当にムカつく野郎だ。無能のクセによ。
「俺らは勇者パーティーだ。魔王討伐という目的がある。本格的に活動するにあたって、ここで荷物を置いていこうと思ってな」
勇者リョーマのその笑みはカインに不吉な思いを抱かせるには充分だった。
「な、何を言ってるの?話についていけないんだけど」
「お願い……出ていった方が良いよ」
「そうだな。リョーマはお前を必要としていない」
勇者であるリョーマに魔術師のリン、大剣使いのガイ。そして、弓使いのカイン。
これが、現在の勇者パーティーである。
「分かってくれたかな、カイン?」
「な、なんでですか?僕は確かに弱いです……でも!僕に出来ることは何でもやってきたと思います!理由は……理由はなんですか!」
あははははは!!!そうだよ!そういう顔が見たいんだよ!いつも澄ました顔しやがってよ。
無能でも最後ぐらいは役に立つもんだな!
「理由だァ?んなもん決まってんだろ?テメェが足を引っ張ってるからだろ?」
荷物運びに必需品の買い出しなど、雑用などをやってきたカイン。
「………くっ。そうだね。ごめん」
カインは悔しかった。だが、自分に対して怒っていた。………自分があまりにも無力過ぎて。
「目障りだ。さっさと出てけ。装備品ぐらいはくれてやるよ」
「………ありがと。さよなら」
はぁぁ!スッキリしたぜ!これでお荷物は処分できた。
ドアの閉まる音がして、リョーマは無意識のうちに笑みを浮かべていた。
「でも、本当に良かったのだろうか?」
「あ”ぁ?まさか、この俺に口答えしたのか?」
「……!!い、いや、そうじゃないけど……」
「ハッキリしろ。簡単だろ?お前も追放してやろうか?」
「………そんなまさか。オレがお前に口答えする訳ねぇだろ?」
勇者の圧に誰も言いたいことが言えなかった。勇者パーティーは勇者に逆らってはいけないと言う暗黙のルールがあった。
「明日、この街で最後の依頼を受ける。あいつが居ようが居まいが、俺らは変わらねぇ……そうだろ?」
あの忌々しい野郎は追放した。このパーティーの奴らも俺に逆らうことはしない。
今日はなんて良い日なんだ!
「美味いもんでも食いに行くぞ」
「あ、あぁ……そうだな」
「そうね」
このパーティーほど居心地の悪いパーティーは無いだろう。この時リンとガイはそう思った。心の底から、強く。
~~~~
「僕、追放されたのか……」
街を適当に歩き回るカイン。ずっと上の空だったカインは周りが見えていなかった。
すると案の定、誰かとぶつかってしまった。
「あっ!すみません!」
「こ、こちらこそ!」
ダメだな、僕は。足を引っ張ってると言われても仕方がない。
「あのぉ……大丈夫ですか?」
「えっ?あ……大丈夫です」
カインが顔を上げると……。
「えっ?エル……!!」
「しっ!です。バレると色々とマズイので……」
フードを被っていてよく見えなかったが、あの長い耳……。エルフだ。でも、なんでこんな人里に?
エルフは人を敵視しているはずなのに……。
「バレたものは仕方がありません……ついてきてください」
###############
疑問に思う方が居るかも知れないので、先に記しておきます。
文頭の間隔が大小二つあると思います。
この間隔と、
この間隔のようになっています。
小さい間隔は心の声、大きい間隔はナレーションのようなものだと思って読んでください。
なお、この作品は作者が思い付きで書いたため他の作品よりも一層荒い作品となっています。設定もガバで……。また、誤字脱字などが沢山あり大変読みにくい作品となっています。
この作品は他の作品を書いている際にも、毎日投稿できるようにと書いた『時間つぶし』程度の作品です。毎日1話投稿で1部[完]の作品です。
これからもよろしくお願いします。
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