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3.ケイの気持ち
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4限目が終わり、お昼ご飯の時間だ。
クラスの大半の生徒は、食堂へ行き、学食のおばちゃんが作るやっすい学食を食べに行く。残りの半分は教室で、持参した弁当やらコンビニ飯やらを食べる。
僕はお母さんが、お姉ちゃんのついでだからといって、弁当を作ってくれる。そして野口はコンビニ飯、恵は弁当を持ってくる。
いつも野口と一緒にご飯を食べる。と、その野口を見ると、横でヨダレを垂らしながらグースカ寝てる。
(で、なんでこいつはモテるんだよ。いや、良い奴なのは知ってるけど、こんな寝てるやつ。)
「見て、ユラ様寝てる。かわいい♡」
顔も名前も覚えてないクラスの女子が囁いてるのが聞こえた。
ストンッ
僕の手刀が野口の頭に落ちる。
「ふごっ!?!」
「ねぇ、金フン(ユラ様の金魚のフン)がユラ様に手刀を加えたの、やばくない?!」
「これだから、金フンは金フンなのよ」
聞こえているぞ、モブ女1、2。コソコソ話って言うのは案外聞こえるものだから、気をつけた方がいい。わざと聞こえるように行っているのか。朝、恵が金フン呼ばわりをバラしたせいで、もう隠さなくていいんだっていう考えがモブ女1、2の中に生まれたみたいだ。
「なんだよ、人が気持ちよく寝てたのにー」
「野口、起きろ。お昼ご飯」
「メシ!!」
野口は、目をキラキラさせ、カバンから今朝買ってきたご飯が入っているビニール袋を取り出す。それと同時に僕もカバンから弁当が入った冷凍バッグを取り出した。
「ジャジャーン!今日は納豆巻きとカレーパンとフルーツサンドでーす!」
「よくその組み合わせで食べれるよね、腹がおかしくなりそう。」
「螢、ユラくんご一緒していい?」
恵が白の保冷バックに入った弁当を持って、
僕と野口の机の間に立つ。
「うん」「いいよー、恵ちゃんと一緒にご飯食べれるなんて幸せだよー」
「ありがと。ユラくん、そーゆーのは別の女子にいってね」
「はーい」
僕と野口と恵はお昼ご飯を食べてる間、教師の愚痴とか、あとさっきのモブ女1、2への文句とか、文化祭何やりたいかとか。モブ女1、2への文句を言い出したら、2人に爆笑された。
食べ終わると、恵は自分の席の方に行き、何かのプリントを持ってきた。
「螢、はいどーぞ。」
「なにこれ?」
「5限目のプリント見せろって朝言ってたじゃん」
「そーだった、ありがとう。」
「ジュースね」
「恵、今日部活は?」
「ないけど、」
「じゃー帰り道で買うから待ってて」
「てことは、一緒に帰るってこと?」
「そーだけど、嫌だったらいいよ。」
「嫌じゃない。だから待ってる」
「分かった」
恵の顔が話してる途中からだんだん赤くなっていった。1人だけ立ってるからだろうか。
「ほんとふたり仲良いよなー」
野口が頬杖つきながら、羨ましそうにいう。
「普通だよ」
「じゃ、私席に戻るから」
恵はそそくさと自分の席に帰っていった。
「恵のやつ、急にどーしたんだろ」
「お前それ本気で言ってんのかよ、、、
いいかげん気づいてあげなよ」
「え?」
あ、プリント間違い箇所発見。あんな一瞬しか見てないのに、よく気づいたな。
5限目はそつなくすぎ、みなさんお待ちかねの時間が始まる。
クラスの大半の生徒は、食堂へ行き、学食のおばちゃんが作るやっすい学食を食べに行く。残りの半分は教室で、持参した弁当やらコンビニ飯やらを食べる。
僕はお母さんが、お姉ちゃんのついでだからといって、弁当を作ってくれる。そして野口はコンビニ飯、恵は弁当を持ってくる。
いつも野口と一緒にご飯を食べる。と、その野口を見ると、横でヨダレを垂らしながらグースカ寝てる。
(で、なんでこいつはモテるんだよ。いや、良い奴なのは知ってるけど、こんな寝てるやつ。)
「見て、ユラ様寝てる。かわいい♡」
顔も名前も覚えてないクラスの女子が囁いてるのが聞こえた。
ストンッ
僕の手刀が野口の頭に落ちる。
「ふごっ!?!」
「ねぇ、金フン(ユラ様の金魚のフン)がユラ様に手刀を加えたの、やばくない?!」
「これだから、金フンは金フンなのよ」
聞こえているぞ、モブ女1、2。コソコソ話って言うのは案外聞こえるものだから、気をつけた方がいい。わざと聞こえるように行っているのか。朝、恵が金フン呼ばわりをバラしたせいで、もう隠さなくていいんだっていう考えがモブ女1、2の中に生まれたみたいだ。
「なんだよ、人が気持ちよく寝てたのにー」
「野口、起きろ。お昼ご飯」
「メシ!!」
野口は、目をキラキラさせ、カバンから今朝買ってきたご飯が入っているビニール袋を取り出す。それと同時に僕もカバンから弁当が入った冷凍バッグを取り出した。
「ジャジャーン!今日は納豆巻きとカレーパンとフルーツサンドでーす!」
「よくその組み合わせで食べれるよね、腹がおかしくなりそう。」
「螢、ユラくんご一緒していい?」
恵が白の保冷バックに入った弁当を持って、
僕と野口の机の間に立つ。
「うん」「いいよー、恵ちゃんと一緒にご飯食べれるなんて幸せだよー」
「ありがと。ユラくん、そーゆーのは別の女子にいってね」
「はーい」
僕と野口と恵はお昼ご飯を食べてる間、教師の愚痴とか、あとさっきのモブ女1、2への文句とか、文化祭何やりたいかとか。モブ女1、2への文句を言い出したら、2人に爆笑された。
食べ終わると、恵は自分の席の方に行き、何かのプリントを持ってきた。
「螢、はいどーぞ。」
「なにこれ?」
「5限目のプリント見せろって朝言ってたじゃん」
「そーだった、ありがとう。」
「ジュースね」
「恵、今日部活は?」
「ないけど、」
「じゃー帰り道で買うから待ってて」
「てことは、一緒に帰るってこと?」
「そーだけど、嫌だったらいいよ。」
「嫌じゃない。だから待ってる」
「分かった」
恵の顔が話してる途中からだんだん赤くなっていった。1人だけ立ってるからだろうか。
「ほんとふたり仲良いよなー」
野口が頬杖つきながら、羨ましそうにいう。
「普通だよ」
「じゃ、私席に戻るから」
恵はそそくさと自分の席に帰っていった。
「恵のやつ、急にどーしたんだろ」
「お前それ本気で言ってんのかよ、、、
いいかげん気づいてあげなよ」
「え?」
あ、プリント間違い箇所発見。あんな一瞬しか見てないのに、よく気づいたな。
5限目はそつなくすぎ、みなさんお待ちかねの時間が始まる。
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