1 / 66
1章 クズ勇者の目標!?
クズ勇者、お荷物を追放する
しおりを挟む
「すまねぇな、みんな。実は急に集まってもらったのには理由があるんだよ。なぁ、カイン?」
「え、僕?また、何かやっちゃったかな?あはははは……」
チッ。本当にムカつく野郎だ。無能のクセによ。
「俺らは勇者パーティーだ。魔王討伐という目的がある。本格的に活動するにあたって、ここで荷物を置いていこうと思ってな」
勇者リョーマのその笑みはカインに不吉な思いを抱かせるには充分だった。
「な、何を言ってるの?話についていけないんだけど」
「お願い……出ていった方が良いよ」
「そうだな。リョーマはお前を必要としていない」
勇者であるリョーマに魔術師のリン、大剣使いのガイ。そして、弓使いのカイン。
これが、現在の勇者パーティーである。
「分かってくれたかな、カイン?」
「な、なんでですか?僕は確かに弱いです……でも!僕に出来ることは何でもやってきたと思います!理由は……理由はなんですか!」
あははははは!!!そうだよ!そういう顔が見たいんだよ!いつも澄ました顔しやがってよ。
無能でも最後ぐらいは役に立つもんだな!
「理由だァ?んなもん決まってんだろ?テメェが足を引っ張ってるからだろ?」
荷物運びに必需品の買い出しなど、雑用などをやってきたカイン。
「………くっ。そうだね。ごめん」
カインは悔しかった。だが、自分に対して怒っていた。………自分があまりにも無力過ぎて。
「目障りだ。さっさと出てけ。装備品ぐらいはくれてやるよ」
「………ありがと。さよなら」
はぁぁ!スッキリしたぜ!これでお荷物は処分できた。
ドアの閉まる音がして、リョーマは無意識のうちに笑みを浮かべていた。
「でも、本当に良かったのだろうか?」
「あ”ぁ?まさか、この俺に口答えしたのか?」
「……!!い、いや、そうじゃないけど……」
「ハッキリしろ。簡単だろ?お前も追放してやろうか?」
「………そんなまさか。オレがお前に口答えする訳ねぇだろ?」
勇者の圧に誰も言いたいことが言えなかった。勇者パーティーは勇者に逆らってはいけないと言う暗黙のルールがあった。
「明日、この街で最後の依頼を受ける。あいつが居ようが居まいが、俺らは変わらねぇ……そうだろ?」
あの忌々しい野郎は追放した。このパーティーの奴らも俺に逆らうことはしない。
今日はなんて良い日なんだ!
「美味いもんでも食いに行くぞ」
「あ、あぁ……そうだな」
「そうね」
このパーティーほど居心地の悪いパーティーは無いだろう。この時リンとガイはそう思った。心の底から、強く。
~~~~
「僕、追放されたのか……」
街を適当に歩き回るカイン。ずっと上の空だったカインは周りが見えていなかった。
すると案の定、誰かとぶつかってしまった。
「あっ!すみません!」
「こ、こちらこそ!」
ダメだな、僕は。足を引っ張ってると言われても仕方がない。
「あのぉ……大丈夫ですか?」
「えっ?あ……大丈夫です」
カインが顔を上げると……。
「えっ?エル……!!」
「しっ!です。バレると色々とマズイので……」
フードを被っていてよく見えなかったが、あの長い耳……。エルフだ。でも、なんでこんな人里に?
エルフは人を敵視しているはずなのに……。
「バレたものは仕方がありません……ついてきてください」
###############
疑問に思う方が居るかも知れないので、先に記しておきます。
文頭の間隔が大小二つあると思います。
この間隔と、
この間隔のようになっています。
小さい間隔は心の声、大きい間隔はナレーションのようなものだと思って読んでください。
なお、この作品は作者が思い付きで書いたため他の作品よりも一層荒い作品となっています。設定もガバで……。また、誤字脱字などが沢山あり大変読みにくい作品となっています。
この作品は他の作品を書いている際にも、毎日投稿できるようにと書いた『時間つぶし』程度の作品です。毎日1話投稿で1部[完]の作品です。
これからもよろしくお願いします。
「え、僕?また、何かやっちゃったかな?あはははは……」
チッ。本当にムカつく野郎だ。無能のクセによ。
「俺らは勇者パーティーだ。魔王討伐という目的がある。本格的に活動するにあたって、ここで荷物を置いていこうと思ってな」
勇者リョーマのその笑みはカインに不吉な思いを抱かせるには充分だった。
「な、何を言ってるの?話についていけないんだけど」
「お願い……出ていった方が良いよ」
「そうだな。リョーマはお前を必要としていない」
勇者であるリョーマに魔術師のリン、大剣使いのガイ。そして、弓使いのカイン。
これが、現在の勇者パーティーである。
「分かってくれたかな、カイン?」
「な、なんでですか?僕は確かに弱いです……でも!僕に出来ることは何でもやってきたと思います!理由は……理由はなんですか!」
あははははは!!!そうだよ!そういう顔が見たいんだよ!いつも澄ました顔しやがってよ。
無能でも最後ぐらいは役に立つもんだな!
「理由だァ?んなもん決まってんだろ?テメェが足を引っ張ってるからだろ?」
荷物運びに必需品の買い出しなど、雑用などをやってきたカイン。
「………くっ。そうだね。ごめん」
カインは悔しかった。だが、自分に対して怒っていた。………自分があまりにも無力過ぎて。
「目障りだ。さっさと出てけ。装備品ぐらいはくれてやるよ」
「………ありがと。さよなら」
はぁぁ!スッキリしたぜ!これでお荷物は処分できた。
ドアの閉まる音がして、リョーマは無意識のうちに笑みを浮かべていた。
「でも、本当に良かったのだろうか?」
「あ”ぁ?まさか、この俺に口答えしたのか?」
「……!!い、いや、そうじゃないけど……」
「ハッキリしろ。簡単だろ?お前も追放してやろうか?」
「………そんなまさか。オレがお前に口答えする訳ねぇだろ?」
勇者の圧に誰も言いたいことが言えなかった。勇者パーティーは勇者に逆らってはいけないと言う暗黙のルールがあった。
「明日、この街で最後の依頼を受ける。あいつが居ようが居まいが、俺らは変わらねぇ……そうだろ?」
あの忌々しい野郎は追放した。このパーティーの奴らも俺に逆らうことはしない。
今日はなんて良い日なんだ!
「美味いもんでも食いに行くぞ」
「あ、あぁ……そうだな」
「そうね」
このパーティーほど居心地の悪いパーティーは無いだろう。この時リンとガイはそう思った。心の底から、強く。
~~~~
「僕、追放されたのか……」
街を適当に歩き回るカイン。ずっと上の空だったカインは周りが見えていなかった。
すると案の定、誰かとぶつかってしまった。
「あっ!すみません!」
「こ、こちらこそ!」
ダメだな、僕は。足を引っ張ってると言われても仕方がない。
「あのぉ……大丈夫ですか?」
「えっ?あ……大丈夫です」
カインが顔を上げると……。
「えっ?エル……!!」
「しっ!です。バレると色々とマズイので……」
フードを被っていてよく見えなかったが、あの長い耳……。エルフだ。でも、なんでこんな人里に?
エルフは人を敵視しているはずなのに……。
「バレたものは仕方がありません……ついてきてください」
###############
疑問に思う方が居るかも知れないので、先に記しておきます。
文頭の間隔が大小二つあると思います。
この間隔と、
この間隔のようになっています。
小さい間隔は心の声、大きい間隔はナレーションのようなものだと思って読んでください。
なお、この作品は作者が思い付きで書いたため他の作品よりも一層荒い作品となっています。設定もガバで……。また、誤字脱字などが沢山あり大変読みにくい作品となっています。
この作品は他の作品を書いている際にも、毎日投稿できるようにと書いた『時間つぶし』程度の作品です。毎日1話投稿で1部[完]の作品です。
これからもよろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
異世界に来たからといってヒロインとは限らない
あろまりん
ファンタジー
※ようやく修正終わりました!加筆&纏めたため、26~50までは欠番とします(笑)これ以降の番号振り直すなんて無理!
ごめんなさい、変な番号降ってますが、内容は繋がってますから許してください!!!※
ファンタジー小説大賞結果発表!!!
\9位/ ٩( 'ω' )و \奨励賞/
(嬉しかったので自慢します)
書籍化は考えていま…いな…してみたく…したいな…(ゲフンゲフン)
変わらず応援して頂ければと思います。よろしくお願いします!
(誰かイラスト化してくれる人いませんか?)←他力本願
※誤字脱字報告につきましては、返信等一切しませんのでご了承ください。しかるべき時期に手直しいたします。
* * *
やってきました、異世界。
学生の頃は楽しく読みました、ラノベ。
いえ、今でも懐かしく読んでます。
好きですよ?異世界転移&転生モノ。
だからといって自分もそうなるなんて考えませんよね?
『ラッキー』と思うか『アンラッキー』と思うか。
実際来てみれば、乙女ゲームもかくやと思う世界。
でもね、誰もがヒロインになる訳じゃないんですよ、ホント。
モブキャラの方が楽しみは多いかもしれないよ?
帰る方法を探して四苦八苦?
はてさて帰る事ができるかな…
アラフォー女のドタバタ劇…?かな…?
***********************
基本、ノリと勢いで書いてます。
どこかで見たような展開かも知れません。
暇つぶしに書いている作品なので、多くは望まないでくださると嬉しいです。
夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました
香木陽灯(旧:香木あかり)
恋愛
伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。
これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。
実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。
「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」
「自由……」
もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。
ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。
再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。
ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。
一方の元夫は、財政難に陥っていた。
「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」
元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。
「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」
※ふんわり設定です
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ
壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。
幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。
「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」
泣きじゃくる彼女に、彼は言った。
「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」
「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」
そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。
※2019年10月、完結しました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
フェンリルさんちの末っ子は人間でした ~神獣に転生した少年の雪原を駆ける狼スローライフ~
空色蜻蛉
ファンタジー
真白山脈に棲むフェンリル三兄弟、末っ子ゼフィリアは元人間である。
どうでもいいことで山が消し飛ぶ大喧嘩を始める兄二匹を「兄たん大好き!」幼児メロメロ作戦で仲裁したり、たまに襲撃してくる神獣ハンターは、人間時代につちかった得意の剣舞で撃退したり。
そう、最強は末っ子ゼフィなのであった。知らないのは本狼ばかりなり。
ブラコンの兄に溺愛され、自由気ままに雪原を駆ける日々を過ごす中、ゼフィは人間時代に負った心の傷を少しずつ癒していく。
スノードームを覗きこむような輝く氷雪の物語をお届けします。
※今回はバトル成分やシリアスは少なめ。ほのぼの明るい話で、主人公がひたすら可愛いです!
ハズレギフト『キノコマスター』は実は最強のギフトでした~これって聖剣ですか? いえ、これは聖剣ではありません。キノコです~
びーぜろ@転移世界のアウトサイダー発売中
ファンタジー
孤児院生まれのノースは、十歳の時、教会でハズレギフト『キノコマスター』を授かってしまう。
他の孤児院生まれのルームメイトたちは『剣聖』や『魔法士』『鍛冶師』といった優遇スキルを授かったのに、なんで僕だけ……。
孤児院のルームメイトが国に士官されていくのを横目に、僕は冒険者として生きていく事を決意した。
しかし、冒険者ギルドに向かおうとするも、孤児院生活が長く、どこにあるのかわからない。とりあえず街に向かって出発するも街に行くどころか森で迷う始末。仕方がなく野宿することにした。
それにしてもお腹がすいたと、森の中を探し、偶々見つけたキノコを手に取った時『キノコマスター』のギフトが発動。
ギフトのレベルが上る度に、作る事のできるキノコが増えていって……。
気付けば、ステータス上昇効果のあるキノコや不老長寿の効果のあるキノコまで……。
「こ、これは聖剣……なんでこんな所に……」
「いえ、違います。それは聖剣っぽい形のキノコです」
ハズレギフト『キノコマスター』を駆使して、主人公ノースが成り上がる異世界ファンタジーが今始まる。
毎日朝7時更新となります!
よろしくお願い致します。
物語としては、次の通り進んでいきます。
1話~19話 ノース自分の能力を知る。
20話~31話 辺境の街「アベコベ」
32話~ ようやく辺境の街に主人公が向かう
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる