2 / 4
幽霊少女の未来
1話 死ねない理由。
しおりを挟む結局、何も解決策が思いつかなかったので俺は舞白が見せてくれるのを祈ることにした。巣作りをしているってことは発情期に入っているのだろう。
舞白のヒートは重くも軽くもないらしいが自分で自覚するのはヒート中のなかでピークの時。一番辛い時に急に襲いかかる。
だからなのか匂いも少し濃くなったかな?ってくらいで気づきにくい。というのを俺は今回ので確信を得た。
「はぁ~舞白~。見せて欲しい」
一人仕事部屋でこぼす。だって舞白は何らかの理由で俺に見せたくないから、自分の部屋に作っているのだろう。それを考えると俺から見せてと頼みずらい。
ふと時計の針を見るとお昼をさしていたので俺は舞白が好きなカレーを作ることにした。今日は波に乗って集中しているみたいなのでちょっと手の凝ったカレーを作れるだろう。
────────────────
そうして俺は舞白にキスをしたり撫でたりハグしたりと沢山の愛情を伝えていると夜になった。お風呂に誘ったけど舞白は恥ずかしいと言って、先に入ってしまい一緒に入ってくれなかった。残念
一人寂しくお風呂に入りリビングに戻るといつも居るはずの舞白はどこにもいなくて外に出た様子もない。トレイでも俺の自室、寝室にもいなかった。
残った部屋は舞白の自室。俺の入れない部屋だった。扉に近づくと物音と一緒に甘い香りが部屋の中からする
あぁ~今すぐこの扉を開けて舞白を抱きしめたい。そんなことしないけど。匂いもリビングまで届いてたからもう少しでピークを迎えるのだろう。呼ばれるのを待とう
そう思った俺は舞白が出てくるまで仕事をしてようとリビングに戻った。
「、、、っはぁ、しずく」
「?!舞白っ?」
舞白に呼ばれたのでパソコンから顔を上げるとそこには何ともえっちな舞白の姿があった。頬を上気させて艶っぽい息を吐き出し俺のシャツを着て、可愛い生足をさらけ出している。パンツは履いているのだろうか、、、オーバーサイズのせいで分からない。でも、えっちくてかわっ!!
「舞白、大丈夫?」
立ち上がり、パソコンをその場に残して舞白の傍まで行き抱きしめた。フェロモンの匂いになんとか勝ち、理性を保たせる
「あぅ、雫、、、ひーと、きちゃった」
とろとろの顔で俺を見上げる舞白は可愛かった。目が涙でうるうるしているのもそうだしもちもちのほっぺは真っ赤になっていてもう全てが可愛かった
「うん、ベッドに行こう?舞白」
そう言って舞白を抱き上げると、舞白も首に腕を回してくれる。舞白の艶やかな吐息に耳を傾けていると
「やだぁ」
そう一言。予想外の言葉に俺は言葉が喉につっかえて体は一ミリも動かせなかった
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ONE WEEK LOVE ~純情のっぽと変人天使の恋~
mizuno sei
青春
永野祐輝は高校3年生。プロバスケットの選手を目指して高校に入学したが、入学早々傷害事件を起こし、バスケット部への入部を拒否されてしまった。
目標を失った彼は、しばらく荒れた生活をし、学校中の生徒たちから不良で怖いというイメージを持たれてしまう。
鬱々とした日々を送っていた彼に転機が訪れたのは、偶然不良に絡まれていた男子生徒を助けたことがきっかけだった。その男子生徒、吉田龍之介はちょっと変わってはいたが、優れた才能を持つ演劇部の生徒だった。生活を変えたいと思っていた祐輝は、吉田の熱心な勧誘もあって演劇部に入部することを決めた。
それから2年後、いよいよ高校最後の年を迎えた祐輝は、始業式の前日、偶然に一人の女子生徒と出会った。彼女を一目見て恋に落ちた祐輝は、次の日からその少女を探し、告白しようと動き出す。
一方、その女子生徒、木崎真由もまた、心に傷とコンプレックスを抱えた少女だった。
不良の烙印を押された不器用で心優しい少年と、コンプレックスを抱えた少女の恋にゆくへは・・・。
浴衣フェチは浴衣に想いを包み隠す
風花レン
青春
磯野三津留は浴衣フェチだ。
浴衣の為に人生を捧げ、浴衣の為に生きている。
ある日、三津留は自身が浴衣フェチになった理由を思い出す。幼少期に幼馴染である岡本凛の浴衣姿を見たからであった。
そこで三津留は凛の浴衣を今一度見る為、奔走するのであった……。
黄昏は悲しき堕天使達のシュプール
Mr.M
青春
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。
青の時間
高宮 摩如(たかみや まこと)
青春
青という事。
それは未熟という事。
知るべき事がまだあるという事。
社会というものをまだ知らないという事。
そして、そういう自覚が無いという事。
そんな青い世代の生き様を登場人物名一切無しという”虚像”の世界観で絵描き出す青春群像劇。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる