男女比8対1の異世界に転移しました、防御力はレベル1です

オレンジ方解石

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 オークションがはじまったのは、それからすぐだった。少なくとも透子は『すぐ』と感じた。
 飛び入りのはずだが、女達の中で最初に呼ばれたのは透子だ(あとから考えると、透子より若い二人のほうが目玉商品として後回しにされたのかもしれない)。
 男に連れられて待合室を出て、薄暗いせまい廊下を進んでいく。
 大きな幕の前で「座れ」と木彫りの長椅子を示され、おとなしく座ると、先ほどの老女が来て髪や長い袖の位置を直していく。老女が合図すると幕があがり、まぶしさに目を細めた。

「飛び入りです。こちらもれっきとした《無印》で――――」

 透子がいたのは舞台の中央だった。
 規模は小さいが、たしかに『オークション会場』だ。内装や客の風体が中華風というだけである。
 司会らしき男が透子の手をとり、甲を客席へとむける。
 視線が集中するのがわかり、透子はぐっと全身をこわばらせた。

「それでは百から――――」

「ち゛ゅ゛ん゛っ゛っ゛!!」

 鋭い低い鳴き声。
 同時に天井から、ばさばさばさ、と激しい羽音と羽根が降ってきて透子の頬をなでる。

「すずさん…………!」

「ちゅんっ」

 両手の中に小鳥の体温を感じた時、透子は立ちあがっていた。

「紅霞さん――――!」

「透子!!」

 途端、薄暗い怪しげな会場が真昼のように明るく照らされる。
 客達は上を見て声をあげる。
 燃えあがるような金色の翼、冠羽、尾羽。
 天井いっぱいを埋めるようにして、巨大な金色の炎の鳥がいた。

「し、《四貴神》…………!?」

「《朱雀》だ!」

 誰かが叫ぶ。
 それも一般的な《四姫神》に使役される《四貴神》ではない。
 世界を支える《世界樹》。その《仮枝》を守護する最上位、《朱雀》の中の《朱雀》だった。
 紅霞が腕をふりおろす。
 巨大な鳥が一気に客席へと降下して床を炎が走り、客は悲鳴をあげ、ある者は頭を抱えてしゃがみ込み、ある者は足をもつれさせて出口へ走ろうとする。
 炎の鳥は二度、三度と客達を襲った。
 けれど客が燃えあがることはない。
 客だけでなく、床も椅子も何一つ燃えていない。
《四貴神・朱雀》の「燃えない炎」だった。

「大丈夫か、透子!!」

「紅霞さん…………!」

 舞台上にあがってきた人影に、透子は駆け寄って抱きついていた。

「良かった…………来てくれるとは思っていましたけど、本当に会えて良かった…………!!」

 実年齢三十歳の女が本気で泣きそうになる。
 紅霞もしっかり透子を抱きとめた。

「悪い。遅くなった」

「ちゅん」

 何故か誇らしげなスズメの一鳴き。

「おい、早く逃げんと」

 舞台脇から雲翔がせかす。
 彼も紅霞も布を巻いて顔を隠している。この手の商売は裏世界と密接につながっており、そこに飛び込む以上、身元を隠すのは最低限の予防策だった。

「透子、こっちに――――」

「待て! 逃がすな!!」

 太い男の声が飛ぶ。いつの間にか武器を持った男達が集まって、舞台をとり囲もうと距離を詰めている。武器といっても槍や棒だが、この数では多勢に無勢だ。
 リーダー格と思しき男が、女をせっつく。

「《四気神》を飛ばせ!!」

「無理よ! 普通の《四気神》一、二体で、あんなでかい《四貴神》に敵うわけないでしょ!?」

「あの《四貴神》はハッタリだ! 見ろ、何一つ燃えてやしねぇ!!」

 紅霞は舌打ちした。

「いっそ、本当に燃やすか?」

「駄目です!」

 物騒な紅霞の提案を、透子が即座に却下した。

「この辺は木造住宅でしょう!? 燃やしたら周辺に火が移って、大惨事になります!!」

 そうなれば紅霞も、自分透子を助けるためとはいえ、大きな罪悪感を負わずにはおれないだろう。

「言っても、ここを逃げきらんと俺らのほうが危ない。ヤクザに喧嘩を売ったんだ、すぐに街を出ないと、殺されるどころじゃ済まんぞ!?」

 普段、底抜けに楽観的な雲翔の声が切羽詰っている。
 透子は会場の天井を見あげた。
《四貴神》の能力は、紅霞に《朱雀》を授けた際に把握している。

「紅霞さん、《朱雀》をぶつけて天井に穴をあけてください。燃やさなくていいですから!」

「わかった」

 紅霞はすぐに動いた。
 客席の上を旋回していた《朱雀》に命じ、天井へと飛ばせる。

「雲翔さん!」

「んあ?」

 透子は雲翔の手をとった。

「雲翔さんの紅霞さんへの気持ちを信じますし、紅霞さんの見る目も信じます。すずさん、雲翔さんに《四貴神》を――――!!」

『承知した』

「え? あ? へ?」

 雲翔が目をしばたく間に周囲の光景が一変した。
 清澄な空気、虹色の雲、山のような大樹と、それがひろげる枝の数々。

「うお!? なんだここ!? 浮いてる!?」

 手足をばたつかせて叫ぶ雲翔の反応は自然だが、今はとりあっている暇はない。

「雲翔さん! 今は紅霞さんを助けるために、協力してください!!」

「へあ?」

 透子の体から白い星のような光が洪水のようにあふれて、雲翔の全身をとりまく。

『二人目。朱雀につづき白虎びやっこ――――。はてさて、行き当たりばったりな人選だが――――』

「今は紅霞さんと、全員で逃げきることが最優先です!!」

 透子は女神の電話の皮肉気な言葉をさえぎった。

「うお…………!」

 雲翔の中に白い光がなだれ込む。





 気づくと、先ほどまでの舞台の上にいた。

「おい! 大丈夫か!?」

 紅霞が透子に駆け寄る。
 天井にはすでに大穴が開いて…………というよりは、天井そのものが吹き飛んでいる。夜の星が美しい。

「なんで、よりにもよって雲翔なんだ!!」

 先に《四貴神》を与えられた経験上、なにがあったか、言われなくても察したのだろう。紅霞は指をさして透子に文句を言う。

「緊急事態です。《四貴神》は一人につき一体ですから、仕方ないです。それに雲翔さんのことは、紅霞さんもなんだかんだで信用しているでしょう?」

「だからって…………」

「ちゅんっ」

「雲翔さん、お願いします」

 ぶつくさぼやく紅霞を無視して、透子は雲翔を見た。

「お? おう」

 自身の手を見つめていた雲翔は我にかえり、その手を下にむける。

「こう、か?」

 途端、突風が生まれた。
 舞台の幕を巻きあげてはためかせ、会場中に吹き荒れて、瓦礫も客達の荷物も、なにもかも吹き飛ばして壁に打ちつける。

「おお…………」

 雲翔が少年のようにきらきらする瞳で歓声をあげた。
 彼と透子達の前には白い虎がいる。
 紅霞の《朱雀》に負けず劣らずの巨大な虎、風を操る《四貴神・白虎》だった。

「よし、乗れ!」

「なんでお前が仕切るんだ!」

「ちゅんっ」

 雲翔がさっそく虎の背に飛び乗り、紅霞も一言いわずにはおれないものの、すばやく乗って透子に手を貸す。ふわふわの毛並みだ。
 すずさんが透子の肩にとまると、虎はふわりと浮いた。

「きゃ…………!」

 一気に上昇する。
 三人もの成人を乗せた虎は苦もなく飛びあがって、《朱雀》が壊した天井から飛び出した。
 そのまま目に見えぬ足場を飛んで、夜空を駆け抜ける。

「おお、すげぇ!! 街が下にある!!」

 雲翔が興奮の声をあげ、紅霞も楽しそうに街の灯を見下ろす。どちらも少年のような顔だ。
 虎はあっという間に街を出、ずっと閉じっぱなしだった城壁の門も、いともたやすく越えてしまった。
「このあたりで」と透子が雲翔に頼んで、《白虎》を地上に降ろしてもらう。でなければ雲翔は一晩中《白虎》を走らせていたことだろう。

「脱出できたのは良かったですけど…………予定外で、荷物を持ってこられませんでしたね」

「いや、持ってきたぞ。これを取りに宿に戻ってたんで、遅くなったんだ、悪い」

 紅霞が腕をあげて、彼と透子の荷物を掲げて見せる。
 なにぶん、相手は裏社会関係。透子の状況を聞いた時に、そのまま街を脱出する必要性も考慮していたのだ。
 透子は紅霞から自分の荷物をうけとり、謝る。

「実は…………私が預かっていたお金全部、掏られてしまって。当面は、紅霞さんがお持ちの分でやりくりしなければならないんです。ごめんなさい」

「知ってる。それで子供ガキを追いかけたんだろ? 金は気にすんな。それより、二度とはぐれるなよ?」

「はい」

 紅霞のあたたかい手が透子の存在を確かめるように頬をなで、その感触で透子も「助かった」と実感して、顔がほころぶ。

「…………俺、帰ったほうがいいか?」

 彼なりに気を遣った雲翔の声が割り込んだ。





 それから透子達は、夜が明けるまで地上で時間を潰した。
 国境の手前。街と街の間なので、街道以外はなにもない。
 その街道も地面の道が伸びているだけなので実質、野宿だった。
 雲翔は《白虎》をたいそう気に入り、背に乗ってあちこち飛び回っている。
 紅霞は荷物から水や干し肉や干し果物をとり出し、昼からなにも食べていない透子の胃を気遣ってくれた。

「悪いな、これくらいしかなくて」

「充分です。やっと空腹の実感がわいてきました」

 さらわれて以降、不安と緊張で食欲どころではなかったのだ。
 しばし透子は食事に集中する。
 献立は少々味気ないが、野外での星空を眺めながらの遅い夕食はなかなか趣があった。

「ありがとうございます、紅霞さん。助けに来ていただいて」

 満腹になって一息つくと、ふたたび感謝の気持ちがこみあげてくる。
 その気持ちのままに礼を述べたのだが。
 紅霞は神妙な表情をしている。

「…………? どうしました?」

 透子が不思議そうに訊ねると、紅霞は思いきったように告げてきた。

「ニホンに帰れ、透子」

「え」

「いや、役目が終わるまで帰れないのは聞いている。けど、その役目は他のやつに替わってもらえないのか? 俺からもすずさんに頼むから、できるだけ早く帰るんだ、透子」

 透子は狼狽した。どうして急に、そんなことを言い出すのだろう。

「ずっと考えてた。昼間、透子が危ないって、露月から聞いた時から」

 紅霞は説明した。

「透子は《無印》だ。《無印》はこの世界では危険だ。最初に会った時から、そうだっただろ?」

 透子は夕蓮の湖で《無印》とばれて、ならず者達に連れて行かれそうになったのだ。

「いったんは守れるかと思った。俺が透子から《朱雀》の力を預かったから。けど…………俺の力は、透子が近くにいないと使えない。今日みたいに離れ離れでいると、目覚めないんだ。目覚めないままなら、透子を守れない」

「…………」

「今回は大事になる前に助けることができた。けど、本当はもっと早くに助けたかった。そもそも、さらわせたくなかった。けど…………この先、いつも必ずそばにいられる保証はない。俺が透子を守りたくても、守れるとは限らないんだ」

「紅霞さん…………」

「ニホンは安全な国なんだろ? 少なくとも、ここよりは安全で住みやすそうだし…………なにより、男女が同数だ。透子が《無印》ということで狙われる心配はない」

「…………」

「ニホンに帰れ、透子。俺は――――透子と離れるのは嫌だが、透子が危険な目に遭うのは、もっと嫌だ」

「紅霞さん」

「また『守れなかった』なんて、後悔したくないんだよ」

 そう告げられると、透子には何も反論することができなかった。

「ちゅん」と、すずさんが小さく鳴く。
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