22 / 73
21.アリシア
しおりを挟む
急変したのは三日目だった。
この日、私は朝食を終えると、神殿長の許可を得て、買い物がてらルイス卿と街に出た。
最低でも、城門の位置とそこへの最短経路を頭に入れておくためだ。
ルイス卿は見習いだった頃に父兄が一時期この地域に派遣されており、ブルカンの街も何度か訪れていて、街の地理は一通り頭に入っている。
つくづく頼もしい護衛である。同性なのもありがたい。
その後は市場や店の場所を確認しながら、神殿長に頼まれた買い物を済ませていく。
「けっこう、新しい建物が多いですね。デザインも簡素なものが好まれるのでしょうか?」
「百五十年間、戦がくりかえされて、街の中も定期的に攻撃をうけていますから。建物の一部は破壊されたり焼かれたりして、建て直そうにも、どうせまた侵攻があると思うと、凝ったものを建てる気にはなれないのでしょう」
そんな会話をかわしながら神殿に戻ると、のんびりした空気は吹き飛んだ。
ブルカンの街からさらに南にノベーラ軍の砦が築かれているのだが、その砦の先でクエント軍と戦いになったと、昼頃に伝令の男が飛び込んできたのだ。
街は一気に暗いはりつめた空気に満ち、私もルイス卿に外出を禁じられる。
幸い、戦いは数時間で終わり、クエント軍もひとまずは後退して砦には平穏が戻った。
けれど戦いは戦いだ。
夕方、ブルカンの神殿には重傷者が運び込まれた。
「イサーク! 助けてくれ!!」
武装した燃えるような赤毛の大柄な青年が、怒鳴るように神殿に駆け込んでくる。彼自身はほぼ無傷だったが、彼のあとに仲間に肩を支えられたり、担架で運ばれる兵士がずらずらとつづいた。みな包帯を巻き、包帯には血がにじんで、矢が刺さったままや、意識を失ったままの兵士もいる。
「負傷者二十一名、うち十三名が重傷だ。重傷者だけでも頼む!」
赤毛の青年の言葉に、グラシアン聖神官が「十三人…………っ」と唇をかむ。
破格の聖魔力を持つ彼だが、それでも一日に十人が限界である。
「かまいません、全員運び入れて!」
私は腕まくりしながらグラシアン聖神官に、というより兵士達に指示を出した。
「あれ、お前…………」と、赤毛の青年が怪訝そうに私のストロベリーブロンドを見るが、かまう余裕はない。
「ぐずぐずしている暇はありません、すぐ癒しをはじめます!」
私はグラシアン聖神官の返事を待たずに手近な重傷者の横にかがみ、聖魔力を発現させる。
グラシアン聖神官もなにか言いたそうにしたが、すぐに私とは反対の位置に横たわった重傷者の癒しにとりかかった。
小さな古びた神殿の礼拝所に、何度も青い光と青白い光が輝く。
結果から述べると、十三人の重傷者は全員、回復した。
私とグラシアン聖神官が手分けして癒し、間に合ったのだ。
けれど残り八人のうち、二名が亡くなった。
私もグラシアン聖神官も「まだ余裕がある」と診て、後に回した二人が、重傷者を癒している間に容体が急変して、気づいた時には手遅れだった。聖魔力は死者には効かない。
兵士達からは礼を言われた。
助かった重傷者もそれ以外の六名も、みな私の手をとり、涙をにじませて感謝の言葉を告げてきた。グラシアン聖神官も赤毛の青年に何度も背を叩かれ、肩を組まれていた。
それでも私は、全員を助けることはできなかった。
二人が亡くなったのだ。
それは動かしがたい事実で、現実だった。
実のところ、人が死ぬのを見たのは初めてではない。
大神殿で、すでに何度か癒しの間に合わなかった例を目の当たりにしてきたし、私の聖魔力が目覚めたきっかけからして、家族の死だ。
それでも私はいまだに他人の死というものに慣れない。
夜、ベッドに入っても寝つけれず、何度も寝返りをくりかえした。
察したルイス卿に「なにか飲みましょう」と、厨房に連れていかれる。
夜中の厨房には当然誰もいないが、ルイス卿は「少々お待ちください」と、手早く竈の火を熾して鍋をかけた。
私が厨房の入り口に一人たたずんでいると、近づいてくる足音がある。一瞬どきりとしたが、厨房から漏れるわずかな光に色の薄い金髪が反射した。
「グラシアン聖神官」
私は思わず胸をなでおろす。むこうも同様だったようだ。
「なにをなさっているんですか、こんな時間に」
「厨房から音が聞こえた気がして、確認に来たんです。ソル聖神官こそ、何故ここに?」
私は返答に困った。眠れなかったからだが、それを素直に吐露してよいものか。
気まずい沈黙が流れる。
「…………明日も早いですし。用がないなら、早くお休みになられたほうがいいと思います」
「そちらこそ、早く寝るべきでしょう」
「…………」
「…………」
私がなにか言わなければ、と焦った時、グラシアン聖神官のほうから口を開く。
「…………昼間は助かりました。あなたがいなければ、確実に死者はもっと増えていたでしょう。――――感謝します」
思いのほか心のこもった声音だった。
つられて私も本音がこぼれる。
「――――まだまだです。あの二名が、まだ…………もう少し早く癒せていたら…………」
「…………それは、私に対する嫌味ですか?」
「は?」
「私がもっと強い聖魔力を持っていれば。あの二名を死なすことはなかった。そう、言いたいのでしょう?」
「なんで、そう解釈するんです? 純粋に、言葉通りの意味です。私が未熟だったせいで、助けられたかもしれない人達を助けられなかった。嫌味でもなんでもない。ただ事実を述べただけです、それがいけないんですか?」
「無限の聖魔力を持つ聖女候補が、聖神官が限界の私に『未熟』などと。嫌味にしか聞こえませんよ。実際、私はあなたやセレス嬢の足元にも及ばない!」
「いや、それとこれは別問題でしょう」
「同じです。私がもっと力が強ければ…………!」
「一日に十人は、十分強いですよ。公都の聖神官以上です。今日だって、私一人なら、もっと時間がかかって、もっと手遅れの人が出たかもしれないですし。というか、それを言ったら私だって、もっと強い力が欲しいです。もっと早く、一人一人にかかる時間が短縮できれば、あの二名だって…………っ」
「それが嫌味なんですよ!」
「違うって、言っているじゃないですか!」
私達は思わずにらみ合った。が、ふいに視線をそらす。
「――――やめましょう。今夜は、喧嘩をする気分じゃないです」
「…………同感です」
私達は互いに顔をそむけた。
喧嘩をするには、今夜の私は気力が削がれすぎている。
三度、沈黙が流れたところへ、三人目の声が割り込んできた。
「よろしいですか? アリシア様。お待たせしました」
ルイス卿だった。両手に一杯ずつ、湯気の立つカップを持っている。
「熱いので気をつけて。グラシアン聖神官も、どうぞ」
「いや、私は…………」
遠慮したグラシアン聖神官だが、ルイス卿にカップを渡されてしまう。
私はカップに口をつけた。温めた牛乳に高価なはちみつを少し溶かして、香りづけに香草とレモンの皮を少量。「あれ?」と気がついた。
「お酒が入っていますね」
てっきり、ホットミルク的なものと思ったのに。
「眠れない時はこれが一番です。あくまでも多すぎず、でも少なすぎず、がポイントです」
女騎士は菫色の目を片方だけ閉じ、「お姉ちゃん」という雰囲気でほほ笑んだ。
私とグラシアン聖神官はしばし無言で甘く温かい飲み物に集中し、飲み終えると短くあいさつして、それぞれの部屋に戻る。
私はベッドに入ってしばらくして、とうとつに、先ほどのグラシアン聖神官の『嫌味』発言は、彼も同じように己を不甲斐なく感じていたからではないか、という仮説に至る。
さらに、ルイス卿は自分と私の分の飲み物を作っていたはずなのに、ホットミルクを私とグラシアン聖神官に渡して、本人はなにも飲んでいなかったことに、今さら気がついた。
この日、私は朝食を終えると、神殿長の許可を得て、買い物がてらルイス卿と街に出た。
最低でも、城門の位置とそこへの最短経路を頭に入れておくためだ。
ルイス卿は見習いだった頃に父兄が一時期この地域に派遣されており、ブルカンの街も何度か訪れていて、街の地理は一通り頭に入っている。
つくづく頼もしい護衛である。同性なのもありがたい。
その後は市場や店の場所を確認しながら、神殿長に頼まれた買い物を済ませていく。
「けっこう、新しい建物が多いですね。デザインも簡素なものが好まれるのでしょうか?」
「百五十年間、戦がくりかえされて、街の中も定期的に攻撃をうけていますから。建物の一部は破壊されたり焼かれたりして、建て直そうにも、どうせまた侵攻があると思うと、凝ったものを建てる気にはなれないのでしょう」
そんな会話をかわしながら神殿に戻ると、のんびりした空気は吹き飛んだ。
ブルカンの街からさらに南にノベーラ軍の砦が築かれているのだが、その砦の先でクエント軍と戦いになったと、昼頃に伝令の男が飛び込んできたのだ。
街は一気に暗いはりつめた空気に満ち、私もルイス卿に外出を禁じられる。
幸い、戦いは数時間で終わり、クエント軍もひとまずは後退して砦には平穏が戻った。
けれど戦いは戦いだ。
夕方、ブルカンの神殿には重傷者が運び込まれた。
「イサーク! 助けてくれ!!」
武装した燃えるような赤毛の大柄な青年が、怒鳴るように神殿に駆け込んでくる。彼自身はほぼ無傷だったが、彼のあとに仲間に肩を支えられたり、担架で運ばれる兵士がずらずらとつづいた。みな包帯を巻き、包帯には血がにじんで、矢が刺さったままや、意識を失ったままの兵士もいる。
「負傷者二十一名、うち十三名が重傷だ。重傷者だけでも頼む!」
赤毛の青年の言葉に、グラシアン聖神官が「十三人…………っ」と唇をかむ。
破格の聖魔力を持つ彼だが、それでも一日に十人が限界である。
「かまいません、全員運び入れて!」
私は腕まくりしながらグラシアン聖神官に、というより兵士達に指示を出した。
「あれ、お前…………」と、赤毛の青年が怪訝そうに私のストロベリーブロンドを見るが、かまう余裕はない。
「ぐずぐずしている暇はありません、すぐ癒しをはじめます!」
私はグラシアン聖神官の返事を待たずに手近な重傷者の横にかがみ、聖魔力を発現させる。
グラシアン聖神官もなにか言いたそうにしたが、すぐに私とは反対の位置に横たわった重傷者の癒しにとりかかった。
小さな古びた神殿の礼拝所に、何度も青い光と青白い光が輝く。
結果から述べると、十三人の重傷者は全員、回復した。
私とグラシアン聖神官が手分けして癒し、間に合ったのだ。
けれど残り八人のうち、二名が亡くなった。
私もグラシアン聖神官も「まだ余裕がある」と診て、後に回した二人が、重傷者を癒している間に容体が急変して、気づいた時には手遅れだった。聖魔力は死者には効かない。
兵士達からは礼を言われた。
助かった重傷者もそれ以外の六名も、みな私の手をとり、涙をにじませて感謝の言葉を告げてきた。グラシアン聖神官も赤毛の青年に何度も背を叩かれ、肩を組まれていた。
それでも私は、全員を助けることはできなかった。
二人が亡くなったのだ。
それは動かしがたい事実で、現実だった。
実のところ、人が死ぬのを見たのは初めてではない。
大神殿で、すでに何度か癒しの間に合わなかった例を目の当たりにしてきたし、私の聖魔力が目覚めたきっかけからして、家族の死だ。
それでも私はいまだに他人の死というものに慣れない。
夜、ベッドに入っても寝つけれず、何度も寝返りをくりかえした。
察したルイス卿に「なにか飲みましょう」と、厨房に連れていかれる。
夜中の厨房には当然誰もいないが、ルイス卿は「少々お待ちください」と、手早く竈の火を熾して鍋をかけた。
私が厨房の入り口に一人たたずんでいると、近づいてくる足音がある。一瞬どきりとしたが、厨房から漏れるわずかな光に色の薄い金髪が反射した。
「グラシアン聖神官」
私は思わず胸をなでおろす。むこうも同様だったようだ。
「なにをなさっているんですか、こんな時間に」
「厨房から音が聞こえた気がして、確認に来たんです。ソル聖神官こそ、何故ここに?」
私は返答に困った。眠れなかったからだが、それを素直に吐露してよいものか。
気まずい沈黙が流れる。
「…………明日も早いですし。用がないなら、早くお休みになられたほうがいいと思います」
「そちらこそ、早く寝るべきでしょう」
「…………」
「…………」
私がなにか言わなければ、と焦った時、グラシアン聖神官のほうから口を開く。
「…………昼間は助かりました。あなたがいなければ、確実に死者はもっと増えていたでしょう。――――感謝します」
思いのほか心のこもった声音だった。
つられて私も本音がこぼれる。
「――――まだまだです。あの二名が、まだ…………もう少し早く癒せていたら…………」
「…………それは、私に対する嫌味ですか?」
「は?」
「私がもっと強い聖魔力を持っていれば。あの二名を死なすことはなかった。そう、言いたいのでしょう?」
「なんで、そう解釈するんです? 純粋に、言葉通りの意味です。私が未熟だったせいで、助けられたかもしれない人達を助けられなかった。嫌味でもなんでもない。ただ事実を述べただけです、それがいけないんですか?」
「無限の聖魔力を持つ聖女候補が、聖神官が限界の私に『未熟』などと。嫌味にしか聞こえませんよ。実際、私はあなたやセレス嬢の足元にも及ばない!」
「いや、それとこれは別問題でしょう」
「同じです。私がもっと力が強ければ…………!」
「一日に十人は、十分強いですよ。公都の聖神官以上です。今日だって、私一人なら、もっと時間がかかって、もっと手遅れの人が出たかもしれないですし。というか、それを言ったら私だって、もっと強い力が欲しいです。もっと早く、一人一人にかかる時間が短縮できれば、あの二名だって…………っ」
「それが嫌味なんですよ!」
「違うって、言っているじゃないですか!」
私達は思わずにらみ合った。が、ふいに視線をそらす。
「――――やめましょう。今夜は、喧嘩をする気分じゃないです」
「…………同感です」
私達は互いに顔をそむけた。
喧嘩をするには、今夜の私は気力が削がれすぎている。
三度、沈黙が流れたところへ、三人目の声が割り込んできた。
「よろしいですか? アリシア様。お待たせしました」
ルイス卿だった。両手に一杯ずつ、湯気の立つカップを持っている。
「熱いので気をつけて。グラシアン聖神官も、どうぞ」
「いや、私は…………」
遠慮したグラシアン聖神官だが、ルイス卿にカップを渡されてしまう。
私はカップに口をつけた。温めた牛乳に高価なはちみつを少し溶かして、香りづけに香草とレモンの皮を少量。「あれ?」と気がついた。
「お酒が入っていますね」
てっきり、ホットミルク的なものと思ったのに。
「眠れない時はこれが一番です。あくまでも多すぎず、でも少なすぎず、がポイントです」
女騎士は菫色の目を片方だけ閉じ、「お姉ちゃん」という雰囲気でほほ笑んだ。
私とグラシアン聖神官はしばし無言で甘く温かい飲み物に集中し、飲み終えると短くあいさつして、それぞれの部屋に戻る。
私はベッドに入ってしばらくして、とうとつに、先ほどのグラシアン聖神官の『嫌味』発言は、彼も同じように己を不甲斐なく感じていたからではないか、という仮説に至る。
さらに、ルイス卿は自分と私の分の飲み物を作っていたはずなのに、ホットミルクを私とグラシアン聖神官に渡して、本人はなにも飲んでいなかったことに、今さら気がついた。
65
お気に入りに追加
303
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ決定】婚約破棄され辺境伯との婚姻を命じられましたが、私の初恋の人はその義父です
灰銀猫
恋愛
両親と妹にはいない者として扱われながらも、王子の婚約者の肩書のお陰で何とか暮らしていたアレクシア。
顔だけの婚約者を実妹に奪われ、顔も性格も醜いと噂の辺境伯との結婚を命じられる。
辺境に追いやられ、婚約者からは白い結婚を打診されるも、婚約も結婚もこりごりと思っていたアレクシアには好都合で、しかも婚約者の義父は初恋の相手だった。
王都にいた時よりも好待遇で意外にも快適な日々を送る事に…でも、厄介事は向こうからやってきて…
婚約破棄物を書いてみたくなったので、書いてみました。
ありがちな内容ですが、よろしくお願いします。
設定は緩いしご都合主義です。難しく考えずにお読みいただけると嬉しいです。
他サイトでも掲載しています。
コミカライズ決定しました。申し訳ございませんが配信開始後は削除いたします。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
舞台装置は壊れました。
ひづき
恋愛
公爵令嬢は予定通り婚約者から破棄を言い渡された。
婚約者の隣に平民上がりの聖女がいることも予定通り。
『お前は未来の国王と王妃を舞台に押し上げるための装置に過ぎん。それをゆめゆめ忘れるな』
全てはセイレーンの父と王妃の書いた台本の筋書き通り───
※一部過激な単語や設定があるため、R15(保険)とさせて頂きます
2020/10/30
お気に入り登録者数50超え、ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))
2020/11/08
舞台装置は壊れました。の続編に当たる『不確定要素は壊れました。』を公開したので、そちらも宜しくお願いします。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
婚約破棄され、聖女を騙った罪で国外追放されました。家族も同罪だから家も取り潰すと言われたので、領民と一緒に国から出ていきます。
SHEILA
ファンタジー
ベイリンガル侯爵家唯一の姫として生まれたエレノア・ベイリンガルは、前世の記憶を持つ転生者で、侯爵領はエレノアの転生知識チートで、とんでもないことになっていた。
そんなエレノアには、本人も家族も嫌々ながら、国から強制的に婚約を結ばされた婚約者がいた。
国内で領地を持つすべての貴族が王城に集まる「豊穣の宴」の席で、エレノアは婚約者である第一王子のゲイルに、異世界から転移してきた聖女との真実の愛を見つけたからと、婚約破棄を言い渡される。
ゲイルはエレノアを聖女を騙る詐欺師だと糾弾し、エレノアには国外追放を、ベイリンガル侯爵家にはお家取り潰しを言い渡した。
お読みいただき、ありがとうございます。
【完結】虐待された少女が公爵家の養女になりました
鈴宮ソラ
ファンタジー
オラルト伯爵家に生まれたレイは、水色の髪と瞳という非凡な容姿をしていた。あまりに両親に似ていないため両親は彼女を幼い頃から不気味だと虐待しつづける。
レイは考える事をやめた。辛いだけだから、苦しいだけだから。心を閉ざしてしまった。
十数年後。法官として勤めるエメリック公爵によって伯爵の罪は暴かれた。そして公爵はレイの並外れた才能を見抜き、言うのだった。
「私の娘になってください。」
と。
養女として迎えられたレイは家族のあたたかさを知り、貴族の世界で成長していく。
前題 公爵家の養子になりました~最強の氷魔法まで授かっていたようです~
私は聖女(ヒロイン)のおまけ
音無砂月
ファンタジー
ある日突然、異世界に召喚された二人の少女
100年前、異世界に召喚された聖女の手によって魔王を封印し、アルガシュカル国の危機は救われたが100年経った今、再び魔王の封印が解かれかけている。その為に呼ばれた二人の少女
しかし、聖女は一人。聖女と同じ色彩を持つヒナコ・ハヤカワを聖女候補として考えるアルガシュカルだが念のため、ミズキ・カナエも聖女として扱う。内気で何も自分で決められないヒナコを支えながらミズキは何とか元の世界に帰れないか方法を探す。
【完結】聖女になり損なった刺繍令嬢は逃亡先で幸福を知る。
みやこ嬢
恋愛
「ルーナ嬢、神聖なる聖女選定の場で不正を働くとは何事だ!」
魔法国アルケイミアでは魔力の多い貴族令嬢の中から聖女を選出し、王子の妃とするという古くからの習わしがある。
ところが、最終試験まで残ったクレモント侯爵家令嬢ルーナは不正を疑われて聖女候補から外されてしまう。聖女になり損なった失意のルーナは義兄から襲われたり高齢宰相の後妻に差し出されそうになるが、身を守るために侍女ティカと共に逃げ出した。
あてのない旅に出たルーナは、身を寄せた隣国シュベルトの街で運命的な出会いをする。
【2024年3月16日完結、全58話】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる